前回はT-BAO T8 Plusをセットアップしてみました。
無事に動いたところでT-BAO T8 Plusの中身をみてみたいと思います。
分解
T-BAO T8 Plusを分解するためにはまず底面の4つのネジを外します。ネジが小さいので精密ドライバーがあった方が良いでしょう。
次のこの底面の黒いパーツシルバーの本体カバーから取り外します。しかしかなり強く固定されており、この分離作業がT-BAO T8 Plusの分解の最大の難関です。
試行錯誤した結果、底面の隙間にカードを差し込んで黒いパーツをずらすとうまくいきました。
なお、Ethernetポートがある面のオーディオジャックが少し出っ張っていて黒いパーツと噛み合っています。黒いパーツを取り外すときはここが引っかかると思うので注意してみてください。
この難関を突破すると次のように黒いパーツを分離することができます。
次にまたネジを4本外します。ネジは穴の奥にあります。
こちらも精密ドライバーで外しましょう。ネジが小さいので紛失に注意しましょう。
次の黒いパーツはネジを外すと簡単に取り外せます。
ここまで来るとマザーボードを取り外すことができます。
マザーボードの反対面(上面)からは、Wi-FiのアンテナとCMOS用電池のケーブルが伸びています。
Wi-Fiアンテナと電池はケースの天板にテープで留められているため、マザーボードを取り出すためには、このテープを外すか、マザーボード側のコネクタを外す必要があります。
私はコネクタ側をはずそうと思ったのですが、電池側は固かったり、Wi-Fiアンテナ側はシールが貼ってあったりで、簡単ではないので諦めました。
ひとまずこれで分解は一段落です。
ちなみに電源ボタンは簡単に取れてしまうので、なくさないように注意してください。
マザーボード
本体がコンパクトなのでマザーボードもコンパクトです。
このサイズなので当たり前と言えば当たり前ですが、Ethernetポート・HDMIポート・USBポートなどすべてのポート・コネクタはマザーボードに直付けとなっています。製造コスト的にはハーネスなどを使うより直付けの方が有利なはずです。
コネクタがない側(上の写真で下側)にはM.2スロットがあり、SSDとWi-Fiモジュールが装着されています。
マザーボードの反対側(底面側)にはCPUが実装されていますが、ヒートシンクとファンの冷却ユニットでほとんどの部分が覆われてしまっています。
冷却ユニットはネジがあるので取り外すことができるかもしれませんが、冷却性能を低下させそうなので、今回はやめておきました。
この冷却ユニットのサイズを考えると、CPUのほかにメモリも冷却する役割を持っているのかもしれません。
冷却ユニットの排気口側をみてみると、その色からヒートシンクには銅製のパーツが利用されていることがわかります。
銅は熱伝導率が高いために冷却パーツとしては優れていると言われています。冷却ユニットという重要な部分でコストカットされていないのは好印象です。
総じてよく小さくパッケージングしているなという印象を与えるマザーボードです。
SSD
SSDはM.2スロットに装着されています。
このSSDはネジを外すと取り外すことができます。
SSDには「仕吉」と書かれていてこれがメーカー名(ShiJi)なのだと思います。
SSDの背面側には何も実装されていません。
SSDのサイズは2242になります。
装着されているSSDがSATA接続のものなので、2242サイズのSATAのSSDであれば問題なく換装できると思います。
NVMEのSSDの方が入手性が高いと思いますが、NVMEのSSDが使えるかどうかは確認していません。
M.2スロット自体はキーが一つ(KEY M)なので、物理的にはNVMEのSSDも装着できると思います。
MVNEに換装できればT-BAO T8 Plusの弱点を一つ解決できるので、気になるところですが、手持ちのNVME SSDがないので確認できないのが残念です。
Wi-Fiモジュール
Wi-FiモジュールはSSDの下に隠れています。
Cdtechというメーカーの「CDW-C9821CE-00」というモデルであることがわかります。調べてみると公式サイトがありました。
Wi-Fiは802.11a/b/g/n/acに対応し、Bluetoothも5.0に対応したいわゆるコンボモジュールです。
このへんはT-BAO T8 Plusのスペック通りです。
まとめ
今回は超小型PCのT-BAO T8 Plusを分解してみました。
T-BAO T8 Plusはかなり低価格なPCですが分解してみると、意外と無駄なくしっかり作られている感じです。特に冷却ユニットは銅素材となっている点が好印象でした。
次回はT-BAI T8 PlusのACアダプタをなんとかしたいと思います。
コメント
こんにちは!
私もt8 plus を購入しました。
その際、こちらの記事がとても参考になりました。
ありがとうございます。
先ほど、以下NVMe SSDの換装をしてみましたが、問題なく認識しました。
(Samsung MZALQ256B 256GB M.2 PCIe NVME)
ただ、OSライセンスがVolumeライセンスなのが気になります。
そのままでも再インストールできましたが、Retailライセンスに変更しました。
以上、ご報告まで。
コメントありがとうございます!
NVMe SSDに換装できたというのはとてもありがたい情報です!
最近中華系のSSDが値下がりしているので(円安が厳しいですが)、私も試してみたいと思います!