前回は360度アクションカムSports XDV360のサンプル画像を紹介しました。
今回はSports XDV360編の最後としてしばらく使った感想を紹介したいと思います。
今回使用している360度アクションカム Sports XDV360は海外通販サイトBanggoodから提供していただきました。
このカメラはBanggoodでは2017/03/19次点では売り切れとなっています。
同等の製品は日本のAmazonで10800円で販売しています。
良かった点
使ってみて良かった点をリストアップすると次のような感じです。
- 通常の写真とは違う写真
- ポケットに入る小型
- コストパフォーマンス
- 割とよかった本体の操作性
- 自分が入り込まない撮影範囲
それぞれ簡単に説明していきます。
通常の写真とは違う写真
普段は一眼レフで風景に写真などを撮るのですが、やはり違う写真が撮れるというのは面白いものです。
360度写真を見る環境はまだ多くはありませんが、有名どころとしてはFacebookが対応しています。
Facebookではマウスで視点を変えられます。さらにモバイル用のFacebookアプリの場合はスマホを傾けると視点を変えることができ、なかなか面白いです。
(残念ながらこのブログの360度写真は、マウスでしか視点が動かせません)
ほかの人と違う写真をSNSにシェアしたい方にピッタリです。
ポケットに入る小型
Sports XDV360はずんぐりした体形に見えますが、実は小型です。高さは単三乾電池ぐらいでしょうか。
撮影時に使うグリップ・三脚をどうするかという問題がありますが、上着のとケットなら簡単に入ります。
ポケットからさっと取り出して、撮影するということも可能です。
写真を見て大きいのかな、と思っていたのですが、実物を受け取ってみてこれは意外でした。
コストパフォーマンス
GoProなどのアクションカムは、防水ハウジングやアタッチメントが別売りで結構高かったりします。
しかし、Sports XDV360はこれを買うだけで、すべてついてきます。
現在の価格は1万円程度(上手くセールを使うと8,000円ぐらい)で一式そろうというのは、かなりコストパフォーマンスが良いと思います。
割とよかった本体の操作性
小型のアクションカムはボタンが少なく、操作性に難がある場合があります。
Sports XDV360もこの類かと思ったのですが、ディスプレイの下についている二つのボタンが分かりやすいのか、意外とすぐ慣れることができました。
なれるコツは、電源ボタンは「モード切替」、撮影ボタンは「決定」ということになれることだと思います。これになれると簡単に操作できます。
自分が入り込まない撮影範囲
360度カメラには二つのレンズを使って死角なく撮影できるタイプと、1つの上むき(あるいは下向き)の超広角レンズで撮影するタイプがあります。
2レンズタイプの代表製品はリコーのTHETAシリーズだと思います。
2レンズタイプのカメラは、水平360度に加えて上下も360度撮影できます(中華カメラでは720度と表現している場合もあります)。このため死角が全くないのですが、逆に言うと撮影している本人が写ってしまいます。
しかし、1レンズタイプのSports XDV360はカメラの真下が死角になります。したがって、カメラを頭上に持ち上げて撮影すれば、自分は死角に入り映り込めません。前回紹介したサンプル画像は、すべてこのようにして撮影しています。
もちろん、2レンズタイプも三脚を使って固定して、スマホアプリで隠れながら遠隔で撮影しすれば、本人は写りこまないのですが、それも面倒です。
簡単に自分が映り込まない画像が取れるというのは、良かった点です。贅沢を言えば、もうちょっと死角が狭ければなおよかったです。
いまいちな点
逆に使ってみてイマイチな点をリストアップすると次のような感じです。
- スマホアプリの完成度
- 画質 (特に暗い場所)
- バッテリ・ライフ
- 汚れやすいレンズ
- 水平どりの難しさ
スマホアプリの完成度
これが一番残念でした。とりあえずスマホを使っての撮影に関しては問題ありません。
しかし、痛いのはスマホアプリを使った再生(閲覧)と共有です。
閲覧では、サムネイル画像が表示されないばかりか、サムネイル画像と本画像の対応がずれていたり、画像一覧から見たい画像を選ぶのに一苦労です。頼りになるのはファイル名(撮影日時と時刻がわかる)という有様です。
さらに共有では、選べる共有先が決められているうえに、うまく共有できないという状況です。結局いったん保存して、別アプリで保存したファイルを開いて共有するという操作をすることになります。
なぜ、Androidアプリの標準的な共有の仕組みを使わなかったのでしょうか?理解に苦しみます。
最低限の操作(撮影とデータのダウンロード)はできますが、このクオリティのアプリを出すところはさすがの中華クオリティです。
画質 (特に暗い場所)
これは覚悟をしていましたが、画質はまだまだです。
「明るいところで動かない被写体」を狙えばそこそこの画像は取れますが、暗くなると暗所ノイズが目立ってきます。
小さいセンサーと広角レンズで無理やりとっているわけなので、この辺は割り切るしかありません。
画質を求める方は、もっと高価なカメラを買いましょう。
バッテリ・ライフ
バッテリーが小さいためか、撮影を繰り返しているとすぐにバッテリーが減っていきます。
特に「動画の撮影」と「Wi-Fi通信」が厳しいです。したがって、スマホでプレビューしながら動画を撮影、ということをするとみるみる電池がなくなっていきます。
これについては本体サイズとのトレードオフなので我慢するしかありません。
一緒にモバイルバッテリーを持ち歩くと安心です。
汚れやすいレンズ
360度カメラは超広角レンズで広い範囲をとらなくてはいけないので、仕方がない部分もありますが、レンズが出っ張っているため、すぐに汚れます。
幸いまだ傷はついていないのですが、傷がつかないかどうかひやひやします。
かといって防水ハウジングを付けて持ち運ぶのもかさばりますし、悩ましいところです。
とりあえず、レンズクリーナーの布は持ち歩いたほうが良いのは確かです。
水平どりの難しさ
手持ちで撮影したときに、カメラの水平を確保するのは大変難しいです。
Sports XDV360で撮影した画像は、アプリでパノラマに展開できるのですが、ちゃんと水平がとれいてないときれいなパノラマになりません。
下記は失敗した例です。
XDV360アプリでプレビューしてきちんとパノラマになることを確認しながら撮影するしかありません。
アプリで傾きを補正したうえでパノラマ化してくれればよいのですが、残念ながらそのような機能はありません。
まとめ
今回は360度アクションカムSports XDV360をしばらく使った感想を紹介しました。
スマホアプリ完成度の低さなど突っ込みどころはいろいろありますが、価格を考えればなかなかよくできています。360度カメラとしては格安の部類に入るので、とりあえず360度カメラを使ってみたいという方にはお勧めです。
次回は話題を変えて、海外用のモバイルルータサービスを紹介したいと思います。
コメント
興味深く読ませていただきました。値段とドライブレコーダになるということにひかれて買ったものの使い方がよくわからず・・・。ドライビングモードでは外部電源がオンになったら録画を始めるものだと思っていたのですが、スタートしません。ループ録画は出来ています。その機能について確認していただけませんか?よろしくお願いします。
コメントありがとうございます!
そして回答が遅れて申し訳ありません。
ドライビングモードをONにした状態で一旦電源をオフにして、その後に充電アダプタにつなげたUSBケーブルを挿すと、自動的に電源が入り録画を開始しました。
ご所望の動作をしているように思います。
ご回答ありがとうございます。
それが電源が入らないのですよ。
シガー電源につないだまま設定していたのでいけないのかと思い、教えていただいたとおりの手順でしてみましたがやはり起動しません。
録画して電源を切った後の自動オフは動作しています。
ループを3分に設定したのがいつの間にか2分になっていたりするので何か誤作動があるのかもしれません。
もう少し試してみたいと思います。
私はシガー電源ではなく、スマホ用のUSB充電アダプタを使いました。
USB充電アダプタを使うとどうでしょうか?
ちなみに私のFirmware Versionは「X20160718V06」です。