中華通販で4ポートのQC3.0対応USBチャージャーを買ってみる

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前回は中華通販Banggood でグラフィックスカードを購入したことを紹介しました。

今回は海外通販ネタの続きとして海外通販GearBest でUSBチャージャーを購入したことを紹介します。

なおGearBest で購入してみようと思った方は下記のページを参照してみてください。

今回は香港・中国の通販サイトであるGearBestの使い方について紹介します。GearBestはAliExpressよりもサイトが使いやすく、また、日本語サイトも充実してきているため、海外通販に慣れていない方でも注文することができます。タブレットやスマホをなどのガジェットを安く入手したい場合は有力な選択肢となるでしょう。ただ、配送時間は長くなるケースもあるので、急がない物を購入するようにしましょう。

USBチャージャーについて

ここではコンセントに差してUSBデバイスに電力を購入できる製品をUSBチャージャーと呼んでいます。

私はこれまで色々と買ってきました。

今回は上海のMi Store (小米之家)で購入したXiaomiの2ポートUSBチャージャーを紹介します。このUSBチャージャーはコンパクトながらQC3.0に対応しており、対応しているスマホに急速充電することができます。軽量で持ち歩きもしやすいので旅行などにお勧めです。価格も安いのでお勧めでできる製品です。
今回は海外通販のGearBestでChuwiというメーカーのQuick Charge 3.0対応のUSBチャージャーを購入したことを紹介します。サイズは1ポート出力にしては大きめですが、プラグが折りたためたり、Quick Charge 3.0の上限近くの電力を出力できたりとなかなか優秀でした。充電時間も短縮できそうですので、旅行時などの持ち歩き用として活用したいと思います。
今回は中華通販サイトGeekBuyingの独身の日セールでTransmartというブランドのUSBチャージャーを購入したことを紹介します。Quick Chargeの対応は2.0となりますが、通常のUSB充電も2.4Aまで出力できる製品で、サイズ的にも海外旅行などに持っていくにのにちょうどよさそうです。

最近はUSB PDの製品が増えていることもあって、値下がりしているのが旧来の高速充電機能QuickChargeを採用したUSBチャージャーです。

私はまだUSB PDのデバイスを持っていないのと、充電用のUSBポート不足もあってポートが多いUSBチャージャーを購入することにしました。

JOFLO QC3.0 4ポート トラベルチャージャー

USBポート(通常のType-A)ポートが多めの製品を探して見つけたのは下記の製品です。

海外通販で売っているUSBチャージャーはプラグがヨーロッパ向け(穴が丸いコンセント)の場合が多いので、必ず日本と同じ形状(USタイプ あるいは CNタイプ)を選びましょう。

私が購入したときの価格は3.54ドルでした。4ポート・QC 3.0対応としてはかなり安いと思います。

Gearbest Lenovo X1 LDS Lidar Robot Aspirateur :429.99$ promotion

配送状況

海外通販の場合に気になるのは配送です。

この製品は次のような日程で届きました。

イベント日付
注文2019/9/2
出荷2019/9/4
輸出2019/9/6
日本到着2019/9/13
入手2019/9/17

届くまでは日数にして15日、土日を除いた営業日だと12日です。

日本のAmazonや楽天だと数日で届くのが普通ですが、海外通販だと2週間は平均的な日数です。

なお配送は追跡番号が発行される配送方法ですが、ePacketという簡易配達のため、ポスト投函での受取りとなりました。送料は0.32ドルでした。

到着した製品

到着した製品は内側にエアキャップがついたニール袋のパッケージに入って送られてきました。中華通販だとよくあるパッケージングです。

配送時のパッケージング

この袋を開ければUSBチャージャーのパッケージが出てきます。しかし、パッケージといってもかなり簡易的なものです。

USBチャージャーのパッケージ

入っているのはUSBチャージャーだけです。

USBチャージャー本体の側面にはQuick Charge 3.0のロゴが誇らしく書いてあります。

購入したUSBチャージャー

コンセントのプラグは日本でも利用できる平形です。このコンセントは折りたたむことはできません。旅行で持ち運ぶなら折りたためる方がありがたいですが、私の場合は持ち歩き用途は考えていないのでこれで問題ありません。

USBポートは4ポート用意されています。

購入したUSBチャージャーのポート

上から三つは通常充電用(非QuickCharge)ですが、3.1Aとなっているので急速充電に対応しているのだと思います。

一番下の赤いポートはQuickChargeに対応したポートです。QuickCharge用のポートは一つしかないことに注意が必要です。

また側面にはスペックが書かれています。

購入したUSBチャージャー上の記載

文字に書き起こすと次のようになります。

Model:CX-QC-03
入力:AC 100-240V 50/60Hz 0.5A
通常出力:5V = 4.8A (最大)
QC出力:5V = 2.4A (最大)
9V = 1.8A (最大)
12V = 1.5A (最大)

入力を見るとワールドワイド対応していることがわかります。

また通常出力は4.8Aとかなり大きくなっていますが、これは通常出力用の3ポート合計だと思います。

一方、QC出力を見ると5V・9V・12Vの3つの電圧をサポートしていることがわかります。この3つの電圧は実はQuickCharge 3.0ではなく、その前のQuickCharge 2.0で定められたものです。

QuickCharge 3.0対応のチャージャーなら本来はこの間の微妙な電圧も使えるようになっているはずです。この辺は実際に充電してみて確認したいと思います。

サイズはコンパクトでプラグ部分を除くと約4.5cm四方になります。重量もわずか38グラムです。

重量

側面に書いてあるスペックからいくと、通常出力が24W(おそらく3ポート合計)、QC出力が18Wになるので、合計42Wを出力する能力があることになります。

このサイズで43W出力をするとなると、かなりの発熱が心配されます。

実際の使用状況

それでは実際に使ってみたいと思います。

用意した機材は次の通りです。

測定は実際に充電をしてみてそのときの電圧・電流を測定するというものです。

測定状態

電圧・電流は多少上下するので安定したと思われる時点の数値を記録しました。

1ポート利用の場合

まずは4ポートあるうちに1ポートを利用して充電してみました。最もシンプルなケースです。

Mi5S
(QC3.0対応)
Pixel 2
(QC非対応)
Power 6
(QC非対応)
Mi Pad 3
(QC非対応)
通常ポート
(オレンジ)
8.09 W7.40 W6.98 W6.84 W
5.12 V1.58 A5.14 V1.44 A5.17 V1.35 A5.14 V1.33 A
通常ポート
(ブルー)
8.16 W7.53 W7.01 W7.63 W
5.10 V1.60 A5.12 V1.47 A5.12 V1.37 A5.12 V1.49 A
通常ポート
(グリーン)
7.75 W7.51 W7.76 W7.66 W
5.10 V1.52 A5.11 V1.47 A5.14 V1.51 A5.14 V1.49 A
QCポート
(レッド)
8.00 W7.42 W7.78 W7.62 W
5.13 V1.56 A5.12 V1.45 A5.12 V1.52 A5.15 V1.48 A

注目して欲しいのはQuick Charge対応のポートにQuick Charge 3.0対応のMi5Sを接続したときの状況です。

測定した値は8.00WとQuick Chargeにしてはかなり低い値が出ました。この値は、他の通常充電ポートと同じ値で全くQuick Chargeが機能していないと思われます。

もちろん同じスマホ・同じケーブルを他のQuick Charge対応のUSBチャージャーに接続すれば、もっと高い値が出ます。

Quick Chargeの場合の表示 (他のUSBチャージャー利用)

つまりQuick Chargeで充電できないのは、今回購入したUSBチャージャーの問題であることがわかります。

私はQuick Charge対応のスマホは1台しか持っていないので確定的なことは言えませんが、このUSBチャージャーはQuick Chargeに対応していない可能性が高いと思います。

2ポート同時利用の場合

1ポート利用の結果を見ると、どのスマホ・タブレットを使っても供給されるワット数はあまり変わらないようなので、このうち2台(Google Pixel 2とXiaomi Mi5S)を同時に充電してみたいと思います。

まずXiaomi Mi5Sを通常ポート(オレンジ色)に挿した状態で、Google Pixel 2を挿すポートを変えていきます。その後は、逆にGoogle Pixel 2を通常ポート(オレンジ色)に固定して、Xiaomi Mi5Sを挿すポートを変えていきました。

手間がかかるのと、通常ポート間では特性が一緒であろうと思うので、いくつかのパターンは省略しました

結果は次の通りです。

通常ポート
(オレンジ)
通常ポート
(ブルー)
通常ポート
(グリーン)
QCポート
(レッド)
合計
パターン1Xiaomi Mi5SGoogle Pixel 2接続無し接続無し10.44 W
7.50 W2.94 W
5.00 V1.50 A4.90 V0.60 A
パターン2Xiaomi Mi5S接続無しGoogle Pixel 2接続無し11.57 W
7.51 W4.07 W
4.94 V1.52 A4.84 V0.84 A
パターン3Xiaomi Mi5S接続無し接続無しGoogle Pixel 211.48 W
7.55 W3.94 W
4.90 V1.54 A4.80 V0.82 A
パターン4Google Pixel 2Xiaomi Mi5S接続無し接続無し11.72 W
3.92 W7.79 W
5.03 V0.78 A4.84 V1.61 A
パターン5Google Pixel 2接続無しXiaomi Mi5S接続無し11.91 W
3.94 W7.97 W
5.05 V0.78 A4.86 V1.64 A
パターン6Google Pixel 2接続無し接続無しXiaomi Mi5S12.02 W
3.92 W8.10 W
5.02 V0.78 A4.85 V1.67 A

まず面白いことにどのポートの組み合わせでも、Google Pixel 2よりXiaomi Mi5Sの方に多くの電力が供給されました。

Pixel 2とMi5Sの違いはQuick Chargeに対応しているかどうかですが、供給電力が大きいMi5Sの方でも通常の急速充電の範囲にとどまっており、あまりQuick Chargeは関係なさそうです。単なる相性かもしれません。

また、合計出力は10~12W程度となり、1ポート利用の場合の合計の約15Wには届きませんでした。このことからこのUSBチャージャーは二つのポートを同時にフル能力を発揮させる力はないものと思います。

この測定中ではXiaomi Mi5Sへの給電状況は結構ブレがありました。

電圧が5.0Vと記載していても実際には4.8~5.1Vの間をふらふらする感じで、それに合わせて電流も上下する感じでした。

3ポート同時利用の場合

さらに同時に使用するポートを増やしてみようと思います。

使用するのはGoogle Pixel 2・Xiaomi Mi5S・Ulefone Power 6の3台です。こちらも使用するポートを変えながら測定しました。

手間がかかるのと、通常ポート間では特性が一緒であろうと思うので、いくつかのパターンは省略しました

通常ポート
(オレンジ)
通常ポート
(ブルー)
通常ポート
(グリーン)
QCポート
(レッド)
合計
パターン1Xiaomi Mi5SGoogle Pixel 2Ulefone Power 6接続無し11.69 W
7.13 W2.19 W2.36 W
4.85 V1.47 A4.87 V0.45 A5.03 V0.47 A
パターン2Xiaomi Mi5SGoogle Pixel 2接続無しUlefone Power 611.97 W
5.94 W2.15 W3.88 W
4.75 V1.25 A4.78 V0.45 A4.85 V0.80 A
パターン3Xiaomi Mi5S接続無しGoogle Pixel 2Ulefone Power 612.17 W
4.53 W4.04 W3.59 W
4.77 V0.95 A4.70 V0.86 A4.79 V0.75 A
パターン4Xiaomi Mi5SUlefone Power 6接続無しGoogle Pixel 211.96 W
4.07 W2.87 W5.02 W
4.79 V0.85 A4.79 V0.60 A4.78 V1.05 A
パターン5Google Pixel 2Ulefone Power 6接続無しXiaomi Mi5S11.77 W
5.08 W3.15 W3.53 W
4.79 V1.06 A4.78 V0.66 A4.84 V0.73 A

3ポートを同時に充電してみたところ、3ポート出力の合計は12W前後でした。 2ポート充電時も合計が10~12Wだったので、この充電器の最大出力は12Wなのだと思います。

このため3ポートを同時に使うと最大出力の12Wを3ポートで分け合うことになり、充電時間は長くなります

各ポートに供給される電力はきれいに三分の一になるわけではなく、結構ばらつきがあります。このばらつきの理由はよくわかりませんでした。ポートで決まるわけでもなく、充電対象で決まるのでもなく謎です。さらに充電中に電圧・電流が上下するなど不安定なところもありました。

なお、3ポートで同時に充電するとこのUSBチャージャーは結構熱くなります。触ることはできますが、長時間触っていると熱く感じるので、体感では40度ぐらいだと思います。

4ポート同時利用の場合

最後にすべてのポートを同時に使ってみます。

使用するのはGoogle Pixel 2・Xiaomi Mi5S・Ulefone Power 6・Xiaomi Mi Pad 4の4台です。

パターンとしてはQuick Charge対応のXiaomi Mi5SをQuick Charge対応ポートに挿す場合と、通常ポートに挿す場合の2パターンです。

通常ポート
(オレンジ)
通常ポート
(ブルー)
通常ポート
(グリーン)
QCポート
(レッド)
合計
パターン1Xiaomi Mi5SGoogle Pixel 2Ulefone Power 6Xiaomi Mi Pad 211.77 W
3.91 W2.83 W2.02 W3.01 W
4.83 V0.81 A4.79 V0.59 A4.81 V0.42 A4.78 V0.63 A
パターン2Google Pixel 2Ulefone Power 6Xiaomi Mi Pad 2Xiaomi Mi5S11.07 W
2.96 W1.88 W0.94 W5.29 W
4.70 V0.63 A4.69 V0.40 A4.70 V0.20 A4.77 V1.11 A

予想はしていましたが、4ポートを同時に使っても4ポート合計の出力は約12Wでした。

最大出力の12Wを4ポートで訳ある形ですが、3ポート同時利用の場合と同様に、各ポートに出力される電力はばらつきます。

このように多数のポートを同時に使ってしまうと、充電時間は長くなるので注意が必要です。

また、3ポート同時利用の場合と同様に発熱には注意が必要です。発火・発煙するほどには熱くなりませんが、筐体が小さいだけに熱がこもりやすく心配になります

まとめ

今回は中華通販GearBestで購入した格安のQC3.0対応4ポートUSBチャージャーを紹介しました。

試してみたところ「Quick Chargeで充電できない」「出力は合計12Wまで」「複数ポートを同時に使うと発熱する」など、怪しい・不安な点が満載です。

正直なところあまりおすすめできない製品です。多ポートのUSBチャージャーの場合はもう少し大型のしっかりした製品の方が安心と思います。

次回は久々に海外プリペイドSIMカードの情報を紹介します。