前回はタイのDTACのプリペイドSIMカードをお得に購入する方法を紹介しました。
今回は2019年8月に訪問したタイのスワンナプーム空港の様子を紹介したいと思います。
スワンナプーム国際空港でのプリペイドSIMカードの販売
タイの玄関口であるスワンナプーム国際空港ではタイのキャリア(AIS・DTAC・TrueMove)のプリペイドSIMカードを購入することができます。
英語が通じたり、旅行者向けのプランを用意していたりと、旅行者には優しい環境となっています。
これまでもスワンナプーム国際空港の状況は紹介してきました。
2018年8月に気づいた荷物受取りエリア(税関前)でのプリペイドSIMカード販売は2019年8月にも継続していました。
到着時間の関係もあるかもしれませんが、荷物受取りエリアの方が到着ロビーのカンターより空いていました。
今回の記事でも「到着ロビー」と「荷物受取りエリア」の両方の状況を紹介したいと思います。
AIS
タイの最大手のキャリアで、一番人気なのがAISです。
サービスエリア(カバレッジ)の広さに定評があり、地方を旅行する方には外せないキャリアです。
荷物受取りエリア
荷物受取りエリアのAISのブースは、17番の回転台(カルーセル)のそばにあります。
緑の方がAISのブースです。TrueMoveと隣り合っているので、プリペイドSIMカードのパッケージを比較しやすくなっています。
このブースはAIS直営ではなく、代理店のようです。
代理店で購入してもSIMカードとして問題なく使えるので気にする必要はありません。
この販売ブースに用意されていた価格表が下記になります。
小さな文字で速度制限に関する内容が書かれているので注意が必要です。
詳細なパッケージについては後ほど紹介します。
到着ロビー
この日はAISが一番空いていました。
これはおそらく「CASH ONLY (現金のみ)」という張り紙があって、到着したばかりの観光客には敬遠されてしまったのではないかと思います。
他のキャリアでクレジットカードが使えるかどうかは確認していません。
ここでSIMカードを購入する人はタイに到着したばかりの人がメインなので、手持ちのバーツはないケースが多いのではないかと思います。そのような状況で「CASH ONLY」では旅行者は避けてしまうと思います。
さて、このカウンターにもパッケージが書いてあるカードがおかれています。
以前には料金プランが書かれているカードが複数あったのですが、今回は時間がなくて1枚しか確認できませんでした。
料金パッケージについては次のセクションで説明します。
料金プラン
「荷物受取りエリア」と「到着ロビー」で入手したパッケージの情報をまとめたのが下の表です。
価格 | 期間 | データ量 | 超過時 通信速度 |
通話 SMS |
荷物受取 エリア |
到着 ロビー |
---|---|---|---|---|---|---|
199B | 5日 | 7GB | 384Kbps | なし | ○ | |
219B | 7日 | 2.5GB (4Mbps) |
128Kbps | 20B | ○ | |
299B | 15GB (4Mbps) |
○ | ||||
299B | 8日 | 3GB | 384Kbps | 100B | ○ | |
449B | 10日 | 3.5GB | 128Kbps | なし | ○ | |
599B | 15日 | 22.5GB (4Mbps) |
128Kbps | 50B | ○ | |
549B | 30日 | 4.5GB | 128Kbps | 50B | ○ | |
849B | 9GB | ○ | ||||
1049B | 15GB | 256Kbps | ○ | |||
1849B | 24GB | 100B | ○ | |||
799B | 32GB (4Mps) |
128Kbps | 100B | ○ | ||
1099B | 110GB (4Mps) |
○ |
「超過時通信速度」というのは所定のデータ通信量を超えた場合にデータ通信速度がここに記載された速度に制限されると言うことです。つまり、所定のデータ量を使い切っても、データ通信は遅いものの引き続き使うことができるということです。
この表からわかるように、AISの場合は「荷物受取りエリア」で購入できるパッケージと「到着ロビー」で購入できるパッケージには共通点がありません。
到着ロビーに出てしまうと荷物受取りエリアには戻れませんので、注意が必要です。
一覧にしてみるとダントツにコスパが良いのは、荷物受取りエリアで購入できる「199B/5日間/7GB」のパッケージです。滞在が5日以内であるならば、このプランがおすすめできます。
それ以外だと、荷物受取りエリアのパッケージはすべて速度制限(最大4Mbps)付となります。速度制限を受け入れられれば荷物受取りエリアがお得で、早い通信が必要なら到着ロビーでSIMを購入すると良いでしょう。
なお、前回(2018年8月)の調査結果と比べると、荷物受取りエリアで購入できるパッケージは色々変更がありますが、到着ロビーで購入できるパッケージについては変更はないようです。
TrueMove
タイの第二位のキャリアで、高速通信をウリにしています。また、Wi-Fiホットスポットサービスにも力を入れています。
長らく第三位のキャリアでしたが、近年DTACを逆転して二位に上がってきたようです。
荷物受取りエリア
荷物受取りエリアのTrueMoveのブースは、19番回転台(カルーセル)のそばにあります。AISのブースの隣です。
前回の調査で11番と12番の回転台の間にもTrueMoveのブースを確認していました。
しかし、今回は時間の関係でこちらのブースがまだあるかどうかは確認できませんでした。
この販売ブースに用意されていた価格表が下記になります。手作り感満載の価格表が2種類用意されていました。
内容が微妙に違うので、ここで買う場合は両方を確認しましょう。
これらのパッケージについては後ほど紹介します
到着ロビー
到着ロビーのTrueMoveの店舗です。
こちらでも同じように価格表が用意されています。
荷物受取りエリアの価格表(1枚目)と似ていますが、荷物受取りエリアの価格表で空欄になっているところにも、到着ロビーの価格表ではちゃんと価格が入っています。
これらのパッケージについては次のセクションで紹介します。
なお、TrueMoveの店舗にはプリペイドSIMカードの自販機があります。
私は以前TrueMoveの自販機でTrueMoveのプリペイドSIMカードを買ったことがあります。
2019年8月の段階では自販機が更新され、購入できるSIMカードも「8日間 / 299B / 3GB」と「15日間 / 599B / 8GB」の2種類になりました。
カンターでは様々なパッケージが購入できますが、混んでいる場合やこの2種類のTourist SIMで問題ない場合は、自販機で購入する物ありだと思います。
料金プラン
「荷物受取りエリア」と「到着ロビー」で入手したパッケージ情報と自販機の情報をまとめたのが下の表です。
価格 | 期間 | データ量 | 通話 SMS |
荷物受取 エリア |
到着 ロビー |
自販機 |
---|---|---|---|---|---|---|
200B | 7日 | 4.5GB (2Mbps) |
40B | ○ | ||
299B | 8日 | 3GB | 100B | ○ | ||
299B | 8.5GB | 35B | ○ | ○ | ||
299B | 13GB | なし | ○ | ○ | ||
399B | 18.5GB | 40B | ○ | |||
599B | 15日 | 23GB (4Mbps) |
50B | ○ | ||
599B | 8GB | ○ | ○ | |||
600B | 30日 | 6GB | ○ | |||
699B | 15日 | 18GB | ○ | ○ | ||
899B | 23GB | 80B | ○ | |||
1049B | 30日 | 100GB (4Mbps) |
50B | ○ | ||
1050B | 15GB | ○ | ○ | |||
1150B | 25GB | ○ | ○ | |||
1650B | 無制限 | 45B | ○ |
全体的にデータ量が多く設定されていて、データ通信をたくさん使いたい方にはうれしい価格設定です。
3キャリアともに短期旅行者向けには299バーツのパッケージが主戦場になっていますが、TrueMoveの299バーツ/8日間/13GBというのはかなりの大容量で他社を圧倒しています。
通話をすることがない人にはこのパッケージがおすすめです。通話する場合にも「299バーツ/8日間/8.5GB」という大容量パッケージが使えます。
とにかく通信量が必要な方は、TrueMoveのパッケージの中から選択すると良いでしょう。ただし、購入できる場所が限られている場合があるので、買う場所を間違えないようにしましょう。
DTAC
長らく第二位のキャリアでしたが、TrueMoveに抜かれてしまい現在は第三位となっているキャリアです。
プリペイドSIMカードの有効期限を維持しやすく、私がずっと使っているキャリアです。
荷物受取りエリア
荷物受取りエリアのDTACのブースは、19番の回転台(カルーセル)のそばにあります。
この販売ブースに用意されていた価格表が下記になります。
これらのパッケージについては後ほど紹介します。
到着ロビー
到着ロビーのDTAC店舗です。この日は一番人気がDTACでした。
ここでもカウンターに料金プランが書いてあるカードが置いてあります。
各パッケージについては次のセクションで説明します。
なおDTACの店舗の左側にはTourist SIMを購入できる自販機が設置されています。
しかし電源が入っているのかどうかわかりません。以前は自販機の横にサポートをする店員さんもいたのですが、今回は見かけません。
この自販機はあまり活用されていないようです。
料金プラン
「荷物受取りエリア」と「到着ロビー」で入手したパッケージ情報をまとめたのが下の表です。
価格 | 期間 | データ量 | 通話 SMS |
荷物受取 エリア |
到着 ロビー |
---|---|---|---|---|---|
199B | 7日 | 3GB | なし | ○ | |
299B | 8日 | 13GB | なし | ○ | |
299B | 3GB | 100B | ○ | ||
299B | 5GB | 45B | ○ | ||
549B | 10日 | 25GB | 30B | ○ | ○ |
599B | 15日 | 6GB | 100B | ○ | ○ |
649B | 20日 | 10GB | 80B | ○ | ○ |
899B | 30日 | 12GB | 10B | ○ | ○ |
1349B | 20GB | 135B | ○ | ○ |
混乱気味のTrueMoveに比べてシンプルに整理されたラインナップです。
特に1週間程度の滞在にぴったりな8日のパッケージが、データ量と通話料のバランスで3種類のパッケージから選べるようになっています。ただし、8日間のパッケージは売り場によって異なるので注意が必要です。
また、DTACが一押ししているのは、599バーツ / 10日間 / 25GBのパッケージです。10日間というと1週間+土日の9日間という旅程にぴったりの日数です。そして25GBというデータ容量はかなり余裕がありますし、30バーツという最低限の通話料もついています。
3キャリアの中でこの日は一番人気だったのは、このパッケージ構成のおかげかもしれません。
その他のSIM購入ポイント
ここまではスワンナプーム空港に到着した旅行者が必ず通過する「荷物受取りエリア」と「到着ロビー」でのプリペイドSIMカード事情について紹介しました。
実はスワンナプーム空港にはそのほかにもプリペイドSIMカードを変えるポイントがありますので、紹介しておきます。
営業時間等に注意が必要ですが、空いていることが多いので急いでいる方には便利かもしれません。
地下一階のKLOOKブース(DTACのプリペイドSIMカード)
スワンナプーム空港の地下一階(エアポート・レイルリンクの駅がある階)にはKLOOKという旅行会社のブースがあります。
場所は地下一階に下りて、エアポート・レイルリンクの左側の通路を進んだところです。
これはKLOOKのブースです。
実はあらかじめ予約購入しておくと、このブースでDTACのプリペイドSIMカード(8日間 / データ 3GB / 通話 100バーツ)を受け取ることができます。
しかも価格はタイで購入するより4割近く安くなり、約600円となります。
このお得なSIMカードについては下記で紹介しているの参照してみてください。
地下一階のAIS代理店
スワンナプーム空港の地下一階(エアポート・レイルリンクの駅がある階)にはAISの代理店のブースがあります。
上記のKLOOKのブースの近くにあります。下の写真がAISの代理店のブースです。
公式サイトの地図を借用すると場所は次のようになります。
ここには価格表があったので写真を撮らせてもらいました。
表にすると次の通りです。
価格 | 期間 | データ量 | 超過時 通信速度 |
通話 SMS |
---|---|---|---|---|
199B | 5日 | 7GB | 384Kbps | なし |
219B | 7日 | 2.5GB (4Mbps) |
128Kbps | 20B |
299B | 15GB (4Mbps) |
|||
599B | 15日 | 22.5 (4Mbps) |
128Kbps | 50B |
799B | 30日 | 32GB (4Mps) |
128Kbps | 100B |
1099B | 110B (4Mps) |
実はこの料金表は荷物受取りエリアのAISブースと全く同じです。つまり荷物受取りエリアのブースト同じ代理店と言うことです。
荷物受取りエリアで買っておけば良かった、と後悔した場合や、混んでいて買えなかった場合などはこの地下一階のブースに行くと良いでしょう。
ちなみに営業時間は6:00~24:00となります。
エアポート・レイルリンクの改札内
スワンナプーム空港のエアポート・レイルリンク駅の改札を抜けたところに、DTACのブースが解説されている場合があります。
ここでは到着ロビーとは異なるパッケージを扱っている場合があります。以前私もここでSIMカードを買ったことがあります。
今回のタイ訪問ではスワンナプーム空港に到着したのが夜遅かったため、このブースはしまっていました。
このため、今回はここでどのようなパッケージを売っているのか確認できませんでした。
電車の待ち時間がある場合はここで購入するのもありかもしれません。
まとめ
今回は2019年8月のタイ・スワンナプーム国際空港でのSIMカードの販売の様子を紹介しました。
スワンナプーム国際空港では「荷物受取りエリア」「到着ロビー」「地下一階」の3箇所でプリペイドSIMカードを購入することができます。
売り場によって購入できるパッケージは異なりますので、あらかじめ調べておくことをおすすめします。
コメント
こんにちは。スワンナプーム国際空港でのSIM入手方法、大変ありがたい情報です。
ところで荷物受け取りエリアのブースの開店時間は何時かお分かりでしょうか。早朝5時に到着する便なので5時半頃に開いているとうれしいです。恐縮ですがもしご存知でしたらお教えください。
コメントありがとうございます。
17番カルーセル付近のブースは、以前に朝7時ぐらいには既に空いていました。
(11番付近のTrueMoveのブースは人がいませんでした)
確証はありませんが、おそらく24時間営業なのではないかと思います。
早速のご回答ありがとうございました。