チリでプリペイドSIMを使う その6: 情報収集 (2019年版)

前回のチリ編は下記になります。

今回はチリで購入したMovistarのプリペイドSIMカードの実際の使い勝手を紹介します。私のNexus5ではチリのMovistarではLTEを利用することができず、また、3Gの通信速度もイマイチでした。ただ、パタゴニアでの移動中はほとんどの場所で使え、バス移動中の暇つぶしとして活躍してくれました。

前回まではボリビアのプリペイドSIMカード事情を紹介してきました。

今回は南米つながりでチリのプリペイドSIMカード情報です。

チリには2015年にいったことがあり、そのときに現地のSIMカード情報を調べています。

今回は事前に調査したチリのプリペイドSIMカード事情について紹介します。チリでは大手携帯電話会社が3社ありますが、自分のスマートフォンの対応周波数を考慮して使用する会社を選択する必要があります。私と同様にNexus5を使う場合は、3Gならばどの会社でも大丈夫そうです。

しかし3年近く経過していることから、今回の渡航前に調査し直しました。

チリ以外のプリペイドSIMカードについては下記のまとめページを参照してください。

SIMフリーのスマートフォンで海外のプリペイドSIMカードを利用しています。世界各国でのプリペイドSIMカードの購入方法・設定方法・使い方などを紹介します。

チリのSIMカードの入手性

2016年にチリに旅行をしたときには、町のパソコンショップでプリペイドSIMカードを購入することができました

しかし、2017年9月より法令が変わり、チリのSIMカードを利用するには、使用するスマートフォンのIMEの事前申請が義務づけられました。

この規制のせいで、空港や町中のお店でSIMカードを気楽に購入することができなくなったという情報をもらいました。

この規制は、盗難されたスマートフォンのIMEIをブラックリストとして管理することで、盗難のスマートフォンを使えないようにするためとされています。このような規制をかけることで、スマートフォンの盗難が減ることを期待しているようです。

しかし、このような規制があると困るのが旅行者です。旅行中という限られた時間にIMEIの事前申請をするというのはなかなか困難です。

そこで2018年7月に新たなルールが導入されました。この新たなルールでは、海外から持ち込んだデバイスは30日間はIMEIの登録なしに利用できることになりました。

つまり再び旅行者でもチリでSIMカードを使うことができるようになりました。

ドコモのローミング情報

いつものように渡航前にドコモのローミング情報を確認します。

この情報でドコモ端末で確実に通信ができる携帯電話会社を把握することができます。また、3G対応やサービスエリアについても確認可能です。最近ではLTEのローミング情報も記載されています。

ドコモのチリでのローミング情報は下記のページから入手することができます。

チリにおけるNTTドコモの携帯電話による通話やネット(国際ローミング)の対応結果を表示します。お使いの機種により対応エリア/サービス/料金が異なるため、渡航前にご確認ください。

2019年03月の状況は下記の通りです。

ドコモのローミング情報

EntelとMovistarの2社とローミング可能ですが、3Gが使えるのはMovistarのみとなっています。

2016年の調査時の情報とMovistarでLTEが利用できる点が新しくなっています。

ドコモのローミング情報ではEntelではLTEと3Gが使えないことになっていますが、ドコモ端末で使用できる周波数と異なる周波数を利用しているからのようです。

Wikipediaの情報

Wikipediaには各国の携帯電話会社の情報がまとまっています。

チリの情報は下記になります。

2019年3月時点の情報は次の通りです。

Wikipediaの情報

ドコモのローミング情報に出ていた2社のほかにClaroとWOMという会社、そしてMVNOとして6社が記載されています。

WOMは2年前はかなり小さい会社だったのですが、着実にユーザを増やしているようです。しかし、まだ上位三社と比べると規模は小さい状況です。MVNOについては情報が少なく旅行者にはハードルが高いので、選択肢はMovistar・Entel・Claroの3社と考えてよいと思います。

上の表で赤の線を引いたのが3Gの情報、緑の線がLTEの情報です。

気になる周波数(バンド)の状況は以下の通りです。

Entel 3G Band 2 (1900MHz), Band 8 (900MHz)
LTE Band 2 (1900MHz), Band 7 (2600MHz), Band 28 (700MHz)
Movistar 3G Band 2 (1900MHz), Band 5 (850MHz)
LTE Band 7 (2600MHz), Band 28 (700MHz), Band 38 (2600MHz)
Claro 3G Band 2 (1900MHz), Band 5 (850MHz)
LTE Band 2 (1900MHz), Band 7 (2600MHz), Band 28 (700MHz)

太字になっているのは主に使用されていると思われるバンドです。

こうやって比較してみると、LTEの周波数に関しては3キャリアはほとんど同じと思ってよいでしょう。

LTEのBand 28については日本でもドコモ・ソフトバンクが利用しているので日本で売られているスマートフォンでも利用できる可能性が高いでしょう。

インターネット上の情報

渡航前に自分のブログを保存していったのですが、やはり最新の情報は英語のサイトの方が頼りになります。

今回は下記のサイトをメモって行きました。

Entel and Movistar are fighting for leadership. Both networks are on par with Claro as 3rd provider. 2G is on 1900, 3G on 850 and 1900 MHz. Though WOM/Nextel ha...

なお、チリ通貨のペソは2019年3月現在で約6年=1ペソという状況です。チリ・ペソ価格を1/6すれば大体の日本円での価格になります。

Entel

  • プリペイドSIMカードの入手
    • スーパーマーケット等で「Super Chip」という名前で入手可能
    • 価格は3,500~4,000ペソ、初期残高は1,000ペソ
    • アクティベーションは販売店にやってもらう。自力で行う場合は「301」に電話する
  • インターネットパッケージ
    • 「bolsas prepago」という名前でサービスを展開
    • 「*119#」で購入可能
    • 調査時の状況は以下の通り
      データ量 通話 期間 価格
      100MB なし 3日間 500
      200MB なし 7日間 1,000
      300MB 50分 3日間 1,000
      500MB なし 15日間 2,500
      800MB 100分 7日間 2,000
      1GB なし 30日間 5,000
      1.5GB 150分 7日間 3,000
      2GB なし 2日間 2,000
      3GB 200分 15日間 5,000
      4.5GB 200分 30日間 8,000
    • 2019年からはEntelアプリで申し込める無制限(データ・音声)のパッケージ(Prepower)が提供された
      期間 価格
      1日間 890
      4日間 3,290
      7日間 5,290
  • APN情報
    APN imovil.entelpcs.cl
    ユーザ名 entelpcs
    パスワード entelpcs
  • コマンドなど
    • 残高確認: 「*103#」
    • データ残量確認: 「*102#」

Movistar

  • プリペイドSIMカードの入手
    • スーパーマーケット等で入手可能
    • 価格は2,000ペソ、初期残高はなし
    • LTEを使いたい場合は、LTE用のSIMカードを入手する必要あり
    • アクティベーションは販売店にやってもらう。自力で行う場合は「103」に電話する
  • インターネットパッケージ
    • 「*303#」で購入可能
    • 自動更新のパッケージ (PrePlan)
      データ量 通話 期間 価格
      1GB 160分 7日間 2,000
      1.6GB 200分 7日間 3,000
      3GB 300分 15日間 5,000
      4GB 400分 30日間 7,000
      6GB 600分 30日間 10,000
    • 自動更新なしのパッケージ (Bolsas Prepago)
      データ量 通話 期間 価格
      100MB なし 1日間 500
      200MB 20分 1日間 500
      2GB 60分 2日間 2,000
      100MB なし 3日間 1,000
      300MB 50分 3日間 1,000
      200MB なし 5日間 2,000
      800MB なし 7日間 3,000
      1.5GB 180分 7日間 3,000
      1.5GB なし 15日間 5,000
      3GB 250分 15日間 5,000
      2GB なし 30日間 7,000
      4GB 350分 30日間 7,000
    • データ無制限のパッケージ (Bolsas de Internet Illimitadas)
      期間 価格
      1日間 (24時間) 1,000
      2日間 (48時間) 2,000
      3日間 (72時間) 3,000
  • APN情報
    APN web.tmovil.cl
    ユーザ名 web
    パスワード web
  • コマンドなど
    • 残高確認: 「*303#」 (1回 70ペソ)

Claro

  • プリペイドSIMカードの入手
    • Claroの店舗などで購入可能
    • 価格は1,000~2,500ペソで、初期残高はなし
  • インターネットパッケージ
    • アクティベーションコードをSMSで2020に送信することで購入可能
    • 調査時の状況は次の通り
      データ量 期間 価格 アクティベーション
      コード
      100MB 24時間 500 IM500
      200MB 3日間 1,000 IM1000
      400MB 3日間 1,500 IM1500
      700MB 7日間 2,000 IM2000
      1GB 15日間 3,000 IM3000
      2GB 15日間 5,000 IM5000
      3GB 30日間 7,500 IM7500
  • APN情報
    APN bam.clarochile.cl
    ユーザ名 clarochile
    パスワード clarochile

まとめ

今回は事前に調査したチリのプリペイドSIMカード事情について紹介しました。

2017年の法律変更で、チリはプリペイドSIMカードを利用するためにスマートフォンのIMEIを登録する必要がありました。

しかし、2018年7月より、海外のスマートフォンを持ち込んだ場合は、30日間は登録不要で利用できるようになりましたので、再び旅行者もプリペイドSIMカードが利用可能になりました。

次回はチリでプリペイドSIMカードを購入したことを紹介します。