前回は中華スマートウォッチ No.1 S9のカスタマイズ機能を紹介してみました。
今回はこのスマートウォッチをしばらく使った感想を紹介したいと思います。
今回使用しているスマートウォッチ No.1 S9は、AliExpressのDT No.1 Official Storeからに提供していただきました。
DT No.1 Official Storeでは、スマートウォッチ No.1 S9は33.99ドル~36.54ドルで販売しています。
購入時にクーポンコード「nopending」を適用すると、ここから1ドル引きとなります。
AliExpressでの購入にトライしてみようという方は、下記ページを参照してみてください。
よいところ
まずはよいところを紹介しておきます。
価格
確実によい点としてあげられるのは価格です。このスマートウォッチは4000円程度で個人輸入することができます。
これならばお試しとして支払ってもよい価格だと思います。
またちょっと目新しい製品なので、ビンゴ大会等の景品としても使えそうな気がします。
デザイン
これは個人の好みによりますが、私の感覚からいくとまずまずです。
いかにもスマートウォッチというデザインではなく、普通の腕時計の感覚で身につけることができます。
落ち着いたフェースデザインを使えば、スーツでも問題ないと思います。
またスマートウォッチの中にはかなり大型のものもありますが、このスマートウォッチ No.1 S9は通常の腕時計と変わらないサイズです。ただその分バッテリー容量が少なくなってしまっていると思います。
本体のサイズとバッテリー容量はトレードオフなので難しいところです。
充電用に汎用端子を採用
このスマートウォッチはmicroUSBケーブルで充電することができます。このため充電のために特別なケーブルは不要です。
多くのスマートウォッチは専用のコネクタや、クレードルが必要だったりします。そのため旅行中などはいろいろ大変なのですが、microUSBケーブルが使えれば問題ありません。
旅行などの時に荷物を減らすことができます。
ただ、せっかくならUSB Type-Cにしてほしかったところです。
不満なところ
不満なところはいろいろあります。レビューですので率直に記載したいと思います。
スマホアプリの完成度の低さ
まずきになるのはスマホアプリFundoWearの完成度の低さです。
- スマートウォッチとの接続性が低く頻繁にスマートウォッチと接続が切れる
しかも接続が復活する度にFundoWearアプリが一番上に表示されて非常に邪魔になる - スマホのバッテリーを異常に消耗する
- 歩数データや睡眠時間データを日毎に比較できない
- 日本語への翻訳に無理がある
- 追加のウォッチフェースを認識しない
- ・・・
Google Playでの評価が2点台なのも納得です。Google Playユーザレビューのコメントももっともだと思います。
バッテリ消費についてBattery Mixで監視したところ私のスマホの中でダントツでした。
SmartNewsは空き時間に頻繁に使っているので納得なのですが、それより多いというのは理解できません。
バッテリーの減り具合を比較したのが下記のグラフです。青のラインがFundo Wearアプリを導入していない時で、オレンジのラインがFundo Wearアプリを導入している状態です。もちろん異なる日のデータですがほぼ同じパターンで行動しているので大体の比較になると思います。
このグラフを見ると、Fundo Wearアプリを入れると猛烈にバッテリーが減ることがわかると思います。
そして致命的なのが一度ログオフすると二度とログインできないということです。
パスワードを忘れたのかと思って「パスワードを忘れましたか?」というところから操作してもメールが一切送られてきません。
サーバが一時的に落ちているのかもしれませんが、それにしてもひどいです。
バッテリー持ちの悪さ
スマホのバッテリーの持ちが悪くなると言うことは記載しましたが、スマートウォッチ本体のバッテリーも全く持ちません。
歩数計をオンにして数日使いましたが、寝る前にフル充電して翌日の午後(3~5時ぐらい)にバッテリーがなくなる感じです。
歩数計をオフにして、さらに全く使わない状態にしても24時間は持たないと思います。
お昼の間に会社などで充電環境がある場合はなんとか運用できると思いますが、外出が多い人にはかなり厳しいでしょう。もちろんモバイルバッテリーを使って充電する手もありますが・・・
不完全な機能
実際に使ってみると、メニューやスペックに記載されているのにも関わらず、いろいろできなことがあります。
私が気づいた範囲では以下がまともに機能しません。
- インストールしたYahoo Weatherアプリ
- SMSが表示できない (Currently not supportと表示される)
- 日本語が表示できない (電話帳、通知、コールログなど)
- 通知が表示されない場合がある (おそらくスマホとの切断が頻繁に切れるから)
- アラームの曜日設定でカスタムが選択できない
- 精度がいまいちなスリープモニター
- ・・・
使い込んでいくとほかにもいろいろありそうです。
ファームアップに期待したいところです。
その他細かいこと
そのほか気になった細かいことを羅列しておきます。
- 指紋がつきやすいディスプレイ
- micoUSB端子のカバーが固くて指ではなかなか外れない
おすすめのユーザ
全体的な雰囲気として「初期のAndroidスマホ (Android 2.3あたり)」という雰囲気がします。
新しもの好きの方で、不具合はあっても気にしない、今後の修正を待てる、という方が手を出す分にはよいと思いますが、Apple Watchなどのスマートウォッチを期待して本製品を購入するのは間違えです。
まあ、多少のトラブルがあってもこの価格ならば腹が立たないと思いますので、スマートウォッチなるものを試してみたいという方は是非チャレンジしてみてください。
まとめ
今回は中華スマートウォッチ No.1 S9をしばらく使った感想を紹介しました。
私が使った限りではスマホアプリの完成度の低さと、スマートウォッチのバッテリ持ちの悪さが致命的で、日常的に使おうという気にはなれませんでした。
デザイン・コンセプトなどはよいものはあるので、早くスマホアプリと本体のファームウェアを更新して改善してほしいところです。
次回は久々に中華スマホRedmi Note 4の話題を紹介します。
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