中華スマホUlefone Power 6で遊ぶ その5: ファームウェア(ROM)をアップデートする!

中華Androidスマホ
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前回は中華スマホUlefone Power 6のバッテリー性能をチェックしました。

今回はUlefone Power 6のファームウェア(ROM)をアップデートしたいと思います。

結論から言うと、現時点(2019/8/23)ではROMをアップデートするメリットはありません。

将来的に意味があるかもしれませんので、Ulefone Power 6のROMの更新方法として本記事を作成しておきます。

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Ulefone Power 6のアップデート

Ulefone Power 6はインターネットからROMデータをダウンロードしてアップデートする機能(OTA)をサポートしています。

OTAは「設定」→「システム」→「端末情報」→「ワイヤレスアップデート」で行うことができます。

ワイヤレスアップデート

この記事を書いている段階では「ワイヤレスアップデート」を選択しても「お使いの携帯は既に最新のバージョンです」と表示され、最新の状態であることがわかります。

現在のバージョン

ちなみに現在のバージョンは「Power_6_SF1_V01_20190622-1306」と表示されました。

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最新のROMデータ!?

Ulefone Power 6をルート化する方法はないかといろいろググっていると、UlefoneのオフィシャルサイトにWindowsからのROM焼き方法が案内されていることを見つけました。

Attention Required! | Cloudflare

そしてこのページの下部には次のようなリンクがあります。

SnapCrab_NoName_2019-8-23_1-19-43_No-00

ここでThe latest ROMの「Download」のリンクを選択るとGoogle Driveの画面となり「Non-EU version」と「EU Version」のROMデータらしきものがあることがわかります。

Error 404 (見つかりませんでした)!!1

ROMデータ

それぞれのフォルダに入っているファイルは「GQ3081SF1_ulefone_20190621_V04(Non-EU).zip」と「GQ3081SF1_ulefone_EEA_21090621_V11(EU).zip」とになっています。

日付的にはワイヤレスアップデートの画面に表示されているバージョンより1日前ですが、バージョンを表すであろう「V」の後ろの数値は大きくなっています。

このGoogle DriveにあるROMデータが最新のものかどうか怪しいところですが、ものは試しと言うことでROM焼きしてみることにしました。

WindowsからのROM焼き手順

それではWindows PCを使ったUlefone Power 6のROM焼きを試してみます。

ROMデータを書き込むとデータはすべて初期化されます。

必ずバックアップしておきましょう。

必要なファイルのダウンロード

下記のGoogle Driveから必要なファイルをダウンロードします。

Error 404 (見つかりませんでした)!!1

ダウンロードするファイルは下記の三つです。

  • ドライバ: 「Driver_Auto_Installer_EXE_v5.1632.00.zip」
  • 書き込みツール: 「Android 9 Tools.zip」
  • ROMデータ: 「GQ3081SF1_ulefone_20190621_V04(Non-EU).zip」

ROMデータは「EU version」と「Non-EU version」がありますが、今回はNon-EU versionを試してみます。

これは私が入手したUlefone Power 6のパッケージには「NON-EEA」というシールが貼られており、非EU圏向けの製品だからです。

ドライバのインストール

ダウンロードした「Driver_Auto_Installer_EXE_v5.1632.00.zip」を展開しましょう。

中に「DriverInstall.exe」というファイルがあるのでこれを実行します。

これで新しいウィンドウが開いてインストール手続きが始まります。いくつか選択するところがありますが、基本的に「Next」と「OK」を選択すればOKです。

途中で黒いウィンドウ(コマンドプロンプト)が開いて何か処理が走ります。

ドライバのインストール中の処理

これも数分待っていれば自動的に終わります。

そして次のような画面になればインストール完了です。

ドライバのインストール完了

PCを再起動しておきましょう。

私は特に問題は発生しませんでしたが、もし何らかのエラーが発生した場合はWindowsの「ドライバ署名」を無効化する必要があるかもしれません。

これは結構手順が複雑ですが、詳細な紹介をしているサイトが多くあるので、参考にして無効化してください。

Windows10で署名なしドライバをインストールする方法
Attention Required! | Cloudflare

書き込みツールのインストール

ダウンロードした「Android 9 Tools.zip」を展開しましょう。

書き込みツールにはインストーラがないので、解凍したできたフォルダを適当なフォルダに移動しておきます。

私は「c:\Android\MediaTek」にコピーしました。

これで完了です。

ROMデータの用意

ダウンロードしたROMデータ(GQ3081SF1_ulefone_20190621_V04(Non-EU).zip)を展開しましょう。

このデータも特にインストールなどは不要です。

ただ日本語が入ったフォルダやスペースが入ったフォルダなどにあるとドラブルが起こりがちなので、「C:\Android\ROM」のようなシンプルな名前のフォルダに移動しておくことをおすすめします。

ROMデータの書き込み

ここからが本番です。

Ulefone Power 6とPCをUSBケーブルで接続しない状態で書き込みツールに入っている「SPMultiPortFlashDownloadProject.exe」をダブルクリックして実行します。

初回は次のようなエラーが出ますが「OK」選択すれば先に進みます。

書き込みツール実行時のエラー 1

さらにもう一つエラーが出ますがこれも「OK」で回避します。

書き込みツール実行時のエラー 2

これで「Muti-port download」というタイトルのウィンドウが開きます。

書き込みツールの画面

このウィンドウで「File」→「Opend Download Agent File」を選択し、書き込みツールのフォルダにある「MTK_AllInOne_DA.bin」を選択します。

Download Agent Fileの指定

次に「Scatter File」というボタンをクリックして、ROMデータには行っている「MT6765_Android_scatter.txt」を選択します。

Scatter Fileの指定

なお「MT6765_Android_scatter.txt」を選択したときに、黒いウィンドウ(コマンドプロンプト)が開き、何かの処理が走る場合があります。

Scatter Fileの指定時の画面

処理が順調に走ればこの黒いウィンドウは自動的にクローズします。

しかし、途中で止まってしまった場合は右上の「×」を選択して、ウィンドウを強制的に閉じ、もう一回「Scatter File」ボタンから「MT6765_Android_scatter.txt」を選択し直してください

MT6765_Android_scatter.txtを読み込んだら「BootRom+PreLoader COM Set All」のチェックボックスをオンにします。

BootRom+PreLoader COM Set Allを選択

次に右下の「Scan」のボタンを選択します。

Scanを実行

これで次のようなメッセージが出るので「はい」を選択します。

Scanを実行

この状態になったら電源をオフにしたUlefone Power 6をUSBケーブルでPCに接続します。

すると「Scan Success!」という表示に変わりますので、右下の「Stop all」を選択します。

Scanの停止

ここまできたらいったんUlefone Power 6からUSBケーブルを外します

続いて「BootRom+PreLoader COM Set All」のチェックボックスを外し、「Scan Success」となった行のチェックボックスのみをオンにします。

ポートの選択

そしてチェックボックスがついている行の「Start」を選択します。

Startを選択

一瞬「PC Memory Checksum」というウィンドウが表示され、このウィンドウが閉じたあたりで、再び電源をオフにした状態のUlefone Power 6をUSBケーブルでPCに接続します

これでROMデータの書き込みが開始します。

ROMデータの書き込み

そのまま2分ほど待つと書き込みが完了します。「DL(userdata) OK」となって右端の欄が「PASS」になれば書き込み完了です。

書き込み完了

ここまできたら書き込みツールの右上の「×」を選択して閉じてしまいましょう。

アップデート後の状態

ROMデータの書き込みが完了したらUlefone Power 6の電源を入れてみましょう。

データがすべて初期化されているので、起動にちょっと時間がかかります。

また、初期設定画面になるので、セットアップを再度行いましょう。

そして「設定」→「システム」→「端末情報」→「ワイヤレスアップデート」で確認してみると・・・

ROMアップデート後のバージョン

バージョンが変わっていませんでした・・・

私が入手したUlefone Power 6に書かれていたROMデータと現在公開されている非EU向けROMデータは同一だったようです。

まとめ

今回は中華スマホUlefone Power 6のROMをWindowsを使って更新する方法を紹介しました。

Windows用のツールを使って無事にROMデータを書き込むことができましたが、現時点では公開されているROMデータは流通しているUlefone Power 6のROMデータと同一のため、ROMデータを更新するメリットはありませんでした。

いつか面白いROMデータが更新されることを期待したいと思います。

次回はEU向けのROMを試してみたいと思います。

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