前回はDTACでチャージ(TOP UP)する方法を紹介しました。
プリペイドSIMで一つの課題となる有効期限。何度か訪れる国の場合、同じ電話番号を維持するために有効期限が切れないように注意したいものです。
今回はDTACのプリペイドSIMカードで有効期限を延ばす方法を紹介します(有効期限の上限は365日なので延ばしすぎに注意しましょう)。
AISのプリペイドSIMカードについては「海外でプリペイドSIMを使う タイ編 その10: AISの有効期限の話」と「海外でプリペイドSIMを使う タイ編 その12: AISの有効期限を延ばす」で紹介しています。
DTACのプリペイドSIMカードの詳細情報をまとめました。かなり詳細に記載しましたのでぜひご覧ください。
Day Give-Away
結論からいうとAISにくらべDTACのプリペイドSIMは有効期限を延ばすのがかなり楽なようです。
AISの場合は「海外でプリペイドSIMを使う タイ編 その12: AISの有効期限を延ばす」で紹介したようにいろんなプランを駆使する必要があります。
ところがDTACの場合は下記のいずれかの条件を満たすと、2バーツで30日/6バーツで90日/12バーツで180日有効期限を延ばすことのできる「Day Give-Away」というサービスが有効になります。
- SIMカードを有効にしてから90日経過
- 通算で200バーツ以上を消費(TOP UPした金額ではなく使用した金額)
(2012/6/30までは100バーツ以上消費でOKのキャンペーン中)
実はこれ、それほど難しくありません。例えば、199バーツのインターネットパッケージを購入して、それにプラスして、どこかに電話するかSMSを送るかすればよいわけです。
なお、DTACのシステムはいまいちリアルタイム性がよくありません。上記二つのいずれかの条件を満たしてもDay Give-Awayサービスが有効になるまでちょっと(数日?)かかります。余裕を持って条件に達するようにしましょう。
安く90日以上維持する
唯一問題があるのは、当面200バーツ消費する予定がない人です。
あまりセコくがんばってもしょうがないレベルなのですが、何とかして安く90日以上維持する方法を考えて見ます。90日粘ればそれ以降は2バーツで30日有効期限を延ばすことができます。
Happy Internet SIM/Happy Smartphone SIMの場合
このSIMカードはTOP UPすると通常の3倍の有効期限がもらえます。したがって30日有効期限がもらえるようにTOP UPすれば良いわけです。
これには前回の「海外でプリペイドSIMを使う タイ編 その20: DTACでチャージ(TOP UP)する方法」を確認してください。いずれかの方法で1回で300バーツのTOP UPすれば良いことがわかります。
なお、実際にTOP UPすると直後に送られてくる残高確認のSMSでは有効期限が通常の長さ(300バーツならば30日)しか伸びていません。
その後、24時間以内に次のようなタイ語メッセージが送られてきて、残りの日数(300バーツならば60日)がプラスされます(この例では100バーツ TOP UPしたので14日加算されています)。
私の実績ではTOP UP後、6時間ほどたってからSMSが送られてきました。
Simple SIMの場合
このSIMカードではTOP UPするごとに金額にかかわらず90日の有効期限がもらえます。したがって、何でも良いので1回でもTOP UPすれば良いわけです。
この場合も、TOP UP後に送られてくる残高確認のSMSでは有効期限が通常の長さ(例えば60バーツの場合は4日)しか伸びていません。
24時間以内に次のようなタイ語のメッセージが送られてきて、残りの日数(60バーツの場合は86日)がプラスされます。
Day Give-Awayサービスが利用可能か確認する
確認する簡単な方法は*110*0*9#に発信するだけです。次のように表示されればOKです。
Day Give-Awayサービスで有効期限を延長する
方法はいくつかあります。一番シンプルなのは下記の番号に発信するだけです。
- 30日延長: *113*30*9#
- 90日延長: *113*90*9#
- 180日延長: *113*180*9#
わかりやすいのは*100*9#で表示されるメニューかSIM Took Kitを(「海外でプリペイドSIMを使う タイ編 その16: DTACの使用方法」参照)使う方法です。下記はメニューを使う方法です。
*100*9#を発信してメニューが表示されたら「6」を入力して「送信」します。
Day Give-Awayのメニューが表示されたら延長した日数(30/90/180)を入力します。
これで完了です。しばらく待っていると、残高・有効期限確認のSMSと、Day Give-Awayによって加算されたことを意味するSMSの2通が送られてきます。
まとめ
DTACは特定の条件を満たすと格安で有効期限を延ばすことができます。
この条件を満たすのも決して難しくありません。「海外でプリペイドSIMを使う タイ編 その15: DTACのプリペイドSIMカードを購入」では、有効期限を延ばしやすいSimple SIMをお勧めの一つとしてあげましたが、実際はSimple SIMでなくても容易に有効期限を延ばすことができることがわかりました。
次回はDTACのプリペイドSIMカードの料金プランを変更する方法について紹介します。
コメント
年末に渡タイする予定です
タイでの通信回線について調べていたところたどり着きました
知識不足なところもあり理解できないところも多々ありますが
勉強させていただいています
実は、6月に仕事でタイに行き「Happy Tourist SIM」の1週間
399バーツを空港で買い使用しました(カウターの人に全て
設定をしてもらいました)。帰国後はそのままにしており
特に何もしておりません
そこで、質問させていただきたいのですが、
6月に使用したSIMはそのまま使用できるのでしょうか?
タイに入国後、本ページでの有効期限延長作業を行えば
そのままで使用できるようになりますでしょうか?
当方リチャージした経験もなく、新たに「Happy Tourist SIM」
を購入した方が無難かなとも考えています
アドバイスいただけると助かります
コメントありがとうございます。
399バーツ払ったということは、300バーツをリチャージしているはずですので、
元もとの有効期限35日にリチャージ分90日がプラスされているはずです。したがって4ヶ月ちょっと使えるはずですが、、、6月からだと厳しいですね。
もし日本で使える端末(あるいはSIMロック解除した日本のスマホ)をお持ちでしたら、
DTACのSIMカードをセットして「*101*9#」に発信してみることをお勧めします。
SIMカードが生きていれば残高と有効期限が表示されます。
会社によっては有効期限が切れても即失効とならない場合もあるので、
もし残高が残っていて「*100*9#」のメニューが使えたら、
Day Give Awayのサービスで期限を延ばせるかもしれません。
まあ、番号にこだわりがなければ、使い捨てと割り切って
新しいSIMカードを買うのが手っ取り早いのは確かです。
早速のアドバイスありがとうございます
日本国内でも確認ができるとは知りませんでした
ちなみに端末はフリーの日本通信のideosです
simは会社にあるので明日にも確認してみます
ダメでしたら買い直しにします
ありがとうございました
DTACのDay give awayの利用方法について誤解している方が多いようなのでコメントさせていただきます。実際に、以下の方法で利用可能なことを体験し確認済みです。
トラベラーズSIM以外の一般のプリペイドSIMカードの場合は、アクティベートした後、必要額をトップアップし、200バーツ以上の料金パケージプランに申し込んでスマホの使用を開始すれば、その時点でDTACに200バーツ以上の支払いが完了し、規定額を消費済みということになります。料金パッケージプラン終了時点でDTACに代金が支払われるわけではありません。申込みと同時に(200バーツ以上の)料金が消費されます。そのため(申し込んだ料金パッケージプランの期間=たとえば30日=が終了する前であっても)200バーツ以上の料金プランに申し込んでSIMカードを使用開始した直後からday give awayを使って有効期間を延長することができます。
トラベラーズSIMの場合は、アクティベートと同時に料金パッケージプランに加入し、規定額を消費済みということになるので、その直後からday give awayを利用することができます。(トラベラーズSIM購入代金とは別に、さらに200バーツ以上トップアップした上で、電話をかけるなどして追加トップアップした200バーツを消費する必要など全くありません。)
正しく理解している方が少ないようなので、閲覧者数の多いこちらのブログにコメントさせていただきます。
空港で1か月4.5GB高速インターネットパッケージ購入 49+499 合計538B支払ったあと、数日後たった12バーツで簡単に6か月延長できました。さらにコンビニで20Bトップアップするごとに追加で1か月づつ12か月まで延長できました。
コメントありがとうございます。
AISがどんどん安くなってきて、DTACは押され気味ですが、数少ない優位な点がDay give awayで格安で有効期限が延ばせることです。
番号を維持したい人にはDTACが一番よい気がします。