中華スマホMi5sで遊ぶ その12: ドコモFOMAプラスエリア化

前回はXiaomi Mi5sにカスタムROM ECRModを導入しました。

今回はSnapdragonを使ったスマホでルート化したらやりたいことの一つとしてFOMAプラスエリアを使えるようにしたいと思います。

今回使用しているMi5s(64GBモデル・ゴールド)は海外通販サイトGearBestから提供していただきました。

このXiaomi Mi5sは既に販売終了となっています。

Xiaomi Miシリーズの最新機種はXiaomi Mi9となります。今から購入する場合はMi9をお勧めします。

GearBestの購入にトライしようと思う方は下記ページを参照してみてください。

今回は香港・中国の通販サイトであるGearBestの使い方について紹介します。 GearBestはAliExpressよりもサイトが使いやすく簡単な英語がわかれば注文することができます。中国ブランドのタブレットやスマホを安く入手したい場合は有力な選択肢となるでしょう。

Xiaomi Mi9はクーポン対象となることが多いので購入する前にクーポン情報の確認を忘れないようにしましょう!

このページではGarBestのマーケティング担当者から紹介があったセール情報・クーポン情報のうち、私が面白いと思ったものを記載してみます。 情報が入ったら随時更新するようにしてきます。
FOMAプラスエリア化は通常変更しない設定を変更する方法です。

操作ミスなどがあると通話やデータ通信ができなくなったり、最悪の場合は起動できなくなるかもしれません。

くれぐれも自己責任で実施してください。

FOMAプラスエリア化とは

FOMAプラスエリア化というのはRedmi Note 3 ProでNTTドコモのFOMAプラスエリアを使用できるようにするというものです。

FOMAプラスエリアはプラチナバンドである800MHz帯(バンド6)をドコモのネットワークです。FOMAプラスエリアは山間部等で強く、登山や地方に行く方には重要になってきます。

Mi5sの公式の仕様は次のようになっており、FOMAプラスエリア(3G 800MHz)に対応してません。

3G (WCDMA)850, 900, 1900, 2100
4G (LTE)1(2100), 3(1800), 5(850), 7(2600), 8(900),
38(2600), 39(1900), 40(2300), 41(2500)

このMi5sを3G 800MHzで通信できるように変更することを、通称「FOMAプラスエリア化」と呼んでいます。

実はこのFOMAプラスエリア化は同じXiaomiのRedmi Note 3 Proという機種でもやったことがあります。その時の感触から行くと、たしかにFOMAプラスエリアで3Gでつながるようになったのですが、感度は悪い(なかなか通信できない、FOMAプラスエリアでも電波を掴まないケースもある)という感じです。

FOMAプラスエリア化したからと言って、FOMAプラスエリアで完全に使えるようになるというわけでもなく、今まで通信できなかったところでも通信できるようになるかも、というぐらいの気持ちのほうが良いと思います。

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準備

FOMAプラスエリア化にはいくつかの準備が必要です。

  1. Mi5sのルート化
  2. TWRPのインストール
  3. DFS CDMA Toolのダウンロードとインストール
  4. DFS Toolsの評価ライセンスの取得
  5. Diag Driverのダウンロード

順々に説明していきます。

Mi5sのルート化

公式ROMやxiaomi.euのカスタムROMを利用している場合は、下記にルート化の方法を説明していますので参考にしてください。

今回はMi5sにカスタムリカバリ(TWRP)を導入してルート化を行います。ルート化の手順は一般的なもので特に注意することはありません。唯一迷ったのはどのTWRPを使うかですが、Mi5s用で新し目のものなら問題ないと思います。

Lineage OSのようなカスタムROMを利用している場合は、カスタムROMで既にルート化されているかもしれません。「開発者オプション」のメニューに「ロートアクセス」というような設定があったら有効にしてみてください。

TWRPのインストール

TWRPをインストールする理由はEFSという領域をバックアップするためです。

ルート化やカスタムROMを書き込んだ時点でTWRPはインストール済みだと思います。

インストール方法は下記のルート化編で紹介していますので参照してください。

今回はMi5sにカスタムリカバリ(TWRP)を導入してルート化を行います。ルート化の手順は一般的なもので特に注意することはありません。唯一迷ったのはどのTWRPを使うかですが、Mi5s用で新し目のものなら問題ないと思います。

DFS CDMA Toolのダウンロードとインストール

Mi5s(というかQualcommのチップを使ったスマホ)のモバイルの設定を変更するツールであるDFS CDMA Toolを入手します。

ダウンロードは下記のサイトから行ってください。

私がダウンロードしたときには「Setup DFS Evolution 17.02.03.00.zip」というファイルでした。

ダウンロードリンク

ダウンロードしたらzipファイルを展開して、中にあるSetup DFS Evolution 17.02.03.00.exeを実行してDFS CDMA Toolをインストールしておきます。

インストールの途中で「User Information」を入力する画面がありますが、適当な内容で問題がないようです。

DFS Toolsの評価ライセンスの取得

以前はDFS Toolsは特に何もせずに使えたのですが、最新版(バージョン17以降?)は評価ライセンスの取得する必要が出てきました。

インストールしたDFS CDMA Toolを起動します。

  • C:\Program Files (x86)\Telecom Logic\DFS Evolution\DPF.exe

すると次のような画面になります。

DFS Toolsの起動画面

ここで「Register Account」を選択してください。ブラウザで登録画面が開いたらメールアドレス、ユーザ名、パスワードを入力して登録します。

アカウント作成

これで登録したメールアドレスにメールが来たらそのメールのリンクをクリックしてアクティベーションしてください。

ただし私にきたメールはURLが壊れていて「click: Account/Activate?email=…」となっていました。

この場合はブラウザのアドレスバーに「https://www.cdmatool.net/」に続けて「Account/Activate?・・・」をコピーしてアクセスしてください。

下記のような画面が表示されれば登録完了です。

アクティベーション完了

Diag Driverのダウンロード

Mi5sをDFS CDAM Toolsから制御できるようにするには、Diag Modeという特別のモードに入れて、Windows PCとUSBで接続する必要があります。

この時に必要になるのがDiag  Driverです。このドライバはXiaomi Mi 5用のものを流用します。

Qualcomm WinMobile TRACE 319B v2.0.1000.00000 Xiaomi Mi 5 Diagnostic Drivers (Diag Drivers) Introduction By mistake I set the band_ref to USA and thereby…

サイトにアクセスして「Mi5_Qualcomm_Driver.rar」というリンクからダウンロードできます。

Xiaomi Mi5 Diagnostic Driverのダウンロード

ダウンロードしたら展開しておきましょう。

バックアップ

準備が整ったらすぐにプラスエリア化作業に移りたいところですが、その前に念のためバックアップを取っておきます。

バックアップはカスタムリカバリ(TWRP)から行います。Mi5sのボリュームアップボタンを押しながら電源ボタンを押してリカバリーモードで起動します。

TWRPのホーム画面が表示されたら「バックアップ」を選択します。

TWRPデバックアプ

バックアップするパーティションの選択画面が表示されるので「Data以外のパーティション」を選択します。下記の画面で7つほどしか見えていませんが、スクロールをすると全部で10個ぐらいパーティションがあるはずです。Data以外を選択してください。

Data以外とするのはMi5sの場合はmidroSDがなくバックアップデータがDataパーティションに書かれるからです。

バックアップしながら書き込まれるとろくなことがなさそうなのでDataパーティションは外しておいたほうが良いと思います。

Dataパーティションを含めてバックアップしたい場合はUSBメモリを接続して「ストレージの選択」で「USB OTG」を選ぶと良いでしょう。

パーティションの選択とバックアップの開始

選択し終わったら画面下のスライダーを左から右にスワイプするとバックアップを開始します。

バックアップには1分から3分程度かかります。

バックアップが終わったら「Reboot」を選択して、Mi5sを通常モードで再起動します。

バックアップしたデータは内蔵ストレージののTWRPフォルダに入っていますので、PCにコピーしておくことをお勧めします。

バックアップデータのコピーはTWRPの状態でPCとUSB接続してコピーしたほうが良いようです。

FOMAプラスエリア化

FOMAプラスエリア化の作業は次のようになります。

  1. 事前状態の確認
  2. Diagモードへの移行
  3. Windows PCとの接続
  4. DFS CDMA Toolによる設定変更

なお作業はWindows10 (64bit)で行っています。

Mi5sのROMは公式グローバルStable ROMですが、ルート化していれば他のROMでも作業は同じだと思います。

事前状態の確認

まずFOAMプラスエリア化をする前の状態をSignal Guruというアプリで確認しておきます。

Network Signal Guru
Network Signal Guru

Signal Guruをインストールして起動すると幾つかアクセス権を要求してくるので許可をしておきます。

更にルート権限も要求するのでこれも許可します。

Signal Guruの画面が表示されたら右上のメニューを選択します。

Signal Guruのメニュー

表示されたメニューから「Band locking」を選択します。

Band lockingを選択

ネットワークの種類からは「WCDMA」を選択します。

WCDMAを選択

これで現在サポートしている3Gバンドが表示されます。

初期状態ではB1・B2・B5・B8の4栂表示されているはずです。

FOMAプラスエリア化をする前の状態

Diagモードへの移行

まずMi5sをDiagモードと言う特別なモードに入れます。

Diagモードに入れるには通話アプリで「*#*#717717#*#*」と入力します。

すると画面に「Diag USB port enable」と表示されます。

Diagモードの有効化

これでDiagモードが有効になりました。

Windows PCとの接続

Mi5sをDiagモードにした後にUSBケーブルでWindows PCと接続します。

そしてWindowsのデバイスマネージャを確認すると、FOMAプラスエリア化が初めての場合(Diag Driverをインストールしていない場合)は、「他のデバイス」の下に「!マーク」のついた「Android」が並ぶと思います。

私は以前Redmi Note 3 Proをプラスエリア化した際にDiag Driverをインストール済みでした。下記の画面はRedmi Note 3のときの画面です。

Mi5sの場合は「!マーク」のついたAndroidは1つだけかもしれません。

ドライバインストール前のデバイスマネージャ

これをすべて右クリックして「ドライバーの更新」を選択して、ダウンロードしておいた「Diagドライバ」のフォルダを選択してドライバをインストールしてください。

最終的にデバイスマネージャの「ポート(COMとLPT)」のところに「Qualcomm HS-USB Diagnostics」というのがあることを確認してください。

DiagモードのMi5sを認識した状態

DFS CDMA Toolによる設定変更

ようやくDFS CDMA Toolの出番です。インストールしたDFS CDMA Toolを起動します。

  • C:\Program Files (x86)\Telecom Logic\DFS Evolution\DPF.exe

初回は「Login」のところに登録した際に使ったメールアドレス、「Passowrd」に登録したパスワードを入力して「Login」を選択します。

DFS Toolsへのログイン

ログインに成功したらツールバーの「Products」を選択して「Qualcomm Tools」が選ばれた状態で「Launch」を選択します。

Qualcomm Toolsの起動

これでQualcomm Toolsが起動します。

起動するとウィンドウが2つ開きますので、「Port」というのが表示されている方を選択して「Qualcomm HS-USB Android DIAG」の行をダブルクリックします。これでMi5sと接続します。

Mi5sへの接続

Mi5sと接続できたら

  1. 「Bandタブ」を選択
  2. 右下のラジオボタンで「RF BC Config」を選択
  3. 右上の「Read」ボタンを選択

と操作してください。次のような画面になるはずです。うまくいかないとき(すべてのチェックボックスがグレーアウトされているとき)は「Read」を2・3回やってみてください。

既存のデータの読み込み

ここで真ん中の「GSM/WCDMA」の中から「WCDMA VI (800 MHz) JPN」のチェックボックスをONにします。ついでに東名阪地区に住んでいる方は「WCDMA IX(1700) JPN」をチェックしてもよいかもしれません。

チェックボックスをオンにしたら左下の「Write」ボタンを選択します。

FOMAプラスエリアを有効化して書き込み

北米で使う予定がある方は「WCDMA IV (AWS 1700) USA」も選択しておくと良いでしょう。

バンド4を有効化

評価ライセンスの場合はここで宣伝画面が出ます。ここで右下の「×」を選択します。

宣伝画面

すると本当にWriteしてもよいかという確認が出るので許可すると書き込んでくれます。

書き込みの確認

ちゃんと書き込めたかどうかはもう一度「Read」してみて「WCDMA VI (800MHz) JPN」がチェックされているのを確認すればよいでしょう。

Diagモードの解除

Diagモードはリブートしても残る場合がるので、手動で解除しておきましょう。

解除は有効化と同じ「*#*#717717#*#*」です。

すると画面に「Diag USB port disable」と表示されればDiagモードは無効になっています。

Diagモードを抜けたらリブートしておきましょう。

確認

ROMによってはSignal Guruで確認できないこともある気がします。

そのような場合は再度DFS ToolでLTEバンド情報をReadして確認してみてください。

FOMAプラスエリア化をした跡の状態をSignal Guruで確認してみます

FOMAプラスエリア化する前はB1・B4・B5・B8の4バンドだけでしたが、「B6 800」が追加されていれば成功です。

下記のスクリーンショットでは北米対策でB4、おまけでB9も追加しています。

B6 800を確認

残念ながらXiaomi Mi5sは販売となっています。

Miシリーズの最新モデルはXiaomi Mi9となりますので、今から買う場合はXiaomi Mi9をお勧めします。

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まとめ

今回はMi5sの設定を書き換えてFOMAプラスエリアを使えるようにしてみました。

実際にFOMAプラスエリアで快適に使えるかどうかは微妙なところですが、無料ですし念のためFOMAプラスエリアを有効にしておいても良いと思います。

次回はLTEバンドを追加します。