前回はインド・バンガロールで購入したAirtelのプリペイドSIMカードでインターネット通信をするための設定と通信速度を紹介しました。
今回はこれまで紹介できていなかったAirtelの細かい使い方について紹介したいと思います。なおAirtelの場合はここで紹介したコマンドを入力すると、一度画面に宣伝的なメッセージが表示される場合がありあます。その場合は、OKを押して宣伝メッセージを消してください。
残高と有効期限の確認方法
プリペイドSIMカードを使う際に気になるのは、プリペイドSIMカードにどれくらいの残高があるか、また、いつまで使えるか(有効期限はいつまでか)ということです。
このやり方は携帯電話会社によっていろいろあるのですが、Airtelの場合は結構簡単でした。「*123#」に発信すると画面に残高と有効期限が表示されます。
下記はアクティベーション直後に残高照会を実行した結果です。
残高は115ルピーありました。特にTOP UP(リチャージ)したわけではないので、これがプリペイドSIMカードのあらかじめ含まれている初期残高のようです。
問題は有効期限(Expiry)のほうです。なんと2037年12月29日になっています。プリペイドSIMカードをアクティベートしたのが2014年11月だったので、23年以上有効期限があることになります。
Airtelの店員さんは90日(90日再アクティベートが必要)といっていたので、ちょっとよくわかりません。
なお、残高照会は「*121*2#」でも行うことができます。
表示される内容はこちらも同じです(上記とはタイミングが違うので残高が1ルピーだけになっています)。
インターネットパッケージの残量確認
インターネットパッケージの残量を確認するには「*123*10#」に発信します。
画面にはインターネットパッケージの残量(上記の例では499.853515625MBの部分)と、有効期限(上記の例ではDec 18 2014の部分)が表示されます。これは2014/11/19にアクティベートした直後に確認したので、500MBを30日間使用できることがわかります。
総合サービスメニュー
「*121#」に発信するとメニューが表示されてさまな操作をすることができます。
ここで1~9を選択するとメニュー項目を選ぶことができます。いくつか意味がありそうな項目を紹介しておきます。
1: My Number
1の「My Number」はそのまま自分の電話番号確認です。
モザイクの部分が自分の電話番号になります。
2: Special Offer
2の「Special Offer」はこの時点で申し込むことができる特別なパッケージが表示されます。時期によって表示されるオファーの数と種類は変わってくると思います。1ページ目に「More」という項目がある場合はその番号を入力すると次のページが表示されます。
私が試してみたところ2ページ分、6個のオファーがありました。1ページ目の3は「3Gでインターネット通信 300MB/7日間を47ルピー」、2ページ目の1は「3Gでインターネット通信1GB/30日を186ルピー」となっており、両方とも通常のインターネットパッケージと比べると安くなっています。
最初に付属するインターネットパッケージを使い切った場合は、このSpecial Offerを確認してお得なインターネットパッケージがないかどうか確認するのもよいと思います。
3: Recharge
3の「Recharge」はプリペイドSIMカードの残高を追加(TOP UP/リチャージ)するためのものです。十数桁の数字が書かれているリチャージカードを入手した場合は、ここでその番号を入力するとリチャージできるのだと思います。
4: Balance
4の「Balance」は残高と有効期限を確認するためのものです。次のように1行目に残高が、2行目に有効期限が表示されます。
5: Data Services
3の「Data Services」はインターネットパッケージ関連のメニュう項目です。1は3G向けのインターネットパッケージ、2は2G向けのインターネットパケージのを購入することができます。3~4についてはよくわからないので調べていません。
以降では、1の3G向けのインターネットパッケージと、2の2G向けのインターネットパッケージを紹介します。
3G向けのインターネットパッケージ
Data Servicesで「1」を選択した場合のメニュー項目を紹介します。
まず、現在の3Gの利用可能状況が1行目に表示され、1と2のメニュー項目が表示されます。
1行目が「3G service is already active」となっている場合は、3Gでのデータ通信を行うことができます。このような内容になってい場合は、「3G」という内容のSMSを121に送信して、3Gデータ通信を有効化してください。
ここで「1 – 3G Plans」を選ぶと、申し込むことのできる3G向けのインターネットパッケージが表示されます。また「00 – Next」とある場合は「00」を入力すると次の画面に移ることができます。
13個もパッケージが表示されました。このパッケージの番号を入力することで申し込むことができます。番号を入力すると、パッケージの詳細と有効期限が表示されるので「1」を入力すると申し込み完了です。
私が調べた各パッケージの詳細をまとめておきます。
番号 | 価格 | データ量 (3G) |
データ量 (2G) |
有効期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 9ルピー | 25MB | – | 1日 | 超過時は10KBあたり0.04ルピー |
2 | 103ルピー | 300MB | – | 21日 | 超過時は10KBあたり0.04ルピー |
3 | 255ルピー | 1GB | – | 30日 | 超過時は10KBあたり0.04ルピー |
4 | 455ルピー | 2GB | – | 30 | 超過時は10KBあたり0.04ルピー |
5 | 655ルピー | 3GB | – | 30日 | 超過時は10KBあたり0.04ルピー |
6 | 755ルピー | 4GB | – | 30日 | 超過時は10KBあたり0.04ルピー |
7 | 855ルピー | 5GB | – | 30日 | 超過時は10KBあたり0.04ルピー |
8 | 955ルピー | 6GB | – | 30日 | 超過時は10KBあたり0.04ルピー |
9 | 1255ルピー | 9GB | – | 30日 | 超過時は10KBあたり0.04ルピー |
10 | 1555ルピー | 12GB | – | 30日 | 超過時は10KBあたり0.04ルピー |
11 | 60ルピー | ? | ? | 30日 | ビデオ電話用? |
12 | 1505ルピー | 10GB | – | 30日 | 超過時は10KBあたり0.04ルピー |
13 | 148ルピー | 500MB | 500MB | 30日 | 超過時不明 |
10と12の料金が逆転していたり、インド編 その1で紹介したインターネットパッケージと違っていたり、いまいちわからないところもありますが、上記が正しいのだと思います。
インド編 その1で紹介したインターネットパッケージはインターネットで申し込んだときの価格で、端末から直接申し込んだ場合と価格が違うのかもしれません。
2G向けのインターネットパッケージ
Data Servicesで「2」を選択した場合のメニュー項目を紹介します。
一つ目の画面で「6」を入力すると、二つ目の画面を表示させることができます。
いずれかの画面で「1~5」を入力すると、パッケージの詳細が表示され、「1」を入力すると申し込み完了です。
3Gのインターネットパッケージに比べて安いですが、2Gでは通信速度がかなり遅くなります。よほどのことがない限り、3Gのインターネットパッケージを利用することをお勧めします。
ここでインド編その4で紹介したインターネットパッケージと、ここの2G向けのインターネットパッケージが同じであることに気づきました。どうやら「*567#」で申し込めるのは2G用のインターネットパッケージのようです。
インターネットパッケージを申し込むには「*123#」→「5」→「1」として3Gを選びましょう。
6: Other Services
6の「Other Services」は文字通りその他のメニュー項目を集めたものです。
4のPacksからは音声用のパッケージやSMS用のパッケージを申し込むことができますが、インターネットメインのユーザにはおそらく関係ないでしょう。
7: DTH
7の「DTH」はよくわかりません。私が試してみたところ、次のようにカスタマーIDを要求されてしまいました。よくわからないのでこれ以上は追及していません。
8: Fixedline
8の「Fixedline」どうも固定電話関係のメニューのようです。私はインドに固定電話を持っていないので、次のように登録されていない、というメッセージが表示されてしまいました。
9: Airtel Money
9の「Airtel Money」というのもよくわかりません。Airtelのモバイル決済サービスでしょうか? このメニューを選ぶと下記のようなメッセージが表示されます。しかし、「exit for menu and wait 10 to 15 sec(メニューを抜けて、10~15分待て)」と書いてあるもの、私の場合は何も起きませんでした。
まとめ
今回はインドのAirtelでのステータス確認方法など細かい使い方を紹介しました。
Airtelは「*121#」で表示されるメニューで残高照会などほとんどのことを行うことができます。とにかく「*121#」だけは忘れないようにすれば何とかなると思います。
次回はAirtelのリチャージ(TOP UP)を日本国内から行ってみます。
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