CyanogenModは2016年12月にCyanogenが活動を停止したことに伴い、開発を終了しました。
後継プロジェクトはLineageOSとなります。
前回までは中華タブレットTeclast X98 Plus IIの紹介をしてきました。
今回は久々にXiaomi Redmi Note 3 Proに関するネタです。ちなみに前回のRedmi Note 3 Pro編は下記になります。
今回使用しているRedmi Note 3 Proは海外通販サイトEverBuying(閉鎖)から提供していただきました。
2019/03/02時点のRedmi Noteシリーズの最新機種は、Redmi Note 7となります。Redmi Note 7のGloval Versionは海外通販サイトGeekBuyingで239.99ドルで販売しています。
GeekBuyingでの注文方法については、下記ページを参照してみてください。
CM13とは
CM13とは、有力なカスタムROMであるCyanogenMod 13の略です。
CM13は素のAndroidに様々な機能を追加しており、独自のUIのMIUIになれない人には使いやすいカスタムROMです。
CM13のインストール方法については以前紹介させていただきました。
ところはRedmi Note 3 Proは製造時期によりハードウェアが微妙に違うらしく、CM13では一部の機能が動かないという問題がありました。私のRedmi Note 3 Proの場合は指紋認証機能が使えないという問題が出てしまいました。
CM13のアップデート情報
2016/09/02にさらに更新版が出ています。
この更新版でも、ここで紹介した手順でROMを更新できます。
試したところ指紋認証を含め問題なく使用することができています(ただしfp_fix.zipの適用が必要でした)。
指紋認証が使えないもののその他の機能は大丈夫だったので、CM13でRemin Note 3 Proを使用していたのですが、2016/08/05にCM13がアップデートされました。
そのChangelog(更新歴)に次のような記載がありました。
Support for goodix fingerprint users ( Make sure to flash ROM followed by fp patch. Normal users for whom fingerprint used to work don’t need to flash the patch)
翻訳すると
Goodix社の指紋センサーのユーザをサポート (ROMの書き込みにつづいてfpパッチを適用してください。指紋認証が動作している一般ユーザはパッチを書き込む必要はありません)
となります。
つまり、これまで指紋認証が使えなかったRedmi Note 3 Proでも使えるようになる可能性があるということです。
これは試してみるしかありません!
CM13のアップデート作業
それではCM13をアップデートしてみます。
準備
私の場合はすでにCM13を書き込んでいるので、ブートローダのアンロックやカスタムリカバリ(TWRP)の書き込みは完了してます。
初めてCM13を書き込む方は下記を参照してブートローダのアンロックとカスタムリカバリ(TRWP)のインストールを行ってください。
また、バックアップを取っておいた方がよいので、TWRPでバックアップしておきましょう。この方法も上記の記事に記載していますので参照してください。
CM13のダウンロード
最新版はxda developersからダウンロードできます。
このページに中段にある「Latest builds」というリンクを選択します。
リンク先はRedmi Note 3 Pro向けのCM13を配布しているページですのでここで「Cm13 for Redmi Note 3 (Snapdragon) [05/08/2016]」というリンクを選択すると「cm-13.0.1-20160805-UNOFFICIAL-kenzo.zip」というファイルがダウンロードできます。
また、以前のCM13で指紋認証が使えなかった人は「Fingerprint patch」というリンクで「fp_fix.zip」というファイル(指紋認証パッチ)をダウンロードします。
ダウンロードした二つのzipファイルはRedmi Note 3 Proの内蔵ストレージかmicroSDにコピーしておきます。私の場合はmicroSDにROMというフォルダを作ってここにコピーしておきました。
CM13を初めて書き込む人は、下記のリンクからOpen GAppsをダウンロードします。
ダウンロードする際は、「プラットフォーム」「Androidバージョン」「パッケージの種類(Variant)」が選べます。
ここでは「ARM64」「6.0」「pico」を選択してダウンロードのアイコンを選択してください。ダウンロードしたファイルもCM13のファイルと同じ場所にコピーしておきます。
CM13の更新
CM13の更新はTWRPから行います。Redmi Note 3 Proのボリュームアップボタンを押しながら電源ボタンを押してリカバリーモードで起動します。
私の場合はCM13を更新するだけなので、そのままInstallに進みます。
するとフォルダの選択画面になるのでCM13と指紋認証パッチのzipファイルをコピーしたフォルダを選択します。私の場合はmicroSDの「ROM」を選択することになります。
CM13と指紋認証パッチのzipファイルが見つかったら、まずCM13のzipファイル(cm-13.0.1-20160805-UNOFFICIAL-kenzo.zip)を選択します。
CM13のzipファイル(cm-13.0.1-20160805-UNOFFICIAL-kenzo.zip)を選択したら、画面下のスライダーを左から右にスワイプしてzipファイルの書き込みを開始します。書き込みには数分かかりますのでじっくり待ちましょう。
書き込みが終わったら「Wipe cache/dalvik」を選択してキャッシュデータを消しておきます。
キャッシュの消去は画面下のスライダーを左から右にスワイプすると開始します。
キャッシュの消去が終わったらバックボタンを押して、ファイル一覧に戻ります。ファイル一覧から今度は「fp_fix.zip」を選択します。
fp_fix.zipを選択したら、画面下のスライダーを左から右にスワイプしてzipファイルの書き込みを開始します。
書き込みが終わったら「Reboot System」を選択してRedmi Note 3 Proを再起動します。
再起動時にはアプリの最適化があるので、完全に起動するまでかなり時間がかかるので注意をしてください。
更新後の状態
無事に立ち上がったら設定メニューで「端末情報」を確認してみましょう。
CyanogenModバージョンが「13.0.1」で始まっていればOKです。
そして設定メニューで「ロック画面」の設定を見ると・・これまでなかった「指紋」のメニューができています!
以前はカメラパッチをインストールする費用があったカメラ機能も、正常に動作するようです。
今回の更新で、これまで対応していなかったバージョン(ハードウェア構成)のRedmi Note 3 Proへの対応もかなり良くなったようです。
ブートローダのアンロック
CM13を書き込むとブートローダが再ロックされてしまう場合があります。今後もカスタムロムを書き込みたい方はアンロックしておいた方がよいでしょう。
アンロック方法は下記で紹介していますので参考にしてください。
まとめ
今回はRedmi Note 3 ProのCM13をアップデートしたことを紹介しました。
今回のアップデートによりカメラがクラッシュする問題と指紋認証が動作しない問題は解消されたようです。Redmi Note 3 ProのCM13でこれらの問題に困っている方はアップデートすることを強くお勧めします。
次回はCM13でついに使えるようになった指紋認証機能を紹介したいと思います。
コメント
「Fingerprint patch」のリンク先の「fp_fix.zip」のリンクが機能しなくなってしまいました.
もし可能であれば,再配布等お願いできますでしょうか。
コメントありがとうございます。
探したところ、下記にあるようです。
http://forum.xda-developers.com/showpost.php?p=68816989&postcount=4354
ありがとうございました。無事指紋認証を利用できました。