2018年08月のスワンナプーム国際空港の様子を下記にまとめました。
前回までは中華モバイルルータの紹介をしてきました。今回は久しぶりに海外のプリペイドSIMカードネタです。
今回は先日トランジットでタイに寄ったときに、スワンナプーム国際空港で調査した内容を紹介したいと思います。
なお前回のタイ編は下記になります。
取材時期・時間
取材したのは2017年の12月上旬です。
到着時刻が早朝の便でしたので、調べたのは朝5時頃です。おかげで各店舗ともすいており、割と自由に写真を撮ることができました。
混み具合の違いは、19時頃に到着したときに調査したときの記事と比較していただければと思います。
時間によって混み具合がかなり違うのがわかると思います。
スワンナプーム国際空港でSIMカードを買うときの最大の難関は混雑です。
空港でSIMカードを買う予定の方は時間に余裕を持つことをお勧めします。
AIS
タイの最王手のキャリアで、一番人気なのがAISです。
いつもは長蛇の列なのですが、早朝ということもあり列は短かったです。
こではカウンターに料金プランが書いてあるカードが置いてあります。
自分が必要とする期間・データ量でプランを選んでお金を払うだけという仕組みです。
表に書き起こすと次のようになります。赤太字は半年前の調査から強化されたところです。
価格 | 期間 | データ量 | 超過時 通信速度 |
通話 SMS |
---|---|---|---|---|
299B | 8日 | 2.5GB | 384kbps | 100B |
499B | 10日 | 3.5GB | 128kbps | なし |
549B | 30日 | 4.5GB | 64kbps | 50B |
849B | 9GB | 128kbps | ||
1049B | 15GB | 256kbps | ||
1849B | 24GB | 256kbps | 100B |
「超過時通信速度」というのは所定のデータ通信量を超えた場合にデータ通信速度がここに記載された速度に制限されると言うことです。つまり、所定のデータ量を使い切っても、データ通信は遅いものの引き続き使うことができるということです。
これらのパッケージは半年前とほとんど同じですが、299バーツのパッケージのみ変化がありました。
半年前は299バーツのパッケージは7日間だったのが、今回の調査では8日間に延長しています。
おそらく他のキャリアとの競争のため、期間を延ばしたのだと思います。
競争って素晴らしいですね。
DTAC
タイの第二位のキャリアです。
プリペイドSIMカードの有効期限を維持しやすく、私がずっと使っているキャリアです。
こちらも早朝のため空いています。
DTACもパッケージの一覧を書いてあるカードを用意してあります。
表に書き起こすと次のようになります。赤太字は半年前の調査から強化されたところです。
価格 | 期間 | データ量 | 通話 SMS |
---|---|---|---|
299B | 8日 | 2.5GB | 100B |
4.5GB | 40B | ||
499B | 10日 | 35B | |
599B | 15日 | 6GB | 100B |
549B | 30日 | 4.5GB | 85B |
849B | 9GB | 60B | |
1349B | 20GB | 135B |
DTACも半年前と少しパッケージが変わっています。
まず、299バーツのパッケージが7日間から8日間に長くなっています。これはAISと同じです。
また、以前は299バーツのデータ量重視のパッケージは4GBだったのですが、これは4.5GBに増量されました。さらに初期残高も20バーツから40バーツに増え、使いやすくなっています。
さらに10日間のパッケージのデータ量が2.5GBから2.5GBに大幅に増量しています。ただし、初期残高が90バーツから35バーツに減っています。
全体的にデータ量重視にパッケージが調整されているようです。
最近はSkypeやLINEで通話できるため、旅行者としては普通の電話で通話することはほとんど無いと思います。初期残高が減ってもデータ量が増えるのはうれしいと思います。
DTACのプリペイドSIMカード自販機
DTACは店舗のカウンターの左側に自販機が設置してあり、プリペイドSIMカードを購入することができます。
ただし購入できるプリペイドSIMカードは下記の二種類です。
8日間で4.5GB使えるSIMカード(299バーツ)と、15日間で6GB使えるSIMカード(599バーツ)です。
購入方法は画面に従うだけなので簡単だと思います。
実際に購入したわけではないのですが、画面だけチェックしたので紹介しておきます。
最初はウェルカム画面なので画面のどこかをタッチします。
言語選択画面では「English」を選択します。日本語がないのが残念です。
次に欲しいSIMカードの「+」をタッチして欲しい枚数をセットします。下記の画面では299バーツのSIMカードを一つ選んでいます。
画面では「7-day stay・2.5GB」となっていますが、おそらく画面の更新が間に合っていないのではないかと思います。
SIMカードを選択したら「Confirm」を選択します。
確認画面では選択したSIMカードと枚数が表示されるので、確認して「Confirm」を選択します。
次はIDの登録です。タイではSIMカードの購入時に個人IDを登録する必要があります。外国人の場合はパスポート番号がIDとなりますので、パスポートを自販機に読み取らせます。
ここから先は進まなかったのですが、IDの登録後は支払いになるので、現金を自販機の「3」のところに投入します。
右下にクレジットカード(VISAとMaster)を挿入するところがあるので、クレジットカードでも支払えるのかもしれません。
自動販売機はいつも空いているので、店舗のカウンターに行列ができている場合は自販機を使うのも良いと思います。
TrueMove
タイの第三位のキャリアです。高速通信をウリにしています。また、Wi-Fiホットスポットサービスにも力を入れています。
こちらはほぼ同じ時間にもかかわらずちょっとだけ人が並んでいました。
TrueMoveもプランが書かれているカードがあります。
表に書き出すと下記のようになります。赤太字は半年前の調査から強化されたところです。
価格 | 期間 | データ | 通話 SMS |
Wi-Fi |
---|---|---|---|---|
200B | 3日 | 1GB | 50B | 無料 |
299B | 8日 | 4.5GB | 45B | |
599B | 15日 | 8GB | 50B | |
600B | 30日 | 6GB | 50B | |
850B | 10GB | 50B | ||
1050B | 12GB | 50B |
TrueMoveは半年前から大きく変わっていました。
まず、売れ筋の299バーツのパッケージが8日間に延長になり、データ量も4.5GBに増えています。これはDTACと同じになります。
また、データ量が全体的に増量されています。同じ価格・期間のパッケージで比較すると、ほとんどのケースでデータ量はTrueMoveが最大となります。
なお、10日間のパッケージは廃止されたようです。
TrueMoveのプリペイドSIMカード自販機
今回新発見だったのがTrueMoveのプリペイドSIMカード自販機です。
カウンターの右側に自販機が3台設置されました。
こちらも購入しなかったので、途中まで画面だけチェックしました。
購入できるのは299バーツ・8日間・4.5GBのパッケージのみです。
ただし、自販機でプリペイドSIMカードを購入すると、ボーナスとして500MBがプレゼントされるようです。
この自販機はうれしいことに日本語に対応しています。
日本語にするには最初の画面で日の丸を選択しましょう。
購入できるSIMカードは8日間 299バーツのパッケージのみです。確定を選択すると次に進みます。
SIMカードが確定したら、DTACの自販機と同様にパスポートを読み込ませます。これはタイではSIMカードの購入に個人IDの登録が必須のためです。
パスポートは自販機の「Passport Scanner」というところにセットすればOKのようです。
画面を見るとパスポートのスキャンのあとに「写真を撮影」というステップがあるようです。
支払いは「Cash in」のところが塞がれていることから、クレジットカードのみのようです。
クレジットカードを挿入したら、そのあとにクレジットカード背面のセキュリティコード(3桁の数値)を入力する必要があるようです。
なお、この自販機には指紋センサーがありました。
タイではSIMカードの購入に際して指紋登録を義務づけていますが、旅行者は対象外であったはずです。おそらく指紋の登録は不要だと思います。
まとめ
今回は2017年12月上旬のタイ・スワンナプーム国際空港でのSIMカード販売の様子を紹介しました。
半年前の調査に比べ、使用可能か期間が延びていたり、データ量が増量されていたりと、ユーザにうれしい変更が行われていました。特にTrueMoveがこの時点では最もコストパフォーマンスよいように思います。
タイでは3キャリアの競争が行われていて、どんどんサービスが強化されています。日本の現状と比べると健全でうらやましい限りです。
次回はバンコク市内でTrueMoveのSIMカードを購入したことを紹介します。
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