前回は中華通販のCafagoから入手したドライブレコーダーのYi Compact Dashcamの動作確認をしてみました。
今回はこのドラレコのファームウェアを更新してみたいと思います。
ファームウェアの更新に失敗するとドラレコが動作しなくなる可能性があります。
問題が発生しても責任は負えませんので、自己責任でお試しください。
今回紹介するドラレコYi Compact Dashcamは海外通販のCafagoから提供していただきました。
実はこの製品を入手したのは結構前で、この製品は残念ならがCafagoでは売り切れとなっていました。
他のモデルをCafagoから買ってみたいという方は下記を参照してみてください。
中国語版から国際版に書き換える→失敗
試してみた結果、シリアル番号が「CCBAA」で始まるYi Compact Dashcamでは、国際版に書き換えられないことがわかりました。
インターネットでいろいろ調べたところ、中国語版から国際版に書き換える手順は
- シリアル番号を書き換える
- 国際版のレスキュー用ファームウェアを書き込む
- 国際版のアップグレード用のファームウェアを書き込む
となるようです。
とりあえず試してみます。
シリアル番号を書き換える
Yi Compact Dashcamのシリアル番号は本体メニューの最後の項目で確認できます。
このシリアル番号の7・8文字目が「CN」となっているのが中国語版です。
中国語版だと国際版のファームウェアを書き込めないそうなので、まずはこれを書き換える必要があります。
まず手持ちのPCで3つのファイルを作ります。
- ファイル名が「engmode」の空ファイル
(拡張子も不要なので、Windowsでは拡張子を表示するモードにして拡張子がないことを確認してください) - ファイル名が「AAA222CCC.txt」のテキストファイル
(内容は後述します) - ファイル名が「SN.txt」のテキストファイル
(内容は後述します)
2と3のテキストファイルの内容は同一で、「シリアル番号の先頭14文字」かつ「CN」を「US」に書き換えた内容になります。
私の場合だと
CCBAAHUSBR1744
という内容になります。
改行は不要です。この一行だけの内容にしてください。
3つのファイルができたら、Yi Compact Dashcamで使用しているmicroSDカードのルートディレクトリにコピーしましょう。
そしてこのmicroSDカードをYi Compact Dashcamに戻して、Yi Compact DashcamをUSBチャージャーにつなぎましょう。
Yi Compact Dashcamが起動するといつもと違う画面になるはずです。
SNのところに表示されるシリアル番号が元々のシリアル番号の「CN」が「US」になっていればこのステップは完了です。
いったんYi Compact Dashcamの電源をオフにしましょう。
なお、この状態で、microSDカードから先ほどの三つのファイルを削除してから起動すると、次のような画面になって動作しなくなります。
こうなったらレスキュー用のファームウェアを書き込みます。
国際版のレスキュー用ファームウェアを書き込む
国際版のレスキュー用のファームウェアは下記で入手できます。
https://www.yitechnology.com/yi-smart-dash-camera-firmware (リンク切れ)
ここの「Compact Dash Camera」のところでSNで「SK11H」、Camera’s Statusで「Emergency Aid」を選択して「DOWNLOAD」を選択します。
これでrestorea.binというファイルがダウンロードできますので、microSDカードのルートディレクトリにコピーします。
あとはこのmicroSDをYi Compact Dashcamに入れて電源をオンにすればファームウェアが書き込まれ、Yi Compact Dashcamが国際版として生き返る・・・はずです。
しかし、私の場合は何事も起こらず、Yi Compact Dashcamはピンク画面のまま動かなくなってしまいました。
調べてみると、シリアル番号が「CABAA」で始まるモデルは、Yi Smart Dash Cameraの方のレスキュー用ファームウェアを使うと国際版に生まれ変わるようです。
これで「FWCARC10.bin」というファイルがダウンロードでき、このファイルをmicroSDカードにコピーすれば良いようです。
私のYi Compact Dashcamは文鎮化してしまいました・・・
文鎮化したYi Compact Dashcamを生き返らせる
インターネットで検索してみると「CCBAA」で始まるYi Compact Dashcamを持っている人は同じようにピンク画面ではまっていることがわかりました。
なんとかして復活させないとこのレビュー記事も中止になってしまいます。
そこでいろいろ試してみました。
中国語版のレスキュー用ファームウェアを使う→失敗
下記のリンクから中国語版のファームウェアを入手することができます。
ここで「序列号」を「CCBAA (自分のシリアル番号の先頭5文字と一致するもの)」を選択し、「机器情况」で「紧急救援」を選択してから「下载」を選択します。
これで「FWCARC12.bin」というファイルがダウンロードできるので、このファイルをmicroSDカードのルートディレクトリにコピーしてからYi Compact DashcamにmicroSDカードを戻します。
そしてYi Compact Dashcamの電源を入れると・・・右下のオレンジLEDが点滅しはじめした。
これはうまくいく・・・と思ったのですが、オレンジLEDの点滅がおわるとまたピンク画面になってしまいました。
この作戦は失敗でした。
シリアル番号を元に戻す→成功
次に書き換えてしまったシリアル番号を元に戻してみます。
シリアル番号を戻すためにはシリアル番号を書き換えるときに用いた3つのファイルを用意します。
- ファイル名が「engmode」の空ファイル
- ファイル名が「AAA222CCC.txt」のテキストファイル
- ファイル名が「SN.txt」のテキストファイル
2と3のファイルの中身は元々のシリアル番号の先頭14文字とします。
私の場合だと
CCBAAHCNBR1744
という内容になります。つまり「US」にしてしまったのを「CN」に戻すことになります。
この3つのファイルをmicroSDカードにコピーしてYi Compact Dashcamを起動すると・・・シリアル番号の書き換え画面になりました!
シリアル番号は元の物に戻っています。
いったん電源をオフにして、3つのファイルを削除したmicroSDカードをさして起動してみましょう。2二元バーコードが表示されたら一番右のボタンで先に進みます。
録画モードあるいはメニューが表示されれば成功です。本体メニューの最後の項目で確認するとシリアル番号が元に戻っているはずです。
私はレスキュー用ファームウェアを書き込んだのでファームウェアのバージョンが「V-1.03.036-CN」から「V-1.03.034-CN」に古くなってしまいました。
これでひとまず文鎮状態からは脱出できました。
最新版の中国語版のファームウェアに更新
私の持っているYi Compact Dashcamは国際版にできないことがわかりました。
仕方が無いので中国語ファームウェアの最新版に更新してみます。
まず下記のURLにアクセスします。
そして「序列号」を「CCBAA (自分のシリアル番号の先頭5文字と一致するもの)」を選択し、「机器情况」で「固件升级」を選択してから「下载」を選択します。
これで「firmware.bin」というファイルをダウンロードすることができます。
このファイルをmicroSDカードのルートディレクトリにコピーします。
そしてこのmicroSDカードをYi Compact Dashcamを挿入して電源を入れましょう。
これで次のような画面になるはずです。
ここで「確定」を選んで一番右のボタン(電源ボタン)を押しましょう。
画面は次のように変わり、ファームウェアの更新が始まります。
2分ほど経つとYi Compact Dashcamは再起動して二次元バーコードの画面が表示されます。一番右のボタンを押すと通常通り起動しますので、本体メニューでファームウェアバージョンを確認してみましょう。
結果は・・・バージョン 「V-1.03.034-CN」でした。入手した時点でこれより新しいバージョンのファームウェアである場合は、無理にファームウェアを更新する必要は無いでしょう。
まとめ
今回は中華ドラレコのYi Compact Dashcamのファームウェアを更新してみました。
ネットで調べると中国語版から国際版に書き換えられるような感じでしたが、私が入手したYi Compact Dashcamは書き換え不可でした。
なんとか復旧した物の入手時より古いファームウェアバージョンになってしまいました。入手したモデルによってはファームウェアの書き換えはしない方が良さそうです。
次回はこのドラレコを車に装着してみます。
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