タイでプリペイドSIMを使う その43: DTACのプリペイドSIMを日本から予約する

カオサン通り タイ
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前回まではアメリカのプリペイドSIMカードの紹介をしていました。今回からは久々にタイのプリペイドSIMカードの話題です。前回のタイ編は2月だったのでおよそ10ヶ月ぶりになります。

タイでプリペイドSIMを使う その42: 登録状態の確認
今回はタイのプリペイドSIMカードの登録状況を確認する方法を紹介します。どの携帯電話会社でも「*151#」で登録状況を確認できるようにタイ政府側が決めたようです。今回はタイ政府は本気の様なのでタイのプリペイドSIMカードをお持ちの方は忘れずに登録するようにしましょう。

今回はタイのDTACのプリペイドSIMカードを日本から予約してバンコク・スワンナプーム空港で入手する方法について紹介したいと思います。

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事前予約のメリット・デメリット

タイはプリペイドSIMカードが大変入手しやすい国で、空港の携帯電話会社の店舗のほかに、コンビニなど街中でも簡単に購入することができます。

したがってあえて事前予約しなくてもよいのですが、事前予約することによって次に様なメリットがあります。

  • タイの通貨がなくてもプリペイドSIMカードが入手できる(両替前に入手できる)
  • 購入時の手続きの時間を短縮できる
  • 店員さんとのやり取りを最小限にできる(空港の場合、英語が通じますが、事前予約しておけば英語をしゃべらずとも入手できます)

けっこう微妙なメリットですし、そもそも私はすでにDTACのプリペイドSIMカードを持っているので新たにプリペイドSIMカードを買う必要もないのですが、ブログのネタために今回は事前予約してみました。

なお現時点では受け取りはバンコク・スワンナプーム空港(到着ホール)のみです。他の空港では受け取れませんので注意してください。またプーケットやサムイなどへの乗り継ぎ便の場合は、到着ホールに出ることなく乗継便のゲートに行くことになったと思います。その場合も事前予約は利用できません。

一方、デメリットもあります。それは事前予約をするとDTAC側でアクティベーションしてしまうということです。これはメリットのように感じますが、アクティベーションすることによって有効期限のカウントが開始してしまうというのが問題です。したがってバンコクに到着してSIMカードを受け取った時にはすでに有効期限を少し消費していることになります。特にインターネットパッケージは7日間(299BのSIMカードの場合)あるいは15日間(599バーツのSIMカードの場合)が有効期限とあまり長くないので注意が必要です。

有効期限が気になる場合は到着の2・3日前に事前予約するとよいでしょう。

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事前予約

DTACのプリペイドSIMカードの事前予約サイトは下記になります。タイ語で表示された場合は画面右のイギリス国旗を選んでみてください。表示が英語になるはずです。

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Happy Tourist SIMの事前予約

スクリーンショットからわかるようにDTACの「Happy Tourist SIM」と呼ばれる旅行者向けのプリペイドSIMカードを事前予約できます。事前予約できるプリペイドSIMカードは2種類あります。

  Happy Tourist SIM 299 Happy Tourist SIM 599
価格 299バーツ 599バーツ
データ通信
(超過は速度低下)
7日間 1.5GB 15日間 4GB
初期残高 100バーツ/分
有効期間 35日
通話 DTAC 0.99バーツ/分
SMS DTAC向け 3バーツ, 非DTAC向け 8バーツ

今回はHappy Tourist SIM 299の方を1枚購入してみることとします。

画面右の欄で、「299 Baht」の「Normal and Micro sim」の方を「1」にしてから「buy now」を選択します。もちろんナノサイズが必要であれば「Nano SIM」の方の数を増やします。

購入する数の指定

すると個人情報を入力する画面がになりますので必要事項を記入します。

個人情報の入力

「First name」と「Last name」の欄はそれぞれ名前と名字をアルファベットで入力します。「Email」にはメールアドレスを、「Phone number」には電話番号を入力します。電話番号は日本の電話番号でも問題ありません。たとえば090-1234-5678であれば「+819012345678」と入力してください(先頭の0を取って+81を付ける)。

また、画面右のYour orderの欄で「Delibery(配送費用)」が「0」になっていることを確認してください。ここは受け取り費用なのですが、なぜか350バーツ加算される場合がありました。配送費用は無料なので、「0」でない場合はやり直してみてください。

入力した情報とと注文内容に間違いがなければ画面下の「I read and accept the Terms and Conditions」のチェックボックスをオンにして「Proceed Payment」を選択します。

次に決済画面が表示されるので、クレジットカード(VISAあるいはマスター)情報を入力します。

クレジットカード情報の入力

普通のカード決済画面画面ですが、「カードの発行元」は日本でのカード決済ではあまり入力しないので何を選択したらよいか迷うところですが、多くの場合クレジットカード裏面の磁気ストライプ近くに発行元の会社(Issued by)が書いてあるのでそれを選択してください。たとえば三井住友VISAカードの場合「SIMITOMO MITSUI CARD CO., LTD.」になります。該当するものがない場合は「Other」を選べばよいと思います。

すべて入力したら「Continue」を選択します。

確認画面が出るので間違えがなければ「Confirm」を選択してください。

入力内容の確認

この後、カード会社独自の認証画面に移る場合があるので、その場合は認証を済ませると次のような画面が表示されます。

事前予約の完了

これで完了です。

しばらくすると(私の場合はWebでの決済の翌朝)に、「Your order is now ready to be picked up」というタイトルのメールがDTAC Online Store送られてきます。これで事前予約完了です。このメールを印刷するか、スマホ・タブレットで見れるようにしておきましょう。

スワンナプーム国際空港での受け取り

スワンナプーム国際空港での受け取り場所は到着ロビー(2F)のDTACの店舗になります。DTACのWebページに地図が掲載されているので引用しておきます。

スワンナプーム国際空港の到着ロビー

DTACのカウンターは24時間開いています。

私は早朝5時に到着する深夜便を利用したのですが、問題なく受け取ることができました。

DTACのカウンターについて、印刷したDTACからのメールを見せると、パスポートを要求されます。パスポートを渡して店員さんがコピーを取るとパスポートの返却と一緒にSIMカードを渡してくれます。

パッケージは次の通りです。4G(LTE)が使用できるようです。

Happy Tourist SIMのパッケージ(表)

Happy Tourist SIMのパッケージ(裏)

パッケージを開けるとSIMカードが入っています。事前予約の時にはSIMカードをサイズを指定しましたが、結局入っていたSIMカードはナノ・マイクロ・標準の3サイズ対応でした。

Happy Tourist SIM(表)Happy Tourist SIM(裏)

説明書も同封されています。英語の部分を載せておきます(クリックで拡大します)。

Happy Tourist SIMの説明書 1

Happy Tourist SIMの説明書 2

Happy Tourist SIMの説明書 3

SIMカードの利用

受け取ったプリペイドSIMカードをSIMフリーのスマートフォーンに差せばすぐに認識して使えるようになります。

ただしデータ通信についてはAPNの設定をする必要があります。「設定」→「ネットワーク設定」→「モバイルネットワーク設定」→「アクセスポイント名」→「APNの新規作成」でAPNを作成して選択してください。設定は次の通りです。

APN www.dtac.co.th (internetでもOKのようです)
ユーザ名 なし (空欄)
パスワード なし (空欄)

私は今回はNexus5を使ってみましたがLTEで接続されました。

DTACのプリペイドSIMカードを使う上で押さえておくのは次のコマンドです。

自分の電話番号の確認 *102*9#
残高と有効期限の確認 *101*9#
インターネットパッケージの状態確認 *101*1*9#

その他の細かい使い方については下記を参照してください。

タイでプリペイドSIMを使う その51: DTACのまとめ 2016春版
今回は2016年3月時点でのDTACのプリペイドSIMカードの使用方法をまとめます。現時点で調べられた内容はすべて盛り込んだつもりです。このページがあれば、タイでDTACのプリペイドSIMカードを使って過ごせるはずです。

受け取ったプリペイドSIMカードの状態

さて受け取ったSIMをスマホにつけて状態を確認してみました。

電話番号等の確認

まずは「*102*9#」で自分の電話番号を確認してみます。DTACの場合は自分の電話番号のほかに、アクティベーションしてからの日数が表示されます。

電話番号の確認結果

SIMカードを受け取ってすぐに実行したのですが、アクティベーションしてから2日目になっています。これはおそらく事前予約を2日前に行ったからだと思います。

面白いのが、そのあとの「register by ID ending with 1111」という部分です。これは「末尾1111のID番号で登録済み」という意味です。

タイ編その40で紹介したようにタイではプリペイドSIMカードを利用する際にIDの登録が必須になりました。この登録がすでに終わっているとのことなのですが、私のパスポート番号の末尾は1111ではありません。どうも、店側が適当なID番号で登録を済ましているようです。いい加減なものです。

タイでプリペイドSIMを使う その40: SIMカードの登録を義務化!?
今回はタイから飛び込んできたSIMカード登録義務化のニュースを紹介します。登録作業自体は身分証明書を持っていくだけなのですが、問題は締め切りの7月31日までにタイにいけない場合です。この場合は、せっかく維持してきた電話番号が使えなくなってしまいます。タイ国外から登録できるようになることを期待したいところです。

残高の確認

次に「*101*9#」で残高を確認してみます。

残高の確認結果

残高は100バーツで有効期限は残り33日です。本来ならば有効期限は35日のはずですが、やはり事前予約時にアクティベーションされたようで残り33日になっています。

インターネットパッケージの状態確認

「*101*1*9#」でインターネットパッケージの状態を確認してみます。確認結果はSMSで送られてきます。

インターネットパッケージの確認結果

取りあえずHappy Tourist SIMに付属する1.5GB/7日間のパッケージについては8/12まで有効となっています。このSIMを受け取ったのが8/7だったので、あと5日間です。やはり事前にアクティベーションしてもらっていたせいで、2日分を無駄にしてしまったようです。

また、1.5GBのうち0.79MBが使用済みです。これはSIMを差してデータ通信が有効になった際にスマホの通信が発生したためだと思います。

その他

試してみたところテザリングは問題なく行うことができました。

また、このプリペイドSIMカードを海外(タイ以外)で使おうとしたところ使うことができませんでした。

ローミングステータスを確認する「*118*3*9#」を実行してみると次のように表示され、ローミング(Happu Inter Go)が有効になっていないことがわかりました。

ローミングオプションの状態確認

そこで「*118*9#」でローミングを有効にしてみると次のように有効にできないとの表示が出ました。

ローミングオプションを有効化仕様とした結果

どうもローミングを有効にするためにはSIMカード自体を変更しなければいけないようです。

まとめ

今回はタイのDTACのプリペイドSIMカードを事前予約して空港で入手する方法を紹介しました。

事前予約をすると空港ですぐにプリペイドSIMカードを入手できるので便利ですが、事前にアクティベーションしてしまうため有効期限的には不利になります。自分の滞在期間とデータパッケージの期間(7日or15日)を比較して、事前予約をするかどうかを決めるとよいと思います。

次回はDTACのプリペイドSIMカードでLTEを利用してみます。

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