中華タブレットTeclast T8で遊ぶ その6: ルート化に挑戦

前回は中華タブレットTeclast T8でベンチマークソフトを動かしてみました。

今回はすこしディープになってルート化を試してみたいと思います。

ルート化作業に失敗するとタブレットが起動不能になる場合があります。

また、メーカー・販売店のサポートも受けられなくなります。くれぐれも自己責任で実施してください。

今回使用しているTeclast T8は通販サイトのGearBestから提供していただきました。

GearBestではTeclast T8は2018/02/02時点で209.9ドル(23762円)で販売していますので、購入にトライしようと思う方は下記サイトを参照してみてください。

今回は香港・中国の通販サイトであるGearBestの使い方について紹介します。 GearBestはAliExpressよりもサイトが使いやすく簡単な英語がわかれば注文することができます。中国ブランドのタブレットやスマホを安く入手したい場合は有力な選択肢となるでしょう。

このタブレットはクーポン・フラッシュセール対象となることも多いので、購入前にはクーポン・セール情報を忘れずにチェックしましょう!

このページではGarBestのマーケティング担当者から紹介があったセール情報・クーポン情報のうち、私が面白いと思ったものを記載してみます。 情報が入ったら随時更新するようにしてきます。

ルート化のための情報

ググったところTeclast T8のルート化は下記の2つのサイトで紹介されていました。

Hi everyone, This is what I have done to root my Teclast T8 with Magisk (based on this chineese forum: ) 1-First download the official firmware from Needr…

ざっと読んだところ基本的には同じ手順のようです。

今回はここで紹介されている手順にしたがってやってみます。

準備

Teclast T8をルート化するには3つのファイルを用意しておく必要があります。

  1. Teclast T8のROMファイル (T8-E8C1-Android7.0-V1.10-7ED1.rar)
    ダウンロード先 https://www.needrom.com/download/teclast-t8-e8c1/
  2. ADB+Fastboot (ADB+Fastboot.zip)
    ダウンロード先 http://www.mediafire.com/file/gbrk9hiho8tc6yt/ADB+Fastboot.zip
  3. Magiskアプリ (MagiskManager-v5.5.1.apk)
    ダウンロード先 https://magiskmanager.com/Magisk/MagiskManager-v5.5.1.apk

このうち1のROMファイルはダウンロードするためにはちょっとした登録が必要になります。

詳細は前回の記事を参照してください。

今回は中華AndroidタブレットTeclast T8のROMを更新してみます。Teclast T8のROMはOTAや英語のTeclastのサイトでは新しいバージョンが出ていませんが、中国語サイトから調べると更新があることがわかります。ROMの更新は比較的簡単ですが、データが全て消えてしまうので注意が必要です。

1と2についてはWindows PC上で展開しておきます。展開には7-Zipを使うことをお勧めします。

圧縮・解凍ソフト7-Zipは、7z、ZIP、RAR、LZH、ISO、TAR、DMG、MSIなど、さまざまなデータフォーマットに1つで対応している世界的にデファクトのフリーソフトウェアです。AES256による暗号化(パスワード圧縮および解凍)も可能なおすすめのソフトです。

3についてはTeclast T8に転送しておきます(最初からTeclast T8でダウンロードしても良いです)。

さらにTeclast T8の設定を2箇所変更しておきます。

「設定」→「開発者向けオプション」を選択し、開発者向けオプションをONにしてから「OEMロック解除」と「USBデバッグ」をオンにします。

開発者向けオプション

設定メニューに「開発者向けオプション」がない場合は「タブレット情報」の「ビルド番号」を7連打してください。

そして「設定」→「セキュリティ」で「提供元不明のアプリ」をオンにしておきます。

セキュリティ

私の場合はデフォルトで「提供元不明のアプリ」はオンになっていました。

ルート化

それではルート化作業をしていきます。

改造ファームの用意

まずはダウンロードしたROMファイルに含まれているboot.imgをルート化用にパッチを当てます。

まずダウンロードしたROMファイルの「固件程序」フォルダに含まれているboot.imgを取り出し、Teclast T8に転送します。転送先は内蔵ストレージのルートディレクトリです。

USBケーブルでPCと接続してコピーすれば良いでしょう。

続いて、MagiskアプリをTeclast T8にインストールします。これはドキュメントアプリで行えます。

ドキュメントアプリ

これで内蔵ストレージのファイルが表示されるので、コピーしておいた「MagiskManager-v5.5.1.apk」を選択します。

Magisk ManagerのAPKの選択

MagiskManager-v5.5.1.apkを選択するとインストールして良いかどうか聞かれるので「インストール」を選択します。

Magisk Managerのインストール

これでMagisk Managerがインストールされたので実行します。

Magisk Managerの実行

初回はインストール(アップデート)するように言われるので「インストール」を選択します。

Magisk Managerのアップデート

ストレージへのアクセスは許可します。

ストレージのへのアクセス許可

最後にアップデートを確認されるので「インストール」を選択します。

Magisk Managerのアップデート

ここまで来たらもう一度Magiskアプリを起動します。今度はMagisk自体をファームウェアにインストールするかどうか聞かれるので「インストール」を選択します。

Magiskのインストール

インストール方法は「Bootイメージのパッチ」を選択します。

Bootイメージのパッチを選択

ファイルを選択する画面になるので先ほどコピーした「boot.img」を選択します。

boot.imgを選択

しばらく待つとMagisk.zipのダウンロードを行いboot.imgに対してパッチ(改造)を加えます。

boot.imgに対するパッチ

下記の画面になれば完了です。

boot.imgに対するパッチ完了

Teclast T8の内蔵ストレージのMagiskManagerというフォルダに「patched_boot.img」というファイルができているはずです。

このファイルをWindows PCにコピーしておきましょう。

コピーしたpatched_boot.imgはADB+Fastboot.zipを展開したフォルダにコピーしておきます。

ブートローダのアンロック

先ほど用意したpatched_boot.imgを書き込む前に、ブートローダのロックを解除する必要があります。

まずTeclat T8とWindows PCをUSBケーブルで接続し、この状態でTeclast T8をリブートします。このときにTeclast T8のボリュームアップボタンを押しっぱなしにしておきます。

Teclast T8のボリュームアップボタンを押しっぱなしにしているとTeclast T8の画面に次のようなシンプルなメニューが出るはずです。

Select Boot Mode:
[VOLUME_UP to select. VOLUME_DOWN is OK.]

[Recovery   Mode]
[Fastboot   Mode]    <<==
[Normal     Boot]

ボリュームアップボタンを何度か押して「Fastboot Mode」を選択したらボリュームダウンボタンを押しましょう。

これでTeclast T8の画面には

=> FASTBOOT mode ...

と表示されます。これでFastbootモードに入っているようです。

ここからはWindows PCの操作です。

まずコマンドプロンプトを開きます。Windows 10ならスタートメニューを右クリックすれば「コマンドプロンプト」というメニューがあります。

続いて「cd 」と入力してからADB+Fastboot.zipを展開してできたフォルダをコマンドプロンプトにドラッグ・アンド・ドロップします。これでフォルダ名が自動的に入力されたはずですので、リターンキーを押しましょう。

C:\Users\Foo>cd C:\Download\ADB+Fastboot

ここで「fastboot devices」と入力して「0123456789ABCDF  fastboot」と表示されることを確認します。

C:\Download\ADB+Fastboot>fastboot devices
0123456789ABCDEF        fastboot

これでWindows PCとFastbootモードのTeclast T8が通信できていることが確認できました。

次はこのコマンドプロンプトで「fastboot oem unlock」と入力します。

C:\Download\ADB+Fastboot>fastboot oem unlock

するとTeclast T8の画面に次のような表示が出ます。

Unlock bootloader?

If you unlock the bootloader, you will be able to install custom operating
system software on your phone.

A custom OS is not subject ot the same testing as the original OS, and can
cause your phone and installed application to stop working properly.

To prevent unauthorized accessto your personal data, unlocking the bootloader
will also delete all personal data from your phone(a "factory data reset").

Press the Volue Up/Down buttons to select Yes or No.

Yes (Volume UP): Unlock(may void warranty).

No (Volume Down): Do not unlock bootloader.

ボリュームアップボタンを押すとロックが解除されます。

ブートローダをアンロックすると保証がなくなり全データが消去されてしまいます。

覚悟ができたらボリュームアップボタンを押します。

コマンドプロンプトの方に「OKAY」と表示されればブートローダのアンロックの完了です。

改造ファーム(patched_boot.img)の書き込み

この作業は前のセクションと同様にFastbootモードのTeclast T8に対して、コマンドプロンプトから操作を行います。

ブートローダのアンロックを行った続きで改造ファームの書き込みは行って問題ありません。

コマンドプロンプトで「fastboot flash boot patched_boot.img」と入力します。OKAYが2回でれば書き込み成功です。

C:\Download\ADB+Fastboot>fastboot flash boot patched_boot.img
target reported max download size of 134217728 bytes
sending 'boot' (9057 KB)...
OKAY [  0.374s]
writing 'boot'...
OKAY [  0.250s]
finished. total time: 0.634s

コマンドプロンプトで「fastboot reboot」と入力してTeclast T8を再起動しましょう。

再起動したらUSBケーブルは抜いてかまいません。

Teclast T8は放置しておくと何度か再起動を繰り返し、最終的にはAndroidのロック画面(中国語)になるはずです。

再セットアップ

ブートローダをアンロックしたせいで設定は全てクリアされています。

言語設定なども中国語になっていますし、中国国内向けのアプリがプリインストールされていたりします。

この辺は前回の記事を見て調整をしてください。

今回は中華AndroidタブレットTeclast T8のROMを更新してみます。Teclast T8のROMはOTAや英語のTeclastのサイトでは新しいバージョンが出ていませんが、中国語サイトから調べると更新があることがわかります。ROMの更新は比較的簡単ですが、データが全て消えてしまうので注意が必要です。

Magiskの再導入

さてこれでルート化が完了したと思ったらまだ駄目でした。

まずルート化前にインストールしたMagiskManager-v5.5.1.apkを再導入する必要があるようです。

これは同じ手順で行うことができます。

インストールしたら同じくアプリを起動してMagisk Managerをインストールしておきます。

再度Magisk Managerを起動すると「インストール済み」となっているはずです。

Magiskがインストール済みの状態

これでルート化は完了です。

ルート化の確認

ルート化の確認は「Root Checker」というアプリで行います。

Root Checker
Root Checker
Developer: joeykrim
Price: Free

インストールしたらRoot Checkerを起動します。

最初は使用許諾があるので「AGREE」を選択します。

Root Checkerの仕様許諾

使い方が表示されるので「GET STARTED」を選択します。

GET STARTEDを選択

これでRoot Checkerのメイン画面になるので「VERIFY ROOT」を選択します。

VERIFY ROOTを選択

すると次のようなメッセージが表示されますので「許可」を選択します。

スーパーユーザーリクエスト

これでRoot Checkerの画面に次のように表示されればルート化成功です。

ルート化済み

2018/02/02時点で209.9ドル(23762円)!

まとめ

今回は中華AndroidタブレットTeclast T8をルート化してみました。

Magiskを使ったルート化は初めてでしたが、先人たちの知恵によりスムーズにルート化することができました。唯一の罠は中国語のフォルダ名だけであとは簡単なのではないかと思います。

次回はこのタブレットをしばらく使った感想を紹介します。