前回は中華スマートウォッチX9 mini用のスマートフォンアプリを紹介しました。
今回はX9 miniをしばらく使った感想を紹介します。XiaomiのフィットネストラッカーMi Band 2も一緒に装着して比較してみました。
今回使用しているスマートウォッチX9 miniは海外通販のTOMTOPから提供していただきました。
TOMTOPではスマートウォッチX9 miniは29.99ドルで販売しています。
2017/11/30までとなりますが、クーポン「NHX9X9」を適用すると6ドルオフとなります。
TOMTOPで購入仕様とする方は、下記を参照してください。
アクティビティの測定状況
それでは実際に測定した状況を紹介します。
ここで紹介するのは、1日(22時間)ぐらい装着したデータです。同じ腕(左腕)にX9 miniとMi Band 2の二つをつけて過ごしました。
歩数
まずはFunDo Braceletアプリに表示された歩数データです。
測定結果は
- 歩数: 7784ステップ
- 消費カロリー: 309.8KCal
- 移動距離: 3.29マイル (5.26km)
- 移動時間: 56分
ということになりました。
また右上の温度(Temperature)や紫外線(UV)については全く情報が表示されません。
これはきっとアウトドア用のスマートフォンをと組み合わせてこのアプリを使うと表示されるのかもしれません。
一方、Mi Band 2での測定データは次の通りです。
こちらは
- 歩数: 6755ステップ
- 消費カロリー 166Cal
- 移動距離: 5.0km
となりました。
表にまとめると次の通りです。
歩数 | 消費 カロリー |
移動距離 | |
---|---|---|---|
X9 mini | 7784 ステップ | 309.8 KCal | 5.26 km |
Mi Band 2 | 6755 ステップ | 166 Cal | 5.0 km |
歩数は1000ステップほど差が出ています。
Mi Band 2のアプリ(Mi Fit)は時系列で歩数が出るので、自分の行動パターンとだいたい合っていることがわかるのですが、FunDo Braceletアプリには時系列で表示する機能がないようで、正しく測定できているかどうかは不明です。
まあ、あくまでも目安と言うことで、この程度の差なら気にしなくても良いかなと思います。
一方、消費カロリーはかなり差が出ました。X9 miniは約300キロカロリー、Mi Band 2は166カロリーです。1桁どころか3桁以上異なります。
歩数と消費カロリーでググってみると、歩行による消費カロリーはキロカロリーのオーダーのようなのでMi Bandの単位が間違っているのだと思います。
推定歩行距離についてはほぼ同等と言えるでしょう。
睡眠時間
何日かX9 miniを装着しながら寝てみたのですが、残念ながら一度も情報を取得できることができませんでした。
FunDo Braceletのアプリの画面は下記の通りです。
手動で睡眠開始を設定する必要があるのかと思い、寝る前にX9 miniの画面をベッドマークにしてタップしてみたのですが、状況は変わりませんでした。
FunDo Braceletアプリのアカウントを作らずにゲストで利用しているのが悪いのでしょうか。
結局睡眠時間は測定できていません。
心拍数
心拍数は朝の8時から夜の20時まで、20分単位で測定する設定としました。
そのデータをFunDo Braceletアプリで表示したのが下記です。
どうも平均の心拍数は74回/分、最低が63回/分、最高が83回/分ということのようです。
また、右上に血圧と血中酸素濃度と思われる値が出ていますが、これがこれの解釈はどうしたらよいのかはイマイチ不明です。おそらく、測定値の最低値と最高値なのだと思いますが・・・
ただ、せっかく20分ごとに測定したのに時系列の変化を見る方法がわかりませんでした。もうちょっとアプリの表示を工夫して欲しいところです。
心拍数を測定すると測定完了する度にX9 miniが振動します。従って20分ごと測定すると、20分前にX9 miniが振動することになります。
これは気になることが多いと思います。振動する必要はないと思うのですが・・・
アラーム
アラームはスマートフォンで設定した時間になるとX9 miniが振動します。
アラームは月~金のみ有効というような設定もできるので、目覚ましにちょうど良いでしょう。
ただ、問題点が一つあります。
X9 miniの振動が弱いのです。
起きていれば気づくのですが、睡眠時に振動しても起きない人が多いのではないでしょうか。
正直なところ目覚ましをX9 miniだけに頼るのは寝過ごす可能性があり危険です。
アプリの通知
FunDo Braceletアプリで通知を許可すると、アプリの通知が発生したときにX9 miniに通知することができます。
私が通知を試してみたのは下記のアプリです。
- Facebook
さすがにメジャーなアプリだけ合って、ちゃんとX9 miniに通知が発生しました。
通知の内容(文字)もちゃんとX9 miniの画面に表示されます。
ただ、漢字は中華フォントになります。これはまあ、仕方ないと思います。 - LINE
LINEについてもX9 miniに通知が発生しました。
しかし、通知の内容は表示されません。「その他のアプリ」的な状態で通知が発生します。 - Gmail
なぜか通知が発生しません。
それどころかFunDo Braceletアプリの画面の通知設定画面でもGmailが選択できません。
中国国内でGoogleのサービスは使えないからでしょうか。 - K-9 Mail
Gmail以外のメールの送受信は私はK-9 mailというアプリを使っています。
しかし、全然駄目です。
K-9 Mailはメールをチェックするときにステータスバーに処理中というような表示をするのですが、この表示を通知と勘違いしてしまい、X9 miniが反応してしまうのです。
あまりに鬱陶しいので、K-9 Mailは通知しないように変更しました。
正直なところ、もう少し頑張って欲しいというというところです。
せっかく漢字が表示できるのでもう少し工夫すれば見やすくなると思うのですが・・・
全体的な感想
1週間ほど使ってみた率直な感想は「X9 mini本体は悪くない、しかし、FunDo Braceletアプリがイマイチすぎる」というところです。
X9 mini自体はシンプルなデザインですし大きすぎないため装着していても自然です。
ビジネスの場などでFitbitやMi Band 2のようなフィットネストラッカーが使いにくい状態でも、X9 miniがならなんとか許されそうです。
しかし、FunDo Braceletアプリはいただけません。
せっかくアクティビティーや心拍数を記録しているにもかかわらず、それを時系列に表示するすべがないのです。
一応下記のような統計データを出す画面はあるのですが、これはどうも1ヶ月の平均のようです。
もちろん月の平均を表示して傾向をつかむのも良いのですが、知りたいのは今日一日をどんな感じで過ごしたか、ということだと思うのです。
また、私はゲストアカウントを利用したせいかもしれませんが、過去の情報(例えば昨日の歩数)を一切見ることができません。
12時を過ぎると全てリセットされてしまうのです。
XiaomiのMi Fitアプリもけして見やすいとは思いませんが、データはいろいろ形を変えて表示できるのでずっと便利です。
中国はアプリの開発も早いので、是非この辺はアップデートで修正して欲しいところです。
まとめ
今回は中華スマートウォッチX9 miniをしばらく使った感想を紹介しました。
X9 miniはスマートウォッチと言うより、時計型のフィットネストラッカーというのが正しい製品カテゴリといえます。使い勝手としては、X9 miniはまずまずですが、スマホアプリの方はまだまだ改善の余地ありというのが正直な感想です。
次回は久々にWordPressネタです。
コメント
自分もこういう中華スマートウォッチを頂いたことがあるのですが、はっきり言って金ドブレベルかなって思います……。
自分が頂いたのは日本語対応していたんですけど機械翻訳丸出しの日本語でしたし、アプリの連携なんかも日本で普及しているようなものは不安定で(中国の人なら問題ないんでしょうけど)
使っていてもスマートウォッチってこんなものなのかな……って思ってしまうので、やはり日本ならアップル筆頭の大手メーカー製を勧めますね
コメントありがとうございます。
スマートウォッチ・フィットネストラッカーの使い勝手はスマホ側のアプリの完成度が大きく左右すると感じています。
もちろんAppleやFit Bitなら安心ですが、中華ブランドなら、Xiaomi・Huawei・Lenovoあたりならまあまあ期待できます。一方、無名のメーカーはかなり不安ですね。
実際は私はHuaweiのフィットネストラッカー(Huawei Band 3)を使っていますが、この製品は満足いくものでした。
https://scratchpad.jp/huawei-honor-band-3-1/
中華ブランドでもかなり差があると思います。