Google Pixel 2で遊ぶ その6: ブートローダのアンロック

Pixel 2
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前回までは中華AndroidタブレットTeclast T8を紹介してきました。

今回からはGoogle純正のスマホPixel 2のネタです。前回のPixel 2ネタについては下記になります。

Google Pixel 2で遊ぶ その5: ベンチマーク
今回はGoogle Pixel 2でベンチマークソフトを実行してみます。CPUは最新のSnapdragon 835ということでベンチマークスコアは高くなっています。しかしSnapdragon 821と比較すると一部負ける項目もあり、即スマホを買い換えるほどの違いがあるというわけではなさそうです

ここまででPixel 2の素性のチェックは一通り終わったので、いよいよPixel 2をルート化したいと思います。

今回はルート化に向けた作業の第一弾ということでブートローダのアンロック方法を紹介します。

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ご注意

はじめに注意事項です。

ブートローダのアンロックを行うとスマートフォンのデータは全て消去されます。作業を始める前に必要なデータは全てバックアップをとるようにしてください。

次にブートローダをアンロックすることにより、SafetyNetという仕組みを用いてスマホの安全性を確認しているアプリは動作しなくなります。

SafetyNetを使用しているスマホをチェックしているアプリにはPokemon GOや銀行系のアプリがあるようです。このSafetyNet問題を回避するには別途作業をする必要があります。

そしてブートローダのアンロックをするとトラブルが起こった場合にGoogleの保証が受けられなくなる恐れがあります。

ブートローダのアンロックは保証に影響しないとの情報もありますが、何かあったら自分で解決しなければ行けないと覚悟をしておきましょう。

アメリカの携帯電話会社Verizonの販売するPixel 2はアンロックできないようですので注意してください

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準備 1: TOOL ALL IN ONEのインストール

Pixel 2のブートローダアンロックはfastbootというツールがあれば行うことができます。

fasbootはWindows・Mac・Linux用がそれぞれ用意されているので環境に寄らず使うことができるのでできるのですが、操作がコマンドラインになります。

コマンドラインの操作は少々苦手という方が多いかもしれません。

ここはGUIで操作できる「TOOL ALL IN ONE」を使ってみようと思います。ただしWindows用となります。

[TOOL] TOOL ALL IN ONE (Drivers|Unlock|TWRP|Factory Image|Stock Recovery)
Hello everyone, today I present my new creation: we are talking about a tool that allows you to do many things , from the bootloader to flash the factory image , comfortably. Now you're probably asking: but there are already other tools ava...

なお、TOOL ALL IN ONEはPixel 2だけでなく、OnePlus 5・OnePlus 5TやLenovo Zuk Z2のような中華スマホに対応しています。

これらの中華スマホを使っている方にも今回の記事は参考になるかもしれません。

TOOL ALL IN ONEは上記のページの「DOWNLOAD」から行います。

ダウンロードサイトへ

これでダウンロードサイトに飛んだら「ダウンロード」のアイコンを選択します。

ダウンロードリンク

画面が変わったら「Click Hear to Sart Download」を選択します。

ダウンロードの開始

これでようやくダウンロードリンクが表示されるので「Primary download」を選択します。

ダウンロードリンク

これでTOOL ALL IN ONEの入ったZIPファイルがダウンロードできます。このZIPファイルを7-zip等で適当なフォルダに展開しておきましょう。

TOOL ALL IN ONEのインストールは展開したフォルダにあるsetup.exeを実行します。次のような警告が出ますが「インストール」を選択します。

セキュリティの警告

ファイルのダウンロードが行われるのでしばらく待ちます。

ファイルのダウンロード

ダウンロードが全て完了すればインストール完了です。

スタートメニューに「TOOL ALL IN ONE」ができているはずです。

なお、展開したTOOL ALL IN ONEのフォルダは消しても大丈夫です。

準備2: OEMアンロックとUSBデバッグの有効化

Pixel 2の方でも必要です。

まず、「設定」→「システム」→「端末情報」を選択します。

これで端末情報が選択されたらビルド番号を7連打します。

ビルド番号を連打

7連打するとロックを解除する画面が表示されるので、自分がロック画面用に設定している方法で解除します。

これで「設定」→「システム」に戻ると「開発者向けオプション」というメニュー項目ができてます。

開発者向けオプション

この開発者向けオプションを選択しましょう。

表示されたメニューから「OEMロック解除」を有効にします。

OEMロック解除

警告が出ますがひるまず「有効にする」を選択します。

OEMロック解除の許可

さらに「開発者向けオプション」を下にスクロールして「USBデバッグ」も有効にしましょう。

USBデバッグ

これも警告が出ますが「OK」を選択します。

USBデバッグを許可

これで準備完了です。

ドライバのインストール

まだPixel 2をPCにつなげないでください

それではTOOL ALL IN ONEを使った作業に入ります。

TOOL ALL IN ONEを起動したら「Install Drivers」を選択します。

Install Driversを選択

これで次のような画面が表示されます。文字化けしているようですが「OK」を選択します。

謎のメッセージ

これでドライバのインストールが始まります。「次へ」で先に進みます。

ドライバのインストール

セキュリティの警告が出たら「インストール」を選択します。

セキュリティの確認

下記のような画面になればドライバのインストールの完了です。

ドライバのインストール完了

ドライバのインストールが完了したらPixel 2をPCにつなげてみましょう。

Pixel 2の画面に次のようなメッセージが表示されたら「このパソコンからUSBデバッグを常に許可する」をチェックして「OK」を選択します。

USBデバッグの許可

そしてTOOL ALL INE ONEのがめんで「Check」を選択します。

接続のチェック

画面に「Adb devices ready」と表示されたらドライバのインストールは完了です。

接続OK

さらに「Select device」で「Pixel 2」を選択したあとに「Check」を選択して緑色の文字で「Pixel 2」と表示されればTOOL ALL IN ONEがPixel 2を正しく認識できています。

Pixel 2を認識した状態

ブートローダのアンロック

いよいよブートローダのアンロックをしていきます。

まずTOOL ALL IN ONEの画面で「Reboot Bootloader」を選択します。

Fastbootモードへの遷移

これでPixel 2は再起動してFastbootモードに移行します。Pixel 2の画面は下記のようになるはずです。

Fastbootモード

この状態になったらTOOL ALL IN ONEの画面で「Check」を押して、次のように「Fastboot device ready」となることを確認します。

Fastbootモードの確認

ここまで来たらTOOL ALL IN ONEの画面で「Unlock」を選択します。

アンロックの実施

Pixel 2の画面が次のように変わったらボリュームボタンを使って「Unlock Bootloader」を選択します。

アンロックの確認

これでブートローダのアンロックが完了です。

Pixel 2は自動的にリブートし、まず、次のような警告が表示されます。

ブートローダがアンロックされている場合の警告

この警告は今後はPixel 2の電源を入れるといつも表示されるようになります

あとは放っておけばデータの消去を行い、もう一回再起動して、Pixel 2の初期設定画面になります。

データは削除されてしまったので、また初期設定をする必要ががあります。

コマンドラインで操作する場合

TOOL ALL IN ONEを使うとマウス操作だけでアンロックができてしまいますのでとても簡単です。

コマンドラインで操作する場合は次の手順に従ってください。

  1. Windowsの場合はドライバをインストールする。
  2. adb・fastbootツールを用意する。いろいろ方法はありますがSDK(コマンドラインツール)をインストールするのが確実
  3. スマホの設定メニューで「OEMアンロック」と「USBデバッグ」を有効にする
  4. スマホをfastbootモードにする
    Googleのスマホの場合はボリュームダウンボタンを押しながら電源を入れる
  5. Widows・Mac・Linuxでコマンドプロンプト(ターミナル)を開き、2でインストールしたadbが使用できるところに移動する
  6. Windows・Mac・Linuxからスマホが接続していることを確認する
    fastboot devices
  7. 下記のコマンドを実行する
    fastboot flashing unlock
  8. スマホ側に確認が表示されたらアンロックを許可する
  9. Pixel 2 XLの場合はさらに下記のコマンドを実行する
    fastboot flashing unlock_critical

まとめ

今回はGoogle Pixel 2をルート化する最初のステップとしてブートローダのアンロックを行いました。

Google Pixel 2のブートローダアンロックはadbを使うと普通に行えますが、TOOL ALL IN ONEというツールを使うとさらに簡単に行うことができます。

次回はカスタムリカバリ(TWRP)のインストールを行います。

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