前回は北京首都国際空港でSnail MobileのプリペイドSIMカードを購入したことを紹介しました。
今回はこのプリペイドSIMカードを使えるようにしたいと思います。
購入したプリペイドSIMカード
購入したプリペイドSIMカードを紹介しておきます。
Snail Mobile (蜗牛移动)をいうキャリアのSIMカードで価格は100元でした。
SIMカードはナノ・マイクロ・標準の3サイズ対応となっています。
アクティベーション
SIMカードを入手したら初期設定をしていきます。
アクティベーション作業自体はTV電話の先のオペレータさんがやってくれるのでユーザ側でやることはありません。
SIMカードを挿入してしばらく待てばスマホは電波をつかみます。
しばらくすると中国語のSMSが送られてきますので、アクティベーションが完了してることがわかります。
1つめのSMSは100元のチャージが完了したことを示しています。
これは購入した時の100元がそのままプリペイドSIMカードの残高になったようです。
2つめのSMSは「12免卡巳激活」というプランが有効になったことと、初期パスワードがIDの末尾6桁であることと、アプリをダウンロードするためのURLが記載されています。
なお、2つめのSMSに書かれている短縮URLは下記になります。
Androidアプリもダウンロードできるのですが、APKファイルを直接ダウンロードする方式でちょっと怖いので私はインストールしませんでした。
データ通信の設定
データ通信をするためにはAPNの設定が必要です。Snail MobileはChina UnicomのMVNOのようで、APN自体はChina Unicomと同じになります。
下記の情報に従って新規にAPNを作成して選択しておきます。
名前 | China Unicom (なんでもよい) |
---|---|
APN | 3gnet |
ユーザ名 | なし (空欄のまま) |
パスワード | なし (空欄のまま) |
私のスマホの場合はあらかじめChina UnicomのAPN情報があったのでそれを選択するだけでした。
これでアンテナピクトに3GやHのような表記が出てくるはずです。うまくデータ通信ができない場合はスマホを再起動してみてください。
ただ私のスマホの場合はアンテナピクトのところに「×」マークが表示されてしまいました。
このため通話ができないのではないかと思ったのですが、実際のところは通話もデータ通信もできました。
結局「×」マークの意味はよくわかりませんでした。
なお私が使用した限りではLTE接続にはならず、3G接続のみでした。また周波数はバンド1 (2100MHz)を使用していました。
3Gのバンド1は日本でも利用されている物なので、日本で売っているスマートフォンならば通信できるのではないかと思います。
ステータス確認とデータ量の追加
SIM売り場のところにいた係員の話によると、ステータス確認は「10040」とのことです。
しかし実際に試してみたところ中国語の音声で理解不要でした。
データ通信を使っていると次のようなSMSが来るのでこれが実質的なステータス確認になります。
このSMSはデータ通信量が残り20MBになったお知らせです。これでどれくらい使っているのかを把握するしかありません。
買うときにデータ通信を1GBといわれたのにあっという間に残り20MBになって焦ったのですが、SMSをよく見ると「『000』を返信すると10元で100MBの追加ができる」と書かれているので、どうやら100MB/10元を10回分で1GBということだったようです。
「全国流量」と書かれているので、北京以外の地区でも中国本土でならデータ通信が可能だと思われます。
そこで上記のSMSに対して「000」を返信すると次のようになりました。
どうやら、無事に100MBのデータ量が追加できたようです。
しかも、有効期限は1年間となっています。これだけ長く使えるというのは太っ腹です。
以降も、残り20MBを切ったというSMSが来たら、「000」を返信しすれば残高が0元になるまで(=10回)、100MBのデータ量を追加できます。
SMSにはすぐにユーザ登録しろ的なことが書かれています。
もしかしたらユーザ登録をしないと1年を待たずに使えなくなってしまうかもしれません。
データ通信速度
最後にデータ通信速度を紹介しておきます。
通信速度の測定は北京首都空港で2回行っただけでした。
1回目は周囲に多くの人がいたのであまり条件が良くない状況です。
3Gとはいえちょっと遅い結果となりました。
2回目の同じく空港ですが、周囲の人は多少減った状況です。
混雑が緩和したためか、多少は速度が速くなりました。
中国の場合、LINEやFacebook等の利用はできません。
スマホを使用するのはブラウザが中心になると思うので、この通信速度だと少しストレスがかかるかもしれません。
Snail Mobileが使っているChina UnicomのネットワークはLTEに対応していると思いますが、SIMカードの制限か3Gしか試すことができませんでした。
いつかは中国でLTEを試してみたいものです。
まとめ
今回は北京で購入したSnail Mobile (蜗牛移动)の使い方を紹介しました。
ステータス確認が中国語の音声のみで日本人には実質使えないという問題があるものの、データ通信を行うだけならなんとかなるという感じです。空港で手軽に購入できるので、とにかくスマートフォンでデータ通信を行いたいという方には良いのではないでしょうか。
次回は中華ガジェットのレビューです。
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