今回は中華タブレットメーカーとして有名なChuwiが出すデスクトップPC・Hi Gameの試用レポートをお届けしたいと思います。
Hi Gameは、現時点ではクラウドファンディングサイトMakuakeで出資者を募集中というステータスですが、今回はメーカーのご厚意により短期間の試用を行うことができました。
今回紹介するChuwi Hi Gameはクラウドファンディングサイトを終了し、Amazonで購入可能になっています。
興味がある方は確認してみてください。
Hi Gameとクラウドファンディング
今回紹介するChuwi Hi GameはクラウドファンディングサイトMakuakeで資金を募集しています。
クラウドファンディングというと、アイデアがあっても資金がないベンチャーが製品化を進めるために資金を集めるのが基本ですが、最近は資金があるメーカーがプロモーションの一環としてクラウドファンディングサイトを利用する場合があります。
今回のHi Gameはこの後者のパターンになります。
実は半年ほど前にHi Gameは海外のクラウドファンディングサイトIndiegogoで同様のプロモーションを行っています。
Hi Gameのスペックと価格
まずはHi Gameのスペックを紹介しておきます。
外観 | カラー | スペースグレー | |
---|---|---|---|
素材 | 金属 | ||
フォームファクタ | Mini | ||
サイズ | 173×158×73mm | ||
重量 | 1300g | ||
プロセッサ | CPU | 第8世代 Intel Core i5-8305G | 第8世代 Intel Core i7-8709G |
プラットフォーム | Kabe Lake-G | Kabe Lake-G | |
プロセス | 14nm | 14nm | |
コア/スレッド | 4コア/8スレッド | 4コア/8スレッド | |
ベースクロック | 2.8GHz | 3.1GHz | |
最高クロック | 3.8GHz | 4.1GHz | |
グラフィック | モデル | Radeon Rx Vega M GL | Radeon Rx Vega M GH |
アーキテクチャ | Vega M | Vega M | |
ユニット数 | 20 | 24 | |
ベースクロック | 931MHz | 1063MHz | |
最高クロック | 1011MHz | 1190MHz | |
メモリ帯域 | 179.2GB/s | 204.4GB/s | |
キャッシュメモリ | 4GB HBM2 | 4GB HBM2 | |
メモリ/ストレージ | メモリ | 8GB DDR4-2400×1 | |
拡張メモリ | SO-DIMMスロット×2 (最大32GB) | ||
ストレージ | 128GB M.2 SSD | 256GB M.2 SSD | |
拡張ストレージ | M.2 22×42/80 × 1 2.5インチ SATA3×1 |
||
I/O | USBポート | USB3.0×5 | |
Thunderbolt 3 ポート | Thunderbolt 3×1 (USB Type-C) | ||
HDMIポート | HDMI2.0×2 (最大4096×21560@60Hz) | ||
Displayポート | DisplayPort 1.3×2 (最大4096×21560@60Hz) | ||
LAN | 100/1000Mbps Ethernet×1 | ||
マイク | 1 | ||
ヘッドフォン | 1 | ||
電源 | 19V/9A DC入力 | ||
ネットワーク | Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac | |
Bluetooth | Bluetooth 4.2 | ||
OS | Windows 10 Home 64bit |
文字と数値で書くよりもMakuakeにある特徴を説明するアイコンの方がわかりやすいかもしれません。
現在、Makuakeで申し込み可能な価格は次のようになります。
Core i5-8305G | Core i5-8709G | |
---|---|---|
128GB SSD | 92,000円 | 118,500円 |
256GB SSD | 108,800円 | N/A |
この価格はMakuakeでの先行予約販売のような物なので、正式発売(希望小売価格)では3割ほど値段が高くなります。
以降の記事をみて購入したいと思った方は早めに申し込んでおく方が良さそうです。
Hi Gameの紹介
早速Hi Gameを実物の写真を使って紹介していきます。
Hi Gameのパッケージ
まずはパッケージです。約25cm四方の正方形のパッケージです。
ちょっと反射してしまっていますが、中央に赤字で「Hi Game」というロゴが入っているが特徴です。
裏側にはスペックが書かれたシールが貼られています。
今回試用したHiGameのスペックは、Intel Core i7-8709G・RAM 8GB・SSD 256GBということになります。
また、日本の技適のマークが入っていることも注目です。Hi GameはWi-FiとBluetoothを内蔵していますが、ちゃんと日本の規格をクリアしているので、日本国内で使っても電波法違反にはなりません。
パッケージを開けるとHi Game本体が出てきます。
内容物を取り出したのが下の写真です。
それぞれ次の通りになります。
- Chuwi Hi Game本体
- ACアダプター
- 電源コード
- SATA変換ケーブル
- 2.5インチHDD固定用ネジ
- 説明書
- 保証書
- 検査証明書
DVD等は入っておらず、付属品は最低限に抑えている感じです。
Hi Game本体の外観
Hi Gameの本体はシンプルなメタルボディです。
本体上面には中央にChuwiのロゴが入っています。
右下にあるロゴシールは、CPUとしてのIntelのロゴとGPUのしてのRadeonのロゴを組み合わせた物です。
Gaming PCとするだけあって、GPUにはIntelの物ではなく、定評のあるAMD Radeonを採用しています。
底面にはファンが2機装着されています。これだと通気・排気のエアフローが心配になりますが、ゴム足の厚さが0.7mmほどあるので、底面にはスペースが確保されることになります。
底面の印刷でも技適のマークが確認できます。
正面側には右上に電源ボタンとThunderbolt3.0ポートが用意されています。
Thunderbold3.0はUSBポートとしてもDisplayポートとしても使えるために、1ポートしかありませんが自由度は高そうです。
上の写真では左半分がダークグレーになっていますが、これは単なるデザインです。スピーカーが内蔵されていると言うことはありません。
背面には様々なポートが用意されています。
左から
- 上: スピーカー、下: マイク
- 上: USB 3.0、下: LAN
- 上: HDMI、下: Displayポート
- 上: HDMI、下: Displayポート
- 上下: USB 3.0
- 上下: USB3.0
- 電源入力
となります。
ディスプレイの出力が背面に4つもあるのが珍しいと思います。全面のThunderboldをも食われると全部で5台のディスプレイをつなげられることになります。
なお背面のスリットに右半分は通気口となっています。
側面は両面とも同じデザインです。
側面には通気口となるスリットが入っています。
両脇が足となるので、縦置きにしても通気口を塞がないデザインになっています。
Hi Gameのサイズと重さ
Hi Gameはコンパクトサイズをうりにしています。側面のサイズは173×158mmです。
何と比べたらわかりやすいのか迷ったのですが、とりあえず手元にあったパスポートと比較してみました。
幅はちょうどパスポート2冊分、縦はパスポートよりやや長くなります。
500mlのペットボトルと比べたのが下の写真です。こちらの方がわかりやすいかもしれません。正面から見たサイズだとペットボトルとほぼ同等というぐらいでしょうか。
もちろん奥行きはペットボトルより長くなりますが・・・
さすがに持ち歩こうとは思いませんが、車移動であれば簡単に移動できそうです。
重さはほぼスペック通りでした。
Hi Gameの付属品
Hi Gameの付属品を確認していきます。
まずはHi Gameに電源を供給するためのACアダプタと電源ケーブルです。
これがかなり大きいです。
ACアダプタのボックス部分のサイズは153×75×30mmです。重さも650グラムを超えます。
本体と合わせると2kgほどになります。
Hi Gameを持ち歩こうとする人がるのかどうかは微妙なところですが、持ち歩くとするとこのACアダプタが邪魔になることは間違いないと思います。
その他の付属品は2.5インチHDDを接続するためのSATAケーブルと、ネジがあります。
SATAケーブルちょっと特殊なことがわかると思います。このSATAケーブルとネジについては次回説明します。
Hi Gameの取扱説明書
Hi Gameには説明書が付属していますが、メイン部分は中国語と英語になっています。
英語の部分のみ貼り付けておきます。
ただし、注意事項については日本語で記載されています。
まとめ
今回は中華メーカーChuwiによる超コンパクトゲーミングPC・Hi Gameの外観などを紹介しました。
Hi GameはいままさにクラウドファンディングサイトのMakuakeで予約を受け付けている注目のコンパクトPCです。
ACアダプタのサイズが大きいのが少し気になりますが、本体のサイズは宣伝通りのコンパクトさでした。
次回はHi Gameの拡張性について紹介します。
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