TrueMoveのローミング対応SIM【Travel SIM World】を使う その3: 実際に使った様子 (韓国・ドイツ・フィンランド・デンマーク)

前回はタイTrueMoveのローミング対応SIMであるTravel SIM Worldの初期設定を紹介しました。

今回はこのSIMカードを実際に使った様子を紹介します。韓国経由でヨーロッパへ行ったので、韓国とヨーロッパ各国で利用しました。

SIMカードのステータス確認

SIMカードを使っていると自分のSIMカードの状態を確認する必要が出てきます。

いくつか代表的なコマンドを紹介しておきます。

データ残量確認

一番重要なのがデータ残量の確認方法だと思います。

15日間で6GBのデータ通信量なので、かなり余裕がありますが、データ残量はときどき確認しておいた方が良いでしょう。

データ残量の確認方法は通話アプリで「*116*1#」へ発信するだけです。

データ残量確認

すると画面には次のようなメッセージが表示されます。

SMSで通知

これは「問い合わせ結果はSMSで通知するよ」という意味です。

このメッセージの通りすぐに次のようなSMSが送られてきます。

データ残量確認結果

タイ語のメッセージですが、数値に着目すれば解読できます。

真ん中あたりの「3.47GB」というのがデータ残量です。

最後の方の「10/05/2019 20:00」というのがこのデータパッケージの有効期限です。日付は日→月→年なので2019年5月10日 20時00分までという意味になります。

自分の電話番号確認

このSIMカードで電話をかけたり受けることはないと思いますが、一応このSIMカードにはタイの電話番号が割り当てられています。

この電話番号は「*833#」で確認できます。

電話番号確認

結果はすぐに画面に表示されます。

電話番号確認結果

残高と有効期限の確認

今回使っているTravel SIM Worldは15日間のデータ通信ができることになっていますが、SIMカード自体が有効であればその15日が過ぎてもTOP UP(チャージ)すれば使用することができます。

このSIMカード自体の有効期限は「*123#」で確認できます。

SIMカードの有効期限確認

結果はすぐに画面に表示されます。

SIMカードの有効期限確認結果

この結果を見ると、残高は0バーツ、有効期限は仏歴2562年(西暦2019年) 7月9日までになっています。

SIMカード自体の有効期限は75日ぐらいのようです。

韓国での利用

このSIMカードのアクティベーションをしたのが乗り継ぎで滞在した韓国のソウルでした。

その韓国での利用した状況を紹介します。

利用の開始

SIMカードの利用を開始すると、SMSが5通ほど送られてきます。

韓国での利用開始

この5通のSMSは開通時のSMSというよりは、新しいで使い始めた時に送られてくるものです。

内容としては

となります。

タイ大使館の情報が入っているのは、このSIMカードがタイ国民が海外旅行するときに使うことを目的としているからでしょう。

モバイルインターネット大国の韓国では当然のようにLTEで接続されます。今回のローミング先はKTでした

韓国でのローミング状態

データ通信速度

通信速度はSpeednet.netというアプリで計測しました。

夜の仁川国際空港で測定したところ、まずまずのスピードが出ました。

韓国でのデータ通信速度 1

これなら快適にモバイルインターネットが使えると思います。ただ気になるのは「ping」値が295ミリ秒とちょっと長めの値になっていることです。

この値は通信速度ではなく「通信の反応の早さ」をあらわしています。例えば、Webサイトを開いてから最初のデータを受け取るまでの時間です。

現地のSIMカードを使うと、この値は40ミリ秒程度です。詳細はわかりませんが、データローミングの場合は何かプラスアルファの処理が入って、応答までの時間が長くなってしまっているのかもしれません。

深夜のソウル駅付近ではダウンロードの速度が落ち、アップーロードの速度が向上しました。

韓国でのデータ通信速度 2

こちらも十分な速度と言えますが、韓国のモバイルインターネットの実力を引き出せていない気がします。

また、pingの値は前回と同様に長めとなっています。

利用バンド(周波数)

使用する周波数(バンド)はこのSIMカードによって決まると言うより、ローミング先のキャリアできまります。

韓国ではKTというキャリアにローミングしました。KTはLTEではB1 (2100MHz)・B3 (1800MHz)・B8 (900MHz)を利用しています。

実際に調べてみるとB3で接続し、周囲にはB8の電波が飛んでいることがわかります。

韓国での電波状況

iPhoneで調べてみるとB8で接続しました。

韓国での電波状況 (iPhone)

ドイツでの利用

ヨーロッパの周遊のスタート地点として、ドイツに到着してこのTravel SIM Worldを使用しました。

事前に調べたところ最近はドイツでのSIMカード販売・登録が厳しくなってきていてなかなか面倒なことがわかりました。

そのような場合には現地での契約が不要なTravel SIM Worldのようなローミング対応SIMが便利です。

利用の開始

私の場合は既に韓国でアクティベーション・スマホの設定(APNとデータローミングの有効化)を完了していたので、ドイツではスマートフォンの電源を入れるだけでモバイルインターネットが使用可能になりました。

なお、ドイツで最初に電源を入れたときは次のようなSMSが送られてきます。

ドイツでの利用開始

内容は韓国で利用したときと同じものです。違うのは通話料金とタイ大使館の電話番号が在独タイ大使館になっていることぐらいです。

ドイツではVodafoneにローミングしてLTEで接続することができました。

ドイツでのローミング状態

ただし、都市圏外(たとえばフランクフルト空港からフランクフルト中央駅の間)では、3Gになってしまうこともありました。

データ通信速度

通信速度はいつも通りSpeednet.netで測定です。

まずフランクフルト中央駅で夜の測定してみました。

ドイツでのデータ通信速度 1

立ち上がりが遅いものの通信を始めると十分な速度が出ます。これなら通常の利用でしたら問題はないでしょう。

ただ気になるのはpingの値です。韓国よりもさらに長くなってしまっています。400ミリ秒というのは通信の世界ではかなり長い時間です。

人によっては、ブラウザを開いたときなどの通信の開始時に反応が鈍く、違和感を感じるかもしれません (私は全く違和感を感じませんでしたが・・・)。

フランクフルト中央駅付近で朝になってから再度測定してみると、速度はぐっと落ちてしまいました。

ドイツでのデータ通信速度 2

同様にフランクフルト国際空港でもスピードが出ません。

ドイツでのデータ通信速度 3

この2回ではロス率が上昇していることが気になります。このせいでデータの再送が行われ、通信速度が低下しているのだと思います。

このパケットロスはTravel SIM Worldのせいというわけではなく、現地(Vodafone)のネットワークの品質によるものだと思います。

利用バンド(周波数)

使用する周波数(バンド)はこのSIMカードによって決まると言うより、ローミング先のキャリアできまります。

使用しているバンド・周囲のバンドなどを調べてみました。

フランクフルト中央駅付近ではバンド3で電波をつかみました。また、周囲にバンド7の電波が飛んでいることもわかります。

ドイツでの電波状況 1

これらはおそらく高速通信用の電波ではないかと思います。

フランクフルト国際空港で調べてみるとバンド20を使用していました。また周囲にはバンド3およびバンド7の電波も飛んでいます。

ドイツでの電波状況 2

バンド20はいわゆるプラチナバンドなので、広い範囲をカバーするために用いられますが、バンド3よりは帯域が狭く設定されスピードはでません。

フランクフルト国際空港での通信速度がイマイチだったのはバンド20を使っていたからかもしれません。

なお3Gになっているときに調べてみると、通信方式は3Gとしては高速なHSPA+で、周波数はバンド1となっていました。

ドイツでの電波状況 (3G)

フィンランドでの利用

今回の旅行ではフィンランドは訪問する予定はなかったのですが、航空会社の都合により急遽ヘルシンキで一泊することになってしまいました。

このような予定外の事態にもTravel SIM Worldのように複数国対応のSIMを持っていると便利です。このSIMがあったおかげでGoogle Mapが使用でき、急な滞在でも老舗のサウナを楽しむことができました。

利用の開始

ドイツの時と同じで電源を入れるだけでローミングして使い始めることができます。

使い始め時にはいつものようにSMSが送られてきます。

フィンランドでの利用開始

違うのは通話料金とタイ大使館の電話番号がフィンランドのものになっているだけで内容は一緒です。

ちなみにフィンランドではこのキャリアにローミングしているかをチェックするのを忘れてしまいましたが、このSMSを見るとSONERAというキャリアにローミングしたようです。

データ通信速度

ヘルシンキ国際空港付近で測定したところ、LTEとしてはちょっと物足りない結果となりました。

フィンランドでのデータ通信速度 1

また、韓国・ドイツの時と同様に「ping」の応答時間が443ミリ秒と長くなっています。このping応答時間が長いのはローミング対応SIMを使った時の特徴なのかもしれません。

2回目はヘルシンキ市内で測定したのだと思います。このときは十分な通信速度が出ました。

フィンランドでのデータ通信速度 2

ただping応答時間は長いままです。

実際に使った状況としては、Google Mapアプリなどは問題なく使うことができたので、全く問題ないと思います。

利用バンド(周波数)

使用しているバンド・周囲のバンドなどを調べてみました。

ヘルシンキ国際空港付近で調べたところバンド3を使用していました。ヨーロッパでは一般的な周波数です。

フィンランドでの電波状況 1

ヘルシンキ市内に移動してみるとバンド3とバンド7の電波を飛んでいて、バンド7をつかみました。

フィンランドでの電波状況 2

デンマークでの利用

デンマークでの滞在も予定外でした。

航空会社の都合で別ルートで移動することになり、デンマークのビルンという都市の乗り継ぎで半日待つことになってしまいました。

このようなときに活躍するのもTravel SIM Worldのようなローミング対応SIMです。データ通信量は別の国でも使えるので無駄になることはありません。

利用の開始

デンマークでも電源を入れるだけでモバイルインターネットが使えるようになります。ローミング対応SIMは本当に楽です。

電源を入れるといつものようにSMSが送られてきます。

デンマークで利用開始

内容としては特に目新しい情報はありません。

そしてすぐにLTEで接続しました。ローミング先は「TDC」というキャリアです。

デンマークでのローミング状態

データ通信速度

データ通信速度はビルン空港で1回だけ測定しました。

デンマークでのデータ通信速度

通信速度はかなり速い結果となりました。これなら使用中に困ることもないでしょう。

ただ「ping応答時間」が483ミリと長いのは韓国・ドイツ・フィンランドと同様です。ただ、実用上尾は気になることはありませんでした。

利用バンド(周波数)

利用中のバンドの調査もビルン空港で行ったのみです。時間をずらして2回調べてみました。

1回目はバンド3をつかんでいて、周囲の電波もバンド3のみです。

デンマークでの電波状況 1

バンド3はヨーロッパでは一般的な周波数です。日本で売られているスマートフォンも対応しているので困ることはないでしょう。

2回目のバンド3でしたが、周囲にはバンド20も飛んでいることがわかります。

デンマークでの電波状況 2

日本での利用

Travel SIM Worldのデータ通信の有効期間は15日間ですが、私は使い始めてから10日後ぐらいに帰国しました。

6GBのデータ通信量も使い切っていなかったので、そのまま日本で使ってみました。

利用の開始

日本に帰国してTravel SIM Worldを挿入したままスマートフォンの電源を入れるといつものようにSMSが送られてきます。

日本での利用開始

SMSの内容は他国で使い始めた時と同様です。

日本ではNTTドコモにローミングしました。もちろんLTEで利用可能です。

日本でのローミング状況

データ通信速度

いつものSpeednet.netを使って都内で測定してみました。

1回目はお昼の12時過ぎです。混み合っている時間ですので格安SIMなどだと通信速度が低下します。

この時間帯での結果はまずまずの結果です。私は普段は楽天モバイルを使っていますが、それより快適かもしれません。

日本でのデータ通信速度 1

ただ夜になって再度測定してみると10Mbpsを切ってしまいました。

日本でのデータ通信速度 2

結果を見るとパケットロス率が31.7%とかなり高くなっています。電波状況が悪いわけではないので、なぜ30%以上もパケットロスが出たのかは謎です。

利用バンド(周波数)

NTTドコモにローミングしているので利用周波数はNTTドコモに準じます。

都内で1回だけ調べてみたところバンド3を利用していました。また、バンド1の電波も飛んでいます。

日本での電波状況

NTTドコモのプラチナバンドであるバンド19が内のは、私のスマートフォンがバンド19に対応していないからです。

Travel SIM Worldの利用終了

Travel SIM Worldのデータ通信の有効期間は15日です。

有効期間が終わると次のようなSMSが送られてきます。

利用期間終了の通知

1通目は6GB/15日間のローミングパッケージ(Travel SIM World)が終了したことを通知してきています。

2通目は継続利用したい場合の案内です。下記の二つのデータローミングパッケージの案内が記載されています。

  • アジア向け: 3日間で960バーツ、申し込み方法は「*115*402#」
  • ヨーロッパ・オセアニア・アメリカ向け: 3日間で1400バーツ、申し込み方法は「*115*502#」

ちょっと割高ですが、このSIMをそのまま使い続けたい場合はTOP UPしてから、上記コマンドを入力すれば継続利用できることになります。

TOP UP方法は通常のTrueMoveのSIMと同じなので、下記のサイトを参照してみてください。

今回は2019年4月時点でのTrueMoveのプリペイドSIMカードの使用方法をまとめます。現時点で調べられた内容はすべて盛り込んだつもりです。このページをご覧頂けば、タイでTrueMoveのプリペイドSIMカードを使って過ごせるはずです。

まとめ

今回はタイTrueMoveのローミング対応SIMであるTravel SIM Worldを韓国・ドイツ・フィンランド・デンマークで実際に使った様子を紹介しました。

対応国であれば、到着してスマートフォンの電源を入れればすぐにモバイルインターネットを使うことができます。これはかなりお手軽で便利です。

特に今回の旅行では予定外の国に滞在することになってしまい、Travel SIM Worldが大活躍してくれました。

データ通信量も国ごとではなくトータルで計算されるので無駄になりません。複数国を旅行する方にはお勧めです。

次回はパソコン用のSSDを購入したことを紹介します。