前回はチリのEntelのプリペイドSIMカードでインターネットパッケージを利用する方法を紹介しました。
今回はデータ通信速度など実際にEntelを使ってみた状況を紹介したいと思います。
バンド (周波数)
チリ編 その6で紹介したように、Entelの周波数情報は下記のようになっています。
Entel | 3G | Band 2 (1900MHz), Band 8 (900MHz) |
---|---|---|
LTE | Band 2 (1900MHz), Band 7 (2600MHz), Band 28 (700MHz) |
実際にチリで使用しているバンド(周波数)を調べてみました。
LTE
プリペイドSIMカードを購入したサン・ペドロ・デ・アタカマは小さな町ですが、LTEで安定的に接続できました。
調査は2回行いました。
2回ともBand 7をつかみましたが、画面の下の方のリストを見るとBand 2の電波も飛んでいることがわかります。
Band 7とBand 2は日本では使われていないので、日本で購入したスマートフォンの場合、対応していない可能性もあります。
スマートフォンを持ち込もうとしている方は、スペックを確認しておきましょう。
iPhoneの場合は対応周波数が非常に多いのでチリでも問題なく使えます。
3G
サン・ペドロ・デ・アタカマからカラマ空港へいどうするときに3Gになったので、周波数を確認してみました。
周波数はBand 2です。
3Gについても日本ではBand 2を利用されていないので注意が必要です。
通信速度
通信速度はサン・ペドロ・デ・アタカマで1回だけ測定しました。
モバイル回線はLTEで接続しています。
サン・ペドロ・デ・アタカマは地方の小さい町ですが、そこそこの通信速度が出ました。
これくらいのスピードが出れば実用上は問題ないと思います。
サン・ペドロ・デ・アタカマの安宿では部屋でWi-Fiが使えないことも多いので、プリペイドSIMカードを買っておけば快適に滞在できるはずです。
カバレッジ (サービスエリア)
今回は滞在したのはサン・ペドロ・デ・アタカマと、空港を利用したカラマとサンチアゴだけです。
この3都市に関しては問題なく接続できると考えて良さそうでした。
本来はサン・ペドロ・デ・アタカマの郊外に観光に行く予定だったですが、諸般の都合により観光に行けず、郊外での接続性は確認できませんでした。
テザリング
テザリングは問題なく利用できました。
まとめ
今回はチリで購入したEntelのプリペイドSIMカードの実際の使い勝手を紹介しました。
私が調べた限りではEntelのLTEはBand 2とBand 7を、3GはBand 2を利用していました。これらの周波数は日本では利用されていないので、日本で購入したスマートフォンの場合は対応していない可能性があります。
チリでプリペイドSIMカードを使う上でハードルとなるのは、スマートフォンの対応周波数だと思います。
次回はアゼルバイジャンのプリペイドSIMカードを紹介します。
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