中華圏でプリペイドSIMを使う その4: 中国移動香港のローミングSIMを買う

前回までは中東の各国のプリペイドSIMカードを紹介してきました。

今回は中国を旅行するのに便利なプリペイドSIMを紹介したいと思います。

前回の中華圏のプリペイドSIMカード情報は下記になります。

今回は中国聯通香港のローミング対応SIMを実際に中国本土で利用した様子を紹介します。通信速度はLTEとしてはやや遅いですが、インターネット規制の影響も受けないので、非常に快適に利用することができます。アプリ類は日本にいるのと同じように使えてとても便利なので、中国旅行者にはお勧めのプリペイドSIMカードです。

中国のモバイルインターネット事情

現地でスマートフォンを使うために、中国でも現地でSIMカードを購入することができます。私もこれまで上海や北京でプリペイドSIMカードを購入してきました。

今回は上海のChina Unicomの店舗でプリペイドSIMカードを購入します。私が訪ねた店舗では、店員さんが日本語がかなり上手なこともあって、非常にスムーズに購入を進めることができます。
今回は中国の北京首都国際空港でSnail Mobile (蜗牛移动)のプリペイドSIMカードを購入したことを紹介します。北京首都国際空港では以前はChina UnicomのプリペイドSIMカードの自販機があったのですが、いつの間にかSnail Mobile (蜗牛移动)の販売設備に変わっていました。自販機と思いきや人力で購入するのがいかにも中国的な方式です。

これでスマホからインターネットに接続することができます。

しかし、中国には悪名高い検閲システム(グレート・ファイアウォール、あるいは、金盾)があります。この検閲システムのせいで、GmailなどのGoogleのサービスや、LINE・Facebook・InstagramのようなSNSも利用できません。

さらに「天安門事件」のような中国共産党に不都合なキーワードの検索もできません。

中国のChina UnicomのプリペイドSIMカードをドコモのスマホに装着して利用してみたお話です。今回はさまざまなサイトにアクセスしてみて、中国の検閲状況を実地調査しました。

この規制はVPNを使うことによって回避可能ですが、VPNになじみのない方には敷居が高いのではないかと思います。

ローミングによる規制の回避

この中国のインターネット規制を回避する方法として「ローミング」でモバイルインターネットを利用するという方法があります。

「ローミング」とはSIMカードの事業者と異なるモバイルネットワークに接続することです。

例えば、ドコモなどの日本のSIMカードを中国に持ち込んで、国際ローミングで利用すると上記のような検閲を回避して、LINEなどをそのまま利用することができます。

しかし、日本のSIMカードをローミング利用すると、問題になるのがローミング料金です。各社とも定額サービスを実施していますが1日1000円近くかかります。

そこで登場するのが第3国の事業者のプリペイドSIMカードを入手して、中国で利用する方法です。Amazonや楽天でローミング対応SIMを探すといろいろ出てきますが、中国はいろいろ特殊なので無難なところは香港のSIMカードを中国で利用するのがお勧めです。

香港はいろいろもめていますが、まだ言論の自由が保障されており、中国本土の規制外となっています。また、価格面でも、香港と中国本土の間では人の往来が多いため、競争が激しいようで、ローミング料金が低くなっています。

実際に、以前香港China UniomのプリペイドSIMカードを中国本土で利用したことを紹介したのが下記になります。

今回は中華圏(中国本土・香港・マカオ・台湾)対応のプリペイドSIMカードとして中国聯通香港のSIMカードを購入したことを紹介します。香港のSIMカードを買って、中国本土でデータローミングすることで中国のインターネット規制を回避することができます。また日本のキャリアのローミングを使用するより出費を大幅に削減することができます。日本のAmazonで買えるので、中国旅行者には便利なSIMカードとなるでしょう。

このプリペイドSIMカードを中国本土に持ち込むことで、中国のインターネット規制に影響されることなくお得にモバイルインターネットを利用できます。

中国移動香港(チャイナモバイル香港)のローミング対応SIMカード

今回もこの香港China UnicomのプリペイドSIMカードを利用しても良かったのですが、話のネタに別のSIMカードにしてみることにしました。

今回購入したのは中国移動香港(チャイナモバイル香港)となります。

このSIMカードは「中国本土・香港・マカオ」という中華圏で利用できるプリペイドSIMカードです。3GBのデータ通信が可能で、さらに通話とSMSも可能なのが特徴です。

ホテルへの連絡など電話の必要がある方には便利なSIMカードです。

ただし中国に持ち込むスマートフォンに大きな注意点があります。それは「TDD-LTE」に対応しているかどうか、ということです。

このSIMカードを中国本土で利用すると親会社の中国移動(チャイナモバイル)のネットワークにつながります。

この中国移動(チャイナモバイル)のネットワークが日本のLTEの規格と異なるのです。このため日本で売られているスマートフォンではLTEが利用できない可能性があります

自分のスマートフォンのスペックに「TDD-LTE B38/B39/B40/B41」という記述があることを確認しておきましょう。

最近のiPhoneシリーズやPixel 4などグローバル市場向けのスマートフォンならば大丈夫です。Pixel 3シリーズだと一部のTDD-LTEのみ対応しているようです。

この中国移動香港のプリペイドSIMカードを購入する前に、必ず自分のスマートフォンのスペックを確認しておきましょう。

プリペイドSIMカードを購入!

日本のAmazonでも購入なので数日に届きました。確かポスト投函による配送だったと思います。

届いたのはシンプルにプリペイドSIMカードのパッケージのみです。

SIMトレイ取り出し用のピンがないので、事前に購入しておくか、安全ピンなどを持って行くことを忘れないようにしましょう。

SIMカードホルダーを買うとピンがついてくるので、SIMカードホルダーを買っておくのも良いかもしれません。

SIMカードのパッケージは現在のAmazonの写真とちょっと異なります。おそらくパッケージが変わっているのだと思います。

なおパッケージはビニール袋に入っていましたが、取り出した上でスキャンしています。

中国移動香港のプリペイドSIMカードのパッケージ 表

SIMカードの名前は「大彎区 (Big Bay Area)」となっていますが、中国沿岸部だけでなく中国全土で使えます。またパッケージには「2GB」となっていますが、プラス1GBのボーナスがあり、合計3GB使えるようです。

中国移動香港のプリペイドSIMカードのパッケージ 裏

パッケージ背面の説明は英語と中国語で記載されています。中国語は本土で使われている簡体ではなく日本語に近い繁体なのでぱっと見で理解できるかもしれません。

パッケージに書かれていることをまとめると

  • 中国本土・マカオ・香港でアクティベーション可能
  • アクティベーションした日の翌日から10日目の23:59 (香港時間)まで利用可能
  • 2GBデータ通信 (ボーナスで+1GB?)
  • 100分間の通話と100通のSMSが利用可能
  • データ通信は中国本土・香港・マカオで利用可能
  • SIMカードの有効期限の延長は不可
  • フェアユースポリシーにより1日あたり1GBを超えると速度は128kbpsに低下する
  • テザリング・P2P(BitTorrentを含む)は利用不可
  • 7インチ以上のディスプレイサイズのデバイスでは利用不可
  • 中国本土で利用するときにはローミング先をCMCC(チャイナモバイル)にする必要あり

となります。

プリペイドSIMカードの確認

それでは入手したプリペイドSIMカードの確認をしていきます。

パッケージを開けるとSIMカードが出てきます。

中国移動香港のプリペイドSIMカード 裏

中国移動香港のプリペイドSIMカード 裏

SIMカードは標準・ミニ・マイクロの3サイズ対応です。これならばスマートフォンを選ばずに使用することができます。

パッケージの内側にはアクティベーション方法が書かれています。

中国移動香港のパッケージ内の説明

これを見るとアクティベーションはSIMカードを挿入するだけで、「*#130#」で電話番号や有効期限の確認を、「*140#」でプリペイドSIMカードと料金の情報が確認できるようです。

また、英語と中国語で書かれた取扱説明書も付いてきます。

中国移動香港の説明書 表紙

英語のページは参考になると思いますので、紹介しておきます。

中国移動香港の説明書 英語 1

中国移動香港の説明書 英語 2

中国移動香港の説明書 英語 3

中国移動香港の説明書 英語 4

まとめ

今回は中華圏(中国本土・香港・マカオ)対応のプリペイドSIMカードとして中国移動香港(チャイナモバイル香港)のSIMカードを購入したことを紹介しました。

香港のSIMカードを買って、中国本土でデータローミングすることで中国のインターネット規制を回避することができます。

日本のAmazonで買えるので、中国旅行者には便利なSIMカードですが、中国本土で利用するLTEの方式が日本のLTEと異なるので、自分のスマートフォンが対応しているかどうかをよく確認するようにしましょう。

次回はこのプリペイドSIMカードの初期設定を行います。