前回は中華通販のGearBestでUSB3.0のメモリカードリーダを購入したことを紹介しました。
今回はそのとき一緒に買ったUSB Ethernetアダプタを紹介したいと思います。
なおGearBestで購入してみようというと言う方は下記を参照してみてください。
GearBestでUSB Ethernetアダプタをを買う
USB EthernetアダプタはEthernetポートがないPCをEthernet対応にするデバイスです。最近は多くの場所でWi-Fiが使えますが、まだEthernetしか使えない環境もあると思います。
そのような環境でノートPCをLANに接続するために活躍するのがUSB Ethernetアダプタです。
USB Ethernetアダプタを購入する際に重要なのは下記の2つのポイントです
- Ethernetのスピードはどこまで対応しているか。
古い物だと100Mbpsまでの場合がありますが、いまから購入するなら1000Mbps(1GBps)対応の物を選びたいところです。 - USBのスピードはどこまで対応しているか
Ethernetが1000Mbpsに対応してもUSB2.0のUSB Ethernetアダプタだと十分な通信速度が出ません。USB 3.0対応を選ぶようにしましょう。
USB EthernetアダプタはAmazonや楽天で2000円前後で売っていますが、今回は中華通販のGearBestで買い物する用があったので、ついでに安い物を探しました。
それがこれです。
私が購入したときには9.42ドルだったので約1050円になります。配送は他の商品と合わせて0.83ドル(約100円)でチャイナポスト(中国の郵便局)の国際郵便による配送でした。
イベント | 日付 |
---|---|
注文 | 2019/12/10 |
発送連絡 | 2019/12/10 |
輸出 | 2019/12/12 |
日本到着 | 2019/12/25 |
配送完了 | 2019/12/28 |
配送までにかかった日数は18日、土日を除く営業日だと14日でした。チャイナポストの国際郵便だと大体これくらいです。
LUJIE USB3.0 10/100/1000Mbps Ethernetアダプタ
メモリカードリーダは緩衝材の付いた封筒で送られてきました。
これは中華通販ではおなじみの梱包です。
USB Ethernetアダプタは白いビニールのパッケージに入っていました。
裏側には製造者の情報はありますが、この製品の型番のような情報はありません。
中身を取り出すと白い製品が出てきました。本体部分には「LUJIE」という聞いたことがない名前のロゴが入っています。
反対側には何も書かれていません。
非常にシンプルなデザインです。
気になるのは動作状況を示すLEDが見当たらない点です。Ethernetコネクタ付近にもLEDはありませんでした。
ただ、実際にUSBポートにこの製品使って見ると青色LEDと赤色LEDがあることがわかりました。
通電すると赤色LEDが点灯し、データ送受信があると青色LEDが点滅します。
規格をあらわすロゴ的なのはUSBコネクタの部分に「SS (Super Speed)」を示すマークがあるだけです。
Super SpeedということはUSB3.0の高速通信に対応していると言うことです。もちろんUSBコネクタ部分はUSB3.0対応をあらわす青色になっています。
実際に使って見る
このUSB EthernetアダプタをWindows10のPCで使って見ます。
USBポートにこの製品を挿入するとドライバインストール不要で認識しました。USB Tree Viewというツールで見るとRealtek USB GbE Family Controllerとして認識されていました。
聞いたことがないメーカーの製品でしたが使用しているチップは大手のRealtekということで安心です。
また、USB Tree ViewではUSBのアイコンに「S」が付いているので、ちゃんとSuper Speed (USB 3.0)で接続できていることがわかります。
USBのデバイスディスクリプタは次の通りです。
bLength : 0x12 (18 bytes) bDescriptorType : 0x01 (Device Descriptor) bcdUSB : 0x300 (USB Version 3.00) bDeviceClass : 0x00 (defined by the interface descriptors) bDeviceSubClass : 0x00 bDeviceProtocol : 0x00 bMaxPacketSize0 : 0x09 (9 bytes) idVendor : 0x0BDA (Realtek Semiconductor Corp.) idProduct : 0x8153 bcdDevice : 0x3000 iManufacturer : 0x01 (String Descriptor 1) Language 0x0409 : "Realtek" iProduct : 0x02 (String Descriptor 2) Language 0x0409 : "USB 10/100/1000 LAN" iSerialNumber : 0x06 (String Descriptor 6) Language 0x0409 : "000001000000" bNumConfigurations : 0x02 (2 Configurations)
プロダクトIDが0x8153であることから、おそらくこの製品で使用されているEthernetコントローラはRTL8153ではないかと思います。
iperf3というソフトでTCP/IPでの送受信速度を確認してみます。iperf3が動いているPCとはアクセスポイント経由で1000Mbps(1Gbps)で接続されています。同じPCに802.11ac対応のWi-Fiがあったので比較のためWi-Fiでも測定してみました。
結果は次の通りです。
本製品 (1Gbps) |
Wi-Fi 802.11ac |
|
---|---|---|
送信 | 948 | 245 |
受信 | 939 | 159 |
単位はMbpsです。
本製品を使った場合、スペック上の1000Mbpsに近い速度で通信ができることがわかります。
Wi-Fiを使った時よりもかなり早くなるので、NASなどと大きなデータの送受信をする場合は本製品を使用するとデータ通信時間をかなり短縮できそうです。
まとめ
今回は海外通販GearBestで格安のUSB Ethernetアダプタを購入したことを紹介しました。
格安ながら中身には大手のRealtekのコントローラを利用しており、Windows10ならドライバのインストール不要で利用することができます。また、実際の通信速度もスペック通りであることが確認できました。
なかなか良い買い物だったと思います。
次回はUSB充電で利用できるレーザーポインタを購入したことを紹介します。
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