新たにEKENの上位モデルEKEN H6sを入手しました! この機種は4K撮影にも対応し、手ぶれ補正機能もあります。
EKEN H6sのレビューは下記になります。
新たなアクションカムAndoer AN5000入手しました。このカメラはジャイロセンサーによる揺れキャンセル機能があります。
Andoer AN5000のレビューは下記になります。
2017/05/01 追記
新たな中華アクションカムElephone ELECAM Explorer Sを入手しました。
ELECAM Explorer Sのレビューは下記になります。
前回は格安の中華アクションカムEKEN H9の設定を行いました。
今回は実際に撮影をして気になる画質を見てみようと思います。
画角
EKEN H9の売りの一つが170度と画角です。170度というとほぼ180度ですのでカメラの前面がほとんど撮影できることになります。
そこでカメラから20cmほど離れたところに約10cm間隔で置物を置いて、撮影してみたのが下記の写真です。
この写真は静止画モードの最高画質である12メガピクセル(4000×3000)で撮影しました。3個の置物がほぼとらえられていることがわかります。
さらに同じ位置からFHD(1920×1080)で動画を撮影すると次のように移ります。動画の方が静止画より広く映ります。これは静止画のデータは左右をカットして生成されているからです。
比較のため同じ位置からCANONのPowerShot S110(広角端)で撮影してみました。
PowerShot S110は35ミリ換算で広角端は24mm相当と割と広角に強いカメラですが、左右の置物が完全に切れてしまっています。
EKEN H9の170度というのはちょっと盛りすぎな気もしますが、広角に強いことは確かなようです。
ただし、拡大してみるとわかるように画質はイマイチです。縮小してSNSにアップロードしたりする程度ならよいかと思いますが、印刷に使うのは厳しそうです。
画像の歪み
広角レンズの宿命ともいえる歪みを調べてみます。
1cm方眼の工作マットがあったので、工作マットの全体が入るように撮影してみました。
下記が静止画です。
動画の場合は次のようになります。かなり歪みます。
同じものをPowerShot S110で撮影すると次のようになります。ズームは使っていません。
差は歴然としています。
しかしこのサンプルは歪みがかなり目立つものと考えてください。風景画像など、遠景を撮影した場合はそれほど目立たなくなります(このページ後半の動画でお確かめください)。
また、広角のゆがみ効果を映像を映像を作るという手もあると思います。
画像のゆがみについては広角撮影とのトレードオフなので許容してよいと思います。
動画の画質
一番気になる動画の画質です。
いくつかサンプルを撮影してYoutubeに上げておいたのでリンクを張っておきます。
ただ、データが消えてしまったり、うまく撮影できなかったりして、一部の記録フォーマットのサンプルしかありません。特に4Kについては撮影したのですが、撮影中にカメラがシャットダウンしてしまったりして、残念なことにデータが残っておりません。
1280×720@60fps
Youtubeの画像は次の通りです。
VLC Playerでコーデック情報を調べると次のようになります。
ファイルフォーマットはMOV、ビットレートは約30Mbpsです。ファイルサイズは10秒で37.6MBとなっています。
滝の映像ということで、画面内で変化する領域が多く、また、細かい水しぶきもあるため、★動画としてはかなり難しい(データを処理するのが難しい)部類★に入ると思います。また逆光のためコントラストにも厳しいです。
しかし、記録フォーマットが1280×720ということもあって、処理に余裕があるのか、何とかみられる画質になっています。気になるところといえば、画面中央やや右の木陰部分でブロックノイズが出ている点です。
1920×1080@30fps
上記の画像と同じポイントで1920×1080@30fpsで撮影したのがこの映像です。
ファイルフォーマットはMOV、ビットレートは約35Mbpsです。ファイルサイズは10秒で44.4MBとなっています。
フレームレートが30fpsということもあり、このような動きが激しい映像ではちょっとチラつき・カクつきを感じます。その他の所感は1280×720のときと同じです。
また、FHD@60fpsでも撮影したと記憶しているのですが、データが残っていませんでした。FHD@60fpsでも処理が間に合わず、記録されていなかったのかもしれません。
2.7K@15fps
2.7Kというのは解像度2704×1524の動画です。あまり聞かない言葉ですが、EKEN H9のスペックではこのように記載されています。
Youtubeは2.7Kというフォーマットはサポートしていないので、2560×1440に変換されてしまいます。
ファイルフォーマットはMOV、ビットレートは約49Mbpsです。ファイルサイズは15秒で90.2MBとなっています。
やはりフレームレートが15fpsだと厳しいものがあります。川をゆっくり移動している船上からの撮影なのですが、波の流れなどがスムーズさに欠けます。
アクションカムで15fpsというのはどのような状況で使うのか、非常に疑問がのこるスペックです。
1920×1080@30fps
上記の2.7K動画と同じ状況で撮影したものです。
ファイルフォーマットはMOV、ビットレートは約13Mbpsです。ファイルサイズは15秒で26.3MBとなっています。
15fpsの映像に比べだいぶ自然に見えます。やはりフレームレートとして最低でも30fpsは必要なのではないかと思います。ビットレートが滝の映像のときと比べ同じ1080@30fpsでも3分の一近くになっています。
このような変化の少ない映像ならばEKEN H9でも余裕を持って処理できるのだと思います。
まとめ
今回は中華アクションカムEKEN H9の画像を紹介しました。
ウリの広角レンズは確かに広い範囲を映せますが、その代償として画像のゆがみが大きく出てしまいます。また、動画の品質もとりあえず撮影はできているものの「きれい」という品質には至りません。
次回はしばらく使った感想を紹介して中華アクションカムEKEN H9編を終わりにしたいと思います。
コメント
これからアクションカムを購入しようとしてる者です。たまたま検索でひっかかったので、コメントさせて頂きます!
分からないのですが、H9とH9Rの違いは何か分かりますか?ちなみに新しい方はどちらでしょうか?
コメントありがとうございます
私も以前ざっと調べたことがあるのですが、H9とH9Rの違いはわかりませんでした。
多分ですが、違いはH9Rにはリモコンが付属する点ではないかと思います。
公式サイトを見るとH9はすでに乗っていないので、H9Rのほうが新しいのだと思います。
http://www.eken.com/4k-wifi-cam
返信ありがとうございます!
やっぱりそうですか!ありがとうございましたm(__)m