前回はUlefone Power 6の初期設定と初期状態を紹介しました。
Ulefone Power 6では問題なくGoogle Playが使えますので、ベンチマークソフトをインストールして実行してみたいと思います。
今回使用しているUlefone Power 6は通販サイトのBanggoodから提供していただきました。
BanggoodではUlefone Power 6は2019/07/28時点で159.99ドルで販売していますので、購入にトライしようと思う方は下記サイトを参照してみてください。
このスマホはクーポン・フラッシュセール対象となることも多いので、購入前にはクーポン・セール情報を忘れずにチェックしましょう!
Antutuベンチマーク
AntutuベンチマークはAndroidでは定番のベンチマークソフトです。3Dの性能を見るためAntutu 3DBenchもインストール済みです。
Antutuベンチマークソフトを実行した結果は下記の通りです。ベンチマーク実施時は充電はせずにバッテリで駆動している状態です。
私がこれまで使ってきたスマホと比べると次の通りです。
メーカー | モデル | CPU | スペック | トータル | CPU | 3D (GPU) | UX | RAM |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Ulefone | Power 6 | MediaTek Helio P35 |
8コア 2.3GHz |
85267 | 40291 | 12776 | 24725 | 7475 |
Pixel 2 | Qualcomm Snapdragon 835 |
8コア 2.45GHz |
172652 | 38629 | 69016 | 54989 | 10018 | |
Elephone | P8 mini | MediaTek MT6750T |
8コア 1.5GHz |
39607 | 12208 | 7207 | 16472 | 3720 |
Xiaomi | Mi5s | Qualcomm Snapdragon 821 |
8コア 2.35GHz |
146650 | 30241 | 59329 | 46553 | 10527 |
Xiaomi | Redmi Note 4 |
MediaTek Helio X20 |
10コア 2.1GHz |
84917 | 25494 | 16255 | 36436 | 6732 |
Xiaomi | Redmi Note 3 Pro |
Qualcomm Snapdragon 650 |
6コア 1.8GHz |
76188 | 24686 | 18398 | 26366 | 6738 |
この表ではUlefone Power 6以外は以前測定した数値をそのまま使っています。
Antutu Benchmarkのアップデートにより数値の互換性がなくなっているかもしれません。
CPUに関しては善戦していますが、グラフィックス関係(3DとUX)が弱いことがわかります。確かにAntutu Benchmarkの実行中の画面を見てもグラフィックス関係のベンチマークで画面がカクカクしていて苦手であることがわかります。
ただ、Androidのメニューなど普通の操作をする限りは特に引っかかりなどは感じません。ゲームが苦手なタイプのスマホと考えた方が良さそうです。
また、Antutuベンチマークではシステム情報を表示することができますので紹介しておきます。
GeekBench 4
こちらも定番のベンチマークソフトです。
結果は次のとおりです。
もう少しこのスコアをブレークダウンした内容は次のとおりです。
これだけだとわからないので過去のスコアと比較してみます。
Single-Core | Multi-Core | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
モデル | CPU | Total | Total | |||||||
Crypto | Int. |
Float. Point |
Mem | Crypto | Int. |
Float. Point |
Mem | |||
Ulefone Power 6 |
MediaTek Helio P35 8コア 2.3GHz |
909 | 3955 | |||||||
705 | 1046 | 634 | 1066 | 3095 | 5543 | 3466 | 1328 | |||
Google Pixel 2 |
Qualcomm Snapdragon 835 8コア 2.45GHz |
1906 | 6359 | |||||||
1194 | 2065 | 1387 | 2506 | 5747 | 8382 | 5887 | 2669 | |||
Elephone P8 mini |
MediaTek MT6750T 8コア 1.5GHz |
590 | 1909 | |||||||
448 | 647 | 411 | 764 | 2188 | 2597 | 1411 | 1039 | |||
Xiaomi Mi5s |
Qualcomm Snapdragon 821 8コア 2.35GHz |
1690 | 4216 | |||||||
736 | 1471 | 1583 | 2584 | 2014 | 4580 | 4708 | 3213 | |||
Xiaomi Redmi Note 4 |
MediaTek Helio X20 10コア 2.1GHz |
1544 | 4669 | |||||||
1106 | 1505 | 1220 | 2226 | 4392 | 5925 | 4471 | 2211 |
この表ではUlefone Power 6以外は以前測定した数値をそのまま使っています。
GeekBenchmarkのアップデートにより数値の互換性がなくなっているかもしれません。
さすがにエントリークラスのElephone P8 miniには圧勝ですが、その他のスマートフォンには残念ながら後塵を拝しています。
2年前のハイエンドであるGoogle Pixel 2に負けているのは理解できますが、Xiaomi Redmi Note 4にも負けているのが残念です。
これはXiaomi Redmi Note 4のCPUであるHelio X20ではパフォーマンス用コアとして上位のCortex-A72を採用しているためと思います(Helio P35のパフォーマンス用コアはCortex-A53)。
Ulefone Power 6のCPUであるHelio P35は、パフォーマンスと低消費電力のバランスをとった製品なのかもしれません。
PC Mark
次にWindowsで有名なベンチマークソフトのAndroid版を試してみたいと思います。
テストには「Work 2.0」「Computer Vision」「Storage」の3つがあります。「Work」というテストもありますが、これは「Work 2.0」の前身のようです。
結果のスクリーンショットは省略して、手持ちのデバイスとの比較を紹介します。
メーカー | モデル | CPU | スペック | Work 2.0 | Computer Vision |
Storage | Work |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Ulefone | Power 6 | MediaTek Helio P35 |
8コア 2.3GHz |
5406 | 3412 | 5695 | 7410 |
Pixel 2 | Qualcomm Snapdragon 835 |
8コア 2.45GHz |
7589 | 3525 | 8179 | 9886 | |
Elephone | P8 mini | MediaTek MT6750T |
8コア 1.5GHz |
3088 | 1612 | 2759 | 4169 |
Xiaomi | Mi5s | Qualcomm Snapdragon 821 |
8コア 2.35GHz |
6077 | 3306 | 2894 | 完走せず |
Xiaomi | Redmi Note 4 |
MediaTek Helio X20 |
10コア 2.1GHz |
4633 | 2567 | 4146 | 5839 |
この表ではUlefone Power 6以外は以前測定した数値をそのまま使っています。
PC Markのアップデートにより数値の互換性がなくなっているかもしれません。
これまでのベンチマークソフトではXiaomi Redmi Note 4に負けていましたが、このベンチマークではUlefone Power 6の勝利です。
スコア的には2016~2017年のハイエンドであるXiaomi Mi5sと同じぐらいという感じです。
実際に使っている感じではこの感覚に近い気がします。
3D Mark – The Gamer’s Benchmark
最後にゲーム向けのベンチマークである3D Markから「Ice Storm Extream」を実行してみます。
結果のスクリーンショットは省略して、手持ちのデバイスとの比較を紹介します。
メーカー | モデル | CPU | スペック | Sling Shot Extreme | Sling Shot |
Ice Storm Extreme |
Ice Storm | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
OpenGL ES 3.1 |
Vulkan | |||||||
Ulefone | Power 6 | MediaTek Helio P35 |
8コア 2.3GHz |
471 | N/A | 715 | 8218 | 12043 |
Pixel 2 | Qualcomm Snapdragon 835 |
8コア 2.45GHz |
3638 | 2666 | 3928 | MAX | 32920 | |
Xiaomi | Mi5s | Qualcomm Snapdragon 821 |
8コア 2.35GHz |
1639 | 1767 | 2097 | MAX | 18912 |
この表を作成するためにあらたに3D Markを実行しました。
そのため同じバージョンの3D Markを使っているので正確な比較となります。
Ulefone Power 6の結果は厳しいものとなりました。
実際に3D Markの実行画面を見ていても、Sling Shot ExtremeとSling Shotについてはアニメーションの画面がカクカクしてしまいまともに再生されません。
とはいえ、Ice Storm ExtremeとIce Stormの画面はスムーズに再生されました。一昔前のゲームなら十分プレイできるのだと思います。
まとめ
今回は中華スマホUlefone Power 6で各種ベンチマークソフトを動かしてみました。
結果としては少々厳しいものとなりました。実際に基本的な操作をした感じではそれほど遅いとは感じませんが、CPU・GPUのパワーをフルに使うようなゲームのプレイは無理そうです。
この辺は割り切って使う必要がありそうです。
次回はUIefone Power 6のバッテリー性能を見てみようと思います。
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