前回はニューヨークで購入したT-MobileのプリペイドSIMカードでステータス確認をする方法を紹介しました。
今回はこのプリペイドSIMカードの実際の使い勝手を紹介します。
3GとLTE
私が購入したツーリストプランのプリペイドSIMはLTEに対応してるはずです。
ところが私のスマホ(Xiaomi Mi5s)ではLTEにならず3G(HSPA+)になってしまいました。
バンドを調べてみるとバンド2です。
強制的にモバイル通信のモードを「LTE Only」にしたところ全く繋がらなくなりました。
そこで多くのLTEバンドに対応したモバイルルータにこのSIMを差したところLTE(4G)で接続しました。
アメリカ編のその1でも紹介しましたが、アメリカのキャリアの周波数は少々特殊です。
T-MobileのLTEはバンド2・4・12となっており、私のスマホ(Mi5s)はこれらのバンドに対応していないためLTEを使うことが出ませんでした。
アメリカでLTEが必要な場合はご自分のスマホの対応バンドに注意をしてください。
データ通信速度
上記のように私のスマホでは3Gでの接続しかできなかったので、3Gで測定してみました。
まずはタイムズスクエア付近で午前中の測定です。結果は非常に残念な状況です。3GでもHSPA+ならばもう少し出るはずなのですが・・・
更にニューアーク空港で測定した結果が下記です。多少は改善しました。
測定結果はあまり芳しくありませんが、実際にLINEやメールを使う分ならば問題ない速度です。
Webサイトを見るときにはちょっと引っかかりを感じるかもしれません。
また、モバイルルーターを使うとLTEで接続したので、T-MobileのプリペイドSIMをモバイルルーターに入れ、モバイルルータ経由で測定をしてみました。場所はニューアーク空港です。
その結果が下記です。LTEならスピードが出ると思ったのですが、LTEの実力を生かせない結果となりました。
サンプルが少ないですが、T-Mobileではあまり高速な通信は期待できないかもしれません。
ニューヨークでは多くのホテルでWi-Fiが使えると思いますので、うまくWi-Fiと併用すると良いと思います。
海外への通話
私が試した限りではこのツーリストプランのプリペイSIMでは海外に発信することはできませんでした。
事情がありカナダに電話をかけようとしたのですが、つなげることができないという自動音声応答となってしまいました。
確かにツーリストプランの説明では通話はアメリカ国内としか書いていないので、海外への発信はできくても当たり前と思います。
海外での利用
アメリカから海外への発信ができなかったので、ツーリストプランのプリペイドSIMはアメリカ国内で使えないだろうと思っていました。
しかし、試しにカナダで使ってみたところ、次のようなSMSが送られてきました。
なんとローミングしてカナダでも使えるようです。
ただし、データ通信・SMS・通話などの料金はツーリストプランの料金体系ではなく、別体型で課金されるようです。
よくよく考えるとツーリストプランのプリペイドSIMには残高という概念がありません。なのでローミング時にT-Mobileが課金しようとしても支払うすべがありません。
試しにスマホのデータローミングをONにしてみましたが、やはりデータ通信できませんでした。
SIMカードとしては海外ローミングするが、ツーリストプランだと残高が0のため実際には何もできない、という状況のようです。
まとめ
今回はT-MobileのツーリストプランのプリペイドSIMの実際の使い勝手を紹介しました。
SIMカード自体はLTEに対応しているのですが、アメリカの周波数は特殊なためLTEを使用するにはスマホを選ぶので注意が必要です。また、データ通信速度についてはいまいちな結果となりました。
前回使用したAT&TのプリペイドSIMに比べると、T-Mobileのツーリストプランは購入やセッティングが簡単というメリットはあります。しかし、データ通信速度やSIMカードの維持などを考えるとAT&Tのほうに分があります。私としてはAT&Tのほうがおすすめです。
次回はウズベキスタンのプリペイドSIMカードを紹介します。
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