データを保持したままMBRからGPTに変換する

前回はNVMeのSSDを購入したことを紹介しました。

この新しく購入したNVMe SSDに、現在のシステムドライブの内容をクローンしようと思ったのですが、調べてみると現在のシステムドライブのパーティションタイプがMBRであることがわかりました。

今回はこのパーティションタイプをMBRからGPTに変更したいと思います。

私はこの記事にで紹介する方法で、データを保持したままMBRからGPTに変換することができました。

しかし、失敗するとデータをすべて失ってしまうかもしれません。バックアップしてから行うことをおすすめします。

MBRとGPT

MBRとGPTはHDD・SSDのパーティション(ボリューム)の管理方式です。

単純に比較すると「MBRは古い方式」、「GPTは新しい方式」となります。

扱えるHDD・SSDのサイズの違いという制限もあるのですが、Windows10と最近のマザーボードの組み合わせ(UEFI対応のマザーボード)ならGPTを選択することがおすすめです。

GPTの方が高速にブートするという情報もありますが、私の場合はあまり差がわかりませんでした。

現在のパーティションタイプはスタートメニューを右クリックして選択できる「ディスクの管理」で調べることができます。

ディスクの管理を起動

「ディスクの管理」が起動したら調べたいディスクを右クリックして「プロパティ」を選択します。

2019-7-16_1-59-55_No-00

表示されたプロパティのウィンドウで「ボリューム」タブを選択するとパーティションのスタイルを確認することができます。

パーティションスタイルの確認

MBRからGPTへの変換

データを保持したままMBRからGPTに変換するにはmbr2gptというコマンドを使用します。

手順は次の通りです。

  1. 「ディスク番号」を調べる
  2. GPTに変換が可能かどうかをチェックする
  3. チェックがOKの場合は思い切ってGPTに変換する

それぞれ紹介していきます。

ディスク番号を調べる

これは簡単です。「ディスクの管理」の画面で確認することができます。

「ディスクの管理」の画面でGPTに変換したいストレージについているのがディスク番号です。

2019-7-14_19-7-22_No-00

例えば、上記の例では「ドライブ(C:)」が割り当てられているシステムドライブは「ディスク 0」になります。

この番号は後で使うので覚えておきましょう。

GPTに変換が可能かどうかをチェックする

このチェックには管理者モードのWindows PowerShellから実行します。

これにはWindowsアイコンを右クリックして「Windows PowerShell (管理者)」を実行します。

SnapCrab_NoName_2019-7-17_1-23-27_No-00

Windows PowerShellが起動したら次のコマンドを入力しましょう。「disk:」後の数値は、さっき調べたドライブ番号にしてください。

mbr2gpt /validate /disk:0 /allowFullOS

この実行結果が次のように「Validateion complete successfully」となればOK(GPTに変換可能)です。

PowerShell_2019-7-14_19-5-51_No-00

思い切ってGPTに変換する

GPTに変換可能であったら思い切ってGPTに変換しましょう。

チェックの時に使ったWindows PowerShellの画面でそのまま次のコマンドを入力しましょう。このときも「disk:」の後の数値はさっき調べたドライブ番号です。

mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFullOS

この結果が次のように「Conversion complete successfully」と表示されたら変換成功です。

PowerShell_2019-7-14_19-6-36_No-00

変換が完了した後に「ディスクの管理」の画面で変換したドライブのプロパティを確認すると、パーティションのスタイルが「GUIDパーティションテーブル (GPT)」となっているはずです。

2019-7-14_19-7-4_No-00

あとはWindows10を再起動して、GPTに変換したシステムドライブで起動することを確認しましょう。

ブートデバイスを変更する

Windows10で「再起動」を選択した後に、マザーボードのセットアップ画面に入りましょう。

マザーボードのセットアップ画面に入るためには特定のキーを連打する必要があります。この連打するキーはマザーボードによって異なります、私が使っているASRockのマザーボードの場合はDELキーです。

マザーボードのセットアップ画面になったら、起動デバイスを設定する画面を選択して、最も優先順位が高いデバイスに「Windows Boot Manager (デバイス名)」を選択しましょう。

IMG_20190714_194936

上記の画面ではGPTに変換したシステムドライブをクローンしたあとなので、「Windows Boot Manager」が二つ表示されています。

通常は「Windows Boot Manager」は一つだけ表示されていると思います。

あとは設定保存してマザーボードのセットアップ画面を抜けましょう。

これでWindows10が無事に起動すればOKです。

おまけ: 私の実際の手順

私はGPTに変換する際にトラブルがあると困るので、新しいSSDを購入した後に次の手順で行いました。

  1. システムドライブである既存のSSD(MBR)を、新しいSSDにクローンする
  2. 起動デバイスを新しいSSD(MBR)にして、クローン先のSSDでWindows10が起動することを確認する
  3. 起動デバイスを既存のSSDに戻して、既存のSSDでWindows10を起動する
  4. 既存のSSDをmbr2gptでGPTに変換する
  5. Windowsを再起動して、GPTに変換した既存のSSDで起動できることを確認する
  6. 新しいSSDのパーティションを全削除した後、「ディスクの管理」でドライブを右クリックして「GPT」に変換する
  7. システムドライブである既存のSSD(GPT)を、新しいSSDにクローンする
  8. 起動デバイスを新しいSSD (GPT)にして、クローン先のSSDでWindows10が起動することを確認する

結構面倒でしたが、万が一、GPTへの変換に失敗したり、クローンに失敗しても復帰できるように注意したらこんな手順になってしまいました。

まとめ

今回はパーティションタイプがMBRであるストレージを、データを保持したままGPTに変換したことを紹介しました。

Windows10からはパーティションタイプをGPTにした方が色々メリットがあるようですので、SSDを増設する際などにGPTに変換しておくと良いでしょう。

次回はSSDなどのクローンができる無料ソフトEaseUS Todo Backup Freeを紹介します。