中華NVMe SSD HIKSEMI HS-SSD-FUTURE 2048Gを試す

4.0
Windows PC
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以前に格安のPCIe 4.0×4対応のSSDを導入したことを紹介しました。

2TBで14,000円を切った格安SSDのMonster Storage MS950G70PCIe4HSEを試す
今回は2TBで13,900円という格安のNVME SSDであるMonster Storage MS950G70PCIe4HSE-02TBを購入したことを紹介します。格安で話題のYMTCのNANDを搭載したSSDですが、調べてみると本製品はQLCのチップを採用していることが本製品がさらに安い秘密でした。パフォーマンスでもなかなかで実用上は問題ないですが、QLCということで耐久性に心配が残る製品です。

この製品は14,000円を切る価格が魅力なのですが、調べてみるとフラッシュメモリがQLCというタイプを搭載しているのが難点です。

というのも、QLCのフラッシュメモリは現在主流のTLCにくらべ耐久性が低いと言われているのです。

そこで今回はTLCのフラッシュメモリを搭載したSSDを試してみたいと思います。

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SSDの選択

前回、SSDを購入したときにはメインのストレージが故障してしまったということもあって、かなり慌てて購入してしまい、フュラッシュメモリのタイプについて調査が不足していました。

その反省を活かして、今回は確実にTLCのフラッシュメモリを採用したNVMe SSDを入手したいところです。

Webでいろいろ検索していると、HIKSEMIというメーカーのFUTUERシリーズがTLCのSSDとして比較的情報が多いように感じました。

例えばPC Watchでも中華SSDの代表選手として選ばれています。

【特集】 安い中国製SSDってどう?米大手とガチンコ対決!
8月某日、PC Watch編集部の劉氏と打ち合わせしていた時のこと。いろいろ業務の話を進めつつ、新しい記事のネタへと話題が展開していった。

この記事の中でもHIKSEMのFUTUREシリーズでは「TLC 3D NAND(YMTC 232層)」を書かれています。

公式サイトのスペックでもフラッシュメモリは「3D TLC」となっています。

HS-SSD-FUTURE

とりあえずこのHIKESEMIのFUTUREシリーズにすればTLCのNVME SSDが入手できることは間違いないようです。

HIKESEMのNVMe SSDにはFUTURE Liteというシリーズも有り、こちらは「QLC」のフラッシュメモリを採用しているようです。

現在使っているQLCのSSDとスペックを比較すると次のようになります。容量は2TBで比較しました。

モデル HIKSEM
HS-SSD-FUTURE 2048G
MonstorStorage
MS950G70PCIe4HSE-02TB
規格 M.2 2280 M.2 2280
インターフェース NVMe PCIe Gen4×4 NVMe PCIe Gen4×4
プロトコル NVMe 2.0 NVMe 2.0
メモリ TLC 3D NAND(YMTC 232層) QLC 3D NAND (YMTC 3dv4 QLC)
コントローラ Maxio MAP1602 Maxio MAP1602
容量 2TB 2TB
最大読み込み速度 7450 MB/s 7100 MB/s
最大書き込み速度 6750 MB/s 6350 MB/s
TBW 3600TBW 1500TB
MTBF 2,000,000 時間 2,000,000 時間

リード・ライト速度が若干向上し、TBW(総書き込み可能データ量)が大幅に向上しています。これがTLCとQLCの違いということなど思います。

価格差は4000円程度ありますが、耐久性を重視するならTLCのSSDを選びたいところです。

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HIKSEM HS-SSD-FUTURE 2048Gを安く購入する

価格.comでHIKSEM HS-SSD-FUTURE-2048Gの価格推移を確認してみると、価格は上昇傾向であることがわかります。

価格.com - HIKSEMI HS-SSD-FUTURE-2048G 価格推移グラフ
HIKSEMI HS-SSD-FUTURE-2048Gの最安値と平均価格の推移がグラフで見られます。気になる製品の買い時をチェックしましょう。

2023年11月頃は最安値が15,000円付近だったものが、2024年2月には最安値は2万円近くに上昇しています。

ところがまだ16,000円付近で購入する手段があります。それは海外通販のAliExpressで購入することです。

この記事作成時点ではHS-SSD-FUTURE 2048Gは122.97ドルで販売されてます。

「HS-SSD-FUTURE 2048G」を購入する場合は「SSD Capacity」のところで「7450Mbps-2048GB」を選択してください。

「7450Mbps-2048GB」を選択

7100Mbpsの方を選択してしまうと、QLCを採用したFUTURE-Liteシリーズになってしまいます。

転送速度とメモリチップの関係は、商品説明の中にも明記されています。

転送速度とメモリチップの関係

またその上の「Coupon & Discount」ところからはクーポンが取得できるのでチェックしておきましょう。

122.97ドルだと約18,400円ということになりますが、タイミングによっては20ドルオフぐらいのクーポンが使えます。うまくいけば100~110ドルで購入できるのではないかと思います。

私が購入したのは2024年の1月下旬でしたが、このときは価格は144.6ドルだったところを、クーポンなどを使って109.5ドルで購入することができました。

購入時の情報

もちろん送料は無料です。この記事作成時の為替レート(1ドル150円)だと16,500円ぐらい、購入当時の為替レートだと15,800円ぐらいだったのではないかと思います。

ちなみに注文から到着までは約1週間でした。

ヒートシンクの購入

今回購入したHIKSEM HS-SSD-FUTURE 2048Gはヒートシンクが装着されていません。

発熱をするフラッシュメモリ上にはグラフェン素材のプレートが貼り付けられており、そのプレートで排熱する設計です。

HIKSEM HS-SSD-FUTUREの放熱設計

ところがPC Watchの記事によれば表面温度は76℃を超えるとなっており、買う前から少々不安でした。

そこでNVMe SSD用のヒートシンクをあらかじめ購入することにしておきました。こちらもAliExpressでの購入です。

JEYI M.2 SSD Heatsink
この記事作成時点で3.55ドル

私が購入したときには3.58ドルでした。日本円だと500円ぐらいです。なお、送料は1.99ドルとなっていますが、他の製品と合わせて10ドルを超えると送料は無料になります。

このヒートシンクの配送はわずか4日と非常に早く、SSDと同じ日に購入したSSDより早く到着しました。

ヒートシンクのパッケージはこんな感じで何も印刷がなくちょっと不安を感じさせます。

ヒートシンクのパッケージ

中身はヒートシンクの他にネジとドライバーが付いてきます。

パッケージの中身

この写真の右下のものがヒートシンクなのですが、これをバラバラしたのが下の写真です。

ヒートシンクの中身

一番上がヒートシンクの下側になるカバーで、上から2番目がヒートシンク(の裏側)です。下の2つは密着させるためのサーマルパッドです。

ヒートシンクを組み立てて直して上面から撮影するとこんな感じです。

ヒートシンク

側面にはネジ穴があり、付属のネジでヒートシンクとカバーを固定することになります。

このヒートシンクにSSDを取り付ける様子は後ほど紹介します。

HIKSEM HS-SSD-FUTURE 2048G

今回のレビュー対象であるSSDはビニール袋に入った状態で送られてきました。

梱包状態

緩衝材などは使われていません。

しかし幸いなことにパッケージのダメージはほとんどありませんでした。多少の凹みや傷はありますが、中華通販ではよくある感じです。

HIKSEM HS-SSD-FUTURE 2048Gのパッケージ 表

HIKSEM HS-SSD-FUTURE 2048Gのパッケージ 裏

中身はSSD本体の他に、取扱説明書・取り付け用のネジ・ドライバーとなります。

パッケージの中身

HIKSEM HS-SSD-FUTURE 2048Gの表面には放熱用にヒートスプレッドが装着されており、フラッシュメモリ自体を目視することはできません。

HIKSEM HS-SSD-FUTURE 2048G 表面

PC Watchの記事ヲの写真を見ると、「HIKSEMI」の文字が正対するようにおいたときに左側がM.2の接続端子になっていますが、私の入手したSSDは逆の右側がM.2端子になります。

つまりヒートスプレッダの向きが逆に貼り付けられていることになります。

ロットの違いなのでしょうか? 製造工程の品質がちょっと不安になります・・・

裏面には型番やシリアル番号が記載されたシールが貼られています。

HIKSEM HS-SSD-FUTURE 2048G 裏面

なお、裏面にはフラッシュメモリは搭載されておらず、片面実装のNVMe SSDということになります。

ヒートシンクの装着とインストール

マザーボードにSSDをインストールする前に、SSDにヒートシンクを装着しておきましょう。

取り付け方のマニュアルがなかったので、まあこんなもんだろうと思いながら適当に装着しました。

まずヒートシンクに付属していたサーマルパッドのフィルムを外し、ヒートシンクのカバーに貼り付けます。

サーマルパッドを貼り付け

さらにサーマルパッドのフィルムを外して今度はSSDを貼り付けます。

SSDを取り付け

つまりSSDの底面側にサーマルパッドがつくことになります。HIKSEM HS-SSD-FUTUREの場合、底面側にはフラッシュメモリが搭載されておらずあまり意味がないかもしれませんが、絶縁と固定のために底面にもサーマルパッドをつけることにしました。

つぎにSSD之上側にもう一つのサーマルパッドを貼り付けます。

SSDのうえにサーマルパッドを貼り付け

そして最後にヒートシンクをその上に貼り付けます。

ヒートシンクを貼り付け

あとは側面から付属のネジで固定します。

ネジで固定

これでヒートシンクの装着は完了です。ヒートシンクをつけたときの厚みは約12mmでした。

ヒートシンク装着時の厚み

あとはヒートシンクを装着した状態でマザーボードに取り付けます。

私が使用しているマザーボードASUS TUF GAMING B550-PLUSの場合、M.2スロットはグラフィックスカード用のPCI Expressソケットのすぐ隣になります。

M.2スロットの位置

SSDにヒートシンクを付けたことによってグラフィックスカードとの干渉が心配だったのですが特に問題ありませんでした。

SSDをマザーボードに装着したら電源を投入してBIOS画面でちゃんと認識されていることを確認しましょう。

BIOS画面のストレージ情報

ここまで来たら問題なくインストールできたと考えてよいでしょう。

SSDの情報

購入したSSD(HIKSEM HS-SSD-FUTURE 2048G)が使えるようになったので情報を取得してみました。

まずは定番のCrystalDiskInfoです。

CrystalDiskInfoでの情報

使用しているマザーボードがPCIe 4.0に対応しているB550チップセットを搭載しているため、HIKSEM HS-SSD-FUTURE 2048GもPCIe 4.0×4で動作しています。

CrystalDiskInfoに表示される温度は室温20度で40~44度です。後述するベンチマークを実行しても目立った温度上昇はありませんでした。

ヒートシンクの効果と思いたいところですがPC Watchのレビューによると、HIKSEM HS-SSD-FUTUREの場合はCrystalDiskInfoに表示される温度は怪しいとのことです。

温度を確認したい場合は、どうやらPC Watchのレビューの続きをみると、HWINFO64というツールで温度を取得したほうが良いようです。

温度変化については別途ベンチマークのところで紹介したいと思います。

また、Maxio nvme flash idというツールで詳細な情報が取れるようなので確認してみました。

v0.34a
OS: 10.0 build 22631 
Drive   : 2(NVME)
Scsi    : 1
Driver  : W10
Model   : HS-SSD-FUTURE 2048G
Fw      : HS13683 
HMB     : 40960 - 40960 KB (Enabled, 40 M)
Size    : 1953514 MB [2048.4 GB]
LBA Size: 512
AdminCmd: 0x00 0x01 0x02 0x04 0x05 0x06 0x08 0x09 0x0A 0x0C 0x10 0x11 0x14 0x80 0x81 0x82 0x84 0xC1 0xC2
I/O Cmd : 0x00 0x01 0x02 0x04 0x05 0x08 0x09
Firmware id string[0C0]	: MKSSD_101000000136833100,Aug  1 2023,19:02:16,MAP1602,1SSYAB4C
Project id string[080]	: r:/1602-YMTC-X3-9070-All-Capacity-Base-SN12699
Controller		: MAP1602
NAND string		: CYAxxTF1B1xPAD
List may not be complete
Ch0CE0: 0x9b,0xc6,0x59,0x71,0x30,0x0,0x0 - YMTC 3dv4-232L(x3-9070) TLC 16k 2048Gb/CE 1024Gb/die
Ch1CE0: 0x9b,0xc6,0x59,0x71,0x30,0x0,0x0 - YMTC 3dv4-232L(x3-9070) TLC 16k 2048Gb/CE 1024Gb/die
Ch2CE0: 0x9b,0xc6,0x59,0x71,0x30,0x0,0x0 - YMTC 3dv4-232L(x3-9070) TLC 16k 2048Gb/CE 1024Gb/die
Ch3CE0: 0x9b,0xc6,0x59,0x71,0x30,0x0,0x0 - YMTC 3dv4-232L(x3-9070) TLC 16k 2048Gb/CE 1024Gb/die

フラッシュメモリは「YMTC 3dv4-232L(x3-9070) TLC」ということなので、長江メモリの232層3D NANDチップであることがわかります。

また先日購入したSSDは同じくYMTCのチップを使っていてQLCタイプだったところが、本製品ではTLCタイプになっていることがわかります。

今回はTLCタイプのフラッシュメモリを搭載したSSDを購入することが目的だったので、この情報を確認して安心しました。

ベンチマーク

ベンチマーク結果を簡単に紹介していきます。

ベンチマークは、今回購入したSSDにWindows 11をインストールして起動した状態を実施しています。このためベンチマーク実行中にSSDへのアクセスが発生してしまう可能性もあり、真の実力を測定できていないかもしれません。

また、同じYMTCのフラッシュメモリを搭載しながらQLCタイプをチップを搭載したSSDであるMonster Storage MS950G70PCIe4HSEの結果がある場合は比較として紹介するようにします。

CrystalDiskMark

ストレージのパフォーマスの測定で定番なのがCrystalDiskMarkです。

CrystalDiskMark - Crystal Dew World [ja]
各種ストレージ (HDD, SSD, USBメモリなど) の速度を測定するベンチマークソフトです。 ダウンロー

CrysitalDiskMarkには設定メニューからモードを選択することができます。

CrysltakDiskMarkのモード

ベンチマーク対象はNVMe SSDなので「NVMe SSD」を使用します。

まずはデータサイズが1GiBの結果です。

データサイズ1GiBの結果

シーケンシャルリードでは7400MB/s以上、シーケンシャルライトでは6500MB/s以上という結果が得られました。

本製品のスペックはシーケンシャルリード7450MB/s、シーケンシャルライト6600MB/sですので、スペックに偽りはなく、スペック通りのパフォーマンスが確認できたというところです。

一方、ランダムリード・ライトについては、同じ製品を使っているはずのPC Watchのレビューよりも低い値となっているのが気になります。

今回のベンチマークではベンチマーク対象のSSDがシステムドライブになっているせいかもしれません。

同条件で実行したMonster Storage MS950G70PCIe4HSEと比較すると次のようになります。

Monster Storage MS950G70PCIe4HSEとの比較 (データサイズ1GiB)

本製品はTLC、比較対象のSSDはQLCという違いはありますが似た結果です。ただRND4K Q32T16 Writeだけは、明らかに本製品のほうが高速になっています。

同時に多数のデータを書き込む場合ははやりQLCよりもTLCのほうが有利なのだと思います。

データサイズを64GiBに変更すると次のような結果になります。

データサイズ64GiBの結果

全体的に数値が悪くなっており、ランダムリード・ライトについてはかなり大きく落ち込んでいます。これはPC Watchのレビューでも同傾向のため本製品の特性なのだと思います。ただ、PC Watchレビューよりも数値が悪くなっているのは、データサイズ1GiBのときと同様です。

同条件で実行したMonster Storage MS950G70PCIe4HSEと比較すると次のようになります。

Monster Storage MS950G70PCIe4HSEとの比較 (データサイズ64iB)

データサイズ1GBのときのような目立つさはない一方、全体的に本製品のほうがやや高速という傾向です。強いて言えば、RND4K Q32T16 Readで本製品が20%以上高速担っているところが目立つという感じでしょうか。

CrystalDiskMarkの結果を見ると、速度面ではTLCとQLCのさはあまりなく、細かいデータを同時に複数書き込むときに違いを感じるかも、という程度です。

TLCとQLCの違いはパフォーマンスではなく耐久性と考えたほうが良さそうです。

ベンチマーク中の温度変化をHWiNFO64というツールで取得し、グラフ化してみました。データサイズ1GiBと64GiBでそれぞれ別のグラフとしています。

データサイズ1GiBの場合の温度変化

データサイズ64GiBの場合の温度変化

HWiNFO64ではSSDの温度は2つ報告されるのでまとめてグラフ化しています。

実際には温度は3つ報告されるのですが、そのうち2つは同じ値なので省略しています。

どちら温度が正確なのかはよくわかりませんが、もっとも温度が高く表示される「ディスク温度3」でも55度以下となっています。また、温度が高くなってもすぐに40度台に温度が下がっていることがわかります。

ヒートシンクを装着しているおかげかも知れませんが、ベンチマー実行中にもこの程度の温度なのであれば、高温による温度低下などの可能性は低そうです。

AS SSD Benchmark

色々なサイトでAS SSD Benchmarkというのを使っているので試してみました。

窓の杜
「AS SSD Benchmark」SSD専用のベンチマークソフト

結果は次のとおりです。

AS SSD Benchmarkの結果

シーケンシャルリード・ライトについてはCrystalDiskMarkより若干低い値が出ています。また、ランダムリード・ライト(4K)で値が低下するのは同傾向ですが、64スレッドの同時処理(4K-64Thrd)とすればリード・ライトともに2500MB/s前後の値がでています。

AS SSD BenchmarkにはCopy-BenchmarkとCompression-Benchmarkというのもあるので実行してみました。

Copy-Benchmarkの結果

Compression-Benchmarkとの結果

Compression-Benchmarkで2回ほどWriteの速度が落ち込んでいるところが気になりますが、リードで6000MB/S超、ライトで5500MB/s超のスループットが安定的にでていることがわかります。

AS SSD Benchmarkの結果をMonster Storage MS950G70PCIe4HSEと比較すると次のようになります。

Monster Storage MS950G70PCIe4HSEとの比較

グラフには結果が「MB/s」で表示されるものを乗せました。

なぜか「4K-64Thrd Write」とCopy-Benchmarkで比較的大きく差が出ており、HS-SSD-FUTURE 2048Gのほうがスコアが良くなっています。

メモリチップの違いによるものかどうかは定かではありませんが、メインドライブをHS-SSD-FUTURE 2048Gに乗り換えるモチベーションにはなります。

ATTO Disk Benchmark

ブロックサイズごとの転送速度を測定できるというATTO Disk Benchmarkも試してみました。

ATTO Disk Benchmark
ATTO Disk Benchmark is a freeware application that measures your storage system's performance with transfer sizes and test lengths for read and write speeds. Several options are available to customize your performance measurement, including...

結果は次のようになります。

ATTO Disk Benchmarkの結果

ブロックサイズが大きくなるにつれてスループットが大きくなり、512KBあたりからリード6.8GB/s、ライト5.9GB/sで安定していることがわかります。

ATTO Disk Benchmarkの結果をMonster Storage MS950G70PCIe4HSEと比較すると次のようになります。比較のためのグラフはWriteとReadで別々に作成しました。

Writeの比較

Readの比較

全体的にHS-SSD-FUTURE 2048Gのほうがスコアが良いのがわかります。特にWriteではブロックサイズが大きくなったあたりで1割程度の差がでています。

HD Tune

機能は制限されますが、個人用途ではフリーで利用できるHD Tuneを試してみました。

HD Tune website
HD Tune

HD Tuneではリードのベンチマークのみ実行できます。

結果は次のとおりです。

HD Tuneの結果

Transfer RateについてMonster Storage MS950G70PCIe4HSEと比較すると次のようになります。

HD Tuneの比較

グラフを見てもわかりますが、HS-SSD-FUTURE 2048Gの安定して良いパフォーマンスを出せていることがわかります。

まとめ

今回はTLCのフラッシュメモリを搭載した格安NVMe SSDのHS-SSD-FUTURE 2048Gを購入したことを紹介しました。

QLCのフラッシュメモリを搭載したNVMe SSDと比較するとパフォーマンスも若干向上しますし、チップの素性から行って耐久性も高いことが期待されます。

2TBで数千円の違いですので、TLCの製品を購入することをおすすめします。

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