中華アクションカムEKEN H9で遊ぶ その3: 撮影画質

撮影データ カメラ
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前回は格安の中華アクションカムEKEN H9の設定を行いました。

今回は実際に撮影をして気になる画質を見てみようと思います。

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画角

画像をクリックると元画像データを見ることができます。

EKEN H9の売りの一つが170度と画角です。170度というとほぼ180度ですのでカメラの前面がほとんど撮影できることになります。

そこでカメラから20cmほど離れたところに約10cm間隔で置物を置いて、撮影してみたのが下記の写真です。

この写真は静止画モードの最高画質である12メガピクセル(4000×3000)で撮影しました。3個の置物がほぼとらえられていることがわかります。

EKEN H9による静止画の撮影範囲

さらに同じ位置からFHD(1920×1080)で動画を撮影すると次のように移ります。動画の方が静止画より広く映ります。これは静止画のデータは左右をカットして生成されているからです。

EKEN H9による動画の撮影範囲

比較のため同じ位置からCANONのPowerShot S110(広角端)で撮影してみました。

PowerShotS110による撮影範囲

PowerShot S110は35ミリ換算で広角端は24mm相当と割と広角に強いカメラですが、左右の置物が完全に切れてしまっています。

EKEN H9の170度というのはちょっと盛りすぎな気もしますが、広角に強いことは確かなようです。

ただし、拡大してみるとわかるように画質はイマイチです。縮小してSNSにアップロードしたりする程度ならよいかと思いますが、印刷に使うのは厳しそうです。

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画像の歪み

広角レンズの宿命ともいえる歪みを調べてみます。

1cm方眼の工作マットがあったので、工作マットの全体が入るように撮影してみました。

下記が静止画です。

EKEN H9による静止画撮影時のゆがみ

動画の場合は次のようになります。かなり歪みます。

EKEN H9による動画撮影時のゆがみ

同じものをPowerShot S110で撮影すると次のようになります。ズームは使っていません。

PowerShotS110による撮影時のゆがみ

差は歴然としています。

しかしこのサンプルは歪みがかなり目立つものと考えてください。風景画像など、遠景を撮影した場合はそれほど目立たなくなります(このページ後半の動画でお確かめください)。

また、広角のゆがみ効果を映像を映像を作るという手もあると思います。

画像のゆがみについては広角撮影とのトレードオフなので許容してよいと思います。

動画の画質

一番気になる動画の画質です。

いくつかサンプルを撮影してYoutubeに上げておいたのでリンクを張っておきます。

ただ、データが消えてしまったり、うまく撮影できなかったりして、一部の記録フォーマットのサンプルしかありません。特に4Kについては撮影したのですが、撮影中にカメラがシャットダウンしてしまったりして、残念なことにデータが残っておりません。

1280×720@60fps

Youtubeの画像は次の通りです。

VLC Playerでコーデック情報を調べると次のようになります。

720p60

ファイルフォーマットはMOV、ビットレートは約30Mbpsです。ファイルサイズは10秒で37.6MBとなっています。

滝の映像ということで、画面内で変化する領域が多く、また、細かい水しぶきもあるため、★動画としてはかなり難しい(データを処理するのが難しい)部類★に入ると思います。また逆光のためコントラストにも厳しいです。

しかし、記録フォーマットが1280×720ということもあって、処理に余裕があるのか、何とかみられる画質になっています。気になるところといえば、画面中央やや右の木陰部分でブロックノイズが出ている点です。

1920×1080@30fps

上記の画像と同じポイントで1920×1080@30fpsで撮影したのがこの映像です。

1080p30

ファイルフォーマットはMOV、ビットレートは約35Mbpsです。ファイルサイズは10秒で44.4MBとなっています。

フレームレートが30fpsということもあり、このような動きが激しい映像ではちょっとチラつき・カクつきを感じます。その他の所感は1280×720のときと同じです。

同じポイントで4K@10fps、2.7K@15fpsで撮影してみましたが、撮影中にカメラが勝手にシャットダウンしてしまいました。おそらく、このようなデータ処理負荷が高い被写体の場合、EKEN H9では処理速度が追い付かず4Kや2.7Kでは撮影ができないのではないかと思います。

また、FHD@60fpsでも撮影したと記憶しているのですが、データが残っていませんでした。FHD@60fpsでも処理が間に合わず、記録されていなかったのかもしれません。

2.7K@15fps

2.7Kというのは解像度2704×1524の動画です。あまり聞かない言葉ですが、EKEN H9のスペックではこのように記載されています。

Youtubeは2.7Kというフォーマットはサポートしていないので、2560×1440に変換されてしまいます。

27K

ファイルフォーマットはMOV、ビットレートは約49Mbpsです。ファイルサイズは15秒で90.2MBとなっています。

やはりフレームレートが15fpsだと厳しいものがあります。川をゆっくり移動している船上からの撮影なのですが、波の流れなどがスムーズさに欠けます。

アクションカムで15fpsというのはどのような状況で使うのか、非常に疑問がのこるスペックです。

1920×1080@30fps

上記の2.7K動画と同じ状況で撮影したものです。

1080

ファイルフォーマットはMOV、ビットレートは約13Mbpsです。ファイルサイズは15秒で26.3MBとなっています。

15fpsの映像に比べだいぶ自然に見えます。やはりフレームレートとして最低でも30fpsは必要なのではないかと思います。ビットレートが滝の映像のときと比べ同じ1080@30fpsでも3分の一近くになっています。

このような変化の少ない映像ならばEKEN H9でも余裕を持って処理できるのだと思います。

まとめ

今回は中華アクションカムEKEN H9の画像を紹介しました。

ウリの広角レンズは確かに広い範囲を映せますが、その代償として画像のゆがみが大きく出てしまいます。また、動画の品質もとりあえず撮影はできているものの「きれい」という品質には至りません。

次回はしばらく使った感想を紹介して中華アクションカムEKEN H9編を終わりにしたいと思います。

コメント

  1. Airi より:

    これからアクションカムを購入しようとしてる者です。たまたま検索でひっかかったので、コメントさせて頂きます!
    分からないのですが、H9とH9Rの違いは何か分かりますか?ちなみに新しい方はどちらでしょうか?

    • scratchpad より:

      コメントありがとうございます

      私も以前ざっと調べたことがあるのですが、H9とH9Rの違いはわかりませんでした。
      多分ですが、違いはH9Rにはリモコンが付属する点ではないかと思います。

      公式サイトを見るとH9はすでに乗っていないので、H9Rのほうが新しいのだと思います。
      http://www.eken.com/4k-wifi-cam

  2. Airi より:

    返信ありがとうございます!
    やっぱりそうですか!ありがとうございましたm(__)m

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