前回までは中華タブレットTeclast M30の紹介をしてきました。今回からは中華スマートウォッチの紹介をしたいと思います。
私は現在のところ中華スマートウォッチのAmazfit GTRを使っています。半年ぶりにAmazfitのスマートウォッチを入手したので比較をしつつ紹介したいと思います。
ちなみにAmazfit GTRの前に使っていたのはAmazfit Stratosだったので、三台連続Amazfitのスマートフォンを使うことになりました。
今回使用しているAmazfit T-Rexは通販サイトのBanggoodから提供していただきました。
BanggoodではAmazfit T-Rexの販売は終了してしまいましたが、Banggoodでのお買い物に興味がある方は下記を参照してみてください。
Banggoodでは様々なセールをしていますので、購入前にはクーポン・セール情報を忘れずにチェックしましょう!
Xiaomi・Huami・Amazfitについて
今回からのレビューで紹介するのは「Amazfit T-Rex」という製品です。
このスマートウォッチの開発元の名称としては「Xiaomi」「Huami」「Amazfit」といろいろあるようなので、ちょっと整理してみたいと思います。
といっても、私がWebで調べた結果なので間違っているかもしれません。
ざっと調べると次のような関係となるようです。
Huami (華米) |
ニューヨーク証券取引所に上場しているスマートデバイスメーカー。本社はカリフォルニア。 世界最大のウェアラブルデバイスメーカーの一つ。 Xiaomiのパートナー企業でXiaomiのウェアラブルデバイスの開発を引き受けている。 HuamiにとってXiaomiが唯一の顧客のため、Huamiの開発したデバイスは全てXiaomiブランドで発売されている。 |
---|---|
Xiaomi (小米) |
中国のスマートフォンメーカー。 Huamiの16%の株主で、Huamiの開発したウェアラブルデバイスを発売している。 |
AMAZFIT |
Huamiの商品のブランド名。 商品としては「Stratos」「Pace」「Arc」「Bip」などがある。 |
ちょっと株の比率は違いますが「Xiaomi」→「Huami」→「Amazfit」という関係は、「SONY」→「SCE」→「PlayStation」という関係に近いかもしれません。
Huamiの製品は全てXiaomiが販売されていることから、Amazfitブランドの製品は一般的にはXiaomiの製品と認識されています。
Amazfit T-Rex
今回乳修したのはAmazfit T-Rexという製品名のスマートウォッチです。
Amazfitは様々なスタイルのスマートウォッチをリリースしていますが、このAmazfit T-Rexはスポーツ・アウトドア向けのスタイルになっています。
今回はこの製品を海外通販のBanggoodから入手しました。Amazfit T-Rexには「Gun Grey」「Rock Black」「Camo Green」「Khaki」「Army Green」の5色がありますが、今回入手したのは無難な「Rock Black」になります。
スペックを私が使ってきたAmazfit Stratos・Amazfit GTR 47mmと比較してみました。
Amazfit Stratos | Amazfit GTR 47mm | Amazfit T-Rex | |
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写真 | |||
ディスプレイ | OLED 320×300 |
AMOLED 454×454 |
AMOLED 360×360 |
Bluetooth | 4.0 | 5.0 BLE | 5.0 BLE |
Wi-Fi | あり | なし | なし |
心拍数センサー | あり | あり | あり |
歩数センサー | あり | あり | あり |
睡眠センサー | あり | あり | あり |
GPS | あり | あり | あり |
バッテリ | 280mAh スタンバイ 5日間 |
410mAh スタンバイ 74日間 通常利用 24日間 |
390mAh スタンバイ 66日間 通常利用 20日間 |
防水 | 5気圧防水 | 5気圧防水 | 5気圧防水 |
充電 | 専用チャージャー 充電時間 2時間 |
専用チャージャー 充電時間 2時間 |
専用チャージャー 充電時間 2時間 |
サイズ | 4.7×4.7×1.5cm | 4.7×4.7×1.2cm | 4.77×4.77×1.35cm |
重さ | 60グラム | 36グラム | 58グラム |
スペックを比べてみると、T-RexはStratosよりはコンパクトになりつつもバッテリ性能などは上がっていますが、GTR 47mmと比べると若干のスペックダウンをしています。
製品の世代的にはT-RexとGTR 47mmは同じためセンサー性能や省電性能は同等のはずです。それなのにバッテリ容量が減っているのは、T-Rexでは外装を強化したためでしょう。
その外装の強化具合は下記の宣材からもわかります。
軍用品レベルのタフネス性能を備えているとアピールしています。その耐久性とは
- 70度の高温に対応
- -40度の低音に対応
- 240時間の湿度耐久 (たぶん240時間の水没を耐えられるのだと思います)
- 96時間の塩分スプレーに対応
ということになっています。
さすがにサウナの中はダメそうですが、海水浴や登山などなら余裕そうです。
アウトドア活動が多い方には心強いスペックではないかと思います。
なお、GTR 47mmよりバッテリーが減っていることに不安を感じるかもしれませんが、Amazfit GTR 47mmは猛烈にバッテリーが持つので、Amazfit T-Rexになって多少バッテリー容量が減ったところで問題ないはずです。
ちなみにいま私のGTR 47mmを見ると、充電から27日経過時点ででバッテリー残量は45%でした。
GTR 47mmはバッテリー持ちが良すぎて、充電を忘れてしまうぐらいですので、同世代製品であるT-Rexでもかなりバッテリーが持つはずです。
配送の状況
今回はBanggoodからレビュー用のサンプル品として提供していただきました。
到着時のパッケージは次の通りです。
香港倉庫の製品が送られてきたのか、「香港日本直線」と書かれています。おそらくダイレクトメール(第三国を経由しない配送)のことだと思います。
このパッケージ袋はビニール袋で保護能力はなさそうで心配になりますが、開けてみるとAmazfit T-Rexのパッケージはしっかりと緩衝材で保護されていました。
海外通販では梱包が簡素で商品パッケージにダメージがあることがよくあるのですが、この梱包でしたら安心です。
日本の場合はパッケージを含めて商品と考える方が多いですが、中華通販では商品パッケージは梱包材料で、ダメージがあっても中身が無事なら問題ないという考え方のようです。
パッケージ
それではAmazfit T-Rexの紹介をしてきます。
まずはパッケージです。
パッケージの正面(上面)には製品名と製品イメージがわかりやすく記載されています。
読みやすいようにスキャンしてみました。
正面にはAmazfit T-Rexの特徴として
- アメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810G)
- AMOLEDディスプレイ
- 20日のバッテリー寿命
- 50m防水
- GPS内蔵
- マルチスポーツモード
と書かれています。
下の写真がパッケージの背面です。
注目すべきは印刷されているロゴの中に日本の電波認証マーク(技適マーク)があることです。
これはこのAmazfit T-Rexが日本の電波認証試験をクリアして日本の法規制に従っていることを示します。このため日本国内でAmazfit T-Rexを使っても法律違反にならないということです。
認証番号の「018-190294」で検索するとAmazfit T-Rexのテストレポートを見ることができます。
テストレポートの中には分解写真があるので、興味のある方は見てみると良いでしょう。
BluetoothのアンテナやGPSアンテナは意外なところについていました。
パッケージの内容
気になるパッケージの内容を紹介していきます。
その側のパッケージを開けるとAmazfitのロゴの入った白い箱が出てきます。
この白い箱はAmazfitの他のスマートウォッチと共通のようです。
白い箱を開けるとAmazfit T-Rex本体が出てきます。Amazfit T-Rexのディスプレイには保護用にウォッチフェースが印刷されたシールが貼られています。
パッケージ中身を全て取り出したのが下の写真です。
内容物は
- Amazfit T-Rex
- 取扱説明書
- 専用USBチャージャー
になります。この辺も同世代の製品であるAmazfit GTR 47mmと同じです。
取扱説明書は多言語で記載されており、日本語のページもあります。この辺も日本市場を狙っていることがわかります。
日本語で説明書が記載されているとはいえ、内容は本体ボタン・スマホアプリ・ペアリング・充電方法にとどまります。
細かい使い方については実際に操作しながら把握する形になりそうです。
なお、英語の場合はもう少し詳細な説明書が下記のURLからダウンロード可能です。
英語が苦手でない方はこちらをチェックしても良いとおもいます。
Amazfit T-Rex本体
それでは本体の様子です。ここからは文字盤の書かれている保護シールは外してある状態です。
ディスプレイ部分がシワがあるようになってしまっていますが、これは撮影時の反射によるものです。
当然ながらディプレイ部分はフラットになっています。
ディスプレイ部分はスペック上は47.7mmということになっていますが、突起部分(バンパー部分)を含めると51mm以上になります。
かなり大きく感じますが、調べてみるとカシオGショックの高機能モデルとほぼ同じようなサイズとなるようです。
背面(内側)の中央には心拍数を測定するためのセンサーが埋め込まれています。中央と上下の丸い穴が心拍数センサーで、左右の丸い金属は充電チャージャーとの接点になります。
Amazfit T-Rexは左右にボタンが2個ずつついています。
説明書によると
- 左側の上ボタン: アップ
- 左側の下ボタン: ダウン
- 右側の上ボタン: 電源キー/選択
- 右側の下ボタン: 戻る
という割り当てになります。
なお、Amazfit GTR 47mmのボタンは二個だけで、操作の多くはタッチ操作で行うという操作系でした。
Amazfit T-Rexはアウトドアでグローブなどを装着する場合を考慮して、タッチパネルだけでなくボタンでも多くの操作をできるようになっているようです。
ベルトはおそらくシリコン製だと思います。
汗などがついても簡単に水洗いできるので、スポーツやアウトドアの利用が多い方にも安心です。
なおこのベルトは簡単には交換できないようです。Amazfit GTR 47mmのベルトはクイックリリース機構が埋め込まれており、簡単に取り外すことができました。
しかし、Amazfit T-Rexではベルトを取り外すためには特殊なドライバーを利用する必要があります。
Amazfit T-Rexはタフネス性能がウリなので、強度を保つためにこのようにしたのだと思います。
専用充電器
唯一の付属品でもある充電器についても紹介しておきます。
充電器は接点が2つあるだけのシンプルなものです。サイズは幅31mm、縦15mm程度でAmazfit T-Rex本体と比べると小さくなります。
この充電器はAmazfit T-Rexの背面に次のように取り付けます。
充電器にはマグネットが入っているので、Amazfit T-Rexを近づけると吸い付くようにくっつきます。
Amazfit T-Rex側にもマグネットが入っているので、充電器を反対向きにするとくっつきません。
このため接続ミスを気にせずに手軽に充電することができます。この辺はAmazfit GTR 47mmと同様です。
なお、充電器のケーブルは約80cmで、コネクタ形状は通常のUSB (Type-A)となります。
Amazfit T-Rexとの比較
最後に私の手元にあるAmazfit GTR 47mmとの比較写真を紹介しておきます。
Amazfit T-RexとAmazfit GTR 47mmは同世代の製品で、主な違いはデザインとタフネス性能になります。
下の写真では左側がAmazfit T-Rex、右側がAmazfit GTR 47mmになります。
Amazfit GTR 47mmのベルトはシリコン製に変更してあります。
ウォッチ部分の大きさはほぼ同じです。
よく見るとディスプレイ部分はAmazfit GTR 47mmの方がやや大きく、周囲のバンパー部分を含めたサイズではAmazfit T-Rexの方が大きくなります。
厚さを比較してみました。上側がAmazfit GTR 47mm、下側はAmazfit T-Rexになります。
スペック上で厚さの差は3mmあり、確かにAmazfit T-Rexの方が厚くなります。
かなり厚くなっているように思いますが、CASIOのG-SHOCKと同じぐらいになります。
正直なところデザインも思いっきりG-SHOCKを意識していますし、Amazfit T-Rexは明らかにG-SHOCKユーザ狙いのような気がします。
[Amazfit_T-Rex_Product]
まとめ
今回はXiaomi(Huami)のスマートウォッチAmazfit T-Rexを入手したことを紹介しました。
軍用品レベルのタフネス性能が自慢のスマートウォッチで、デザインは思いっきりカシオのG-SHOCKを意識しています。
機能的にはAmazfit GTRシリーズと同等なので、かなりのバッテリー性能も期待できます。
次回はこのスマートウォッチをセットアップしたいと思います。
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