前回まではAndroid用のユーティリティソフトを紹介しましたが、今回からは海外プリペイドSIMカードの話題に戻ります。
今回から話題にするのはインドネシアのプリペイドSIMカードです。卒業旅行・GW等の旅行シーズンですので、バリ島などの観光地に出かける方も多いと思います。その際の参考になれば幸いです。
なお、インドネシアのプリペイドSIMカード事情についてはインドネシア編その15でも紹介しました。インドネシア編その15は2014年10月の情報だったので、1年半ほどぶりのアップデートになります。
ドコモのローミング情報
私はドコモのローミング情報を、ドコモ向けのスマホ(国内のSIMフリースマホの多くがドコモ向けです)が現地で3G/LTEで利用できるかどうかを判断するときの参考にしています。
ドコモのローミング情報で「対応している」となれば、その会社のプリペイドSIMカードを入手できればほぼ問題なく利用でいると思ってよいと思います。ただし、「対応している」となっていなくても使える場合もありますので注意が必要です。
ドコモのインドネシアでのローミング情報は下記のページから入手することができます。
2016年3月現在は次のようになっています。
2014年10月の情報では「3」は3Gローミングに対応していませんでしたが、2016年3月では対応となっています。
また以前はなかったLTEローミングの情報も記載されています。
3Gでは4社に対応していましたが、LTEについてはTelkomselのみです。しかし調べてみると他社もLTEは展開しているようです。他社は、ドコモとのローミングが制限されているのかもしれません。
Wikipediaの情報
Wikipediaには各国の携帯電話会社の情報がまとまっています。
まずドコモのローミング情報では4社があったのですが、Wikipediaでは2社しか記載されていません。これは何らかの編集があって情報が削られているのだと思います。ちなみに、2014年10月時点のWikipediaには8社記載されていました。
Wikipediaに記載されているTelkomselとXL Axiataは同じ周波数帯を利用しており、
- 3G: バンド1 (2100MHz)
- LTE: バンド3(1800MHz)/バンド8(900MHz)
となっています。LTEのバンド3はドコモで利用しているバンドですので、ドコモのスマートフォンならば対応している可能性が高いです。
なお調べてみると、
- Indosat
- 3G: バンド1 (2100MHz)
- LTE: バンド3(1800MHz)/バンド8(900MHz)
- 3
- 3G: バンド1(2100MHz)
- LTE: バンド3(1800MHz)
となっているようです。インドネシアは周波数的には各社統一されているのかもしれません。
インターネット上の情報
インドネシアは東南アジア屈指のリゾート・バリ島があり日本の観光客も多くいます。このため日本語のプリペイドSIMカード情報も比較的多いです。
今回はバリ島に行く予定だったのでshimajiroさんの下記ページをメモしておきました。
ちなみに私は、2011年9月にジャカルタでTelkomselを、2013年7月にAXISを、2014年10月にIndosatを購入しています。
Telkomselの情報
Telkomselはインドネシアの最大手で、インターネットの情報も一番多いと思います。私のTelkomsel体験記は次の通りです。
TelkomselのAPN情報は次の通りです。
APN | internet |
---|---|
ユーザ名 | なし |
パスワード | なし |
ステータス確認やインターネットパッケージの申し込みなどは、「363#」あるいは「999#」で表示されるメニューで行います。
XL AXISの情報
私はAXISがXLと合併する前にプリペイドSIMカードを使用しています。
AXISのAPN情報は次の通りです。XLと合併してしまったので今は違うかもしれません。
APN | AXIS |
---|---|
ユーザ名 | なし |
パスワード | なし |
残高確認などは「*888#」で行います。
Indosatの情報
IndosatのプリペイドSIMカードも割と入手しやすいと思います。私のIndosat体験記は次の通りです。
IndosatのAPN情報は次の通りです。
APN | indosatgprs |
---|---|
ユーザ名 | なし |
パスワード | なし |
残高確認は「555#」で、インターネットパッケージの申し込みなどは「123#」で表示されるメニューで行います。
キャリアの情報
今回はインドネシアに行く前にTelkomselのサイトをチェックしてから行きました。当然インドネシア語で理解不能なのですが、Google翻訳で英語に変換すると何とか理解できます。
simPATI Discovery(リンク切れ)- いま売出し中のプリペイドSIMカード?
- 「Kartu Khusus Internet」はインターネットパケージが組み込まれたプリペイドSIMカード
- 価格: 33,000ルピー
- データ通信: 2.5GB (ジャカルタ 1.0GB, 他の大都市 1.0GB, そのた 500MB)
- さらに20,000ルピーをTOP UPすると1GB追加
- ステータス確認: 889#
- インターネットパッケージの状態確認: *363#
- 「Kartu Perdana simPATI Discovery」もインターネットパケージが組み込まれたプリペイドSIMカード
- 価格: 23,000ルピー
- データ通信: 2.5GB (ジャワ島 500MB, ジャワ島外 200MB, 大都市: 1.5GB)
- ステータス確認: *889#
- インターネットパッケージの状態確認: *363#
simPATI Freedom(リンク切れ)- おそらくベーシックなプリペイドSIMカード。インターネットパッケージ等は別途申し込み必要。
- 価格5,000ルピー
- 「999#」のメニューで各種パッケージを選択可能
- 「889#」でボーナスのステータス確認
- simPATI Combo
- おそらく追加で購入できるインターネットパッケージ
- 「363#」から申し込み可能
- パッケージの価格は地域によって変わる
まとめ
今回は2016年春時点でのインドネシアのプリペイドSIMカード事情を紹介しました。
インドネシアでは各キャリアがLTEを開始しており状況がかなり変わっていることがわかりました。初めてインドネシアでプリペイドSIMカードを使った2011年の時点では2G(GSM)でつながることもしばしばだったので、発展のスピードには驚くばかりです。
次回はインドネシアでTelkomselのプリペイドSIMカードを購入した話を紹介したいと思います。
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