前回まではヨーロッパのプリペイドSIMカードを紹介していましたが、今回からはアジアに戻りフィリピンです。
その他の国については下記のまとめページを参照してください。
フィリピンに渡航したのは実は1年前なのですが、あらためてフィリピンの携帯電話事情について紹介したいと思います。
ドコモのローミング情報
まず基本的な情報としてドコモのローミング情報を確認しておきます。
ここで紹介されている携帯電話会社は確実にドコモのスマートフォンで通信ができることになります。ドコモのフィリピンでのローミング情報は下記のページから入手することができます
2014年3月現在の状況は下記の通りです。
GLOBE, SMART, SUNの3社ならば3Gでのデータ通信は問題がないようです。
注目すべきはSMARTの3Gの850MHzです。この周波数はFOMAプラスエリアにあたり、いわゆるプラチナバンドです。通常の3G(2100MHz帯)より電波が届きやすいので、接続性が良いことが期待できます。
Wikipediaの情報
Wikipediaには各国の携帯電話会社の情報がまとまっています。
・・・結構複雑です。資本的にはSmartとGlobeの2社しかないように見えますが、Smart傘下には”Smart”・”Talk ‘N Text”・ “Sun”の3社が、Globe傘下には”Globe”・”Touch”・”ABS-CBN”の3社が入っているようです。どうも同じ傘下にあっても携帯電話のネットワークとしては別物なので、利用者の立場としては別々の会社があると考えたほうがよさそうです。
Wikipediaによれば、全6社のうち、3Gが使えそうなのはSmart・Sun・Globe・Touchで、SmartとGlobeについてはLTEもスタートしています。
周波数帯を確認してみます。私の持っているAQUOS PHONE ZETA SH-02Eの対応周波数は
- LTE: 2100(B1)/1500(B21)/800(B19) MHz
- W-CDMA(UMTS/HSDPA): 2100(I)/850(V)/800(VI/XIX) MHz
- GSM: 1900/1800/900/850 MHz
です。
Wikipedia情報と比較すると、
- Smart: 3GもLTEもすべての周波数帯で利用可能
- Sun: 3G利用可能
- Globe: 3G利用可能。LTEは利用不可
- Touch: 3G利用不可(2Gは利用可能)
となります。したがってSmartが一番期待でき、Touchは避けたほうが良いということになります。
インターネット上の情報
フィリピンは日本人渡航者も多いため、検索するといろいろでてくると思います。
その中でも参考になりそうなのは下記のWebページです。
まとめ
今回は事前に調査したフィリピンのプリペイドSIMカード事情について紹介しました。
Smartがドコモの利用周波数とぴったり一致しているのでドコモ端末を持っている人にはぴったりのような気がします。そのほかにもGlobeとSunで3G通信ができそうです。
次回はフィリピンで実際にプリペイドSIMカードを購入したお話です。
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