前回まではオーストラリアのプリペイドSIMカードについて紹介しました。今回からは新シリーズのマルタ編です。
その他の国については下記のまとめページを参照してください。
なお、私のスマートフォン AQUOS PHONE ZETA SH-02EはSIMロックを解除してあります。プリペイドSIMを使おうと思っている方は、SIMロック解除してあることを確認してください。
ドコモのローミング情報
これまでと同様に、渡航前にドコモのローミング情報を確認します。
これで、ドコモ端末で確実に通信ができる携帯電話会社を把握することができます。また、3G対応やサービスエリアについても確認可能です。
ドコモのマルタでのローミング情報は下記のページから入手することができます
2014年1月現在の状況は下記の通りです。
これによるとドコモの端末ならばgomobile, Vodafone MTで3G通信することができることがわかります。
Wikipediaの情報
Wikipediaには各国の携帯電話会社の情報がまとまっています。
ドコモのリストにはなかったMELTIAという会社もあるようです。
周波数帯を確認してみます。私の持っているAQUOS PHONE ZETA SH-02Eの対応周波数は
- LTE: 2100(B1)/1500(B21)/800(B19) MHz
- W-CDMA(UMTS/HSDPA): 2100(I)/850(V)/800(VI/XIX) MHz
- GSM: 1900/1800/900/850 MHz
です。
したがって3社とも3G(WCDMA)の通信が可能で、Vodafoneの場合はさらに2G(GSM)も使えます。
インターネット上の情報
マルタは小さい国のせいか、日本語での情報があまりなかった気がします。結局、携帯電話会社のページを調べることになりました。マルタは公用語が英語なので、がんばれば何とかなるものです。
下記は未検証の情報です。間違っているかもしれないのでご注意ください。
Vodafone
プリペイドSIMカードがあるのはわかりましたが、プリペイドSIMカードの値段は良くわかりませんでした。
データ通信のためのプランについては下記のURLから入手することができます。
このページによると
- 7日間100MBで1.5ユーロ
- 7日間300MBで3ユーロ
- 7日間1GBで5ユーロ
- 30日間10GBで25ユーロ
となっています。上限を超えると従量制になるようです。申し込みには「16200」に希望のプランの容量(例えば「300MB」)を記載したSMSを送ればよいようです。またこれらのプランは自動継続のようで、停止するには「16200」にSTOPと購入したプランの容量(例えば「STOP300MB」)をSMSで送ります。
APNについては下記のページが参考になります。
APNには「connect」を設定してその他の項目は何も設定しなくても良いようです。
利用状況を確認するためには「16290」に空のSMSを送ります。
Go
こちらの会社もプリペイドSIMカードの値段は不明でした。
データ通信に関しては下記のページが参考になります。
このページによると
- 1日250MBで1ユーロ
- 10日400MBで4ユーロ
- 30日500MBで5ユーロ
- 30日6GBで20ユーロ
となっています。
申し込み方法は「4422」にSMSを送ることによって行います。送る内容は値段に「DOL 1」「DOL 10」「WEB」「DOL 30」となっています。
こちらも自動継続されるので停止したい場合は「STOP DOL1」「STOP DOL10」「STOP WEB」「STOP DOL30」を送ります。
APNについては下記のページが参考になります(AndroidアイコンをクリックするとPDFが開きます)。
APNには「gointernet」「gosurfing」「rtgsurfing」のいずれかを設定し、その他の項目は何も設定しなくても良いようです。
利用状況を確認するには「50700230」へ空のSMSを送ればできるようですが、通常のSMSの通信料金が取られます。
Melita
こちらの会社もプリペイドSIMカードの値段は不明でした。
データ通信に関しては下記のページが参考になります。
このページによると
- 1日50MBで0.5ユーロ
- 7日350MBで2.5ユーロ
となっています。
申し込むには1日プランの場合は「16850」へ、7日プランの場合は「16855」へSMSを送ります。自動継続を停止する場合は「16852」にSMSを送ります。いずれの場合もたぶん本文は空(あるいは適当な文字)でよいと思います。
APNついては下記を参考にしてください。APNを「web.melita」とするだけでよいようです。
通信量を確認するには「16830」に空のSMSを送ります。
まとめ
今回は事前に調査したマルタのプリペイドSIMカード事情について紹介しました。
3社とも比較的安価なデータ通信プランを用意しており、また短期のプランもあることから、旅行者にも使いやすそうです。ただ、いずれの会社もプリペイドSIMカードの値段自体が不明なのが心配なところです。
次回はマルタで実際にプリペイドSIMカードを購入したお話です。
コメント
とても助かりました。このホームページがなければ、SIMカードが使えなくて途方にくれていたところでした。記事にしていただいて本当にありがとうございます。
コメントありがとうございます。
マルタで現地SIMカードとはマニアックだと思います。きれいなマルタ観光の助けになったなら幸いです。