前回は日本で買える海外SIMカードのHanaCellをアメリカ・ニューヨークで使用したことを紹介しました。
このSIMカードを持ったままカナダ・メキシコと移動したので、そのときのHanaCellのSIMカードの様子を紹介したいと思います。
基本的にアメリカ国外で、HanaCellのデータ通信をサポートしている国での使用感はほぼ一緒だと思います。
販売元によると、HanaCellのSIMカードはアメリカをメインで使うことを前提しているため、アメリカ国外で長期・大量のデータを利用すると、SIMカードが使えなくなることがあるそうです。
アメリカ国外での利用はあくまでもおまけとして節度を持って利用する必要がありそうです。
この記事を書くにあたり、ハナセル様からSIMカードを1ヶ月分無料で提供していただきました。
使用したスマートフォン
今回はXiaomi Mi5sというスマホにHanaCellのSIMカードを挿しっぱなしにした状態で、アメリカ→カナダ→メキシコと移動しました。
Xiaomi Mi5sについては当ブログでレビューしているので下記を参照してください。
アメリカでもこのスマホを使っていたので、アメリカから全くそのままの状態ということになります。
カナダでの様子
カナダに到着してスマホの電源を入れると自動的に電波をつかみ(ローミングになります)、SMSが送られてきます。
このSMSには重要な情報が詰まっています。解読すると
- データ通信: 無制限だが2G相当のスピード (おそらく128Kbps)
- 通話: 1分20セント
- SMS: 無制限
となります。
しかし実際には通話料金は下記のHanaCellのサイトにあるように50セント/分となるので注意してください。
契約しているHanaCellのプランは$29プランです。
データ通信を行うための設定
WelcomeのSMSが来たことでローミングでHanaCellのSIMカードがカナダで使えるようになっています。
しかし、データ通信を行うには1つだけ設定の変更が必要です。
それは「データローミング」を「ON」にすることです。通常はローミング状態ではデータ通信を行えないので、この設定を変更してローミング状態でもデータ通信が行えることになります。
私のスマホ(Xiaomi Mi5s)の場合は、まず「設定(Settings)」→「SIMカードとモバイルネットワーク (SIM cards & mobile netwroks)」→「データローミング (Data Roaming)」を選択します。
そして表示された画面でさらにデータローミング(Data Roaming)を選択します。
これでデータローミングの設定が選択できるようになるので「常に (Always)」を選択します。
これでHanaCellのSIMカードを使ってデータ通信ができるようになります。
データローミングをオンにした状態で日本のSIMを差すと、日本のSIMカードを使ってデータ通信を開始して、高額な使用料金が発生する恐れがあります。
データローミングをオンにする場合は、HanaCellのSIMカードが装着されていることと、デュアルSIMのスマホの場合はデータ通信にHanaCellのSIMを選択していることを必ず確認してください。
また、HanaCellのSIMカードを外す場合なにはデータローミングをオフにすることをおすすめします。
データローミングをオンにした後にスマホのメニューでSIMのステータスを確認すると次のようになりました。
「モバイルネットワークの状態」が「接続」となっているのでデータ通信ができる状態です。
また、カナダではBellという会社にローミングして、モバイルネットワークの種類はLTEになっています。アメリカではLTEになりませんでしたが、カナダでは意外なことにLTEになりました。
このときのバンドを調べてみるとバンド5でした。
データ通信速度
さて、気になるデータ通信速度です。
WelcomeのSMSでは2G相当と書かれており、HanaCellのウェブサイトによると128Kbpsということです。
実際に測定してみると・・・
かなり厳しい数値が出ました。0.07Mbpsということは70Kbpsなので、まぁこんなものなのかもしれません。
LTEとはいえ速度制限がかかっているということです。
実際に使ってみると、LINEやメールならなんとかなります。
しかし画像を添付したりすると途端に厳しくなります(それでも我慢すれば大丈夫)。
この辺は仕方がないところなので、大きなデータの送受信が必要なときはホテルのWi-Fiを活用するなどする必要があります。
メキシコでの様子
メキシコでもカナダと状況は同じです。
今回はカナダの後にメキシコに移動したため、カナダの段階でデータローミングをオンにしていました。
そのためメキシコでは電源を入れるだけでインターネットが使えるようになりました。
メキシコではMovistarにローミングしました。しかし、LTEではなく3Gでの接続となりました。
まあ、LTEでも速度は制限されているので、LTEだろうが3Gだろうが気にする必要ありません。
データ通信速度を測ってみると次のようになりました。
カナダの時より若干早くなっていますが、スペック通り128Kbpsに押さえられているようです。
まとめ
今回は日本で買える海外SIMカードのHanaCellをカナダとメキシコで使ってみました。
カナダ・メキシコはHanaCellの対応国のため、電源を入れるだけでSIMは使えるようになります。あとはスマホでデータローミングをオンにすることで速度制限はかかるもののインターネットも使用可能です。
次回はHanaCellのSIMカードを使った感想を紹介します。
コメント