Google Pixel 2で遊ぶ その18: Android 10を再ルート化する

Pixel 2
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前回はGoogle謹製スマホPixel 2をAndroid 10にアップデートしたことを紹介しました。

今回はアップデートに伴って無効化されてしまったルート化を再度有効にしたいと思います。

ルート化作業に失敗するとスマートフォンが起動不能になる場合があります。

また、メーカー・販売店のサポートも受けられなくなります。くれぐれも自己責任で実施してください。

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Root化とアップデート後の状態

最初に私のPixel 2の状況をまとめておきます。

私はPixel 2がAndroid 8であった時に下記の手順でルート化して使っていました。

Google Pixel 2で遊ぶ その6: ブートローダのアンロック
今回はGoogle Pixel 2をルート化する最初のステップとしてブートローダのアンロックを行います。Google Pixel 2のブートローダアンロックはadbを使うと普通に行えますが、TOOL ALL IN ONEというツールを使うとさらに簡単に行うことができます。
Google Pixel 2で遊ぶ その7: カスタムリカバリの導入
今回はGoogle Pixel 2をルート化すべくカスタムリカバリ(TWRP)をインストールします。ルート化にはTWRPの書き込みは必須ではないですが、今後の作業を考えて書き込んでおきました。ただストレージの暗号化が解除できずちょっと中途半端な気がします。
Google Pixel 2で遊ぶ その9: Magiskでルート化!
今回はGogle Pixel 2をMagiskを使ってルート化します。あらかじめブートローダのアンロックとTWRPの導入を済ましていたので、MagiskをTWRP上からインストールするだけでルート化は完了しました。

そしてAndroid 9にしたところルート化が無効になってしまったので、再度ルート化しました。

Google Pixel 2で遊ぶ その14: Android 9を再ルート化する
今回はAndroid 9にアップデートしたGoogle Pixel 2をルート化したことを紹介します。Android 9にしたことでTWRPやルート化は無効になってしまいましたが、Android 8で行った手順で無事に復活させることができました。Android 9で初めてルート化する方も同じ手順で簡単にルート化できるのではないかと思います。

そして予想通りではあったのですが、Andorid 10にアップデートしたところルート化が無効になってしまいました。

ルート化の状態

この状態でもMagisk Managerは残っています。

Magisk Managerのアイコン

しかし、ルート化されてないと言うことで「Magiskがインストールされていません」となってしまいます。

Magiskがインストールされていません

また、リカバリーモードにしてみると、開腹状態のDroid君が倒れている画面になってしまい、TWRP(カスタムリカバリ)もクリアされていました。

無効化されたカスタムリカバリ

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TWRPの再インストール

MagiskをインストールするのにTWRPは必要になってきますので、まずはTWRPの再インストールを行います。

手順はAndoird 8の頃と変わらないと思います。詳細は下記を参照してください。

Google Pixel 2で遊ぶ その7: カスタムリカバリの導入
今回はGoogle Pixel 2をルート化すべくカスタムリカバリ(TWRP)をインストールします。ルート化にはTWRPの書き込みは必須ではないですが、今後の作業を考えて書き込んでおきました。ただストレージの暗号化が解除できずちょっと中途半端な気がします。

ここではadbツールが使える前提で手順を紹介していきます。

準備

Pxiel 2のTWRP用のサイトからTWRPのZIPファイルとimgファイルをダウンロードします。

Download TWRP for walleye
Download TWRP Open Recovery for walleye

私が試したときにTWRPは「3.3.0-0」が最新版でした。

TWRPのダウンロード

ダウンロードしたzipファイルはPixel 2のDownloadフォルダへ、imgファイルはadbツールが入ったPC上へコピーしておきます。

また、Pxiel 2の「設定」→「セキュリティ」→「画面ロック」で、「画面ロックの選択」を「なし」にしておきます。

このとき次のようなメッセージが表示されますので「無効にする」を選択します。

デバイス保護を無効化

画面ロックを無効化するのは重要です。

画面ロックが有効になっていると、TWRPからPixel 2内のストレージにアクセスしようとしたときに暗号化されていて正常に読み書きできません。

画面ロックを無効化することで、ストレージの暗号化も解除できます。

なお、画面ロックを「なし」とすると指紋認証データが全て削除されます。指紋認証を使いたいときには、再設定が必要となりますので注意してください。

TWRPでの起動

ここからはadbがインストールされたPC上で行います。

まず下記のコマンドでPixel 2をFastbootモードにします。

adb reboot bootloader

つづいてダウンロードした「img」ファイルを使って、Pixel 2を起動します。

fastboot boot twrp-3.3.0-0-walleye.img

これでしばらく待つとPixel 2でTWRPが起動します。下記のような画面になったら「Install」を選択します。

Installを選択

Install画面では「/sdcard/Download」に移動して「twrp-pixel2-installer-walleye-3.3.0-0.zip」を選択します。

TWRPのインストーラを選択

下記のような画面になったら「Swipe to confirm Flash」を右スワイプしてzipファイルをインストールします。

インストールの実行

インストールが完了したら念のため「Wipe Dalvic」を選択します。

Dalvicデータの消去

「Fail to mount ‘/system’ (Invalid argument)」と「Failed to mount ‘/vendor’ (Invalid argument)」というエラーが出ていますが、無視して大丈夫そうです。

画面下のスライダーを右にスライドします。

消去の実行

キャッシュの消去が終わったら「Reboot System」を選択します。

普通にPixel 2が起動するのを確認しましょう。

Magiskのダウンロード

下記の手順を進める前に「設定」→「アプリと通知」→「詳細」→「特別なアプリアクセス」→「不明なアプリのインストール」で、Magisk Managerに「この提供元のアプリを許可」を有効にしておく必要があると思います。

Magisk Managerにインストールを許可

TWRPのインストールが完了したら、Magisk Managerを起動してみましょう。

このときMagisk Managerが古いとアップデートするように言われるのでアップデートしておきましょう。

下記のような画面になったらMagiskの横の「インストール」を選択します。

Magiskをインストール

確認画面がでたら「インストール」を選択します。

Magiskをインストール

ここで「方法の選択」という画面がでるので「ZIPのみダウンロード」を選択します。

ZIPのみダウンロード

ZIPファイルのダウンロードが完了したら、内蔵ストレージのDownloadフォルダに「Magisk-v19.3(19300).zip」というファイルがあるのを確認しておきましょう。

ダウンロードしたMagiskのzipファイル

Magiskのインストール

ダウンロードしたMagiskのzipファイルはカスタムリカバリ(TWRP)を使ってインストールします。

一度Pixel 2の電源をオフにして、ボリュームダウンボタンを押しながら電源をオンにします。そして下記のような画面になったら「Recovery mode」と表示されるまでボリュームボタンを押します。

Fastbootモード

「Recovery mode」になったら電源ボタンを押します。

リカバリモードを選択

これでTWRPが起動します。TWRPのメイン画面では「Install」を選択します。

Installを選択

Install画面では「/sdcard/Download」に移動して「Magisk-v19.3(19300).zip」を選択します。

Magiskのzipファイルを選択

下記のような画面になったら画面下のスライドバーを右にスライドします。

Magiskをインストール

インストールが終わったら念のため「Wipe Dalvik」を実行しておきます。

Dalvikデータを消去

下のような画面になったら画面下のスライドバーを右にスライドします。

消去を実行

Dalvikデータの削除が完了したら「Reboot System」を選択します。

再起動

ルート化状態を確認する

Magisk Managerを起動してみましょう。「インストール済: 19.3」と表示されていればOKです。

Magiskのインストール完了

念のためRoot Checkerアプリで確認してみましょう。

Root Checker
Root Checker
開発者: joeykrim
金額: 無料

起動して免責事項等に同意したら下記の画面になるので「VERIFY ROOT」を選択します。

ルート化状態の確認

次のようなスーパーユーザリクエストが表示されたら「許可」を選択します。

スーパーユーザースリクエスト

次のように「Conguratulation!」となればルート化が成功しています。

ルート化 OK

後片付け

ルート化が成功してしまえばDownloadフォルダに配置したTWRPとMagiskのzipファイルは不要です。削除してしまっても良いでしょう。

また、TWRPで内蔵ストレージにアクセスするために画面ロックを無効化したと思うので、画面ロックを再設定しておきましょう。

まとめ

今回はAndroid 10にアップデートしたGoogle Pixel 2をルート化したことを紹介しました。

Android 10にしたことでTWRPやルート化は無効になってしまいましたが、Android 8やAndroid 9で行った手順で無事に復活させることができました。

Android 10で初めてルート化する方も同じ手順で簡単にルート化できるのではないかと思います。

コメント

  1. ef より:

    これ、ルートされているようで、実はされていないと思います。
    システムファイル内のアプリとか、削除変更ができないと思います。

    今のMagiskはAndroid10に対応していないと思われます。

    ちなみにAdb sideloadでインストールした場合、エラーの表示は出ませんが上記と同じです。

    • scratchpad より:

      コメントありがとうございます。

      私のroot化の用途ではこの記事の手順で行った手法で十分で、root権限が必要なアプリも動いていますので、困っていなかったりします。

      ちなみに調べてみると「Magisk v20 stable release now fully supports Android 10」となっています。
      https://www.xda-developers.com/magisk-v20-stable-release-android-10-support/

      私はいまMagisk v20.1をインストールしています(この記事の当時はまだMagisk V19.3でしたが)。

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