偽物(模倣品)のLIXIL浄水カートリッジをつかまされた話

雑記・その他
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2023/02/13 追記

「楽天あんしんショッピングサービス」で補償をしてもらえました!

いつもは混入したガジェットのレビューなどを紹介していますが、今回は報道のあったLIXILの浄水カートリッジの話です。

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偽装LIXIL浄水カートリッジ問題

2023年の2月1日に消費者庁から「取引デジタルプラットフォーム上で販売されている浄水カートリッジの模倣品に関する注意喚起」が出されました。

https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_policy_cms103_230201_01.pdf

これを受けて様々なニュースサイトで報道が行われたのでご存じの方も居ると思います。

偽物の「浄水カートリッジ」が流通 Amazonや楽天でも 消費者庁が注意喚起
消費者庁はLIXILなどの浄水カートリッジの模倣品が大手ECサイトなどで販売されているとして注意喚起を行った。LIXILは消費者が正規品を確実に購入できるよう4月から直販サイトに販路を限定する。

LIXILからは下記のサイトで注意喚起をされています。

LIXIL|ご注意ください!弊社ブランドを騙った浄水カートリッジの粗悪品(偽物)が販売されています
弊社のブランドを騙った浄水カートリッジの粗悪品(偽物)が販売されています。もしご購入された製品に不審な点がございましたら、決して使用せず、ご購入のショッピングサイトのカスタマーサービスにご相談下さい。また、製品についてのお問い合わせにつきましては弊社 お客さま相談センターで承ります。
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偽物カートリッジとつかまされた!?

私もLIXILの浄水カートリッジを利用しており、この報道があってすぐに確認しました。

ちょうど2022年のブラックフライデーのセールの時期にLIXILのJF-22というカートリッジを楽天でまとめ買いしていたのです。

確認してみると・・・おそらくこれは偽物であると結論づけました。理由は下記の2点です。

  • パッケージ(化粧箱)にロット番号が印刷されていない
  • パッケージに説明書(交換方法の説明)が同梱されていない
  • 相場よりも安い価格だった(相場は1本3000円強のところが1本2100円だった)
  • 販売店が楽天から撤退済

偽物と結論づけたのは個人の判断です。

LIXILや楽天から偽物と言われたわけではありませんのでご注意ください。

とくにロット番号がないのはかなり怪しいです。

万が一、リコールなど自体になった場合はメーカーは問題があるロットを特定して回収などをしなければいけません。にもかかわらずロット番号が印刷されていないの不自然です。偽物と判断する材料と考えてよいと思います。

ロット番号が印刷されている偽物もあるようです。

そのためロット番号があるからと言って本物と断定できない点にはご注意ください。

その他よく見ると怪しいところが浮かんできますが、それは次のセクションで紹介してきます。

偽物と本物と比較

偽物を調べるにあたり比較となる本物が欲しいところです。

そこで今回は新たにヨドバシでLIXILの浄水カートリッジJF-22を購入することにしました。ただし、ヨドバシで購入したJF-22は15+2物質除去の新バージョンでした。

https://www.yodobashi.com/product/100000001005836297/

また、直前まで利用していた浄水カートリッジは楽天のコジマで購入したもので、これも本物と思います。

本物の写真

ヨドバシで購入した浄水カートリッジJF-22のパッケージです。15+2物質除去の新バージョンです。

本物の浄水カートリッジJF-22のパッケージ 1

本物の浄水カートリッジJF-22のパッケージ 2

本物の浄水カートリッジJF-22のパッケージ 3

本物の浄水カートリッジJF-22のパッケージ 4

本物の浄水カートリッジJF-22のパッケージ 5

外部にはロット番号はありません。以前は浄水能力の欄(4枚目の写真)の下にロット番号が印刷されてたこともあるようです。

ロット番号はどこにあるかというとパッケージを開けたところにあります。

ロット番号

「22J06」というのがロット番号です。

正確にはロット番号は「印刷」ではなく「刻印」されています。

ロット番号の部分を指で身長に触ると若干の凹凸を感じることができます。

パッケージの中身を取り出したのが下の写真です。

本物の中身

緩衝材は紙で、説明書(交換方法の説明)と浄水カートリッジ本体が入っています。

浄水カートリッジ本体はビニールに入っています。

本物の浄水カートリッジJF-22 1

本物の浄水カートリッジJF-22 2

偽物の写真

続いて偽物と思われる浄水カートリッジJF-22のパッケージです。旧式の12+2物質除去の旧バージョンです。

偽物の浄水カートリッジJF-22のパッケージ 1

本物の浄水カートリッジのパッケージに比べて色が薄いですが、これは新旧バージョンの違いかもしれず、なんとも言えません。

偽物の浄水カートリッジJF-22のパッケージ 2

偽物の浄水カートリッジJF-22のパッケージ 3

偽物の浄水カートリッジJF-22のパッケージ 4

偽物の浄水カートリッジJF-22のパッケージ 5

パッケージ上の内容が異なるのは新旧バージョンの違いかと思いますので問題ありません。

外部にはロット番号は印刷されていません。ではパッケージを開けてみるとどうかというと・・・

ロット番号はなし

何も印刷されていません。このように私がつかまされた偽物の浄水カートリッジJF-22ではロット番号を見つけることができません

これがこの浄水カートリッジが偽物である有力な証拠です。

パッケージの中身を取り出したのが下の写真です。

偽物の中身

緩衝材はスポンジクッションで、あとは浄水カートリッジ本体があるだけで説明書(交換方法の説明)が入っていません

浄水カートリッジ本体がビニールに入っているのは本物と一緒です。

偽物の浄水カートリッジJF-22 1

偽物の浄水カートリッジJF-22 2

比較

偽物と本物の違いで明らかにわかるのは「ロット番号の有無」と「取扱説明書(交換方法の説明)の有無」ですが、それ以外に気づいた点を紹介しておきます。

ただし、これは個人的に違いを感じたというだけであり、正しい見分け方という保証はありません

参考程度に御考えください。

外箱の印刷精度

パッケージを慎重に見比べると偽物の方が印刷精度が悪い部分があります。

私が気づいたのは「浄水カートリッジは必ず適切な取換時期で交換、もしくはお取り外しをお願いします。」の注意書きのです。

外箱の印刷精度

この写真では上側が偽物、下側が本物です。

偽物の枠を見るとラインがシャープなラインではなく、ところどころ太くなっていてガタガタしていることがわかりません。

かなり微妙な違いですが、外箱の違いで気づいたのはこの点です。

ビニールの黒帯の違い

私が入手した本物と偽物では浄水カートリッジが入っているビニール袋に明らかな違いがありました。

ビニールの黒帯の違い

本物にはビニール袋の両脇に黒帯がありますが、偽物は片側にしか黒帯がありません。

また、本物では黒帯はビニール袋の端まであるため端がギザギザになっていますが、偽物では端まで印刷されておらず長方形になっています。

ビニール袋の色の違い

これは微妙な違いです。見比べてみると偽物の方が印刷の色が薄いです。

ビニール袋の色の違い

とくに左半分の色は見比べる薄いことに気づきます(写真ではわかりにくいですが)。

見比べることができない場合は、端にある黒帯の色と「お茶などに浄水を・・・」の部分を比較してみてください(黒帯は裏面に印刷されています)。

本物は同じ色ですが、偽物は「お茶などに浄水を・・・」の部分が薄くなっています。

ビニール袋の背の部分

ビニール袋の背面にはビニール同士が重なっている部分があります。

ビニール袋の背の部分

本物ではこの重なっている部分は両端でくっついているため持ち上げることができませんが、偽物では両端でくっついていないので持ち上げることができます。

文で書くとわかりにくいですが、写真を見ると違いがわかると思います。

浄水カートリッジ本体の接合部と模様

浄水カートリッジ本体にも違いがありました。

浄水カートリッジ本体の接合部

浄水カートリッジの水が出る側のキャップは、二つの金型から作られているようです。本物と偽物を見比べると、偽物はこの金型の接合部が明らかに目立ちます

本物の浄水カートリッジはもう1個あるので、その写真も紹介しておきます。

本物の浄水カートリッジ

接合部はあまり目立っていません。

また、よくよみると本物の浄水カートリッジには共通して紫色の部分に円形の模様が浮かんでいることがわかります。この模様は偽物にはありません

おそらく金型を研磨したあとではないかと思います。本物が同じ金型から作られていることがわかります。

浄水カートリッジ本体の刻印の傾き

ロット番号がないことに加えて、偽物であると確信が持てたのが浄水カートリッジ本体上の刻印です。

浄水カートリッジ上の刻印

本物では丸数字の刻印は中心線に沿っていますが、偽物では丸数字の刻印が斜めになっています。この刻印が何を意味するものかはわかりませんが、斜めの刻印はさすがに不自然です。

私はこの違いを見て、やっぱり偽物だ、と思いました。

また、もう一つの刻印は1~12の数字が周囲に配置され、矢印で製造時期を示すものです。本物は1月が上部(中心側)にありますが、偽物は1月が変な位置(右下側)にあります。普通は1月は意味がある場所に配置すると思いますので、この偽物の刻印は不自然だと思います。

偽物をつかまされるとどうなる!?

偽物をつかまされた場合はどうなるかというと、販売者に対して返金交渉をするしかありません。しかし、私の場合は楽天の販売業者はすでに店を閉めており、交渉することができません。

そこで今回は「楽天あんしんショッピングサービス」で補償を求めることにしました。

【楽天市場】楽天あんしんショッピングサービス
楽天市場で安心してお買い物をお楽しみいただくための楽天会員を対象とした補償サービスです。楽天市場は日本最大級のインターネット通販サイト・オンラインショッピングコミュニティです。

これは模倣品をつかまされた場合、楽天が30万円まで補償してくれるというものです。今回は購入してから90日以内に気づいたのでこのサービスを使うことができます。

今回は「著しく異なる商品、欠陥品が届いた」として、「楽天あんしんショッピングサービス」に連絡しました。補償を申請したのは2023/02/03です。

このとき、次のような連絡をしました。

  • LIXILの浄水カートリッジの模倣品の報道があり、購入した製品を調べたところ、ロット番号が確認できず模倣品であると考えられること
  • 返却可能であること
  • 1個は開封済であること
  • 購入した販売店は楽天から撤退しており、交渉できないこと
  • 返金は楽天ポイントで良いこと (楽天あんしんショッピングサービスでは返金方法で「楽天ポイント」と「現金」が選べ、「楽天ポイント」の方が短期間で返金が行われます)

翌日の2023/02/04には「楽天あんしんショッピングサービスの対象として手続きを進める」とのメール連絡があり、着払いでの返送を指示されました。

2023/02/06に日本郵便の着払いで返信し、そして1週間経過した2023/02/13に「ポイントを付与する」とのメール連絡がありました!

そのメール受信直後にはまだポイントは加算されていませんでしたが、夜には購入価格と同じ6300ポイントが加算されていました。

楽天ポイントの加算

これで金銭的なダメージは実質的にゼロとなりました。楽天あんしんショッピングサービスに感謝です!!

ちなみに購入時にはSPUとかでいろいろ楽天ポイントが付きました。しかも、この買い物をしたおかげで買い回りも+1倍されて、ポイント付与がアップしています。

しかし、楽天あんしんショッピングサービスでは、そのような購入時のポイント付与については一切考慮せずに、シンプルに支払い金額分のポイントを補償として付与してもらいました。

なので微妙に得をしているような気もしています・・・

まとめ

今回はLIXILの浄水カートリッジの偽物をつかまされてしまったことを紹介しました。

新たに本物の浄水カートリッジを入手して偽物と比較してみたところ、いろいろと細かな違いがあることがわかりました。全ての偽物が同じ状態とは思えませんが、偽物を判断する参考になるかもしれません。

浄水カートリッジは飲料水に関するものだけに、模倣品は本当に勘弁してもらいたいところです。

コメント

  1. LIXILユーザー より:

    有益な情報をありがとうございました!
    先ほど、浄水器カートリッジがいつも買ってるところで買えなくなっており、そこで初めて偽物が出回っていることを知りました。「あの店から買った在庫もまだあるのに…」と不安になっていたところ、こちらのサイトに辿り着きました。詳細な比較ありがとうございます!お陰様で、今手元にあるものは本物のようだとわかりましたし、楽天市場で万が一粗悪品を入手してしまった場合も楽天あんしんショッピングサービスがあることを知ることができましたので、大変助かりました。ありがとうございました。(長々と失礼致しました。)

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