前回はElephone P8 miniの初期設定と初期状態を紹介しました。
P8 miniは最初からGoogle Playが使える状態なのでベンチマークソフトをインストールして実行してみたいと思います。
今回使用しているElephone P8 miniは通販サイトのGeekBuyingから提供していただきました。
GeekBuyingではElephone P8 miniは2017/07/16時点で135.99ドルで販売していますので、購入にトライしようと思う方は下記サイトを参照してみてください。
このスマホはクーポン・フラッシュセール対象となることも多いので、購入前にはクーポン・セール情報を忘れずにチェックしましょう!
Antutuベンチマーク
AntutuベンチマークはAndroidでは定番のベンチマークソフトです。3Dの性能を見るためAntutu 3DBenchもインストール済みです。
Antutuベンチマークソフトを実行した結果は下記の通りです。ベンチマーク実施時は充電はせずにバッテリで駆動している状態です。
私がこれまで使ってきたスマホと比べると次の通りです。
メーカー | Elephone | Xiaomi | Xiaomi | Xiaomi | Xiaomi |
---|---|---|---|---|---|
モデル | P8 mini | Mi Pad 3 | Mi5s | Redmi Note 4 | Redmi Note 3 Pro |
カテゴリ | 5インチ スマホ |
7.9インチ タブレット |
5.15インチ スマホ |
5.5インチ スマホ |
5.5インチ スマホ |
CPU | MediaTek MT6750T |
MediaTek MTK8176 |
Qualcomm Snapdragon 821 |
MediaTek Helio X20 |
Qualcomm Snapdragon 650 |
トータル | 39607 | 80129 | 146650 | 84917 | 76188 |
3D | 7207 | 15002 | 59329 | 16255 | 18398 |
UX | 16472 | 31846 | 46553 | 36436 | 26366 |
CPU | 12208 | 26538 | 30241 | 25494 | 24686 |
RAM | 3720 | 6743 | 10527 | 6732 | 6738 |
1世代前のハイエンドのMi5s のスコアのおよそ4分の1、ミドルレンジのRedmi Note 4の約半分とかなり厳しいスコアとなりました。
特に、グラフィクス系(3DとUX)で大きく差がついています。
P8 miniでグラフィクスを駆使するゲームを楽しむのは厳しいでしょう。
また、Antutuベンチマークではシステム情報を表示することができますので紹介しておきます。
センサー類では一部のセンサーが省略(サポートしない)となっています。
以前使用していたRedmi Note 4もこんな感じだったので、特殊な用途に使わなければ問題ないのだと思います。
GeekBench 4
CPUコアの性能を測定するベンチマークとしてGeekBench 4を実行してみました。
結果は次の通りです。
もう少しこのスコアをブレークダウンした内容は次のとおりです。
これだけだとわからないので手持ちのスマホ・タブレットのスコアと比較してみます。
メーカー | Elephone | Xiaomi | Xiaomi | Xiaomi | |
---|---|---|---|---|---|
モデル | P8 mini | Mi Pad 3 | Mi5s | Redmi Note 4 | |
カテゴリ | 5インチ スマホ |
7.9インチ タブレット |
5.15インチ スマホ |
5.5インチ スマホ |
|
CPU | MediaTek MT6750T |
MediaTek MTK8176 |
Qualcomm Snapdragon 821 |
MediaTek Helio X20 |
|
Single-Core | Total | 590 | 1596 | 1690 | 1544 |
Crypto | 448 | 1028 | 736 | 1106 | |
Integer | 647 | 1699 | 1471 | 1505 | |
Floating Point | 411 | 1325 | 1583 | 1220 | |
Memory | 764 | 1915 | 2584 | 2226 | |
Multi-Core | Total | 1909 | 3366 | 4216 | 4669 |
Crypto | 2188 | 3463 | 2014 | 4392 | |
Integer | 2597 | 4457 | 4580 | 5925 | |
Floating Point | 1411 | 2580 | 4708 | 4471 | |
Memory | 1039 | 2064 | 3213 | 2211 |
予想はしていましたがこのベンチマークもMi5sやRedmi Note 4に惨敗です。
マルチコアだと若干差は縮まっていますが、それでもかなり処理能力に差があると理解した方がよいでしょう。
PC Mark
次にWindowsで有名なベンチマークソフトのAndroid版を試してみたいと思います。
テストには「Work 2.0」「Computer Vision」「Storage」の3つがあります。「Work」というテストもありますが、これは「Work 2.0」の前身のようです。
結果のスクリーンショットは省略して、手持ちのデバイスとの比較を紹介します。
メーカー | Elephone | Xiaomi | Xiaomi | Xiaomi |
---|---|---|---|---|
モデル | P8 mini | Mi Pad 3 | Mi5s | Redmi Note 4 |
カテゴリ | 5インチ スマホ |
7.9インチ タブレット |
5.15インチ スマホ |
5.5インチ スマホ |
CPU | MediaTek MT6750T |
MediaTek MTK8176 |
Qualcomm Snapdragon 821 |
MediaTek Helio X20 |
Work 2.0 | 3088 | 4542 | 6077 | 4633 |
Computer Vision |
1612 | 2744 | 3306 | 2567 |
Storage | 2759 | 3929 | 2894 | 4146 |
Work | 4169 | 5765 | 完走せず | 5839 |
Work 2.0はWebブラウジングやドキュメント閲覧時のパフォーマンスです。Mi Pad 3とRedmi Note 4の3分の2、Mi5sの半分という感じです。
Cmputer Visionは画像処理などのパフォーマンスです。こちらも同様にMi Pad 3とRedmi Note 4の3分の2、Mi5sの半分という感じでしょうか。
Storageについては意外と検討しています。
GeekBenchのようなCPU能力を比較するベンチマークでは、Mi Pad 3やRedmi Note 4の3分の1という大差がつきましたが、PC Markの様な実際のアプリの動作を考慮したベンチマークではスコアの差が小さくなった点には注意しておきたいところです。
3D Mark – Ice Storm Extreme
最後にゲーム向けのベンチマークである3D Markから「Ice Storm Extream」を実行してみます。
Ice Storm Extremeを選択したのはこのテストがローコスト向けのAndroidスマホをカバーしているからです。
このベンチマークもスクリーンショットは省略して、手持ちのデバイスとの比較を紹介します。
メーカー | Elephone | Xiaomi | Xiaomi |
---|---|---|---|
モデル | P8 mini | Mi5s | Redmi Note 4 |
カテゴリ | 5インチ スマホ |
5.15インチ スマホ |
5.5インチ スマホ |
CPU | MediaTek MT6750T |
Qualcomm Snapdragon 821 |
MediaTek Helio X20 |
Ice Storm Extreme | 5609 | 12808 | 7375 |
Graphics score | 5209 | 13403 | 6934 |
Physics score | 7668 | 11084 | 9484 |
Graphics test 1(fps) | 29.2 | 59.5 | 35.8 |
Graphics test 2(fps) | 18.5 | 57.1 | 26 |
Physics test(fps) | 24.3 | 35.2 | 30.1 |
OS Version | 7.0 | 7.1.2 | 6.0 |
さすがにハイエンドのMi5sにはかないませんが、意外ととRedmi Note 4に近い値(全体的に70~80%)となりました。
正直なところもっと差がつくと思っていました。
3Dグラフィクスの描写にはOpenGL ESを使っているはずなのですが、このOpenGL ESに最適化されているのかもしれません。
まとめ
今回はElephone P8 miniでベンチマークソフトを動かして手持ちの製品と比較してみました。
P8 miniが搭載しているMT6750Tはミドルレンジ向けのCPUということもあってその位置づけに相応のスコアとなってしまいました。このスコアを見る限りサクサクという動作は厳しいかと思いきや、実際の動作はまずまずです。実動作では4GBというRAMが効いているのかもしれません。
次回はP8 miniのカメラ機能を調べてみます。
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