中華タブレットTeclast Tbook 10 Sで遊ぶ その11: ファームウェアの更新→失敗!

中華Windowsタブレット
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前回は中華タブレットTeclast Tbook 10 SのAndroid側でキーボードを利用したことを紹介しました。

今回はTeclast Tbook 10 Sのファームウェア(ROM)を更新してみたいと思います。

結論から言うと、2017/03/27時点でダウンロードできるファイルでファームウェアを更新すると、Windows側が動作しなくなってしまいます。

記録のためにこの記事を載せておきますが、まねしないことをおすすめします。

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ファームウェアのダウンロード

Teclastのタブレット用のファームウェアはTeclastのサイトからダウンロードすることができます。

Firmware TECLAST

ダウンロードする場合は、本体の背面にある「ID」を入力する必要があります。Teclastのタブレットは各モデルごとにID番号が振られています。

Teclastのダウンロード画面

Teclast Tbook 10 SのIDを入力すると次のように表示されました。2017/03/25に新しいファームウェアがリリースされたようです。

SnapCrab_NoName_2017-3-26_19-6-16_No-00

Downloadを選択するとDropboxのフォルダが表示されます。

ダウンロードできるファイル

ダウンロードできるファイルは下記の4つです

  • 説明書: TBOOK10 Windows10 + Android5.1.docx
  • Android用データ: Android_firmware(20161201_SZ).rar
  • Windows用データ その1: Windows(20161201_SZ).part1.rar
  • Windows用データ その2: Windows(20161201_SZ).part2.rar

ダウンロードしたrarファイルは展開する必要があるので、rarに対応したアーカイブソフトを用意しておきましょう。7-zipがおすすめです。

窓の杜
「7-Zip」7z形式などに対応した解凍・圧縮ソフト
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準備

ファームウェアの更新には次のものが必要になります。

  1. 8GB以上のUSBメモリ
  2. USBキーボード
  3. USBハブ

このうち2と3はTeclast Tbook 10 S用のキーボードがあれば別途用意する必要はありません。Tbook 10 S用のキーボードがない場合は、Tbook 10 S本体にUSBキーボードとマウスをつなげる必要があるので、マイクロUSBに対応したハブを用意するとよいでしょう。

例えば下記で紹介している製品が使えると思います。

充電対応USB OTG 4ポートハブ HWMT1を試す
今回は充電対応USB OTG 4ポートハブ HWMT1を試してみます。バスパワーにも対応しており、付属のアダプタを使うと通常のUSBハブとして使用できる多芸な製品でした。価格も980円と安いのでマイクロUSBポートが1ポートしかないタブレットを利用している方は持っていてもよいかと思います。

USBメモリは容量が十分あれば何でもよいと思います。私は下記の製品を使いました。

ファームウェアの更新には時間がかかりますのでTeclst Tbook 10 Sのバッテリは十分に充電しておきましょう。

また、データが消えてしまいますのでWindows・Androidともに必要なデータはバックアップしておきましょう

Androidの更新

Androidを更新するとAndroidのデータがすべて削除されます。さらにWindowsも起動しなくなってしまいます。注意してください

まず用意したUSBメモリをFAT32で初期化します。

USBメモリのフォーマット

フォーマットが完了したUSBメモリに「Android_firmware(20161201_SZ).rar 」内のファイルをすべてコピーします。

Android更新用のUSBメモリの内容

これでUSBメモリの用意できました。

一度、Tbook 10 Sの電源をオフにした後、このUSBメモリをTbook 10 SのキーボードのUSBポートに接続します。

Tbook 10 Sのキーボードがない場合は、Tbook 10 SにUSBハブを接続し、そこにUSBキーボードとUSBメモリを接続してください。

準備ができたらTbook 10 Sの電源をオンにして、すぐにEscキーを連打します。連打は画面が下記の様(BIOS画面)になるまで続けてください。

キーボードを接続している場合は画面表示が横になってしまいます

BIOS画面

BIOS画面になったらカーソルの上下キーで「Boot Manager」を選択してリターンキーを押します。

Boot Managerを選択

次のメニューでは「Install EFI Shell」を選択してリターンキーを押します。

Internal EFI Shellを選択

すると画面にずらずらとっと文字が表示されます。この画面になったらTbook 10 Sが再起動するまでじっと待ちましょう。

Androidの更新中

Androidの書き込みか完了すると自動的に再起動します。

完全にファームウェアを更新するまで2・3回の再起動が必要なようなのでじっと待ちましょう。

無事にAndroidが起動すればファームウェアの更新は完了です。

更新後にSettingsメニューでAndroidのバージョンを確認すると次のようになりました。

更新後のバージョン

よくよく確認してみると・・・・Kernel VersionもBuild numberも入手時と変わっていません!

私の入手したTbook 10 Sのファームウエアはすでに最新だったようです。

Windowsの更新

Windowsを更新(というか書き戻し)は少々面倒です。

作業は

  1. UltraISOというツールでWINPE_amd64_auto.isoをUSBメモリに書き込む
  2. USBメモリの残りパーティションをNTFSでフォーマットする
  3. NTFSでフォーマットした領域にスクリプトとイメージファイルをコピーする
  4. BIOS画面から作成したUSBメモリで起動する

という手順になります。

まず「WINPE_amd64_auto.iso」というファイルを入手する必要があります。

このファイルはダウンロードしたrarを展開するとあるはずです。そこで「Windows(20161201_SZ).part1.rar」を7-zipで展開してみます。

するとなんということでしょう! このファイルは展開に失敗するのです!

展開に失敗

ダウンロードの失敗かと思いきや、そもそも「Windows(20161201_SZ).part3.rar」というファイルが必要なのに、このファイルがダウンロード対象のファイルに含まれていないのです・・・

ダウンロードファイルを用意した担当者は、ちゃんと確認していないのでしょうか・・・

かくして私のTeclast Tbook 10 Sは、Windowsを書き戻すことができずAndroidしか立ち上がらない状態となってしまいました。

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まとめ

今回は中華タブレットTeclast Tbook 10 Sのファームウェアを更新しようとした話を紹介しました。

しかしAndroidは更新されず単に初期化されただけでした。さらに、しかしTeclastでダウンロードできるファイルは不足しており、Windowsは起動しなくなってしまうという状態になってしまいました。

次回はなんとかこの状態から脱出したいと思います。

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