前回はMi5sの指紋認証機能を試してみました。
今回は地味ですが充電機能をチェックしてみました。ただ、データを取ってみて気づいたのですが、今回は結構地味な内容になりそうです。
今回使用しているMi5s(64GBモデル・ゴールド)は海外通販サイトGearBestから提供していただきました。
このXiaomi Mi5sは既に販売終了となっています。
Xiaomi Miシリーズの最新機種はXiaomi Mi9となります。今から購入する場合はMi9をお勧めします。
GearBestの購入にトライしようと思う方は下記ページを参照してみてください。
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Mi5sの充電機能
Mi5sにはUSB Type-C端子がついており、ここから充電します。
Mi5sがこれまで私が使ったスマホと違うのはQuickCharge 3.0という急速充電機能をサポートしている点です。
Quick ChargeはCPU Snapdragonの開発メーカであるQualcomm独自の急速受電機能です。Quick Chargeには1.0~3.0があり、Mi5sはQuick Charge 3.0に対応しています。
Quick Charge 1.0~3.0の違いは英語版のWikipediaが分かりやすかったので引用しておきます。
バージョン | 電圧 | 電流 | 最大電力 | 対応CPU |
---|---|---|---|---|
Quick Charge 1.0 | 5V | 2A | 10W | ? |
Quick Charge 2.0 | 5V, 9V, 12V | 3A | 18W | Snapdragon 800 |
Quick Charge 3.0 | 3.6~20V (200mV刻みで可変) | 可変 | 18W | Snapdragon 820, 652, 650, 617, 430 |
電力(W)が大きいほど効率よく充電できると考えて良いです。
元々のUSBは電圧が5V、電流が0.5Aという規格でした。したがって2.5Wの電力しかバッテリに供給することができませんでした。
その後、USBによる充電が一般的になってくると規格が拡張され、電圧が5Vのまま1.5A(7.5W)や2.0A(10W)で充電できるようなり、これらを急速充電と呼ぶようになりました。
Quick Chargeも急速充電の規格ですが、Quick Charge 2.0以降では5V以上の電圧を使用できることになっている点が従来の急速充電と異なります。ただし、このQuick Charge 2.0は充電器も対応していないと効果を発揮しません。
このQuick Charge機能がどういう風に動作するのかを調べようというのが今回の記事の狙いです。
使用機材
今回使用したのは、
- 充電対象: Mi5s
- ケーブル: Mi5sに付属のUSBケーブル
- 充電器
- Mi5sに付属の充電器: 出力は5V=2.5A / 9V=2A / 12V=1.5A
- Tronsmart WC2F: 出力は5V=2.4A / 9V=2A / 12V=1.5A
- Redmi Note 4に付属の充電器: 出力は5V=2A
Mi5sに付属の充電器については下記を参照してください。この充電器はQuick Chargeに対応しているようですが、このスペックから行くとQuick Charge 2.0対応のような気がします。
Tronsmart WC2Fについては書きを参照してください。この充電器はQuick Charge 2.0に対応しています。また、Qualcommの認証も受けているようです。
Redmi Note 4に付属の充電器については下記を参照してください。この充電器はQuick Chargeには対応していません。
電流・電圧の測定にはいつもはUSB電流チェッカーを使うのですが、Quick Chargeが動作して電圧が5Vを超えた場合に危険なので今回は使いませんでいsた。
その代わりにスマホ側で充電電流を表示できる下記のソフトを利用しました。
AccuBatteryの方は画面がオフのほうが正確に情報を収集できるということなので、充電を開始した後に3分間画面をオフにして状態をチェックしました。
Mi5s付属充電器による充電
まずは純正の充電器です。
充電を開始した後に3分間画面をオフにしたあとのAccuBatteryの表示は下記のようになりました。
色々情報が表示されていますが、注目すべきは右下の画面非表示時にどれくらいの電流を受けていたかという値です。
Mi5s付属の充電器では2983mAの電流が供給されていることになります。
これはUSB充電ではかなり多い電流だと思います。
ただMi5s付属充電器では最大出力は2.4Aなはずなので、2.9Aも流れているのはちょっとおかしい気がします。誤差があるのでしょうか。
また、Ampereで見てみると次のようになりました。
こちらでは電流は2540mA、電圧は4.375Vとなっています。
電圧が明らかに5Vを下回っているので、これはQuick Charge 3.0の機能であえて低い電圧になっているのかもしれませんが、単にAmpereの表示が不正確なだけかもしれません。
少なくてもQuick Chargeの9Vや12Vのでの充電を観測することはありませんでした。今回はバッテリが十分にある(70%以上)状態で充電したので、急速受電よりバッテリをいたわる感じで充電していたのかもしれません。
Tronsmart WC2Fによる充電
次にQuick Charge 2.0に対応したTronsmart WC2Fによる充電です。
同じく画面をオフにして3分間充電してAccuBatteryの表示を確認しました。
Tronsmart WC2Fの場合は充電中は2370mAの電流が流れるようです。Tronsmart WC2Fの定格出力の最大が2.4Aなので定格出力ギリギリまで電流を引き出していることになります。
また、Ampereで見てみると次のようになりました。
Ronsmart WC2FはQuick Charge 2.0対応なので5V出力なはずなのですが、Ampereでは4.343Vと表示されました。Ampereは電圧が低く表示されるのかもしれません。
Redmi Note 4付属の充電器
最後にRedmi Note 4付属の充電器です。この充電器は2.0A出力には対応していますがQuick Chargeには対応していません。
充電中に流れる電流は1875mAということで充電器の定格出力2Aに近い電流が流れていることがわかります。
また、Ampereで見てみると次のようになりました。
今回も電圧が低めに出ました。充電器は5V前後の電圧を出しているはずなので、Amprereでは電圧は低めに出ると考えて良いでしょう。
残念ながらXiaomi Mi5sは販売となっています。
Miシリーズの最新モデルはXiaomi Mi9となりますので、今から買う場合はXiaomi Mi9をお勧めします。
まとめ
今回はMi5sの充電機能を3つの充電器を使って調べてみました。
当初の期待ではQuickCharge対応の充電器を使うと、9Vや12Vで充電していることを確認できるのではないかと思っていたのですが、私の手持ちの充電器では5Vで充電していることしかわかりませんでした。
それでもMi5sは充電器の給電能力上限まで活かしており、高速充電できることがわかりました。
次回はMi5sのカメラ機能を試してみたいと思います。
コメント
Ampereで表示される電圧はUSBの電圧ではなくバッテリーの端子電圧では?
3.7V系のリチウムイオン電池では満充電時4.2V
3.85V系のリチウムイオン電池では満充電時4.35V
くらいの電圧で充電を止めます。
古い機器だと3.6V系のリチウムイオンで満充電時に4.1Vの物もあります。
コメントありがとうございます。
確かにバッテリー電圧ですね。
この当時はQC対応のUSBチェッカーを持っていなかったのでアプリを使ったのが失敗でした・・・