チリでプリペイドSIMを使う その5: Movistarの使い勝手

トーレス・デル・パイネ国立公園
2017/10/25追記

2017/09より法令が変わり、チリのSIMカードを利用するには、あらかじめ使用するスマートフォンのIMEIを申請する必要があるという情報をいただきました。

このルールのせいで空港や町中の店舗でSIMカードを気軽に購入できなくなったようです。

これは盗難されたスマートフォンのIMEIをブラックリストとして管理することで、盗品のスマートフォンを使えなくするためのようです(スマートフォン強盗のモチベーションを下げて、犯罪率を下げるのが狙いのようです)。

残念ながらIMEIの事前申請方法については情報は持ち合わせておりません。

前回はチリで購入したMovistarのプリペイドSIMカードでインターネット通信をできるようにしました。

今回はデータ通信速度など実際にMovistarを使ってみた状況を紹介したいと思います。

LTE

今回購入したプリペイドSIMカードはでかでかと「4G LTE」と書かれているので間違いなくLTEに対応しています。インターネットパッケージも特に記載されていないので、どのパッケージを購入してもLTEが使えると思います。

したがって、LTEが使えるかどうかは「LTEのサービスエリアにいること」「自分のスマホがMovistarのLTEのバンドに対応していること」の2点だけです。

そして結論から言えば、私のNexus5(D820)ではチリのMovistarでLTEを使うことはできませんでした。

SIMカードを購入したプエルト・ナタレスでもだめでしたし、そのあとに移動したプンタ・アーレナスでもLTEにはなりませんでした。

チリ編 その1で調べたように、MovistarのLTEはバンド7を使っています。

今回は事前に調査したチリのプリペイドSIMカード事情について紹介します。チリでは大手携帯電話会社が3社ありますが、自分のスマートフォンの対応周波数を考慮して使用する会社を選択する必要があります。私と同様にNexus5を使う場合は、3Gならばどの会社でも大丈夫そうです。

私のNexus5はバンド7に対応していないため、LTEになることはなかったというわけです。

データ通信速度

LTEは使えないとはいえ3G(HSPA+)ならば問題なくつながります。3Gでスピードがある程度出ていれば実用上は問題ありません。

ここではSpeedtest.netというソフトで測定した結果を紹介します。

プエルト・ナタレス

夜の12時近くにプエルトナタレスの宿(バスターミナルと市内中心部の中間点ぐらい)で測定してみました。3回測定したのでその結果をまとめて載せておきます。いずれも高速3G(HSPA+)でアンテナはすべて立っています。

プエルト・ナタレスでの通信速度 1回目

プエルト・ナタレスでの通信速度 2回目

プエルト・ナタレスでの通信速度 3回目

結果は惨憺たるものです。3Gでここまで遅いのはあまり見たことがありません。朝の通勤ラッシュ時のドコモ並みのひどさでしょうか。

今回はドコモの現状をお伝えします。 人が集まる場所で条件的に厳しいとは言え、テストのうち通信ができないのがおよそ半分、無事に通信できても1回をのぞいて100kbpsです。これではISDN回線と同程度です。Webコンテンツがリッチになっている昨今では、快適なWeb閲覧は望めません。

宿にはWi-Fiがあったので大丈夫でしたが、Wi-Fiがなかったら結構ストレスがたまっていたと思います。

翌朝にバスターミナルで測定してみたところ、多少状況は改善していました。

プエルト・ナタレスでの通信速度 4回目

これならばなんとか許すことができます。夜はトラフィックが集中していたのでしょうか!?!?

プンタ・アーレナス

プンタ・アーレナスはチリ側のパタゴニアの中心となる街で、プエルト・ナタレスより発展しています。

こちらでの測定結果は次の通りです。測定したのは朝9時頃です。

プンタ・アーレナスでの通信速度

プエルト・ナタレスの夜よりはましですが、決して速いとは言えない速度です。どうやらチリのMovistar自体がスピードが遅いようです。

アルゼンチンとの国境

今回はバスでプンタ・アーレナスからアルゼンチンのリオ・グランデ方面に向かいました。

そしてアルゼンチンとの国境付近で最後の測定。国境とっても人里からかなり離れており、周囲には国境を渡る人と警備員とかしかいない状況です。

アルゼンチン国境での通信速度

ここにきてようやくまともな通信速度になりました。

チリは国土がかなり縦長でおそらく地域によって状況の差はあると思います。しかし、試した限りパタゴニア方面では期待外れという状況でした。

サービスエリア(カバレッジ)

私が滞在した範囲では次のような感じでした。

  • プエルト・ナタレス…全域で3G利用可。
  • プンタ・アーレナス…全域で3G利用可。
  • トーレス・デル・パイネ国立公園…ほとんどつながらず。衛星電話しか使えないと思った方がよい。
  • プンタ・アーレナスから南…バスで移動中はほとんど3G利用可。国道沿いは使える様子。

パタゴニア地方は街が点在しておりますが、街と街の間でもちゃんと3Gで使えたのには驚きました。バス移動の時間は長いのでインターネットが使えれば暇つぶしにはなると思います。

テザリング

チリの滞在中にテザリングは試さなかったので、確認できていません。

その他

Movistarではインターネットパッケージの残量がなくなってくるとSMSで教えてくれます。

インターネットパッケージの終了を知らせるSMS

私の場合は使い始めてすぐにこの警告が送られてきたのでかなり焦りました。しかも2回送られてきました。しかしその後も普通に使えますし、残高確認をするとデータ通信の残量もあります。

どうやらアクティベーション時のボーナス50MBと、TOP UP時のボーナス50MBのそれぞれが尽きる警告として送ってきたようです。

このようなSMSが送られて来たら「*303#」で残高を確認しましょう。

まとめ

今回はチリで購入したMovistarのプリペイドSIMカードの実際の使い勝手を紹介しました。

私のNexus5ではチリのMovistarではLTEを利用することができず、また、3Gの通信速度もイマイチでした。ただ、パタゴニアでの移動中はほとんどの場所で使え、バス移動中の暇つぶしとして活躍してくれました。

チリのプリペイドSIMカードは今回で終わりで、次回はAndroid用のソフトについて紹介したいと思います。