2022/06/18 追記
次世代ハイエンドモデルOpenRun Proを試してみました!
2022/06/17 追記
この記事で紹介したAeropexは販売終了となりました。
後継モデルは「OpenRun」になります。
また上位モデルとなる「OpenRun Pro」も発売されました。
前回はAftershokz社の骨伝導ヘッドホンAeropexを入手したことを紹介しました。
今回はこのヘッドホンを実際に使った様子を紹介したいと思います。
実際に使ってみる
前回の記事で製品と付属品の紹介が終わったので早速使って見ます。
充電
まずは充電をしておきましょう。
専用の充電ケーブルをAeropexに装着して、充電ケーブルをUSBチャージャーに接続します。もちろんPCのUSBポートでもかまいません。
充電が始まるとAeropexのLEDが赤色に点灯します。
しばらく放置して満充電となればこのLEDが青色に変わります。
これで充電完了です。
ペアリング
ペアリングはまずAeropexが電源オフであることを確認して、ボリューム+ボタンを5秒以上長押しします。
これでAeropexのLEDが赤色と青色に交互に点滅します。
この状態になったスマートフォンでBluetoothデバイスの追加を行います。Anrdroidであれば「設定」→「接続済のデバイス」→「新しいデバイスとペア設定する」あたりにそのメニューがあります。
このメニューを選択 してちょっと待つと、利用可能なデバイスとして「Aeropex by AfterShokz」が表示されるはずです。
この「Aeropex by AfterShokz」を選択するとペアリングをすることができます。
私の場合は通話先と通話履歴へのアクセス許可の確認がでましたが、私はこちらはチェックしないまま「ペア設定する」を選択しました。
下の画面のようになればペアリング完了です。
なおAeropexのバッテリーレベルは上のスクショのようにスマートフォンから確認することができます。
装着!
Aeropexの装着は簡単です。
左右の湾曲している部分が耳の上にかかるようにして装着します。そして音が出る部分を耳の前のくぼみに当たるように位置を調整します。
つけている様子はパッケージの写真の通りになります。
あとはペアリングをしていればスマートフォンが出力する音がAeropexから聞こえてきます。
使用感
短時間でありますがAeropexを使った感想を紹介します。
あくまでも個人の感想ですので、参考程度と考えてもらえれば幸いです。
装着感
私の場合、装着するとAeropexの首の後ろの部分は余る形になります。この状態でも、両耳にかかっているのと、全体的に内側への圧力があるので、Aeropexは固定されます。首を振ったり走ったりする程度ではずれることはなさそうです。
インイヤー型のイヤホンのようにイヤーピースのサイズを調整をする必要が無いのも、面倒な作業が要らないので良いと感じました。
ただ、人によってはAeropexの内側への圧力が気になる方もいるかもしれません。
私も長時間使っているとやや締め付け感を感じるようになりました。個人的には使っているうちにもう少し緩くなるといいなと思っています。
もう一つの気になる点として、首の後ろに部分(ネックバンドの部分)が浮いてしまうということです。パッケージの写真でいえば赤で囲った部分です。
このため背の高いソファに寝そべったり、ベッドで横になったときなどはネックバンドの部分がぶつかってしまって、Aeropexがずれてしまいます。
このような状況での利用はAeropexのコンセプトとは異なるので、割り切った方が良さそうです。
音質
私は骨伝導のヘッドホンを使ったのが初めてでした。
そのため音がどのように聞こえるのか興味があったのですが、第一印象は「クリアな音」という印象を受けました。骨伝導ということによる違和感はまったく感じません。
また、私が音質にはこだわりがないせいか、音質に不満もありません。
音質は個人の好みである部分は大きいと思いますが、こだわりがない方なら問題ないのではないかと思います。
遮音性・没入感
骨伝導ということで耳を塞がないので、耳には外部の音がそのまま入ってきます。
従って、Aeropex自体には遮音性はなく、Aeropexの音と耳から入ってくる音がミックスして聞こえてきます。そのため、映画や音楽を鑑賞する際の没入感はイマイチです。
しかしこれは骨伝導ヘッドホンの仕組みから考えれば当然のことです。
むしろ同時に外部の音が聞こえるのが様々な局面でメリットとなるはずです。例えば、
- ジョギングなどをしているときに自転車のベルが聞こえる
- Aeropexで音楽を聴きながら仕事・勉強をしているときにインターホンや内線電話呼び出し音が聞こえる
- Aeropexで音楽を聴きながら会話できる
などがが可能です。もちろん、Aeropexの音量を上げすぎないという条件は付きますが。
耳栓をして耳を塞げば外部音を遮断できるので、没入感は確実に上がります。ただ、それもなんだか面倒な気がします。
やはりAeropexは骨伝導テクノロジーのメリットを最大に活かすシーンで利用したいところです。
音漏れ
Aeropexを知って気になったのは音漏れがあるかどうかでした。
というのもインイヤー型のように音が出る部分が耳の穴の中に入るわけではなく、露出しているため音漏れがしやすい気がしたからです。一方、Aeropexの音の伝達の方式は、空気を震わせるのではなく、骨に振動を与える方式なので音漏れがしにくい気もします。
実際に試してみると、Aeropexの音量をかなり大きくすると音漏れをしますが、通常の音量でつかえば音漏れを感じませんでした。
骨伝導だから音漏れをしやすいとか音漏れをしにくいとかではなく、常識的な音量で使いましょう、ということになります。
まあ、ジョギング中などのAeropexが想定しているシーンでは、そもそも音漏れを配する必要が無いのですが・・・
操作性
Aeropexの操作は右側の音量上下ボタンと左側のマルチボタンで行います。
ボタンの数が少ないので手探りで操作をすることができます。
マルチボタンに割り当てられた機能が多いですが、最も使うであろう音楽の停止・再開がプッシュ一回に割り当てられているので問題なさそうです。
通話
Aeropexの右耳側にはマイクが内蔵されています。
マイクが口から離れたところにあって大丈夫かと思いますが、通話をしてみると普通に相手に声が届きます。
スマートフォンでもマイクが下側ではなく上側にある機種もあるぐらいですので、このような配置でも問題なさそうです。
通話をしながらの利用がどれだけあるかわかりませんが、万が一のために通話ができるようになっているのはよいと思います。
総合評価
Aeropexを試してみると、非常にユニークな製品であることがわかります。
ジョギング中などの骨伝導の長所が活かせるシーンであれば、Aeropexは間違いなく快適に利用することができ、Quality of Lifeを上げてくれるはずです。
また汗などが付いても水洗いができますし、そもそも耳の中に入れる必要が無いので汚れも付きにくいはずです。
一方で、航空機や長距離バスなどリラックスした体勢で音楽や動画に集中したい状況では、Aeropexの良さは活かされません。
従って、APEXPROを購入するかどうかは「自分のヘッドホンの使用シーンに合っているか」がかなり重要になります。
もう一つの問題は約2万円という価格です。中華BluetoothイヤホンがAmzonで数千円で買える昨今ではかなり高い部類に入るヘッドホンと思います。
しかし最も売れているヘッドホンと言われるAirPods Proは三万円以上します。つまりヘッドホンでも使い勝手・ブランドなどの条件が合えば数万円以上の価値を見いだす方が多いと言うことです。
Aeropexにも、骨伝導テクノロジーというユニークな特色がありますので、自分の使用シーンに合う場合は2万円という価格も納得できるものと言えるのではないかと思います。
まとめ
今回は骨伝導テクノロジーを採用したヘッドホンであるAftershokz社のAeropexというヘッドホンを紹介しました。
骨伝導により耳を塞ぐことなく音楽を聴けるようになるので、ジョギング中など外部の音が必要な状況下でも安全に音楽を聴くことができます。
またIP68の防水性能や清掃しやすいデザインなど、スポーツシーンにベストマッチのヘッドホンではないかと思います。
次回はメモリカードリーダを紹介します。
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