日本で買える海外SIMカード HanaCellを使う その4: しばらく使った感想

前回は日本で買える海外SIMカードHanaCellをカナダとメキシコで使ったことを紹介しました。

今回はこのSIMカードをしばらく使った感想を紹介したいと思います。

この記事を書くにあたり、ハナセル様からSIMカードを1ヶ月分無料で提供していただきました。

使用期間・環境

今回は複数の国を移動する旅程でした。このブログでは使用した状況としてアメリカ・カナダ・メキシコを紹介しましたが、実際にはさらにバハマでも利用しています。

結局、使用したのは、

  • アメリカ 2日
  • カナダ 3日
  • メキシコ 2日
  • バハマ 3日

となります。

HanaCellのSIMカードはデュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)対応のXiaomi Mi5sに装着して使いました。Mi5sについては下記を参照してください。

中華スマホMi5sで遊ぶ その1: 入手!
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今回はGearBestから提供していただいた中華スマホXiaomi Mi5s (64GBモデル)を紹介します。 最近は大型のスマホが多くなっていますが、Mi5sは5.15インチディスプレイということで比較的コンパクトサイズとなっています。CPUもハイエンドのSnapdragon 820なので高い性能が期待できます。

また、Xiaomi Redmi Note 4も持っていたので、時々Xiaomi Redmi Note 4にも装着して動作を見てみました。Redmi Note 4については下記を参照してください。

中華スマホRedmi Note 4で遊ぶ その1: 入手!
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今回はEverBuyingから提供していただい中華スマホ Xiaomi Redmi Note 4(64GBモデル)を紹介します。64GBの内蔵ストレージで22,000円以下と、Redmi Note 3 Proに負けず劣らずのハイコストパフォーマンスモデルとなっています。あとはMediaTekのCPUの使い勝手が気になるところです。

使い勝手

HanaCellのSIMカードの使い勝手について「設定」「データ通信速度」「通話」に分けて感想を紹介したいと思います。

設定

HanaCellのSIMカードのSIMカードの使い方は非常に簡単です。

SIMカードを装着してAPNをセットしておけば、アメリカの場合はそのまますぐに使えます。

アメリカ以外の国の場合でHanaCellのデータ通信(使い放題)の対応国ならば、追加してデータローミングをオンにするだけです。

データ通信使い放題対応国は下記の140の国と地域です。

  • アジア・オセアニア:
    グアム、日本、中国、香港、韓国、台湾、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、タイ、シンガポール、フィリピン、マカオ、マレーシア、アフガニスタン、アゼルバイジャン、インド、カザフスタン、カンボジア、キルギス、クリスマス諸島、ジョージア(グルジア)、スリランカ、トルクメニスタン(データは使えません)、パキスタン
  • 北米・カリブ:
    カナダ、メキシコ、アルバ、アンギラ、アンティグア・バーブーダ、イギリス領ヴァージン諸島、オランダ領アンティル、キュラソー島、グアドループ、グレナダ、ケイマン諸島、サン・バルテルミー島、ジャマイカ、サン・バルテルミー島、セント・マーチン島、セントクリストファー・ネイビス、セントビンセント・グレナディーン、セントルシア、タークス・カイコス諸島、ドミニカ共和国、ドミニカ国、トリニダード・トバゴ、ハイチ、バハマ、バミューダ、バルバドス、ボナール、マルティニーク、モンセラート
  • 中南米:
    アルゼンチン、イースター諸島、ウルグアイ、エクアドル、エルサルバトル、ガイアナ、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア、スリナム、チリ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ブラジル、フランス領ギアナ、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、ホンデュラス
  • ヨーロッパ:
    アイスランド、アイルランド、アルバニア、アルメニア、イギリス、イタリア、ヴァチカン、ウクライナ、エストニア、オーストリア、オランダ、オーランド諸島、オルダニー島、ガーンジー、カナリア諸島、キプロス、ギリシャ、クロアチア、サーク島、サンマリノ、ジャージー、スイス、スヴァールバル諸島、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、セルビア、デンマーク、チェコ、ドイツ、トルコ、ノルウェー、バチカン市国、ハンガリー、フィンランド、フェロー諸島、フランス、ブルガリア、ベルギー、ベラルーシ、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポルトガル、マケドニア、マルタ、マン島、モナコ、モルドバ、モンテネグロ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルグ、ロシア
  • アフリカ・中東:
    エジプト、アラブ首長国連邦、イスラエル、イラク、ウガンダ、ガーナ、カタール、クウェート、ケニア、サウジアラビア、ザンビア、バーレーン、南アフリカ

世界は大体200カ国弱あるので、全世界の約四分の三で使えることになります。これは大変便利です。

ただ注意する点は、データローミングの設定をミスると大変なことになるということです。

というのも、データローミングをオンにしていると、万が一、日本のSIMカードがデータ通信に使われてしまった場合は高額請求になりかねないということです。

このパターンがあり得るのは下記の2ケースだと思います。

  • デュアルSIMのスマホを使っていてデータローミングをオンにしたものの、データ通信をするSIMをHanaCellのSIMカードにしていなかった
  • データローミングをオンにした状態でHanaCellのSIMカードを使っていたが、現地で日本のSIMカードに交換した

このミスさえ気をつければ大丈夫だと思います。

データ通信速度

データ通信速度も、アメリカとそれ以外の国で大きく分かれます。

アメリカの場合、スマホが対応していればLTEでも通信可能です。私の場合は使用したスマホがアメリカのLTEバンドと適合しなかったので3G(HSPA)での接続となりました。

3G(HSPA)での通信速度はそこそこです。メールのやりとりや、Webサイトの閲覧などなら全く問題なく使うことができます。

一方、アメリカ以外の国の場合、通信料は無制限ですが通信速度は128Kbpsに制限されます。この128Kbpsという通信速度ですが、LINEでメッセージをやりとする程度ならなんとかなりますが、それ以外はちょっと厳しくなるぐらいです。

ただ、我慢すればGoogle Mapも使うこともできます。実際にホテルの場所を調べるためにHanaCellのSIMカードで通信してGoogle Mapを使ったこともありました。全く使えないというのと、遅くても使えるというのはかなり違います。なれない国に着いたときにHanaCellのSIMカードは強力な武器になることでしょう。

ちなみに、IIJmioや楽天モバイルなどの格安SIM(MVNO)で速度制限できるキャリアの場合、速度制限すると200Kbpsになります。

128Kbpsをシミュレーションしたい場合はこれらのSIMカードで速度制限して見るとよいでしょう。

2017/03/17 追記

販売元によると、HanaCellのSIMカードはアメリカをメインで使うことを前提しているため、アメリカ国外で長期・大量のデータを利用すると、SIMカードが使えなくなることがあるそうです。

アメリカ国外での利用はあくまでもおまけとして節度を持って利用する必要がありそうです。

通話

当初、HanaCellのSIMカードを使用するときには、通話は使用しないつもりでした。

しかし、アメリカ滞在中にトラブルがあり、急遽カナダに電話する必要がでてしまいました。

このとき活躍したのがHanaCellのSIMカードです。

電話する必要がでたときには、実は現地で旅行者向けのT-MobileのプリペイドSIMカードを入手していました。しかし、この旅行者向けのT-MobileのプリペイドSIMはアメリカ国外へは電話できないのです!

そこで通話に使ったのがHanaCellのSIMカードです。

電話をかける際に、先頭に国番号をつければ、アメリカ国外へも通話することができます。

ほんとにこれには助かりました。以下で紹介するように通話料金もかなり抑えることができました。

費用

気になる費用を計算してみます。

アメリカ滞在中にカナダに電話をしたので通話料込みで計算してみたいと思います。

比較対象はドコモの海外パケホーダイとWORLD WINGです。

条件は次のとおりです。

  • 海外での利用は8日間、すべての日でデータ通信を利用。
  • 通話はアメリカからカナダへ10分程度を1回 (実際に使用しました)
  • ドコモの月基本料金はカケホーダイライトプラン(定期契約あり)
  • 1ドル 115円

この条件で計算すると次のようになります。

月基本料金 データ通信費用 通話費用 合計
HanaCell 3335円 0円 0.27ドル×10分×115円=311円 3666円
ドコモ 1700円 2980円×8日=23840円 265円×10分=2650円 28190円

なんと2万円以上の差がつきました。

ただし、ドコモ海外パケホーダイではデータ通信速度の制限はないので、現地のキャリアと手持ちのスマホの周波数が適合する限り、LTEや3Gなどの高速通信ができます。HanaCellのSIMカードの場合はアメリカ以外は128Kbpsに制限されるので、通信速度という面ではドコモも圧勝となります。

仮に、データ通信をイモトのWi-Fiのような海外Wi-Fiルーターサービスを利用し、通話をドコモのSIMカードで行うとしても15000円ぐらいかかりますので、HanaCellのSIMカードが料金的にかなりお得なことがわかります。

結局、データ通信速度をとるか、料金を取るかということになりそうです。

アメリカ以外でのデータ通信が低速で問題なければ、HanaCellのSIMカードならかなりお得に利用できるのは確かです。

おすすめユーザ

今回はHanaCellのSIMカードのレビューなので、HanaCellのSIMカードはどのようなユーザに向くのかを考えてみます。

思いつくのは下記のユーザです。

  • アメリカ方面の旅行者
    HanaCellのSIMカードがターゲットとしているのはアメリカ方面の旅行者だと思います。
    「アメリカ方面」というのはアメリカを含む数カ国に旅行するという意味です。
    HanaCellのSIMカードはアメリカT-MobileのSIMカードなのでアメリカが本拠地です。アメリカで利用する場合はデータ通信もLTE/3Gが利用でき快適です。
    1ヶ月29ドルというコストで2GBまで高速データ通信が利用でき、通話・SMSも格安です。解約もすぐにできるので、旅行期間中だけ契約するという運用でも問題ありません。
    現地でSIMカードを購入する手間を考えれば、日本でHanaCellのSIMカードを調達していくのはありだと思います。
  • アメリカ居住者ユーザ
    HanaCellのSIMカードはアメリカのT-MobileのSIMカードなので、アメリカで住んでいる方も普段使いして問題ありません。
    さらに、国内に一時帰国した場合も、HanaCellのSIMカードのまま通話・データ通信を行うことができます(ただしデータ通信速度は128Kbpsです)。
    日本での通話は1分あたり20セントなので下手な国内SIMカードを利用するより安くなります。
    (HanaCellのサイトでは通話は1分50セントとなっていますが、私が日本で利用した際の案内では1分20セントという案内が送られてきました。

まとめ

今回は日本で買える海外SIMカードHanaCellを使った感想を紹介しました。

HanaCellのSIMカードを自分のスマホに装着しておくと、世界の多くの国でデータ通信と通話を利用することができます。アメリカ国外ではデータ通信速度が制限されますが、うまくWi-Fiと併用すると快適な旅行を実現できるのではないかと思います。

次回は中華タブレットを紹介したいと思います。