中華Pad(TECLAST P81HD)を試す その14 ICSでベンチマーク

試したことをとりあえずメモに! 中華Androidタブレット
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Android 4.0(ICS: Ice Cream Sandwich)に更新したTECLAST P81HDがそこそこ使えそうなので、ベンチマークテストを実行してみます。

使うソフトは

の3つです。今回はまず「Quadrant Standard」から。

ちなみに購入直後のTECLAST P81HDでの実行結果は「中華Pad(TECLAST P81HD)を試す その4 ベンチマーク」と「中華Pad(TECLAST P81HD)を試す その5 ベンチマーク2」で記載しています。

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Quadrant Standardのインストール

まずはGoogle Playにアクセスしてインストールします。

ちゃんとGoogleアカウントをTECLAST P81HDに登録しておけば、GoogleアカウントにログインしたPCのブラウザからもインストールすることができます。その場合、端末の名前が「Unknown Full AOSP on Rk29SDK」となっているので注意してください。

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Quadrant Standardの実行

早速実行すると・・・2回実施して2回とも1400の後半になりました。

Quadrant Standardの実行結果

Quadrant Standardの実行結果の比較

購入直後の状態(Android 2.3)とAQUOS PHONE SH-12Cと比較してみましょう。

TECLAST P81HD
(Android 4.0.1)
TECLAST P81HD
(Android 2.3.1)
AQUOS PHONE SH-12C
(Android 2.3.3)
Total 1468 1619 1422
CPU 1273 1303 2803
Memory 2739 2412 1433
I/O 2217 3071 815
2Dグラフィクス 146 254 667
3Dグラフィクス 964 1056 1394

全体的にスコアが悪くなっています。特にI/Oの低下と2Dグラフィクスの低下が気になるところです。

Quadrant Standardによるシステム情報

Quatrant Standardが表示できるシステム情報を確認してみます。購入直後のTECLAST P81HDのシステム情報と異なる部分については、購入直後のときの表示を黄色で追記しました。

システム全体

Android自体のバージョンが2.3.1から4.0.2に上がったので、「System」の部分の各数値が大きくなっています。

気になるのは「Memory」の部分です。使用可能メモリを「Free + Inactive」とすると、Android 4.0に更新したものでは「38940 kB」、購入直後では「153176 kB」です。その差は100MB以上です。Android 4.0になってシステムが肥大化し、メモリを圧迫しているのが良くわかります。これがベンチマークのスコアが悪くなっている要因かもしれません。

なお、Totalのサイズもわずかに変わっていますが、これはLinuxカーネルやドライバのサイズが変わったためと思います。

システム情報

グラフィクス

グラフィクス関係の情報です。解像度が縦48ドット小さくなっています。これはおそらく画面下部のステータスバー(?)の領域分だと思います。

購入直後の状態でも同様のステータスバー的なものがありましたが、それはあくまでもフルスクリーンが使えるAndroid 2.3上にアプリケーションとして構築していたのでしょう。一方、Android 4.0では、画面下部のステータスバーはAndroidシステムの管理領域となっていてアプリケーションからは自由に使えないため、解像度の値から控除されているのだと思います。

もう一点は、OpenGL ESのAPIが変更になっています。「GL_OES_EL_image_external」が追加となり、「GL_OES_texture_nopot」が削除されています。

グラフィクス情報1

グラフィクス情報2

センサー・インターフェース

センサー類が3つ減っています(「Gravity Sensor」「Linear Acceleration Sensor」「Rotation Vector Sensor」)。ちゃんと画面も姿勢に応じて回転しますし、センサー類が減った影響は良くわかりません。

また、ネットワークのほうではIPv6対応になったようです。

センサー・インターフェース

まとめ

残念ながらQuadrant StandardのスコアはICS(Android 4.0)にアップデートしたところスコアが低下してしまいました。

当然ながらハードウェアは変化がないので、ソフトウェア的な要因なのは間違えありません。おそらく、ICS(Android 4.0)はメモリが大食いのため、メインメモリが512MBしかないTECLAST P81HDで動かすのは少々苦しい、というところだと思います。

残る「Vallamo Mobile Web Benchmark」と「Smartbench 2012」は次回行いたいと思います。

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