前回はバンコクのスワンナプーム国際空港でのSIMカード販売の様子を紹介しました。
今回はバンコク市内でTrueMoveのプリペイドSIMカードを購入したことを紹介します。
ちなみにいつもはAndroidを使っているのですが、今回はアメリカから個人輸入したSIMフリーのiPhone SEを使ってみました。
TrueMoveのSIMカードの購入について
前回紹介したようにTrueMoveのSIMカードはスワンナプーム国際空港で購入可能です。
もちろんLCC用のドンムアン空港でも購入することができます。
基本的にはプリペイドSIMカードは空港で購入することがお勧めです。
これは空港の店員さんは旅行者になれており、英語での応対も可能だからです。
しかし、空港の場合は購入できるSIMがTOURIST SIMに限定されています。
TOURIST SIMをアレンジしてデータ量を増量したパッケージなども売られています
TOURIST SIMはそれなりに便利なのですが、滞在期間によっては他のSIMの方がお得だったりします。
現時点でお得なのは4G+ Net SIMです。
このプリペイドSIMカードは価格は79バーツながら500MBのデータ通信が可能です。
3日間程度の滞在であれば、このSIMカードが一番無駄なく使うことができます。
ただし、このSIMカードを購入するためには空港ではなく、市内のTrueMoveショップで買う必要があります。
実は以前もこのSIMカードを買おうとバンコク市内店舗に行ったのですが、そのときは意思疎通に失敗して結局49バーツのTOURIST SIMをつかまされてしまいました。
今回はこのリベンジとなります。
バンコク市内で4G+ Net SIMを購入!
バンコク市内には多くのTrueMoveショップがあります。ショッピングモールに行けばほぼ確実にあると思います。
ただ、英語で対応できる店員さんがいる可能性が高いのは、観光客が多くいるスクンビットエリアです。
私はBTSプロンポン駅に隣接するエム クオーティエ(EMQUARTIER)に入っているTrueMoveショップに行きました。エンポリウムの反対側です。
TrueMoveショップには日本のドコモショップのように受付番号の紙をとる機械があるので、近くにいる店員さんに「Buy new SIM」と伝えれば英語対応可能な店員さん待ちの紙を渡してくれます。
あとは自分の番号が表示されたカウンターに行き、カウンターでは店員さんに欲しいSIMを伝えるだけです。
が、外国人とわかるとまず間違えなくTOURIST SIMをすすめてきます。
今回はそれを予想していたので「4G+ Net SIMを買いたい」と粘り強く訴えました。また、滞在期間が3日しかないということもアピールしました。
今回は店員さんの説得に成功し、店員さんがおくから4G+ Net SIMを持ってきてくれました。
価格は79バーツです。
なお、プリペイドSIMカードの購入にはパスポートが必要です。 SIMカードを買う場合は必ずパスポートは携帯しておきましょう。
タイでのプリペイドSIMカードでは個人IDの登録が必要になっておりますので、その場でパスポート番号を登録してくれます。
また、タイではSIMカードの購入に指紋登録が必要になっていますが、指紋登録については旅行者は免除されています。
購入したプリペイドSIMカード
購入したプリペイドSIMカード(4G+ Net SIM)は3サイズ対応の物でした。タイではもはや3サイズ対応のSIMがスタンダードなようです。
パッケージの内側には使用方法が書かれています。タイ語と英語で書かれているのが助かります。
下記はアクティベーション方法、有効期限、TOP UP(チャージ)について説明が記載されています。TOP UPについてはセブンイレブンなどのコンビのレジで行うことが推奨されているようです。
もう一つの面には残高確認などのコマンドが説明されています。これは忘れがちなので助かると思います。
初期設定
それではこのプリペイドSIMカードを状態をチェックしつつ使えるようにしたいと思います
アクティベーション・初期設定
プリペイドSIMは初期設定が必要だったりします。
TrueMoveのSIMカードの場合はスマホに装着して電源を入れるだけなので特に何もすることは無いはずです。
ただ、iPhoneを使っている場合は、iPhoneを店員さんに渡すと全てやってくれました。
iPhoneの言語設定を英語に通うと思ったのですが、それも不要でした。
目にも留まらぬ早さで電話アプリでコマンドを打ち込んで、「これでオッケー」といってiPhoneを返してくれて設定完了です。
さすがはiPhoneです。
Androidは機種別にいろいろ違いがあるので、店員さんも迷ったり、結局は自分で設定したりする必要もあり、iPhoneのようには行きません。
手元に返してもらったiPhoneを確認すると次のようなSMSを受信していました。
最初に受信していたSMSはTrueMoveのユーザIDの登録が完了したという内容です。メッセージの下のリンクはTrueIDというTrueMoveのアプリへのリンクです。
続いて「TrueMove-H」というところから、まとめて3通SMS届いていました。
1つめは「4Gが使える」というお知らせです。
その次は4G+ Net SIMの仕組みについてです。
モザイクのところには電話番号が、その次の08/01/2561は有効期限です。2561というのは仏歴なので西暦だと2018年を差します。購入してから30日使えることになります。
「500MB」の前後では、30日間で500MBが使えること、200バーツをTOP UPするごとに7日間1GBのボーナスがもらえること(ただし30日に1回)などが書かれています。
3通目では2GBの通信ができると記載されています。500MBのはずですが何かのキャンペーンなのかもしれません。
さらに「TrueMoveH」から4つのSMSを受信していました。
最初は個人IDの登録が完了した通知です。モザイクの部分は電話番号とパスポート番号になっています。
次はTrueMoveのWi-Fiホットスポットサービスについてです。Wi-Fi利用が含まれていないプランの場合は「.@TrueMove H」というSSIDが使えるようです。Wi-Fi利用が含まれているプランの場合は「.@TRUEWIFI」を使うようです。
3通目は使用しているスマホで4G(LTE)が使えるかどうかのチェック方法とそのチェック結果です。店員さんがチェックしたみたいです。もちろんiPhone SEはLTEがつかえます。
国際ローミング
私が購入したSIMカードはデフォルトでは国際ローミングがオフになっていました。
私は店員さんに頼んで国際ローミングをオンにしてもらいました。
これが国際ローミングが有効になったというSMSです。
実は店員さんに国際ローミングをお願いしたところ、なかなか通じませんでした。どうも日本でTrueMoveのSIMカードを使ってインターネット通信したいと思ったらしいです。
日本でSMSを受信したいといったところ通じました。
言語の変更
これまで紹介した様にSMSが全てタイ語で非常に理解しにくいと思います。
言語を切り替えるとある程度は英語でメッセージが来るようになります。
言語を切り替えるには「9304」に電話し、自動音声が流れたら「2」を選択します。
ただ、私の場合は1回ではうまくいかず(引き続きタイ語のSMSが送られてくる)、2・3回行う必要がありました。
自分番号の確認
自分の電話番号はSIMカードのパッケージに書かれていますが、「*933#」でも確認可能です。
「*933#」に発信するとiPhoneの画面に電話番号が表示されます。
初期残高の確認
TrueMoveのSIMカードの残高は「#123#」で確認できます。「*123#」でも同じです。
4G+ Net SIMの初期残高は0バーツでした。有効期限は購入してから30日です(2561は仏歴です)。
ちなみに言語がちゃんと英語になっていれば、この画面も英語になります。また、有効期限には仏歴ではなく西暦が表示されます。
現在のプラン(プロモーション)の確認
現在のプランの詳細は「*935#」で確認できます。
このコマンドの結果はSMSで送られてきます。4G+ Net SIMの場合は次のようになりました。
箇条書きにすると
データ通信: 1MBあたり0.05バーツ
- 通話: 1分あたり1バーツ
- Wi-Fi: 1分あたり1バーツ
- SMS: 1通あたり2バーツ
- MMS: 1通あたり3バーツ
となります。
さらに「*510*40#」でTOP UPによるボーナスを表示することができます。下記がその結果です。
2018/01/07までに200バーツのトップアップをすると7日間1GBのボーナスがもらえます。
データ残量の確認
あとどれくらいデータ通信できるかは「*900#」で確認できます。
これは購入直後にやるのを忘れていました。
しばらく使ったあとに実行した結果は次の通りです。
2017/12/15まで1.93GB使えることがわかります。
SIMを購入したのが2017/12/09だったので、4G+ Net SIMは79バーツながら7日間で2GB使えるSIMであることがわかります。
LTEにならない!?
さて店員さんが設定してくれてTrueMoveのSIMカードが無事に使えるようになりましたが、一つだけ困ることがありました。
なかなかモバイル通信がLTEにならないのです。
SIMを挿入してから10分ぐらい待っても3Gのままです。設定で情報を確認しても3Gです。
「*440#」で送られてくるURLにアクセスしてチェックしてみても、ちゃんと4G(LTE)に対応していると表示されるのですが・・・
そこでTrueMove用のAPN構成プロファイルをインストールしてみることにしました。
APN構成プロファイルは下記のサイトを利用してあらかじめ作成しておきました。
APN構成プロファイルはSafariでアクセスしないとインストールできないので、このWebサーバに置いておきました。
下記がそのファイルです。
これは私が勝手に作った物なので、無保証です。
この構成プロファイルをインストールしたことより発生した不具合については一切補償できません。
Safariでこのリンクにアクセスしてインストールしてみます。
すると・・無事にLTE(4G)になりました!
情報を確認するとネットワークが「TRUE-H」に変化していました。
ただ、この構成プロファイルを削除してもLTE接続を維持したので、あまり関係ないような気がします。
単にたまたま構成プロファイルをインストールしたタイミングで、LTEに切り替わっただけかもしれません。
iPhoneでフィールドテストモードで確認したところ、バンド3をつかんでいました。
フィールドテストモードに入るためには「*3001#12345#*」に発信してください
通信速度
通信速度の測定は1回だけ結果が残っていました。
土曜日・午後・ショッピングモールという厳しめの条件ですが、下り34.41Mbps・上り29.97Mbpsとかなり高速な結果となりました。
これくらい速度が出るとかなり快適だと思います。
TOP UP
上で紹介した様に4G+ Net SIMの初期残高はゼロです。
このため電話を掛けることもSMSを送信することもできません。
LINE等があれば電話をすることもないと思いますが、念のため20バーツだけTOP UPしてみました。
今回のTOP UPはTrueMoveの店舗に設置されているTOP UP機を使ってみました。
以下は画面の写真です。ちょっと映り込みが激しいですが、ご容赦ください。
まずはタイ語で表示されるので、右下のイギリス国旗アイコンで英語(English)を選択します。
英語に切り替わったらテンキーで自分の電話番号を入力します。電話番号を確認したい場合は「*933#」です。
電話番号を入力したら左下の「Top Up」を選択します。
なお途中入力する番号について確認があった場合は「TrueMove H」を選択してください。
電話番号を入力したあとはお金の挿入を要求されます。
TOP UP機にお札かコインを入れられますので、必要な金額を投入します。おつりが出ないので必要な金額だけ投入するようにしてください。
今回は20バーツのみTOP UPすることにしました。
必要な金額を投入したら画面の「Top Up」を選択します。
画面に「Transaction Success」と表示されたらTOP UP成功です。
レシートが出ますので念のためもらっておきましょう。
スマートフォンの方にはすぐに次のようなSMSで来るはずです。20バーツのTOP UPに成功して残高が20バーツになり、有効期限が30日伸びたことがわかります。
実はこの2通のSMSの間にいろいろプロモーションのSMSが来ているのですが、省略しています。
もちろん「#123# (あるいは*123#)」で残高を確認すると20バーツになっているはずです。
まとめ
今回はバンコク市内でTrueMoveの4G+ Net SIMを購入したことを紹介しました。
このSIMは79バーツながら7日間で500MBのデータ通信ができるSIMカードです。私の場合はボーナスがあり、2GBも使うことができるお得なSIMカードでした。
また、iPhoneの場合は店員さんが全て設定してくれるので使い方はとても簡単です。
次回はAISのプリペイドSIMカードをバンコク市内で購入したことを紹介します。
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