2019/03/10追記
現地で確認した結果、旅行者でもプリペイドSIMカードが利用できることを確認しました。
ペルー国外から端末を持ち込んだ場合は30日間は登録不要で使え雨量です。
2019年の状況は下記を参照してみてください。
2017/09より法令が変わり、チリのSIMカードを利用するには、あらかじめ使用するスマートフォンのIMEIを申請する必要があるという情報をいただきました。
このルールのせいで空港や町中の店舗でSIMカードを気軽に購入できなくなったようです。
これは盗難されたスマートフォンのIMEIをブラックリストとして管理することで、盗品のスマートフォンを使えなくするためのようです(スマートフォン強盗のモチベーションを下げて、犯罪率を下げるのが狙いのようです)。
残念ながらIMEIの事前申請方法については情報は持ち合わせておりません。
前回まではアルゼンチンのMovistarのプリペイドSIMカードについて紹介してきました。
今回からアルゼンチンの隣国に移動してチリのプリペイドSIMカードについて紹介です。
チリ以外のプリペイドSIMカードについては下記のまとめページを参照してください。
なお私のスマートフォンはSIMロックを解除した状態(いわゆるSIMフリー)です。海外でプリペイドSIMを使おうと思っている方は、SIMロック解除してあることを確認してください。
ドコモのローミング情報
いつものように渡航前にドコモのローミング情報を確認します。
この情報でドコモ端末で確実に通信ができる携帯電話会社を把握することができます。また、3G対応やサービスエリアについても確認可能です。最近ではLTEのローミング情報も記載されています。
ドコモのチリでのローミング情報は下記のページから入手することができます。
2016年2月現在の状況は下記の通りです。
EntelとMovistarの2社とローミング可能ですが、3Gが使えるのはMovistarのみとなっています。Entelが3Gをサービスしていないとは考えにくいので、Entelの3Gの周波数がドコモの端末とは合わないのでしょう。注意が必要です。
また、チリについてはドコモのサイトにはLTEローミング情報が載っていませんでした。まだLTEローミングの提携ができていないようです。
Wikipediaの情報
Wikipediaには各国の携帯電話会社の情報がまとまっています。
ドコモのローミング情報に出ていた2社のほかにClaroとWOMという会社があります。このうちWOMは規模がかなり小さいので、安い可能性があるものの避けた方がよさそうです。選択肢はMovistar・Entel・Claroの3社です。
上の表で赤線を引いたのは3Gの情報です。
- Movistar: バンド2とバンド5
- Entel: バンド2とバンド8
- Claro: バンド2 (バンド5も使用しているいう情報もあり)
いずれのバンドも日本で使われていないのですが、ドコモのFOMAプラスエリアに対応したスマホはバンド5を利用できるようなので、ドコモのスマホを使っている人はMovistarが第一選択肢となるでしょう。
私の利用しているNexus5の場合は、チリの3Gで利用されているすべてのバンドに対応しているため、3Gについては気にする必要がなさそうです。
上の表で緑の線を引いたのはLTEの情報です。
Movistar・Entel・Claroのいずれも2600MHz(バンド7)を利用しています。このバンドは日本で使われてないため、LTEが使えない可能性があります。LTEにこだわりたい方はiPhoneやNexusシリーズのような国際的に売られているモデルのほうがよさそうです。
私の場合はNexus5を使っているのですが、バンド7に対応しておらず、チリでのLTEはあきらめた方がよさそうです。
インターネット上の情報
渡航前にインターネットで情報を探したのですが、まとまっているのは英語の情報しかなかったと記憶しています。私は下記の2のサイトをメモって行きました。
スマホでプリペイドSIMカードを使う場合の情報を、この二つのサイトからまとめると次のようになります。なお、チリ通貨のペソは2016年2月現在で約6円=1ペソという状況です。チリ・ペソの価格を1/6すれば大体の円での相場がわかります。
Movistar
- SIMカードは4,000ペソ。初期残高は1,000ペソ。
- LTEを使いたい場合はLTEに対応したSIMカードを入手する必要あり
- アクティベーションは「103」に電話する。
- RUIという国民番号的なものの入力が必要だが「999999999」でもよいらしい
- アクティベーションにかかる時間は数分
- 残高照会:
- 「*303#」で表示されるメニューで「Consulta de Saldo to check balance」を選ぶ。
- データ通信:
- 「*303#」で表示されるメニューから申し込む
- 40MB, 2日で990ペソ
- 150MB, 7日で1,990ペソ
- 500MB, 15日で4,990ペソ
- 1GB, 30日で7,490ペソ
- 「*303#」で表示されるメニューから申し込む
- APN情報
- APN: web.tmovil.cl
- ユーザ名: web
- パスワード: web
Claro
- SIMカードは2,500ペソ
- 残高照会: 不明
- データ通信
- 「2020」にキーワードをSMSで送信することで行う
- 30MB, 1日で1,000ペソ。キーワードは「IM30」
- 50MB, 7日で1,500ペソ。キーワードは「IM50」
- 100MB, 7日で2,000ペソ。キーワードは「IM100」
- 200MB, 15日で3,000ペソ。キーワードは「IM100」
- 500MB, 30日で1,000ペソ。キーワードは「IM500」
- 1GB, 30日で7,500ペソ。キーワードは「IM1」
- 「2020」にキーワードをSMSで送信することで行う
- APN情報
- APN: bam.clarochile.cl
- ユーザ名: clarochile
- パスワード: clarochile
Entel
- SIMカードは3,500~4,000ペソ。初期残高は1,000ペソ。
- アクティベーションは「301」に電話。
- 残高照会 不明
- データ通信
- 「*119#」で表示されるメニューから申し込む
- 30MB, 1日で500ペソ
- 50MB, 1時間で500ペソ
- 100MB, 1日で1,500ペソ
- 250MB, 15日で2,990ペソ
- 350MB, 15日で3,990ペソ
- 通信速度は2MBps
- 「*119#」で表示されるメニューから申し込む
- APN情報
- APN: imovil.entelpcs.cl
- ユーザ名: entelpcs
- パスワード: entelpcs
まとめ
今回は事前に調査したチリのプリペイドSIMカード事情について紹介しました。
チリでは大手携帯電話会社が3社ありますが、自分のスマートフォンの対応周波数を考慮して使用する会社を選択する必要があります。私と同様にNexus5を使う場合は、3Gならばどの会社でも大丈夫そうです。私は一番情報が充実していたMovistarを第一候補にチリに向かいました。
次回は現地でプリペイドSIMカードを購入したことを紹介したいと思います。
コメント
大変貴重な行法をありがとうございます。先日からチリに来ています。当初は書かれている情報通りで日本のSIMフリー携帯が使えたのですが9月23日より新しいルールが始まって、海外から持ち込んだ携帯は登録手続きをしないと使えなくなったようです。この登録はentelやmovistarの空港カウンターではできず、指定の10社余りの会社にメールで申請が必要なようです。ともかく、空港でSIMを買えばすぐに使える、というわけではないようで、一応お知らせしておきます。
貴重な情報ありがとうございます。
http://prepaid-data-sim-card.wikia.com/wiki/Chile
上記サイトにも次のような記述がありました。
盗難対策とはいえ、ちょっと不便ですね。
1・2週間だけでもIMEIを登録しなくても使えるような状況なら、旅行者は助かると思うのですが・・・
(トルコも電話機のIMEIの登録が必須ですが、2週間ほど猶予があり、旅行者は問題なくプリペイドSIMカードが使えます)
また情報があれば是非お知らせください。