前回まではGoogleのスマートフォンPixel 4の紹介をしてきました。
今回はPixel 4とタイミングを合わせて購入したUSBチャージャーについて紹介します。
USBチャージャーについて
ここではコンセントに差してUSBデバイスに電力を供給できる製品をUSBチャージャーと呼んでいます。
私はこれまで色々と買ってきました。
今回はPixel 4を購入したということもあり、USB PD対応したUSBチャージャーを購入することにしました。
Xiaomi USBチャージャー (30W / 1A1C)
以前、XiaomiのQuick Chargeに対応したUSBチャージャーを購入したところ、コンパクトながらなかなか良い製品でした。
そこで今回は
- Xiaomiの製品
- USB PDに対応
- コンパクトサイズ
- プラグが折りたためるタイプ
という条件で探したのが下記の製品です。
この製品は型番「AD16ZM」となっています。実は私はAliExpressの別の店舗で購入したのですが、既に取り扱い中止になっているので、この記事作成時点で売っている店舗にリンクをしておきます。
公式サイト(中国語)は下記になります。
この製品はUSB PDに対応したUSB Type-Cポートと通常のUSBポートを各1口備えています。また、プラグも折りたため、希望通りのスペックになっています。
なお、私が購入したときには11.98ドル(約1350円)で送料は無料でした。配送方法はePacketという簡易郵便(追跡あり)でした。
配送状況
海外通販の場合に気になるのは配送です。
この製品は次のような日程で届きました。
イベント | 日付 |
---|---|
注文 | 2019/11/30 |
出荷 | 2019/12/1 |
輸出 | 2019/12/4 |
日本到着 | 2019/12/15 |
入手 | 2019/12/17 |
届くまでは日数にして17日、土日を除いた営業日だと12日です。
日本のAmazonや楽天だと数日で届くのが普通ですが、海外通販だと2週間は平均的な日数です。
なお配送は追跡番号が発行される配送方法ですが、ePacketという簡易配達のため、ポスト投函での受取りとなりました。
到着した製品
到着した製品は黒いビニール袋に入っていました。エアキャップなどでくるんではありません。
中からはこんなパッケージが出てきました。
簡素な包装でしたが壊れていないようでひと安心です。
パッケージを読み取りやすいようにスキャナでスキャンしてみました。
まずはパッケージの正面です。製品の写真が印刷されています。
背面はバーコード付きのシールが貼られていました。
左側の側面には製造者情報が書かれています。
そして右側面にはバーコードシールが貼られています。
このバーコードシールを剥がすと型番とスペックが出てきました。
文字に起こすと次の通りです。
- 型番: AD16ZM
- 入力: 100-240V 50/60Hz 1A
- 出力: 5V=2.4A
- USB-C: 5V=3A 9V=3A 12V=2.75A 15V=2A
- USB-A: 5V=3A 9V=3A 12V=2.75A
30Wというのは、USB Type-Cの口で15V=2Aで充電したときの状態を指します。
パッケージを開けるとUSBチャージャー本体と取扱説明書が入っていました。
USBチャージャーはちゃんと保護用の袋に入っているのがさすがXiaomiというところです。
袋から取り出したUSBチャージャーが次の写真です。
角は綺麗にラウンドしていてシンプルながら美しいデザインです。
USBコネクタ側はUSB Type-Cが1口、USB Type-Aが1口用意されています。
コンセントに差すプラグ側には型番・スペック・ロゴなどが記載されています。
このロゴには日本向け製品に記載されているPSEマークがない点は注意が必要です。
プラグはこのように引き出すことができます。
ちなみにプラグの先端は折りたたむときにわずかに飛び出していて、プラグは引き出しやすいようになっています。
サイズは実測で46.3×48mmです。厚さは28mmです。
重さは61グラムです。
このサイズ・重さなら旅行のときにカバンの隅に入れても気にならないと思います。
最後に説明書を紹介しておきます。説明書は中国語のため解読はなかなか難しい物があります。
実際の使用状況
それでは実際に使ってみたいと思います。
用意した機材は次の通りです。
- 充電対象
- Google Pixel 4 (USB Type-C, USB PD対応, QC非対応)
- Google Pixel 2 (USB Type-C, USB PD対応, QC非対応)
- Xiaomi Mi 5s (USB Type-C, USB PD非対応, QC3.0対応)
- Ulefone Power 6 (USB Type-C, USB PD非対応, QC非対応, 独自急速充電対応)
- ケーブル
- ABOAT金メッキUSB Type-Cケーブル 1m (Type-A=Type-C)
- Google Pixel 4付属USBケーブル 1m (Type-C=Type-C)
- 測定器
測定は実際に充電をしてみてそのときの電圧・電流を測定するというものです。
電圧・電流は多少上下するので安定したと思われる時点の数値を記録しました。
USB Type-Cポート利用の場合
まずはUSB PDに対応しているというUSB Type-Cポートに充電対象のスマートフォンを挿していきます。
結果は次の通りです。
Pixel 4 (USB PD対応) |
Pixel 2 (USB PD対応) |
Mi5s (USB PD非対応) |
Power 6 (USB PD非対応) |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
USB Cポート | 12.95 W | 11.87 W | 12.41 W | 14.12 W | ||||
8.99 V | 1.44 A | 8.99 V | 1.32 A | 8.99 V | 1.38 A | 5.08 V | 2.78 A |
いずれのスマートフォンでも13W前後で充電できました。まずまずの電力が供給できています。スペックの30Wには及びませんが、Pixel 4・Pixel 2が対応しているのは最大18Wの充電になのでまずまずです。
残念ながら私はUSB PDで30Wの充電ができるデバイスを持っていないので、30Wの出力の確認ができなかったのは無念です。いつかUSB Type-C充電対応のノートPCなどを買ったらまた測定してみたいと思います。。
なお、Xiaomi Mi5sとUlefone Power 6についてはスペック上はUSB PD対応とは記載されていませんでしたが、急速充電はできたのは意外でした。
USB Type-Aポート利用の場合
次にUSB Type-Aポートを単体で使ってみます。結果は次の通りです。
Pixel 4 (QC非対応) |
Pixel 2 (QC非対応) |
Mi5s (QC3.0対応) |
Power 6 (独自高速充電) |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
USB Aポート | 7.21 W | 7.15 W | 11.72 W | 9.55 W | ||||
5.11 V | 1.41 A | 5.11 V | 1.40 A | 6.01 V | 1.95 A | 5.08 V | 1.88 A |
PixelシリーズはQuickChargeに対応していないので急速充電にしては電力が低めですが、Quick Charge対応のXiaomi Mi5sと独自高速充電対応のUlefone Power 5では10W前後の電力が供給できました。
ただ、QuickCharge 3.0では最大18Wで充電できるはずですが、こちらの上限にも及ばない感じです。
2ポートの同時利用
こんどはUSB Type-CポートとUSB Type-Aポートの両方にスマートフォンを挿して同時に充電してみました。
USB Cポート | USB Aポート | 合計 | |||
---|---|---|---|---|---|
パターン1 | Pixel 4 | Pixel 2 | 20.28 W | ||
14.09 W | 6.19 W | ||||
5.05 V | 2.79 A | 4.91 V | 1.26 A | ||
パターン2 | Pixel 4 | Mi 5s | 22.07 W | ||
13.26 W | 8.81 W | ||||
5.08 V | 2.61 A | 5.12 V | 1.72 A | ||
パターン3 | Pixel 4 | Power 6 | 21.83 W | ||
13.36 W | 8.47 W | ||||
5.06 V | 2.64 A | 5.04 V | 1.68 A | ||
パターン4 | Pixel 2 | Pixel 4 | 13.56 W | ||
6.45 W | 7.11 W | ||||
5.12 V | 1.26 A | 5.04 V | 1.41 A | ||
パターン5 | Pixel 2 | Mi 5s | 15.07 W | ||
6.40 W | 8.67 W | ||||
5.12 V | 1.25 A | 5.01 V | 1.73 A | ||
パターン6 | Pixel 2 | Power 6 | 15.45 W | ||
6.54 W | 8.91 W | ||||
5.11 V | 1.28 A | 5.06 V | 1.76 A | ||
パターン7 | Mi5s | Pixel 4 | 15.00 W | ||
7.87 W | 7.13 W | ||||
5.11 V | 1.54 A | 5.06 V | 1.41 A | ||
パターン8 | Mi5s | Pixel 2 | 15.22 W | ||
8.14 W | 7.08 W | ||||
5.12 V | 1.59 A | 5.06 V | 1.40 A | ||
パターン9 | Mi5s | Power 6 | 16.91 W | ||
8.19 W | 8.72 W | ||||
5.12 V | 1.60 A | 5.04 V | 1.73 A | ||
パターン10 | Power 6 | Pixel 4 | 21.11 W | ||
14.04 W | 7.06 W | ||||
5.07 V | 2.77 A | 5.01 V | 1.41 A | ||
パターン11 | Power 6 | Pixel 2 | 18.99 W | ||
13.94 W | 5.05 W | ||||
5.05 V | 2.76 A | 5.01 V | 1.41 A | ||
パターン12 | Power 6 | Mi5s | 22.64 W | ||
13.86 W | 8.78 W | ||||
5.04 V | 2.75 A | 4.99 V | 1.76 A |
組み合わせによって変わってきますが、2ポートの合計出力は最大で約23Wとなりました。
2ポート合計をみてもスペック上限の30Wに届かなかったわけですが、重要なことは2ポート同時に使っても、各ポートに1ポートを使ったときとほぼ同様の電力が供給されている点です。
安いUSBチャージャーだと、2ポート同時に使うと各ポートの電力が落ちてしまう物も多いですが、このUSBチャージャーは出力に余裕があるためその心配はなさそうです。
まとめ
今回はXiaomiのUSB PDに対応したUSBチャージャーを紹介しました。
このチャージャーはUSB Type-CとUSB Type-Aを各1ポートを備え、電源プラグが折りたためるコンパクトな製品です。
スペック上は最大出力30Wのため、スマートフォンへの充電でしたら両ポートを同時に急速充電することができます。
コンパクトで持ち歩きしやすいので、旅行時などにはカバンに入れておきたい製品です。
次回はXiaomiの6ポートUSBチャージャーを紹介します。
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