中華スマホRedmi Note 3 Proで遊ぶ その29: 公式版CM13を試す→NG

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2017/02/28追記

CyanogenModは2016年12月にCyanogenが活動を停止したことに伴い、開発を終了しました。

後継プロジェクトはLineageOSとなります。

LineageOS – LineageOS Android Distribution
LineageOS Android Distribution

前回までは中華スマート体重計を紹介してきました。

今回は久しぶりにRedmi Note 3 Proの話を紹介したいと思います。私のRedmi Note 3 ProはCyanogenMod 13(CM13)というカスタムROMを焼いて利用しているのですが、私の使っているバージョンは有志がビルドしたUnofficialなものでした。

2016年8月にRemi Note 3 ProがCM13に公式にサポートされて様子を見ていたのですが、そろそろ試してみたいと思います。

ちなみに前回のRedmi Note 3 Proの記事は下記になります。

中華スマホRedmi Note 3 Proで遊ぶ その28: CM13で指紋認証を使う
今回はRedmi Note 3 ProのCM13で指紋認証機能を設定して使ってみます。これまで私のRedmi Note 3 ProとCM13の組み合わせでは指紋認証が使えなかったのですが、ついに使えるようになりました。MIUIの時に使って便利だったので、CM13でも待望の機能が実現したといえそうです。開発者の方には感謝しかありません。

カスタムROMへの更新(ROM焼き)は失敗するとスマートフォンが使用できない状態になる恐れがあります。

また、販売店・メーカのサポートも受けられなくなります。

本サイト内容を利用することによる損害・トラブルについては一切対応できません。

ROM焼きはあくまでも自己責任で実施してください。

今回使用しているRedmi Note 3 Proは海外通販サイトEverBuying(閉鎖)から提供していただきました。

2019/03/02時点のRedmi Noteシリーズの最新機種は、Redmi Note 7となります。Redmi Note 7のGloval Versionは海外通販サイトGeekBuying239.99ドルで販売しています。

GeekBuyingでの注文方法については、下記ページを参照してみてください。

海外通販ガイド: GeekBuyingでの買い方を紹介!
中国の通販サイトであるGeekBuyingの使い方について紹介します。 GeekBuyingはスマートフォンやノートPC(特にUMPC)に強く、GearBest・Banggoodの対抗馬となるサイトだと思います。中華ガジェットを買うときには、GeekBuyingも確認してみるとよいでしょう。
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CyanogenModとは

CyanogenModとはさまざまなAndroid端末に対応したカスタムROMです。つづりが長いのか読みにくいのかで、短く「CM」と記載されることもあります。

公式サイトは下記になります。

  • http://www.cyanogenmod.org/

現在の最新バージョンは13で、通称は「CM13」になります。

日本語のWikipediaにもページがあるのでそちらを見れば経緯は詳しくわかると思います。

CyanogenMod - Wikipedia

CyanogenModは開発が活発なことから人気があるカスタムROMです。

Redmi Note 3 Pro(コード名 kenzo)はCM13で公式ビルドに取り込まれ、下記のページがRedmi Note 3 Pro向けのページです。

  • https://wiki.cyanogenmod.org/w/Kenzo_Info

またxda developersにサポート用のスレッドがありますので、こちらもチェックしておきましょう。

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CM13のアップデート作業

それではCM13をアップデートしてみます。

準備

私の場合はすでにCM13を書き込んでいるので、ブートローダのアンロックやカスタムリカバリ(TWRP)の書き込みは完了してます。

初めてCM13を書き込む方は下記を参照してブートローダのアンロックとカスタムリカバリ(TRWP)のインストールを行ってください。

中華スマホRedmi Note 3 Proで遊ぶ その20: CyanogenMod 13のROMを焼く
今回はRedmi Note 3 ProにCyanogenMod 13のカスタムROMを書き込みます。カスタムリカバリ(TWRP)をアップデートする必要があったりちょっと面倒ですが、一つ一つ作業していけば何とか書き込めるのではないかと思います。

また、バックアップを取っておいた方がよいので、TWRPでバックアップしておきましょう。この方法も上記の記事に記載していますので参照してください。

指紋認証の無効化

すでにCM13で画面ロックの解除に指紋認証を利用している方は、指紋認証を無効化してください。

これは「設定」→「ロック画面」→「画面ロック」で「なし」を選択してください。

画面ロックを無効化する

次のような警告が出ますが「削除する」を選択します。

画面ロックを無効化する際の警告

これは更新したCM13で指紋認証機能に異常があったときに全く使えなくなってしまうことを回避するためです。

CM13のダウンロード

最新版は公式サイトからダウンロードできます。

  • https://download.cyanogenmod.org/?device=kenzo

このページにある表の「CyanogenMod Build」の列がCM13のイメージファイルになります。イメージファイルには「nightly」と「snapshot」の2種類があります。

「nightly」はほぼ毎日のペースでビルドされるイメージで開発者向け、「smapshot」は比較的安定版で一般向けとなります。

今回は両方試したいので、

  • 安定版: snapshot 20160820版
  • 開発版: nightly 20160925版

の二つをダウンロードすることにします。

SnapCrab_NoName_2016-9-26_21-35-2_No-00

ダウンロードした二つのzipファイルはRedmi Note 3 Proの内蔵ストレージかmicroSDにコピーしておきます。私の場合はmicroSDにROMというフォルダを作って、ここにコピーしておきました

CM13用Firmwareのダウンロード

初めて公式CM13を焼くときにはFirmwareを更新する必要があるようです。1度このFirmwareを書き込んでいる人はこのステップはスキップしてOKです。

CM13用のFirmwareはxda developersのサポート用のスレッドからダウンロードできます。

301 Moved Permanently

SnapCrab_NoName_2016-9-26_21-43-0_No-00

リンクを選択するとダウンロードページに飛びますので「Begin Download」を選択します。

CM13 Firmwareのダウンロード

しばらく待つといくつかリンクが表示されるので、どれかを選んでCM13-firmware.zipをダウンロードしてください。

CM13 Firmwareのダウンロードリンク

ダウンロードしたCM13-firmware.zipはzipファイルのままRedmi Note 3 Proにコピーします。私の場合はRedmi Note 3 ProのmicroSDにROMというフォルダを作って、ここにコピーしておきました

CM13にはGoogle PlayなどのGoogleアプリが入っていません。

CM13を初めて書き込む人は、下記のリンクからOpen GAppsをダウンロードします。

The Open GApps Project
OpenGApps.org offers information and pre-built packages of The Open GApps Project. The Open GApps Project is an open-source effort to script the automatic generation of up-to-date Google Apps packages. All Android versions and platforms sup...

ダウンロードする際は、「プラットフォーム」「Androidバージョン」「パッケージの種類(Variant)」が選べます。

ここでは「ARM64」「6.0」「pico」を選択してダウンロードのアイコンを選択してください。ダウンロードしたファイルもCM13のファイルと同じ場所にコピーしておきます。

CM13の更新

CM13の更新はTWRPから行います。Redmi Note 3 Proのボリュームアップボタンを押しながら電源ボタンを押してリカバリーモードで起動します。

初めてCM13を書き込む方はここで「Wipe」メニューから「Dalvik / ART Cache」「System」「Cache」「Data」の4つを消去知ることをお勧めします。

私の場合はCM13を更新するだけなので、そのままInstallに進みます。

Installの選択

するとフォルダの選択画面になるのでCM13と指紋認証パッチのzipファイルをコピーしたフォルダを選択します。私の場合はmicroSDの「ROM」を選択することになります。

zipファイルがあるフォルダの選択

フォルダの選択画面がInternal Storageになっている場合は「Select Storage」から「MicroSD」を選択してください。

CM13とFirmwareのzipファイルが見つかったら、まずCM13のzipファイル(安定版の場合はcm-13.0-20160820-SNAPSHOT-ZNH5YAO0J4-kenzo.zip、開発版の場合はcm-13.0-20160925-NIGHTLY-kenzo.zip)を選択します。

CM13のROMの選択

初めて公式CM13を書き込む場合は、ここで「Add more Zips」を選択して、ファイル一覧に戻り「CM13-firmware.zip」を選択します。

書き込むzipファイルの追加

CM13とFirmware(初めて公式CM13を書く場合)のzipファイルを選択したら、画面下のスライダーを左から右にスワイプしてzipファイルの書き込みを開始します。書き込みには数分かかりますのでじっくり待ちましょう。

初めてCM13を書き込む場合は、ここで「Add more Zips」を選択して、OpenGAppsのzipファイルも選択しておきます

Screenshot_2016-09-27-10-46-10

書き込みが終わったら「Wipe cache/dalvik」を選択してキャッシュデータを消しておきます。

CM13の書き込み完了とキャッシュのクリア

キャッシュの消去は画面下のスライダーを左から右にスワイプすると開始します。

キャッシュのクリアの開始

キャッシュの消去が終わったら「Reboot System」を選択してRedmi Note 3 Proを再起動します。

キャッシュ消去後のリブート

再起動時にはアプリの最適化があるので、完全に起動するまでかなり時間がかかるので注意をしてください。

更新後の状態

無事に立ち上がったら設定メニューで「端末情報」を確認してしてみましょう。

また、動作も確認してみましょう。動作でチェックすべきは「カメラ」と「指紋認証」です。

これはRedmi Note 3 Proは同じモデルでも、内部部品が異なる製品があり、少なくても「カメラユニット」と「指紋認証ユニット」は複数あることが知られています。このため、ROMによって「カメラが正常に動作しない(オートフォーカスが効かない)」や「指紋認証が使えない(指紋認証関連のメニューが動作しない)」という問題が出ることがあります。

安定版: 20160820 Snapshot

端末情報を確認するとCyanogenModバージョンが「20160820」になっていることがわかります。

20160820 Snapshotでの端末情報

これで無事にROMが書き込めたことが確認できました。

さて、気になる「カメラ機能」と「指紋認証機能」の確認です。

試してみると、カメラ機能は問題なかったのですが指紋認証機能はダメでした。

設定メニューで指紋認証関係の項目(セキュリティや画面ロックの設定)に入ると次のようなメッセージが出て強制終了してしまいます。

指紋認証関係で強制終了

結論としては、私のRedmi Note 3 Proでは20160820のSnapshotでは指紋認証機能が使えません。

指紋認証機能はかなり便利で私には必須のため20160820 SnapshotのROMは使い道がなさそうです。

開発版: 20160925 Nightly

こちらも端末情報を確認するとCyanogenModバージョンは「20160925」になっています。

20160925 Nightlyでの端末情報

しかし動作確認してみると20160820 Snapshotと同じく指紋認証関係の設定メニューで強制終了してしまいます。

Screenshot_20160928-011356

したがって20160925 NightlyのROMも使い道がありません

まとめ

今回はRedmi Note 3 Proで公式版CM13のROMを使用してみました。

しかし私のRedmi Note 3 Proではm現在公開されているROMでは指紋認証が使うことができませんでした。指紋認証は必要なので、結局UnofficialのCM13 + Fingerprint patchに戻してしまいました。

次回はRedmi Note 3 ProでプラチナバンドのLTEが使えないかどうかを調べてみたいと思います。

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