前回はUSBチャージャーの紹介をしてきました。今回は久しぶりに中華Androidタブレットのレビューです。
なおレビューするタブレットAlldocube iPlay 40Hは海外通販のBanggoodから提供していただきました。
Banggoodでの購入を試してみたい方は下記を参照してみてください。
Allducubeとは
Alldocubeは中国・深圳をベースとするガジェットメーカーです。
公式サイトは下記になります(日本語サイトもあります)。
創業は2004年ということなので、新陳代謝が激しい中華メーカーの中では老舗と言えるかもしれません。
以前までは「Cube」というブランドで製品を展開していましたが、ここのところは「Alldocube」というブランド名を主に使うようになってきています
私はまだCubeブランドであったころのWindowsスマホを使ったことがありました。
最近はWindowsスマホは撤退し(Microsoft自体がやめていますが)、タブレット・ノートPCなどに注力しているようです。
Alldocube iPlay 40H
今回レビュー用に提供していただいたのはAlldocubeというメーカーのiPlay 40HというAndroidタブレットです。
このタブレットの公式サイトは下記になります。
スペックは次のようになっています。
製品 | Alldocube iPlay 40H (カラー:ブラック) | |
---|---|---|
写真 | ||
OS | Android 11 | |
CPU | UNISOC T618 | |
RAM | 8GB | |
ストレージ | 内部 | 128GB |
microSD | 最大2TB | |
ディスプレイ | 10.4インチ 2000×1200 | |
カメラ | メイン800万画素 + フロント500万画素 | |
音声出力 | 4スピーカー | |
指紋認証 | なし | |
ネットワーク | 2G | GSM B2/3/5/8, CDMA1X:BC0 |
3G | B1/2/5/8 | |
LTE | B1/2/3/5/7/8/20/28AB/38/39/40/41 | |
Wi-Fi | 802.11ac/a/b/g/n | |
Bluetooh | 5.0 | |
NFC | なし | |
ボディ | サイズ | 248×158×8.2mm |
重さ | 475g | |
バッテリ | 6200mAh | |
価格 | 219.99ドル(約24,500円) 2021年8月時点 |
スペック表には記載していない特徴として、SIMはデュアルSIM・デュアルスタンバイに対応しているようです。いわゆるDSDSというやつです。
タブレットでDSDSが必要かどうかは微妙なところですが、このタブレットの機能が充実していることを示す一例と思います。
また先代のAlldocube iPlay 40と比較するとスペックはほぼ同じで、違いはバッテリ容量とAndroidバージョンになるようです。つまりiPlay 40Hのマイナーバージョンアップと考えて良さそうです。
バッテリ容量が変わっているということはボディのサイズがiPlay 40HとiPlay 40では微妙に変わっている可能性があります。
配送状況
今回はBanggoodからのレビュー用サンプルですが、どうやらBanggoodで購入した時に利用できる「日本ダイレクトメール」で発送されたようです。
そのため配送状況は実際に購入した時の参考になると思います。
出荷 | 2021/8/11 |
---|---|
日本到着 | 2021/8/17? |
入手 | 2021/8/21 |
香港から発送され、入手するまで10日でした。
Banggoodの「日本ダイレクトメール」だとその名前の通り第三国は経由せず、直接日本に送られ来ます。また、日本での配送は佐川急便が対応してくれました(これは場合によって違うかもしれません)。
海外通販の不安の一つは無事に着くかどうかということだと思いますが、この日本ダイレクトメールは配送が安定しており、Banggoodで購入するときは利用することをお勧めします。
配送時のパッケージはこのようにビニール袋に入っており、段ボールによる梱包ではありません。
これだと輸送中の破損が心配になりますが、ビニール袋を開けてみるとタブレットのパッケージはちゃんと緩衝材で保護されていました。
ただこの写真のようにサイズがあっていないのか、一部は緩衝材にカバーされていませんでした。それでも十分な保護だったようで、タブレットのパッケージは無事でした。
緩衝材から中身を取り出してみるとタブレットのパッケージの他に、コンセントの変換アダプタが同梱されていました。
このアダプタはヨーロッパ向けの電源プラグを日本のコンセントにささるように変換するもので、Banggoodのサービスだと思います。
製品のプラグの形状が日本向けでなかったとしても、この変換アダプタがあれば日本のコンセントに挿入することができるというわけです。
Alldocube iPlay 40Hの紹介
それではAlldocube iPlay 40Hの紹介をしていきます。
パッケージ
まずはパッケージです
パッケージ上面にはAlldocubeのロゴなどが描かれているだけです。
底面は無地で左下にロゴなどの書かれているラベルが貼られているだけです。
背面のラベルを拡大したのが下の写真です。
製造元のAlldocubeの会社説明などの他に各種ロゴが印刷されています。
注目すべきは右端にある技適マークとPSEマークです。
技適マークは、Wi-Fiやモバイル通信などの無線通信が日本の規制に適合していることを示す物です。
PSEマークは、電気用品が日本の安全規格・法規制を見体していることを示す物です。
この二つのロゴが本物(本当に検査をして取得した物)であれば、本タブレットを日本国内で合法的に利用することができます。
しかしながら技適マークについては本来記載されているであろう番号が印刷されていないので、このロゴだけでは判断できません。
技適マークはディスプレイでの表示(Androidの設定メニューでの表示など)も許されているので、後ほどチェックしてみたいと思います。
ロゴの右隣に「株式会社未来」という表記が見えます。
もしかしたらこの会社が日本国内での代理店で、技適マークやPSEの取得を行っている可能性もあります。
ただ、日本国内には「株式会社未来」という会社はたくさんあるようで、どの会社がAlldocubeと関係しているのかは判断できませんでした。
パッケージの側面にはラベルが貼られており、ようやくこれで中身がiPlay 40Hであることがわかります。
つまりこのパッケージ自体は複数の製品で共用されていて、製品毎にパッケージに貼り付けるシールでだけを変えていることになります。
パッケージを開けるとすぐにiPlay 40H本体が出てきます。
iPlay 40Hはちゃんと袋に入っている状態でした。iPlay 40Hを取り出すと下には付属品が入っています。
全ての内容物を取り出しがのが下の写真です。
上の段は左から
- iPlay 40H本体
- 取扱説明書
下の段は左から
- USBケーブル
- USBチャージャー
- コンセント変換アダプタ
- SIMトレイをイジェクトするためのピン
となります。
本体
入手時にはiPlay 40Hのディスプレイには保護シートが貼られていました。
この写真はディスプレイ側の写真で、Alldocubeのロゴが書かれているのはディスプレイ上に貼られている保護シートです。
この保護シートを剥がしたのが下の写真です(少し手が映り込んでしまいました)。
デザイン的にはかなりシンプルで、中央上部にカメラがあるだけになります。
写真ではわかりにくいですがベゼルは上下左右ともに8mm程度です。最近のスマートフォンではかなりの狭額縁がスタンダードになっているので、それに比べればベゼルは太くなります。しかし私が入手したことのある中華タブレットと比較するとかなり細い部類になります。
Alldocubeのロゴが付いた保護シートを剥がして現れたディスプレイには、使用時の傷などから保護するための透明なフィルムが貼られています。
私はスマホやタブレットのディスプレイには保護フィルムを派って使っているので、iPlay 40H用に自分で購入する必要が無いのは助かります。ただ、貼られている保護フィルムは反射のあるタイプだったのが個人的には残念です。
ただ私が入手したiPlay 40Hの保護シールは周辺部分が一部浮いている状態でした。
本当はこのような浮きががないようにきれいに貼ってあるとうれしかったのですが、保護シールはサービス品(おまけ)のような物なので仕方ないところです。
きれいに貼りたい場合は自分で保護シールを調達して貼り直すしかありません。
続いてiPlay 40Hの背面を確認していきます。
背面もかなりシンプルです。
右上にはカメラと照明用のLEDがあり、中央下部には「ALLDOCUBE iPlay 40H」と印刷され、その下に各種規格ロゴの印刷されたラベルが貼られています。
この中央下部の部分を拡大したのが下の写真です。
規格ロゴについては日本の技適マークとPSEマークがあります。また、パッケージと同様に「株式会社未来」の文字があります。
この部分で注目なのが本製品の型番(Model)が「T1020」ということです。この型番情報は後ほど紹介する技適の認証情報を確認する際に有用になります。
iPlay 40の型番が「T1020」で、iPlay 40Hの型番が「T1020H」のような気がしますが、とりあえずこのラベルにある「T1020」を信じることにします。
続いて側面を確認していきます。まずは上面です。
本体上部にはSIM・microSDカードスロット、ボリュームボタン、電源ボタンが用意されています。
SIM・microSDカードスロットは穴にイジェクトピンを差し込むとトレイが出てくるタイプです。
そのトレイは2枚のカードが挿入できますが、下の写真で上側はnanoSIMカードとmicroSDカード兼用、下側はnanoSIMカード専用となります。
従って、nanoSIMカード2枚か、nanoSIMカード+microSDカード各1枚の運用となります。
本体の下側の側面には何もありません。
充電用のUSB Type-Cポートは左側の側面の中央にあります。
USB Type-Cポートの左右にはスピーカーの穴が設けられています。
スピーカーは右側の側面にも2つ用意されています。
従ってiPlay 40Hにはスピーカーが4個付いていることになります。
重量を量ってみると446グラムでした。
10インチクラスのタブレットとしては軽量な方だと思いますが、実際に持ってみるとちょっと重く感じます。これはコンパクトなボディから勝手に脳が軽いことを期待してしまうかもしれません。
タブレットを持った質感としては結構良い感じです。メーカーによると射出成形によるマグネシウムフレームということで、剛性は高く、端を持ってもたわみ等はありません。
本体背面は金属ではなくプラスチックだと思いますが、表面加工がうまいのか、チープさは感じないと思います。
中華メーカーというといかにも安っぽいボディ、という先入観がある方が見ると、驚くのではないかと思います。
とはいえ、iPhone・iPadのようなクォリティには到達していないのは確かです。
付属品
付属品はUSBチャージャーとUSBケーブルです。
USBケーブルは何の変哲もないUSB Type-Cケーブルなので、ここではUSBチャージャーを紹介していきます。
付属のUSBチャージャーは白色でコンパクトな物です。プラグは写真からわかるように日本で利用可能な平型タイプになります。
この製品にはBanggoodがコンセント変換アダプタをつけてくれましたが不要なことになります。
プラグ面にはこのUSBチャージャーのスペックなどが記載されています。
スペックは
- 入力: 100-240V ~ 50/60Hz
- 出力: 5V=2.0A
となりますのでスペック上はワールドワイドで利用できることになります。
ただ、PSEマークがないため、日本の安全規格を見対しているのを確認してあるわけではないので、注意が必要です。
出力が5V=2.0Aなので、日本国内で一般的に売られている高速充電対応のUSBチャージャーで代用可能です。
心配な方は国内売られているUSBチャージャーを利用すると良いでしょう。
写真を撮るのを忘れてしまったのですが、ポートはUSBスタンダードAとなります。このため、付属するUSBケーブルは「スタンダードAオス・Type-Cオス」の物になります。
技適マークについて
ここでiPlay 40Hの技適マークについてちょっと調べてみたいと思います。
技適マーク(技術基準適合証明の状況)は下記のサイトで調べることができます。
検索時にはiPlay 40Hの型番である「T1020」を「型式又は名称」の欄に入力して「送信」を選択すればOKです。
私が調べたときには認証番号として「210-154565」「210-148112」「210-144401」の三つが出てきました。このうち「210-154565」が最も認証日が新しい(令和3年2月4日)のでこれが現時点で有効な情報なのだと思います。
詳細情報は次の通りです。
注目すべきは認証を受けた種別が「第2条第19号に規定する特定無線設備」と「第2条第19号の3に規定する特定無線設備」という点です。
これらが何を意味しているかは総務省のサイトで確認できます。
このサイトによるとそれぞれ
- 2.4GHz帯高度化小電力データ通信システム ・・・ 2.4GHz帯のWi-FiとBluetooth(?)
- 5GHz帯小電力データ通信システム・・・5GHz帯のWi-Fi
になります。
従って、Wi-FiとBluetoothについてはiPlay 40Hで利用しても電波法に違反したことにならないということになります。
一方、LTE機器で取得すべき「証明規則第2条第11号の19に規定する特定無線設備」などは取得していないことになります。
このため、iPlay 40Hに日本国内のSIMカードを装着して運用するのは電波法に違反する形になる恐れがあるのではないかと思います。
まとめ
今回は海外通販BanggoodからLTE対応のAndroidタブレットAlldocube iPlay 40Hを入手したことを紹介しました。
iPlay 40Hは10.4インチのディスプレイながらベゼルが細めなのでボディはコンパクトに感じます。また、マグネシウムフレームの採用もあって剛性・質感も十分です。
ただ、技適マークがあるものの取得しているのはWi-Fi・Bluetoothのみで、LTEについては取得していないっぽいのが気になります。
次回はこのAndroidタブレットを実際に使ってみます。
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