前回はGoogle Pixel 2の初期設定を紹介しました。
今回はこのGoogle Pixel 2でベンチマークソフトを実行してみたいと思います。
なお、前回初期設定を行いましたが、そのときにアプリが前のスマホから大量に引き継がれベンチマークに影響を与えそうだったため、いったん初期化してからベンチマークを実行しました。
Auntutuベンチマーク
AntutuベンチマークはAndroidでは定番のベンチマークソフトです。3Dの性能を見るためにAntutu 3DBenchもインストール済みです。
Antutuベンチマークを実行した結果は下記の通りです。ベンチマーク実施時は充電はせずにバッテリで駆動している状態です。
これまで私の手元で動かしたことがあるスマホ(中華スマホ)と比べると次の通りです。
Google Pixel 2 |
Xiaomi Mi5s |
Xiaomi Redmi Note 4 |
Xiaomi Redmi Note 3 Pro |
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---|---|---|---|---|
Qualcomm Snapdragon 835 (8コア, 2.45GHz) |
Qualcomm Snapdragon 821 (8コア, 2.35GHz) |
MediaTek Helio X20 (10コア, 2.1GHz) |
Qualcomm Snapdragon 650 (6コア, 1.8GHz) |
|
トータル | 172652 | 146650 | 84917 | 76188 |
3D | 69016 | 59329 | 16255 | 18398 |
UX | 54989 | 46553 | 36436 | 26366 |
CPU | 38629 | 30241 | 25494 | 24686 |
RAM | 10018 | 10527 | 6732 | 6738 |
1つ前のハイエンドCPUであるSnapdragon 821から着実に進化していることがわかります。
ただ、劇的な変化というわけではありません。
Snapdragon 821のスマホを使っているのであれば、CPU能力だけを見れば乗り換えなくても良いかなという気もします。
また、Antutuベンチマークではシステム情報を表示することができますので紹介しておきます。
GeekBench 4
こちらも定番のベンチマークソフトです。
結果は次のとおりです。
もう少しこのスコアをブレークダウンした内容は次のとおりです。
これだけだとわからないので手持ちの中華スマホのスコアと比較してみます。
Google Pixel 2 |
Xiaomi Mi5s |
Xiaomi Redmi Note 4 |
||
---|---|---|---|---|
Qualcomm Snapdragon 835 (8コア, 2.45GHz) |
Qualcomm Snapdragon 821 (8コア, 2.35GHz) |
MediaTek Helio X20 (10コア, 2.1GHz) |
||
Single-Core | Total | 1906 | 1690 | 1544 |
Crypto | 1194 | 736 | 1106 | |
Integer | 2065 | 1471 | 1505 | |
Floating Point | 1387 | 1583 | 1220 | |
Memory | 2506 | 2584 | 2226 | |
Multi-Core | Total | 6359 | 4216 | 4669 |
Crypto | 5747 | 2014 | 4392 | |
Integer | 8382 | 4580 | 5925 | |
Floating Point | 5887 | 4708 | 4471 | |
Memory | 2669 | 3213 | 2211 |
興味深いことにSnapdragon 821のMi5sにいくつか負けている部分もあります(シングルコアのInteger、マルチコアのMemory)。
一方、Crypto(暗号処理)については大幅にスコアが改善しています。
最近ではWebサイトがHTTPS化するなど暗号処理は重要になっているので、これは使い勝手の向上に寄与しそうです。
まとめ
今回はGoogle Pixel 2でベンチマークソフトを実行してみました。
CPUは最新のSnapdragon 835ということでベンチマークスコアは高くなっています。しかしSnapdragon 821と比較すると一部負ける項目もあり、即スマホを買い換えるほどの違いがあるというわけではなさそうです。
次回はちょっとPixel 2の話題を中断して中華アクションカムを紹介します。
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