前回は自転車用ライトの紹介をしましたが、今回はワークチェア(デスクチェア)のレビューです。
リモートワークやリモート授業で、自宅で机に向かう時間が増えている方も多いと思います。私も自宅でのデスクワークが増えてきたので、環境を改善の一環としてワークチェアを新調することにしました。
ワークチェア選び
ワークチェアは安いものであれば1万円を切っていますし、高いものを見れば10万円を越えるものもあります。
安いものを買って失敗するならまだしも、高いものを買って座り心地がイマイチだとかなり後悔することになります。
そんな方にオススメしたいのが、「お、ねだん以上」でおなじみのニトリです。
このニトリの公式通販であるニトリネットの「デスクチェア・オフィスチェア・ワークチェア」を見てみると95点もの製品が掲載されていいます。
そして大規模なニトリの店舗に行くと、このすべてとはいいませんが、代表的な製品を実際に試すことができるのです。
私が言った店舗には10モデル以上の製品が展示されていたと思います。
「リカルド」シリーズ
ニトリの実店舗で座りまくって一番座り座り心地よく感じたのが「リカルド」とというワークチェアです。
メッシュタイプのワークチェアも多く展示されていましたが、個人的には座り心地はイマイチでした。
このリカルドには、フットレストがない「リカルド PUブレスレザー」とフットレストがある「リカルド フットレスト付き」の2モデルがあります。
商品説明を見る限りでは、この2モデルは材質・形状などは一緒で、違いは純粋にフットレスト有無になるようです。
フットレストがつくことにより重量には差が出ますが、サイズ的な違いはないようです。
この記事作成時点の価格は、リカルド PUブレスレザーが39,900円、リカルド フットレスト付が49,900円です。
価格差は10,000円なので、フットレストが10,000円ということになります。
どちらにするか悩んだのですが、2022年6月に私が購入したときには
- リカルド PUブレスレザー … 価格29,900円、配送料1650円で玄関先納入(組み立ては自分)
- リカルド フットレスト付 … 価格39,900円、配送料2200円で配送員による組み立て設置
という状況で、「リカルド PUプレスレザー」の場合は自分で組み立てを行う必要がありました。
現在は両モデルとも1万円値上がりしてしまいました。
そのせいでリカルド PUプレスレザーも配送員による組み立て設置になっています。
価格差もありどちらにするのかを迷ったのですが
- 口コミをみると組み立ての難易度が高そう
- 組み立てを手伝ってくれる人がいなそう
ということで、1万円差を受け入れ、フットレスト付きを購入することにしました。
リカルド フットレスト付
ここからは購入したリカルド フットレスト付の情報になりますが、基本的にはフットレストがないリカルド PUプレスレザーにも適用できると思います。
購入
今回は楽天で購入することにしました。これはニトリ公式通販と価格が同じであったことと、私が楽天経済圏の住人のためです。
ニトリで配送員設置の場合は、土日を指定すると送料が高くなってしまうので、配送日時については注文時には指定していません。
この結果、次のような日程で納入されました。
日時 | イベント |
---|---|
2022/06/10 | 購入 |
2022/06/11 | 配送日の連絡 |
2022/06/22 | 配送・設置 |
搬入と設置
配送日の当日は、とくに事前に連絡がなかったと思います。家にいてピンポンされるのをひたすら待ちます。
配送員が到着すると、まず設置場所を説明し、そこまでの搬入経路の確認することになります。私の場合は玄関近くの部屋なので配送経路については問題ありませんでした。
梱包は外で外してしまうので、椅子のパーツを搬入します。
そのため搬入経路を特段広くとる必要はありませんが、配送員が転ばないように足下などは片付けておいた方が良いでしょう。
配送員は、設置場所(=組み立て場所)に保護する毛布みたいなものを引いた後、配送員は壁にキズがつかないように椅子のパーツを持ち込み、手早く組み立てを始めます。
組み立ては10~15分程度だったと思います。
注意点が1点だけあって、組み立てに使う電動ドリルの音が結構うるさい、ということです。
配送員が使う電動ドリル次第かもしれませんが…
ネジを締めるときのウィーンという音より、規定のトルクに達したときのガガガガという音の方が響きます。
リモート会議の予定がある方や、小さなお子様が寝ているご家庭の場合は、配送時間を指定する方が無難だと思います。
組み立てが終わると、状態に問題なことを確認して、サインすれば完了です。
梱包の段ボールなどは持って行ってくれるので非常に助かります。
自分でやることはそれまで使っていたワークチェアを粗大ゴミで廃棄することぐらいです。
ちなみに組み立ては配送員が一人で行っていました。
ちょっと聞いてみたところ、リカルドは「慣れてないと一人で組み立てるのは難しい」といっていました。
完成!
組み立てられた「リカルド フットレスト付き」はなかなかの貫禄です。
部屋が狭いせいか店舗で見たときよりも大きく感じますが、もちろん同じサイズです。
背面のデザインはまったくもってシンプルです。
側面から見ると座面・背もたれが分厚くできていることがわかると思います。
![リカルド フットレスト付き 側面](img/2022-10-04-233347.png =480×0)
肘掛け部分は背もたれのリクライニングにしたがって若干稼働します。
肘掛けの高さは67~77cmになります(座面の高さに応じて変化します)。机によってはこの肘掛けが引っかかってしまう場合があるので注意が必要です。
私の机も肘掛けが微妙に引っかかってしまうのですが、実際にデスクワークをする際にはそこまで椅子を前に出さないので実用上は困っていません。
そしてこのワークチェア自慢のフットレストを展開したのが下の写真です。
フットレストは結構前に飛び出してきます、ニトリのサイトによると、座面から最大44cm引き出すことができることになっています。
背もたれは最大135度までリクライニングできるので、フットレストを引き出して同時に最大限リクライニングをするとかなりの長さになります。
部屋の大きさやレイアウトによっては、フットレスト+フルリクライニングは使えないかもしれないので注意が必要です。
座面の高さを調整するレバーは座って右側にあります。
高さ調整レバーを持ち上げると高さ調整ができるようになります。高さ調整は試した感じでは無段階でできそうです。
ガスシリンダーを使った椅子ほどにはスムーズには動きませんが、高さは何度も変えることもないので、とくに問題を感じていません。
反対側には背もたれの角度をロックするためのロッキングレバーが用意されています。
ロッキングレバーは引き上げるとロック(ロッキングできなくなる)、下げるとアンロック(ロッキングできる)になります。
このロッキングレバーの操作は途中でもできるので、背もたれを倒した状態で固定できます。
ただ、試してみた限りではロックできる角度は無段階ではなく、5段階ぐらい(一番起こした状態と一番倒した状態を含む)のようです。
使用感を紹介!
リカルド フットレスト付を購入してからすで4か月近く経過しています。
この間、ほぼ毎日座り、多いときには1日8時間以上座ることもあります。今のところ大きな不満はないという感じなのですが、いくつかポイントに分けて使用感を紹介したいと思います。
座り心地
座り心地はニトリ店頭で試した通り、堅すぎず柔らかすぎず良い感じです。
以前使っていた安いワークチェアだと座っていて疲れることもあったのですが、リカルド フットレスト付に変えてからそのようなこともありません。
テレワークなどでデスクワークの時間が長い人にはオススメできるのではないかと思います。
といっても個人差があるので、ニトリの実店舗で試してみることをオススメします。
リクライニング・ロッキング
背もたれのロッキング(リクライニング)も便利です。キーボードをたたいているときにはもちろんリクライニングはさせていませんが、動画を見るときなどはリクライニングを全部倒して利用しています。
ただ全部倒してしまうと、画面を見るためには頭を持ち上げる必要が出てきます。
なのでこのような使い方をする場合は、頭の下に入れる小さいクッションみたいなのを用意しておくと快適です。
ちなみに、私の場合はロッキングのロックレバーはオフ(ロックしない)で利用しています。この状態でも普通に寄りかかっただけなら背もたれは倒れません。背もたれを倒したいときはぐっと力を入れる形になります。
背もたれを倒すとき手の操作が不要なので、非常に便利と思います。
フットレスト
このワークチェアはフットレストが付いています。冒頭で説明したようにフットレストが付くことによって値段が1万円上昇するので、フットレストの価格が1万円ということになります。
さてこのフットレストを実際に使っているかというと・・・あまり使っていません。
理由は、フットレストを引き出すのがけっこう面倒だからということと、フットレストを出してリラックス(仮眠)するぐらいならベッドで横になった方が良いから、あたりです。
背もたれを倒してフットレストを引き出したときの座り心地というと、飛行機の「プレミアムエコノミー」以上、「ビジネスクラス」以下というとわかるでしょうか。
しっかり足を伸ばせるところはプレミアムエコノミー並ですが、ワークチェア自体のクッション性も高く座り心地が良いのでプレミアムエコノミーよりは上等です。しかしフルフラットになるビジネスクラスには及ばないというところです。
私の場合はこのワークチェアでリラックスしたいときには、フットレストを出さずに背もたれを倒した状態で膝を曲げて座面に乗せています。
そんなこんなで私はフットレストを使っておりませんが、ワークチェアで寝たい方や、ワークチェアで読書をする方には、フットレストがあると便利かなぁと思います。
通気性
このワークチェアのウリのひとつは東洋紡の「合成皮革レザー」である「プレスレザー」の採用があります。プレスレザーの特徴は
- 高い通気性
- 優れた召集・抗菌性能
- 優れた吸湿・放湿性能
ということで、蒸れないことが期待できます。
実際に夏の間に利用したのですが確かに蒸れる(太ももやおしりがムシムシする)ことはありませんでした。また利用時は、少なくてもハーフパンツ以上の丈のズボンをはいているため、直接肌が座面に触れることもなく、太ももの下がベタベタするということもありませんでした。
ただ、クーラーを利用しているので、汗自体を書くような状況でもなかったというのもの事実です。快適だった理由がプレスレザーのおかげだったと言えるかどうかは微妙なところです。
不満な点
今のところ満足度のたかいリカルド フットレスト付ですが、実際に使っていて2点ほど不満点があるので紹介したいと思います。
背もたれの高さ
リカルド フットレスト付の背もたれは座面より70cmの高さがあります。
私の場合、椅子に深く腰をかけたときは、この背もたれは微妙に高さが足りず、首の後ろまでしか届きません。そのため、疲れたなと思って頭を後ろに倒すと、頭(後頭部)が支えられずガクッとなってしまいます。
浅く腰をかけた場合は、ギリギリ後頭部が背もたれの一番上のにあたるので問題ないのですが、デスクワークの時は深く腰をかけているので、背もたれがあと5cm高かったら良かったと思うことがよくあります。
座高や座り方によっては不満になる可能性があるので、店頭で確認してみることをオススメします。
肘掛けの高さ
私が使っている机は高さが72cmのものなのですが、天板の下には強度を確保するための部材があり開口部の高さが63cmと狭くなっています。
一方、リカルド フットレスト付の肘掛けは座面を下げている状態でも67cmあります。したがって私の使っている机にはリカルド フットレスト付を納めることができません。
自分の机が悪いせいですが、肘掛けの高さがもう少し低くても良かったかなと思います。
ただ、肘掛けはカーブを描いているため、肘掛けの先端部分は私の机の下にも入り、実用上は問題ありません。掃除をするときとかに、椅子を引っ込められないのが不満という程度です。
チェアマット
リカルド フットレスト付は従量が20kg以上あります。これに使用者の体重が加わるため床にはそれなりの負担になります。
特にフローリングの場合は、傷や溝が付く恐れがあります。フローリングの部屋でリカルド フットレスト付を利用する場合は床を保護することをオススメします。
私はサンコーのチェアマットを導入してます。型番でいうと「KQ-74」という製品です。
このチェアマットは床に置くだけでピタリと吸着し、椅子を動かしてもずれません。掃除機をかけてもずれないため大変使い勝手が良いです。
先ほどチェアマットをめくってみましたが、フローリングに傷は付いていませんでした。
実は洗濯はまだしたことがありませんが、それ以外は販売ページの売り文句通りの使い勝手であることとは確認済です。
リカルド フットレスト付を導入する人はこのようなチェアマットを購入しておくことをオススメします。
まとめ
今回はデスクワーク環境を改善するために購入したニトリのワークチェアである「リカルド フットレスト付」を紹介しました。
私の購入時より値上がりしてしまい、現在の価格は49,900円と高くなってしまいましたが、座り心地はよく満足度の高いワークチェアです。ニトリの実店舗に展示されていることも多く、実際の使い勝手を試してから購入できるのもこの製品の良いポイントかと思います。
ただ、なかなかの重量でなので、フローリングで使う場合などはチェアマットを導入しておいたほうが良いと思います。
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